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    Sinse_6618791

    SPUR MEオカヨゼの冒頭を書いたのですが、誰かにケツを叩いていただかないと一生本編にいかないんじゃないかと思い、途中ですが載せます。ふたりのそれぞれの視点が書かれています。文章でなんとなく伝わる程度になってしまう…ヘタクソなので
    あれほど言ったのに その夜のヨゼフの機嫌は特に良かった。”お得意様”との商談が上手く進んだうえに、私が買っておいた大福が好みだったからであろう。金曜日だからと開けたワインも進みが早い。この人は私が付き合うと泥酔するまで飲んでしまうので、普段なら遠慮している。ただ今日はあんまりに強く誘われたので様子を見つつほんの少し付き合うことにした。しかしそんな気遣いをよそに、ヨゼフはもう既にかなり出来上がってしまったようだ。私のグラスにも「全く酔わないなんて可哀想」などと言いながら注ごうとする。私はため息をつきながら、「もうそこまでにしておいたらどうですか、だいぶ酔っていますから。」とほとんど意味を成さない忠告をした。








     今日はとても気分がいい。仕事は順調に進んだし、一週間の労いとかこつけてオカが大福を買ってくれたから。いちいち理由を探しては大福を買うんだからオカは本当に可愛い。何でもない日だって食べても今日は金曜だからワインを開けてしまおう。どうせ酔わないんだからオカも飲めばいいのにと半分無理矢理グラスを押し付ける。美味しいね、もう少し、あと一杯とつい調子に乗ってしまう。でも今日は別に、今日くらいは別に良いでしょう…?
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    hbnho210

    SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまよりお題「耳かき」「仕事中」お借りしました!あの世界の「耳のお掃除」事情がよくわからなかったので捏造です。
    お題:「耳かき」「仕事中」6/26「アーロン、おいで」
     ルークはソファに腰掛けて、まるで猫でも呼ぶように手招きをした。アーロンは呼ばれるままルークの隣に座ったが、フと、コイツ今ネコを呼ぶみたいに俺を呼んだな、ということに気がつき、牙を剥いてルークを睨むと、ずい、と目の前に木製の細い棒を差しだされた。棒の先には見覚えのある造形の飾りがついている。
    「これ、何だと思う? 何と、ニンジャジャンの”耳かき”なんだ!」
     聞きなれない言葉とはじめてみる物体を前に、アーロンは眉間に皺をよせてその”耳かき”とやらをまじまじと見た。
    「耳の掃除をする道具なんだけど、僕たちは使ったことのない道具だよな。ニンジャジャン公式グッズショップの新作なんだ。先端にちょっとカーブがついて小さなスプーンみたいになっているだろう、この先端を耳の中へ入れて、掃除するんだ。そしてなんといってもこの持ち手の上にのっかっているニンジャジャンのフィギュアが実に見事なんだよ! こんなに小さいのに、ほら、みてくれ、こんな細部まで正確に……、待ってアーロン、どこへ行くんだ」
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