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    @weUSdeWwiaZaWjV

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    REHABILI同棲しているアキにょへくです。
    結婚式に寄せて。「アキレウスくん、ちょっと手ぇ貸してくれる?」
    寝室にこもりっきりだったヘクトールの声がリビングに響く。柄にもなく、のんべんだらりとソファに横になり、雑誌をめくっていたアキレウスは、響いてきた声に上半身を起こした。
    今日は土曜日。本来ならば恋人としての甘やかな時間を過せる休日のはずなのだが、アキレウスは朝からヘクトールの肌はおろか、髪にすら触れられずにいた。
    声が聞こえた寝室に足を向けると、こちらに背を向けているヘクトールが見えた。
    出勤時には黒いジャケットにタイトなスーツ、普段着は緩めのパーカーにジーンズを着ていることが多いヘクトールだが、今日の装いは全く違う。
    いまヘクトールの体を包んでいるのは、濃い緑色のワンピースだ。さらりとしたその布地はヘクトールの肩口から足首までを包み、ウェストは細く締め上げられている。肩から袖にかけてはレース生地で作られており、覗く日に焼けない白い肌をひた隠しにしてくれている。腰から下はすとんとたれ落ちたようなロングスカートになっており、ところどころにあしらわれたプリーツが動くたびに美しい波を立てていた。
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