どっちもタイプ任務のない平日の放課後。コンビニで菓子を買い込み教室に戻るといつもはこの時間にここにはいないはずの教師と大人がいた。
「お疲れ様です、灰原先生、七海さん」
「ナナミン!久しぶりー!」
「こんにちは」
七海に懐いている虎杖が彼の元へ駆け出した。虎杖のためにここにいる伏黒としては複雑な気持ちである。そんな心境を察したのか灰原が伏黒に疑問を投げた。
「こんな時間に教室に来るなんて珍しいね、忘れ物?」
「いえ、二人で自習をしようと思って。小腹が空いたので始まる前にコンビニに行ってきたんです」
「そうそう。今日の授業でわからないことがあったから伏黒に教えてもらうんだ」
話しながら教科書を取り出し机を動かす虎杖に伏黒は胸を撫で下ろした。
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