かべうちのかべ @mahokabeuchiakaまほやくのかべうち。壁打ちの結果であがった物を細々と載せる。学パロと両片想いが好き。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 22
ALL ぶねすて2023 ブラネロ 冬春パロ 月花パロ 学パロ 魔法舎 東CP無 現パロ かべうちのかべDONE2023年のブラネロプチ初開催記念誌『Bright Next Sage』に寄稿した文。プロポーズするブラネロの話。フォ学から続く現パロのイメージでかきました。少数ですがまだ残部あるそうです。↓https://t.co/T8EtrQycwb 素敵でハッピーなお話がたくさんですので、是非。結婚するなら『結婚するなら』 かべ 「卒業したら結婚すっか」 俺がなんでもないことの様にそう伝えれば、目の前の男は目をパチパチとさせ、たっぷり数十秒かけて声を漏らす。 「……は?」 音としては認識したが、どう処理して良いか分からないのだろう、未だ瞬きを繰り返す瞳は左右に揺れ、困惑を表していた。 「……。もっかい、いいか? 何て?」 もしかして聞き間違いでは? と、でかでかと書かれた顔に、笑いがこみ上げてくるが、今は別に茶化しているわけではない。軽く息を吐いて、シトリンの瞳を見つめながらゆっくりと告げる。 「卒業したら、結婚しよう」 自分でもびっくりする程に真剣で、淀みない声だった。 3013 かべうちのかべMENU『冬から春へ』の書き下ろし2作の冒頭部分抜粋しました。( )内の計は全文の長さ。サンプルはその三分の一くらい。『お気に入りは』←オエちゃんとネの出会いと、その数ヶ月後。(計3200字くらい)『宴の夜に』←ブ様とおシャイがお話するところ。(計1600字くらい)頒布先→ https://mahokabeuchiaka.booth.pm/items/3914349(BOOTH店舗)『冬から春へ』書き下ろし文サンプル『お気に入りは』 ブラッドリーの城の近くの森で動物たちから面白い噂を聞いた。 『俺たちの言葉がわかるやつがいる』 『ちょっと聞かないなまりのあることばを話す』 『近くにいると穏やかな気持ちになる』 『食べたことのないような、甘くておいしいものをくれる』 等々。 最近何もなくて退屈だし、オーエン以外で動物と話せる存在はそう多くない。それになにより、『甘くておいしいもの』が気になった。オーエンは甘いものに目がないのだ。 巻き起こる吹雪の中を歩いているとは思えないほどに悠々と進み、しばらく行けば視界が開ける。ブラッドリーの治める領域の中へとたどり着いたのだ。今は昼前で太陽が真上に上り、先ほどとは打って変ってかなりの晴天になっている。そのおかげか、遠くの街の煙突の煙まできれいに見えているが、そちらには目もくれず、その北側へと広がる森へと歩を進めた。 1657 かべうちのかべDONEそういうブラネロ5 開催おめでとうございます。月花パロの天狗のブラネロが可愛かったので書いてみました。こういう日があって欲しい。一緒にお店ってネの幸せの一つでは?と思いながら、でも、色々影のある設定で情緒は忙しいですが、基本的には甘い話が展開されていてほしい。です。『月と桜と君と』「花見しようぜ」 出前から帰ってくるなりニカッと効果音がつくような豪快な笑顔と共にそう声がかかった。 「花見?」 「おぅ!さっき空飛んでた時見えたんだ。今が満開だからよ。今夜店閉めた後に夜桜を肴に一杯やろうぜ」 いたずらっぽくお猪口を煽る真似をする白黒の髪の男は、この店の店主、ブラッドリー。 「へぇ。そっか、いつもどこかしらで咲いてるから気づかなかったな」 鍋のものをかき混ぜながら振り返った青灰色の髪の男はネロといった。 「決まりだな。よし、じゃぁ次いでだ、花見弁当、売ろうぜ」 「はぁ? 今から作んのかよ」 「てめぇならそんくらいできんだろ?」 「まぁ、そりゃできるけど……」 「ぜってぇ売れるぜ」 「はぁ。わかったよ」 2581 かべうちのかべDONE冬春オンリー開催おめでとうございます。喧嘩の話の続きを新しくかきました。かきたい事が沢山出てきていつの間にかこの長さに……。季節外れの9月頃のお話です。『無視できないこころ』「はぁ」 重苦しい溜息は何度目か、周りがこんなに綺麗な色をしているというのに、少しも気分が晴れない。ここは春の国で一番見晴らしの良い丘の上、ネロが好んで昼寝に使っている場所だった。普段なら穏やかにそよぐ風と花の香りがまどろみを誘ってくるところだが、今はその穏やかさは欠片も訪れてくれない。心が淀んでいるせいだ。 「はぁ……」 「あ、ネロ兄様! お帰りになってたんですね!」 「ルチル、ただいま」 お帰りなさい! と言って飛び込んできた身体を受け止めると、その笑顔につられて少し心も穏やかになる。 「明日戻るって言われていたのに、何かあったんですか?」 「あー、ちょっと、な」 「兄様?」 「……なんでもねぇよ」 「そうですか。ふふ。でも、当日に伝えられるなら私は嬉しいです。誕生日、おめでとうございます!」 5540 かべうちのかべDONE再掲・初めて激オコしたネ君と何が悪かったか分かってないブの話第1回ブラネロ冬春ワンドロライ、4回目のお題:喧嘩 より。2021.8.30にTwitter掲載済。『らしくない』「……」 「ネロ?なんだそんな恐い顔して」 「これ……、どうした?」 「お、それな。美味かったぜ!」 「……食ったのか?」 「おう」 「昨日、これだけは食うなって、言っといたよな?」 「そう……だったか?まぁ、でもこんな美味そうなもん我慢できねぇし、また作ればいいだろ?」 悪びれもせずにそう言って笑うブラッドリーとは反対に、ネロは感情を落としたように無表情だ。何度か耐えるように呼吸を繰り返していたが、どうにも収まらない怒りがあふれ出す。 唇をかみしめ、顔をゆがめてブラッドリーをにらみつけるとキッチンから荒々しく駆けだした。感情にまかせた言葉を吐き捨てて。 「てめぇは……野菜でも食ってろ!」 「は? おい、ネロ!」 涙こそ出てはいないが、明らかに傷ついた表情で去って行ったネロに困惑するブラッドリーは、何がなんだかさっぱりと分かっていなかった。そのまま呆然と扉を見つめ考え込むが、何度思い返してみてもいつものつまみ食いとなにも変わらない行動だったと思う。 2146 かべうちのかべDONEそういうブラネロ4 展示物。フォ学設定。ボス+チームメンバー達の小話。※モブメンバーが沢山喋ります。※まだ、付き合ってないブラネロ。※ネ口は出ません。ペーパーラリーに続きますー。『誕生日のプレゼントは』「ボス!誕生日おめでとうございます!」 「これ、皆で金出して買ったっス!」 十二月。そろそろ雪でも降り出しそうな程に寒さが身にしみてきた頃。いつも溜まり場にしていた屋上は流石に寒いと、秋の終わりから新たに確保した音楽室。それなりに広いし、中で声は響くが、外にはあまり響かない。アイドル校の奴らは練習室というのがあるらしいので、授業以外で使われることはないらしい。存外居心地も良く、気に入っている。 そこにいつも通り集まったチームのメンバーは、ボスであるブラッドリーが来るのを待ち構えていたように、入り口前に集まっていて、ドアを開けた瞬間に期待に満ちた目で出迎えられた。後ろではバースデーソングをピアノで弾いている奴までいる。いったいいつから待機していたのやら。 2006 かべうちのかべDONEそういうブラネロ4 ペーパーラリーサンプル(全文)です。※フォ学設定。※ブラ→←ネロ印刷ありがとうございました!『誕生日のことばを』ネロはブラッドリーの家のリビングで、持参した物を並べる。 部屋を飾り付けるのはやり過ぎかと思って、ほんの少し、食卓を飾る程度にしていた。 落ち着いたアイボリーにモスグリーンのラインの入ったテーブルマットに金縁の広めの白い皿。いつもは使わないそこそこいいカトラリー。高級店、とまではいかないが、ディナーと呼べるようなセッティングだ。と言っても、カトラリーは使わないかも知れない。おしゃれにしすぎたかと悩んでいれば、短く携帯のバイブが鳴る。 「今から帰る」 と出た表示に、いつも使っているお気に入りのスタンプを返すと、深呼吸をした。 今日は、ブラッドリーの誕生日だ。 冷蔵庫には昨日一晩下味をつけて準備したフライドチキンが油で揚げられるのを待っている。今学校から出たとしたなら、揚げ終わる頃に丁度帰ってくるだろう。 1403 かべうちのかべDONE青春ハッピースプリング!開催おめでとうございます。秋は学園祭の時期なので、学祭の話にしました。CPは意識していません。(が、ブラネロとネ受けの民が書いたものです)フォ学が男子校と仮定してのお話です。参加賞につられて女装ミスコンに参加するネロの話です。書きたいところだけ書いてますが、妄想の足しになりましたら幸いです。あおはぴ終了しました!見てくださってありがとうございました!『学祭といえば!』 男子校の学祭といえばミスコンだ!とは、誰が言いだしたのだろうか。 煌々と照らされるステージの上、ネロは、舞台上から客席の様子がこんなに見えるとは思わなかったなと、関係のないことを考えながらこの時間をやり過ごしていた。目の端で所属するストリートチームのメンバーが手を振ってくるのが見え、溜息をつく。 「はやく終わってくれ……」 ことの発端は一ヶ月ほど前、売店でバイト中に張り出されていたポスターをみかけたことだった。 「え、一万円分!?」 「? 何だ?」 「ブラッド! これ! 今度の学祭の催しの参加賞!! すげぇ!!」 そう言われ、ブラッドリーは興奮気味に話すネロの横から件のポスターを覗きこむ。 「参加賞、食堂・売店共通利用券一万円分?」 5616 かべうちのかべDONEあおはぴ、ブラネロプチ開催おめでとうございます。プチ企画のペーパーラリー原稿(全文)です。お題:両片想い をお借りしてます。両片想い!と思って読んでください。印刷してくださった方、ありがとうございました!『いったいどういうつもりなのか』「ほんっとわっかんねぇ……」 ネロはそう呟きながら、力任せにぐしゃりと髪をかき混ぜた。その拍子に髪をまとめていたゴムは滑り落ち、落ち込む気持ちにも拍車をかける。今日一日、何をやってもこのモヤモヤとした気分は晴れず、今も落ちた髪ゴムを拾いあげる気力もなくしゃがみ込んでいた。 「はぁ……」 ここはフォルモーント学園の一階の隅の方、食堂の横の狭い通路に面した購買だ。先ほど食堂の調理場を借りて作ってきたパンを並べ終わり、今からは購買の販売バイトとして仕事をする予定なのだが、どうにも気分が上がらず、溜息を連発している。 「あぁ、くそ。馬鹿野郎。てめぇのせいだぞ……」 何度目かの溜息と共に悪態を吐くと、ようやく拾った髪ゴムでサッと髪を結んだ。こんなにも落ち着かないのは、全て幼なじみで密かに想いを寄せているブラッドリーのせいだった。 2020 かべうちのかべMOURNING昨日ブラネロ語りのもくりを拝聴させていただいた際のフリー素材をお借りして書いたもの。「デートの終わりがけに受けが帰りたくないと言い出した!どうする?」的なのの話だったはず。かわいかったので残しておきたかった。とても素敵なお話だったので、いろんな人のを何万回も読みたいです。ネは面倒くさいのがいい。すけべはかけないので想像してください。※現パロ。付き合ってる。大学生?社会人?くらい。『小さなわがまま』 普段よりもゆっくり進めていた足は、駅前のロータリーでピタリと止まった。それが合図のように、こちらを向く青灰色の表情は見えない。つい数分前まではあんなに笑顔でアレコレと楽しそうに話していたのに、駅に近づくほどに静かになっていくネロは言葉は素直でないのに、態度はこんなにもわかりやすい。今日は早めに帰るから引き留めてくれるなと、待ち合わせのときに言っていた男の行動とは到底思えなかった。このまま帰したくない気持ちを押し込め、ブラッドリーは努めて明るく送り出した。 「じゃ、気をつけて帰れよ」 「……おぅ」 そう言ったは良いが、ネロはそのまま動かない。どこか戸惑うように、別れがたいと全身で伝えてくる。これも無意識なのだろうか。思わず抱きしめたい衝動に駆られるが、公衆の面前でそんな事をすればどうなるかくらいはブラッドリーにも分かっていた。今すぐ動き出してしまいそうな手が勝手なことをしないように、コートのポケットの中で強く握りしめる。 1177 かべうちのかべDONEお題箱で頂いた。「ネロ猫とブラッドりーのお話」です。なんでかミスラも出てきます。ありがとうございました。※ネロ猫ちゃん、絶対ツンしてるのが似合う、ろしあんぶるー的な猫だと思ってかいている。『昼寝と猫』 春の終わりがけ、まだ、太陽の光が穏やかに降り注ぐ日。面倒な任務もなく、かといって他にやることもないブラッドリーは、暇に任せて魔法舎のすぐ裏にある森の木陰で寝ていた。そこへ、かすかに草を踏みしめる音がなる。目を閉じたまま少しずつ近づいてく足音の気配を探れば見知ったもので、警戒するものではない。むしろ安心する気配だ。だが、いつもに比べて音も小さく、近づくまでの時間もかかっているのが気にかかり、まだ重い瞼をゆっくりと持ち上げれば、少し先にいたのは水色の猫だった。 「あ? ネロ……? なんで猫なんかになってんだよ」 そう問えば、猫は違うとでも言うように「ナァ!」と険しく鳴いて毛を逆立てた。 ――なんだよ。俺様相手に隠せるわけねぇじゃねぇか。だいたい名前を呼んで怒るなんて、本人だと言っているようなものだろう。 1910 かべうちのかべDONEペーパーラリー用サンプル。フォ学パロ(全文です)印刷物にはささやかな挿絵がついていました。印刷してくださった方。ありがとうございました!!『ロマンチックとはほど遠い』 「祭り行くぞ」 「は?」 ドアを開けるなりそう言って、腕を引き、有無も言わせず連れだそうとするブラッドに、思考が追いつかないなりにどうにか理由を問いただそうと制止をかけた。 「いやいや、待てって、何で?」 「何でって、なんとなく?祭りがあってっから」 「今から行くのか?」 「おう。お前そのままでも出れるじゃん」 「いや、寝間着だし」 「甚兵衛だろ。寝間着かどうかなんてよその奴に分かりゃしねぇよ」 「それは……そうだけど」 「ほら、いくぞ」 いつも唐突だが、今日は一段と楽しそうにしている。気持ちは既に祭りに向かっているのだろう。全く、こちらの意見などいつも聞いていないのだから……。 「……はぁ。分かった。財布と携帯取ってくるから待ってろ」 2458 かべうちのかべDONEそういうブラネロ3 展示物。パスはお品書きに。フォ学設定パロ。プール掃除の後のプールで遊んでいる話。『プール掃除のその後は』 ジリジリと照りつける太陽にプールに溜まりだした水が反射する。プールサイドに座って足を下ろしているが、まだまだ深さが足りずに水には触れていない。それでも水の上というだけあって、充分涼しい。 「あちぃ……」 昼の気温は考えたくもない。年々上昇している今、恐らく真夏日と言われるところまで達しているだろう。風が吹いて掃除の際に濡れたジャージをはためかせていることだけが救いだった。 ネロは6限目の体育の授業でクラスメイトとプール掃除をしていた。残りは水が溜まるのを待つだけで、終礼に出なくてもいいと言われて自ら水門を閉じる担当を請け負ったのだった。正確には、元進学校の奴らは塾がどうとか言っていたし、元芸能校の奴らはレッスンだなんだと忙しそうだったし、元不良校の奴らなんてほとんどサボりでいなかったからというだけなのだが……。どうせ午後のバイトまでも時間があったし、暇つぶしになるかと思ったのだが、待っているだけの時間がこんなに暑いとは想定外だった。 2298 かべうちのかべMEMOブネ冬春 ワンドロ用 個人的な設定。ブネ以外の設定もあるけど、特に出る予定はない。とか言ってたけど、割と出てきてました。Twitterモーメントに今までのまとめがあります。(リンク限定公開)https://twitter.com/i/events/1439102535063638018?t=Ym5V1KCivnIIgI5SPG1w5g&s=09ブネ冬春ワンドロ設定ブラネロ 冬春ワンドロ 設定 大まか世界観。 ・魔法が存在する世界。 ・それぞれ四季の国があり、中央だけ四季の国から誰かが来て交代で収める。(王とは別概念) 春の国 ・三女神(♂)が収める常春の温かい国。植物や動物が生息する穏やかなところ。 人々は神事の際に遠目でしか見る機会がないため、女神と思われているが、実際は男性体。性別は些細なこととして特に気にしていない為、否定する気も無い。 三名それぞれ自分の興味関心が向いた事に関しては行動力があり、他の国に忍んででかけることも多い。 ・ネロ:春を司る三女神の次女。主に朝の祝福と、動物の繁栄を補助する。 割とぼんやりとしたところがあるが、他の二人に比べて口が悪く、少し悪いことも得意。基本は料理とお酒と昼寝と怠惰が好き。人に頼られると弱い。動物が好きで、本人も好かれる。昼寝の時には小動物が回りに集まってくることも多い。 1544 かべうちのかべDONE海街のラプソディのログストがあまりにもブラネロだったからブラネロにした。オエちゃんも可愛い。『夜の来訪者』 久しぶりの静かな夜。 ベッドヘッドに寄りかかり、足を投げ出すようにして本読んでいた俺の耳にガチャりと鍵の開く音がした。 かけていた鍵を勝手に開き、ノックもなしに開く扉。 こんな風に部屋に入ってくるやつは一人しかいない。 開いた扉を睨みつけながら、そいつへ向かって文句を言ってやろうとした。 「ノックくらいしろっていつも言って……」 が、開いた先にいたのは文句を言おうと構えていたブラッドリーと、もう一人。 「こんばんは。ネロ」 「オーエン?なんで?」 「ねぇ、今すぐ舌が溶けそうなくらい甘いホットミルク、つくってよ」 「え?……あぁ、ちょっと座って待っててくれ」 よく理解も追いつかぬまま、ホットミルクが飲みたいと請われれば動いてしまう。空腹なら軽く何かつまめるものがあったほうがいいだろうかと考えてしまうのも料理人の性だろう。 2887 かべうちのかべDONE東オンリーの展示物。東の話。ほのぼの。かわいい。が目標。『東のおだやかな一日』「ファウスト、見ろ」 久々の穏やかな時間、誰もいない談話室でソファに座り、本を読でいた僕に突然声がかかる。ドアを開け放って足音高く近づいてくる人物はそちらを見なくても分かる。聞き慣れた自信満々の力強い声。明日の授業までは特に用事がなかったはずだ。その予想を裏付けるように、後ろからバタバタと駆けてくる人物が「シノ!」と呼んだ。 急に騒がしくなった空気に、小さく溜息を吐きながら諦めたように本を閉じた。ここで相手にしなければ後々が面倒になる。 「マッツァー・スディーパス」 僕の目の前で立ち止まったシノは、説明も何もないまま、よどみなく呪文を唱えた。言い終わると同時に光が集まり、そこには黒くツヤのある毛並みの小さめの猫が現れた。光の入り方によって青みがかって見えるその毛はシノの髪色と同じだ。瞳は燃えるような強い赤。どうだとでも言うかのように、すましてこちらを見上げている。 2670 かべうちのかべDONE女神のネロちゃ。最高に素敵なイベントでした。 かべうちのかべDOODLEなにか描きたかった。色はのせただけ。PC立ち上げるのはまた今度。 かべうちのかべMOURNING21.03.28そういうブラネロ2 当日お題をお借りして書き始めたもの。<やきもち>の可愛らしい話を書く予定だったんだけれど、どうしてか不穏な空気になりました。しかも終わってないですよね。明らかに。とりあえず供養です。※モブ注意。そういうブラネロ2 当日お題 <やきもち?????> 土曜の昼間。ふと、ネロの飯が食いたくなって、アイツがバイトしているカフェに足を向けた。 こぢんまりとした昔ながらの落ち着いた雰囲気のカフェは昼時のせいかいつもより人が多い。木の扉をゆっくりと押し開けると、カランカランとドアベルが鳴り、マスターが白髪交じりだが綺麗に整えられた頭を上げる。俺を見ると少し驚いた顔をするがすぐに目尻の皺が深くなった。 「おぉ、いらっしゃい。昼に来るなんて珍しいね」 「あぁ、なんとなくな」 「ふふ、そうかい。でも残念ながらいつもの席は埋まっているから別のところに座ってくれ」 そう言われて、カウンターの奥に座る人影にチラリと目を向けると、ビジネスマン風の男が新聞を広げて読んでいた。 3185 かべうちのかべDONEそういうブラネロ2 展示物2俺はモブ。ボス出てきてないですね……<ネロさんには……> 「さっき見かけたんだけど、今日のネロさん、めっちゃ怒ってね?」 「おぉ……。ネロパンは野菜スペシャルだったぞ。ボス、何したんだ?」 「なんでもまた力試しとかで1人で大ケガして帰ってきたって話だぞ」 「肋骨折ったけど、勝ったって話だ」 「おぉ!」 「まじか!」 他の仲間達の感嘆や戸惑いの声が混ざるなか、俺自身も一気に複雑な感情が渦巻く。 流石ボス!という尊敬、ネロさんに何遍怒られても変わらない強さへの執着への呆れ、俺達も連れて行ってほしかったという悔しさ。 ざわざわしだした溜まり場に静かに声が響いた。 「なぁ、お前らブラッド見なかったか?」 話題の人物の登場に周囲に緊張が走る。一気に静かになった室内に答えようとするものはいない。仕方がないので一番近かった俺が答えた。 736 かべうちのかべDONEそういうブラネロ2の展示物1学パロ。俺はモブ。昨日遭遇したブラネロの話をしているだけ。<はやく付き合ってしまえばいいのに……> 中庭のベンチに座って晴れた空を眺めながら、隣の仲間と取り留めのない話をしていた。ともすれば眠りに落ちそうな穏やかな日だ。話すことは喧嘩の話。流行のゲーム。ボスの話。と、どんどん変わっていく。 今度はネロさんの話らしい。 「昨日さ、ネロさんからボスの香水の匂いがして、一緒だったんだなぁって思ってそう言ったら、慌てたみたいに説明されちまった。今更膝枕してたとか言われてもなんとも思わないのに、誤解すんなよって」 小さく溜息を漏らす仲間は何の誤解が有るのかと笑った。 「ネロさんほんと、自分たちの距離感分かってないんだから……」 仲間の呆れたような声を聞きながら、昨日の出来事を思い出す。 1133 かべうちのかべMEMOそういうブラネロ2 開催おめでとうございます。展示物の個人的なフォ学パロ設定。という名前の妄想をした結果の産物です。個人的学パロ設定(公式と違うところあります) 主人格 : 俺 プラッドリーのチームのメンバー。同い年。 ブラッドリーの強さにあこがれて仲間になった。喧嘩は中の下。 ブラネロの両片想いを他の仲間と一緒に見守っている。 ブラッドリー チームを率いるボス。フォルモーント学園高等部2年。 不良校時代に1年ながらにその喧嘩の強さで新勢力となった。 「欲しいものは自分の手で奪いとる」が信条。 基本父子家庭。母親がよく変わる。兄弟は多いが、成人済みで家にはいない。末っ子だが地頭の良さから跡継ぎになる予定。 食べるのが好きで、特にネロが作ったフライドチキンが好き。野菜は嫌い。 昼食はもっぱら購買のネロパンだが、ネロの弁当からもおかずを奪っていく。夕食は大抵ネロのバイトしているカフェで摂る。 1284 1