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    bell39399

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    bell39399

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    バン誕合わせで書こうとしたけど終わらなかった何か。思いつきだけで始めたのでどうなることやら。
    気が向けばエレイン誕まで続ける…かもしれないw

    #バンエレ

    バンさんRE:BORN! バンは身体に何とも例えようのない違和感を感じ、目が覚めた。体の調子がおかしくなって目が覚めるなど、初めての体験だ。昨夜はいつも通りしこたま飲んで、いつも通り気づいた時には寝落ちしていた。そういえばここはベッドのようだが、自力でここまで来たのだろうか。もしかして、エレインが運んだのか?  だが今、エレインは隣にいない。
    「エレイン!」
     そう、叫んだつもりだった。が、声が出ない。いや、声のかわりに妙な音が聞こえた。何だこれは。今のは俺が出した音なのか?
     それにしてもエレインはどこだろう。先に起きて、散歩にでも行ったのだろうか。
     外を見ると太陽はとうにのぼりきっている。ともかく起きるかとベッドから這い出たバンは、何気なく足元を見て、目を剥いた。見覚えのない、おかしな形の黒い靴をはいている。違う、靴ではない。これは……俺の足だ!
     仰天し、恐る恐る手を見ると、やはり黒い。しかもどう見ても人の手の形ではない。そういえば視点が異様に高い。身体の他の部分は、顔はどうだ。見たくはない。だが確かめなくてはならない。一体何がどうなっている?!
     窓から飛び降り、一目散に泉に向かって走っていった。途中ですれ違った妖精たちが叫び声を上げたが構っていられない。今、俺の身体に何が起きている?
     しばしばエレインと沐浴する、澄んだ美しい泉は今は幸い無人だった。彼は固唾を呑み、恐る恐る湖面を覗き込む。
     その姿を確認したバンは息を呑み……天を仰いだ。
     そこには異形の、煉獄の外来種の姿が映っていたのだ。
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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