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    TRAINING
    【フェルヒュー 】腕相撲ガルグマク修道院の教団騎士たちと士官学校の生徒たちが使う訓練場では、節ごとに武術大会が開かれていた。その節には格闘大会が開かれ、魔法兵種や騎馬兵種の人はただ大会を観戦するしかなかった。決勝戦まで勝ち取ったカスパルは溢れるエネルギーを振り切れず、試合が終わった後も練習場に残り、他の種目の大会を自ら設けで力比べをした。

    一方で試合が終わるのを待っていたフェルディナントは、退屈を解消するためにそこに入り込んだ。筋力で勝負しようとすれば、重装兵の人たちには絶対勝てないが、技術と要領、そして知恵を使えば競ってみる価値があると思った。そうしてフェルディナントは腕相撲に参加することになった。しかし、重装兵種の人たちは、体格や重量が違うという理由でフェルディナントを相手にする事を避けた。その時カスパールの目についたのが偶然ヒューベルトだった。彼の目にはフェルディナントとヒューベルトならお互い相手になれるとおもったのだ。ヒューベルトは汗臭い生徒たちにつかまって、フェルディナントが座っている腕相撲のためによういした机前の椅子に座らせた。くだらないことで騒ぎ立てていると思い、席からそっと立ち上がろうとしたヒューベルトの手をフェルディナントが握った。
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