がんま
kisaragi_hotaru
DONEガンマトというよりはガン→マトなお話です。本誌獄炎ネタバレ要素含みます。キラマシがガンガさん作だったらという前提です。マト本人は出てきません。 ガンガディアは甚く立腹していた。
祈りの間に籠ったまま出てこなくなった魔王に代わり全軍の総指揮を担うことになっていたガンガディアはさすがに心身ともに疲労を感じていた。信頼されているからこそと思えば名誉も感じるが度が過ぎればそれも憤りを感じてしまうようになってくるというものだ。尤も本音を言えば仕事が忙しすぎて地底魔城から出られず勇者一行を自ら追いかけるわけにはいかなくなってしまったことにより、つまるところ大魔道士に会えなくなって凹んでしまっているのである。意外と繊細なのだ。
そんな矢先。久方ぶりに魔王が姿を現した。祈りの間は悲惨な有様になっていたが不思議と死の大地から持ち帰っていた不気味な置物だけは傷一つ無かった。
6914祈りの間に籠ったまま出てこなくなった魔王に代わり全軍の総指揮を担うことになっていたガンガディアはさすがに心身ともに疲労を感じていた。信頼されているからこそと思えば名誉も感じるが度が過ぎればそれも憤りを感じてしまうようになってくるというものだ。尤も本音を言えば仕事が忙しすぎて地底魔城から出られず勇者一行を自ら追いかけるわけにはいかなくなってしまったことにより、つまるところ大魔道士に会えなくなって凹んでしまっているのである。意外と繊細なのだ。
そんな矢先。久方ぶりに魔王が姿を現した。祈りの間は悲惨な有様になっていたが不思議と死の大地から持ち帰っていた不気味な置物だけは傷一つ無かった。
なりひさ
DONEガンマト。デートする二人たまにはデートでもしようや「デート、とは」
「なんだよ、デート知らねえのか」
昼下がりの洞窟でガンガディアとマトリフはのんびりとした時間を過ごしていた。そしてマトリフは急に「デートでもするか」と提案したのだ。
ガンガディアは眼鏡に指をやる。光の加減でそのレンズがキラリと光って見えた。
「意味は知っている。人間が行う奇妙な行動だろう。一緒に出かけて同じ行動を取ることでお互いの興味を深めるという。その点でおいて私は既に君への興味は極限値まできているのでこれ以上に上がることはないが、君が私に興味を持ってくれるならデートの意味もある。私が聞きたかったのはデートの具体的な内容だが、やはり流行りはパプニカか。温暖な気候と風光明媚な観光名所を有し、我々の共通の興味がある魔導書を扱う店も多い。しかしその点においてはカールも力を入れ始めたところではあるし、君の希望が一番だから……」
3204「なんだよ、デート知らねえのか」
昼下がりの洞窟でガンガディアとマトリフはのんびりとした時間を過ごしていた。そしてマトリフは急に「デートでもするか」と提案したのだ。
ガンガディアは眼鏡に指をやる。光の加減でそのレンズがキラリと光って見えた。
「意味は知っている。人間が行う奇妙な行動だろう。一緒に出かけて同じ行動を取ることでお互いの興味を深めるという。その点でおいて私は既に君への興味は極限値まできているのでこれ以上に上がることはないが、君が私に興味を持ってくれるならデートの意味もある。私が聞きたかったのはデートの具体的な内容だが、やはり流行りはパプニカか。温暖な気候と風光明媚な観光名所を有し、我々の共通の興味がある魔導書を扱う店も多い。しかしその点においてはカールも力を入れ始めたところではあるし、君の希望が一番だから……」
なりひさ
DONEガンマトとハドアバ。鉢合わせ4人のその後の話大魔道士の暇潰し 今日も今日とてガンガディアはマトリフに会いにきていた。地底魔城でハドラーと鉢合わせて、二人の関係がバレてからというもの、ガンガディアは憚ることなく会いに来るようになった。
今は二人で湖に浸かっている。ここ数日の暑さに辟易していたところだったので、程よい冷たさの湖の水温は気持ちよかった。若者たちは浅瀬で遊んでいる。マトリフはガンガディアに横抱きに抱えられながら浮かんでいた。
「暑くはないかね?」
「いいや……ちょうどいい」
魔王の侵攻も最近ではおざなりだ。そのおかげでのんびりと旅をしている。そののんびりとした時間の中で、マトリフは少々の退屈を感じていた。その退屈がある思いつきを連れてきた。
「熱中症ってゆっくり言ってみな」
1795今は二人で湖に浸かっている。ここ数日の暑さに辟易していたところだったので、程よい冷たさの湖の水温は気持ちよかった。若者たちは浅瀬で遊んでいる。マトリフはガンガディアに横抱きに抱えられながら浮かんでいた。
「暑くはないかね?」
「いいや……ちょうどいい」
魔王の侵攻も最近ではおざなりだ。そのおかげでのんびりと旅をしている。そののんびりとした時間の中で、マトリフは少々の退屈を感じていた。その退屈がある思いつきを連れてきた。
「熱中症ってゆっくり言ってみな」
なりひさ
DONEガンマトとハドアバ。地底魔城で鉢合わせする4人鉢合わせの朝 マトリフが目覚めたら眼前には真白いシーツが広がっていた。巨大なベッドにいたのはマトリフ一人だ。そこは地底魔城のガンガディアの部屋で、見渡したがガンガディアはいなかった。
昨日は魔王軍と鉢合わせて戦闘になった。最終的にお互いに引いて戦闘は終わったが、仲間と少し離れた隙にマトリフはここへと連れ去られた。連れ去ったのはガンガディアで、それは初めてのことではなかった。マトリフはガンガディアの部屋に連れ込まれて、裸で一戦交えた。つまり二人はそういう関係だった。
マトリフは巨大なベッドに寝転がり、シーツに包まれている。どこかに法衣が落ちているだろうが、それを拾うのも億劫だった。回復呪文をかけながらのセックスは限度を知らない。マトリフは身体の奥に疲労を感じてベッドで寝返りを打った。ガンガディアが戻る前に抜け出してルーラで戻らなければいけないが、まだ起きられなかった。
3030昨日は魔王軍と鉢合わせて戦闘になった。最終的にお互いに引いて戦闘は終わったが、仲間と少し離れた隙にマトリフはここへと連れ去られた。連れ去ったのはガンガディアで、それは初めてのことではなかった。マトリフはガンガディアの部屋に連れ込まれて、裸で一戦交えた。つまり二人はそういう関係だった。
マトリフは巨大なベッドに寝転がり、シーツに包まれている。どこかに法衣が落ちているだろうが、それを拾うのも億劫だった。回復呪文をかけながらのセックスは限度を知らない。マトリフは身体の奥に疲労を感じてベッドで寝返りを打った。ガンガディアが戻る前に抜け出してルーラで戻らなければいけないが、まだ起きられなかった。
なりひさ
DONEガンマト。ガンガディアを想って彼の死に場所を呪文で花畑にするマトリフ空に君を想う 平和が訪れた。その功労者である勇者がひっそりと訪れたのは魔王軍との最終決戦の地だった。
あの戦いで魔王軍は勇者たちを待ち構えていた。地底魔城のその周囲を埋め尽くすほどの魔物たちを一手に引き受けたのはマトリフだった。その魔王軍の先頭にいたデストロールをアバンは覚えている。そこからどんな戦闘になったのかは、先に進んだアバンには知りようがなかった。ただ勝ったのはマトリフで、その戦闘の激しさは筆舌に尽くしがたいものだったのは変わり果てた地形からも明らかだった。
だが、今その地面が変わっていることにアバンは驚いていた。呪文のせいか、あるいは魔物たちの攻撃で抉れて起伏が激しくなっていた地面には一面の花が咲いていた。それが風に吹かれて揺れている。
1952あの戦いで魔王軍は勇者たちを待ち構えていた。地底魔城のその周囲を埋め尽くすほどの魔物たちを一手に引き受けたのはマトリフだった。その魔王軍の先頭にいたデストロールをアバンは覚えている。そこからどんな戦闘になったのかは、先に進んだアバンには知りようがなかった。ただ勝ったのはマトリフで、その戦闘の激しさは筆舌に尽くしがたいものだったのは変わり果てた地形からも明らかだった。
だが、今その地面が変わっていることにアバンは驚いていた。呪文のせいか、あるいは魔物たちの攻撃で抉れて起伏が激しくなっていた地面には一面の花が咲いていた。それが風に吹かれて揺れている。
fyper_shokotan
DONEガンマ1号2号(※脱衣捏造)たぶん彼らに涼む必要とか全く無いんだろうけど涼しい格好して夏休みしてほしいという煩悩
そして
ヘド博士の技術力ならボディに継ぎ目なんか無いかもしれないけど個人的に見たいという煩悩
なりひさ
DONEガンマト。3人のマトリフに翻弄されるガンガディアそしてこのあと無茶苦茶4Pした ガンガディアは目の前に並ぶ三人のマトリフを見下ろした。三人だ。よく見れば年齢が異なるのだとわかる。その三人のマトリフがニヤニヤとガンガディアを見上げていた。
ちょっとした時空の歪みから同じ人物が複数人存在する怪奇現象が起こった。そのためにマトリフは三人になり、なぜかそろってガンガディアのところへ来た。一人はガンガディアのよく知るマトリフだ。もう一人はそれより若く、えりあしを刈り上げにしている。もう一人は年齢を重ねたマトリフで、こちらは髪型をオールバックにしていた。
三人が何かを企んでいるのは一目瞭然だ。一人でさえガンガディアを翻弄するのに、三人となればその三倍。いや、もっと大変なことになるだろう。すると一人のマトリフがこう言った。
1715ちょっとした時空の歪みから同じ人物が複数人存在する怪奇現象が起こった。そのためにマトリフは三人になり、なぜかそろってガンガディアのところへ来た。一人はガンガディアのよく知るマトリフだ。もう一人はそれより若く、えりあしを刈り上げにしている。もう一人は年齢を重ねたマトリフで、こちらは髪型をオールバックにしていた。
三人が何かを企んでいるのは一目瞭然だ。一人でさえガンガディアを翻弄するのに、三人となればその三倍。いや、もっと大変なことになるだろう。すると一人のマトリフがこう言った。
なりひさ
DONEガンマト。スイカ割り大会スイカの上手な割り方について「もうちょい左……あと半歩」
マトリフはスイカを見ながら指示を出す。ガンガディアは目隠しをして棍棒を持っていた。
ここは世界一平和な世界の砂浜。全ての怨恨を忘れ去り、みんながスイカ割りに興じていた。新旧勇者一行、新旧魔王軍が一堂に会しており、どのペアが一番上手くスイカを割れるかと競い合っていた。今はガンガディアとマトリフのペアである。揃いの海水パンツを履いた二人はスイカを狙っていた。
「アレって狡くねえか?」
ガンガディアとマトリフのスイカ割りを見て不満を言ったのはポップだった。ポップは自分が知るよりも若いマトリフを見上げている。というのも、マトリフはガンガディアの肩に乗り、いわゆる肩車をしていた。そして操縦桿でも握るようにガンガディアの耳を持っている。そしてそこから適切な指示を出しているのだ。
1135マトリフはスイカを見ながら指示を出す。ガンガディアは目隠しをして棍棒を持っていた。
ここは世界一平和な世界の砂浜。全ての怨恨を忘れ去り、みんながスイカ割りに興じていた。新旧勇者一行、新旧魔王軍が一堂に会しており、どのペアが一番上手くスイカを割れるかと競い合っていた。今はガンガディアとマトリフのペアである。揃いの海水パンツを履いた二人はスイカを狙っていた。
「アレって狡くねえか?」
ガンガディアとマトリフのスイカ割りを見て不満を言ったのはポップだった。ポップは自分が知るよりも若いマトリフを見上げている。というのも、マトリフはガンガディアの肩に乗り、いわゆる肩車をしていた。そして操縦桿でも握るようにガンガディアの耳を持っている。そしてそこから適切な指示を出しているのだ。
kisaragi_hotaru
DONE指輪ネタで書いてみたかったガンマト。指輪自体は出てこないけど指輪ネタのつもりです。 食われるかと思った。
マトリフの前で跪きうやうやしく左手を掬い取ったガンガディアがおもむろに口を開いて指に食らいついたのだ。
ぎょっ、としたマトリフは次いで感じた痛みに反射的に声を上げて顔を顰める。
「いってえよ! なにすんだ!」
突然指を噛まれたのだ。文句も言いたくなるというもの。食い込む歯の感触が消えたことを見計らって掴まれた手を取り戻そうとマトリフは手を引き戻す。
しかしガンガディアの口は離れたが手は掴まれたまま。見ればマトリフの左手の薬指の付け根から血が滲んでいる。それをガンガディアは舌を這わせて舐め取った。
「んっ……」
まるで情事の時のようなねっとりとした舌使いにマトリフの左手が痛みのせいだけでなく震えた。
3423マトリフの前で跪きうやうやしく左手を掬い取ったガンガディアがおもむろに口を開いて指に食らいついたのだ。
ぎょっ、としたマトリフは次いで感じた痛みに反射的に声を上げて顔を顰める。
「いってえよ! なにすんだ!」
突然指を噛まれたのだ。文句も言いたくなるというもの。食い込む歯の感触が消えたことを見計らって掴まれた手を取り戻そうとマトリフは手を引き戻す。
しかしガンガディアの口は離れたが手は掴まれたまま。見ればマトリフの左手の薬指の付け根から血が滲んでいる。それをガンガディアは舌を這わせて舐め取った。
「んっ……」
まるで情事の時のようなねっとりとした舌使いにマトリフの左手が痛みのせいだけでなく震えた。
なりひさ
DONEガンマト。モシャスしてたけど魔物だとバレて人間に攻撃されるガンガディアの話終わりの朝、百年の孤独 君を失いたくない。どうか、私の前から消えないでくれ。ガンガディアがそう願うには遅すぎた。沈む太陽を止められないように、終わりは刻一刻と近づいていた。
空を朱に染める太陽が地平線の向こうへ沈もうとしている。その空に背を向けながらガンガディアはひとり街を歩いていた。
本当はマトリフと一緒に出かけるつもりだったが、昼過ぎになってマトリフが体調を崩した。昨夜に無理をさせたせいなのかマトリフはずっと布団から出ずにいた。心配したガンガディアが声をかければ怠いと言う。触れれば発熱しており、回復呪文も効かなかった。街へ出かけることは中止しようとガンガディアは提案したが、だったらとマトリフは買い物を頼んできた。それはマトリフが好んで飲む茶で、街にある馴染みの店でしか取り扱っていない。確かに茶葉は残り少なかったが、急ぐほどでもなかった。ガンガディアはそれよりも体調が良くないマトリフのそばにいたかったのだが、マトリフがそれを許さなかった。さっさと行けと追い出され、ガンガディアは渋々承諾した。
11173空を朱に染める太陽が地平線の向こうへ沈もうとしている。その空に背を向けながらガンガディアはひとり街を歩いていた。
本当はマトリフと一緒に出かけるつもりだったが、昼過ぎになってマトリフが体調を崩した。昨夜に無理をさせたせいなのかマトリフはずっと布団から出ずにいた。心配したガンガディアが声をかければ怠いと言う。触れれば発熱しており、回復呪文も効かなかった。街へ出かけることは中止しようとガンガディアは提案したが、だったらとマトリフは買い物を頼んできた。それはマトリフが好んで飲む茶で、街にある馴染みの店でしか取り扱っていない。確かに茶葉は残り少なかったが、急ぐほどでもなかった。ガンガディアはそれよりも体調が良くないマトリフのそばにいたかったのだが、マトリフがそれを許さなかった。さっさと行けと追い出され、ガンガディアは渋々承諾した。
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DONEサババデートしに来たはずが大変なことになるガンマト。そんなガンマトに巻き込まれるディーさんのお話です。獄炎とダイ大のネタバレ要素を含んでいます。マトが全然クールじゃない。IQ低めのゆるふわ小説。なんでも許せる方向けです。そうだ サババ、行こう。 「久しぶりに来たぜ。サババ!!」
「確かに。私は一度しか来たことはないが、相変わらず人が多い場所だ」
「あー、その一度ってのはあれか、オレらの買い物を邪魔しに来やがったあの時か」
「……根に持っているのかね? 大魔道士」
「べっつに〜。そんなことより!」
大魔道士と呼ばれた男はビシッと人差し指をその相手へと突きつけた。
「大魔道士じゃなくて、マトリフ! そう呼べって言ったろーが!」
「そ、そうだったな…………マトリフ」
「えらく間が空いたな。なんだよそんなにオレの名前呼ぶのが嫌なのかよ、ガンガディア」
マトリフは不満だとばかりに顔を顰めて自分よりも幾分と背の高い体格の良い男を見上げた。
ガンガディアはトロル族の特別変異種デストロールである。本来ならばマトリフの優にニ倍以上ある身長は今この時は半分より少し高いくらいになっている。肌の色も若干色濃いくらいで人間のそれとまるで大差無い。服装も布の服を重ね着しており筋肉質な胸元や二の腕は晒されていない。普段なら身に付けている金の首飾りや腕輪も外している。どこにでもいるような至って普通の人間の男性の姿になっているガンガディア。それは試行錯誤の末に編み出したモシャスの応用であった。
14610「確かに。私は一度しか来たことはないが、相変わらず人が多い場所だ」
「あー、その一度ってのはあれか、オレらの買い物を邪魔しに来やがったあの時か」
「……根に持っているのかね? 大魔道士」
「べっつに〜。そんなことより!」
大魔道士と呼ばれた男はビシッと人差し指をその相手へと突きつけた。
「大魔道士じゃなくて、マトリフ! そう呼べって言ったろーが!」
「そ、そうだったな…………マトリフ」
「えらく間が空いたな。なんだよそんなにオレの名前呼ぶのが嫌なのかよ、ガンガディア」
マトリフは不満だとばかりに顔を顰めて自分よりも幾分と背の高い体格の良い男を見上げた。
ガンガディアはトロル族の特別変異種デストロールである。本来ならばマトリフの優にニ倍以上ある身長は今この時は半分より少し高いくらいになっている。肌の色も若干色濃いくらいで人間のそれとまるで大差無い。服装も布の服を重ね着しており筋肉質な胸元や二の腕は晒されていない。普段なら身に付けている金の首飾りや腕輪も外している。どこにでもいるような至って普通の人間の男性の姿になっているガンガディア。それは試行錯誤の末に編み出したモシャスの応用であった。
Cucumber_mzk
MOURNINGネタバレありです。ガンマズとヘド博士が愛おしくて倒れそうっていう。言えなかった言葉、まだまだ言いたい言葉いっぱいあったよねって話です。
沁みて届けよその言葉「1号、好き!」
「……」
「ね~?ちょっと聞いてる?」
「……」
「1号、だーいす」
「五月蠅い」
「ブベっ…っ!痛いなぁ!」
チョロチョロと自分の周りを妙なポーズを取りながら動き回る2号の頭を1号は掴んだ。
全くもって落ち着きが無い。
自分の後に生まれた2号は自分とは全く性格が違った。
人造人間といえど、感情もあれば性格だってある。
ヘド博士の考えは自分たちなどでは到底わからないが、この2号のようにお調子者、というのはいかがなものかと思わないわけではない。
人間のまねごとのように「好きだ」と繰り返した2号に1号は呆れるとその手を離した。
「そんなこと言って何になる」
「何に?さぁ?言いたいから言ってるだけだよ」
「バカバカしいな」
1158「……」
「ね~?ちょっと聞いてる?」
「……」
「1号、だーいす」
「五月蠅い」
「ブベっ…っ!痛いなぁ!」
チョロチョロと自分の周りを妙なポーズを取りながら動き回る2号の頭を1号は掴んだ。
全くもって落ち着きが無い。
自分の後に生まれた2号は自分とは全く性格が違った。
人造人間といえど、感情もあれば性格だってある。
ヘド博士の考えは自分たちなどでは到底わからないが、この2号のようにお調子者、というのはいかがなものかと思わないわけではない。
人間のまねごとのように「好きだ」と繰り返した2号に1号は呆れるとその手を離した。
「そんなこと言って何になる」
「何に?さぁ?言いたいから言ってるだけだよ」
「バカバカしいな」
なりひさ
DONE事後ガンマトラブラブ編やわらかい朝 目を覚ましたときに、隣にいる存在がまだ信じられないと思うときがある。ガンガディアは寝過ぎた頭を動かしてマトリフを見た。マトリフはまだ夢の中にいるようで、起きる気配はない。
この洞窟は朝陽が差さない。代わりに波の音はよく届く。それが子守唄のように眠気を誘うのか、ガンガディアは目覚めたばかりなのにまた瞼が重くなった。
ガンガディアも寝るなら広いベッドを、と設えたはいいが、マトリフは広いベッドの中で縮まって寝ている。背中の一部だけをガンガディアに触れさせているのは、まるで存在を確かめるような仕草に思えてならない。ガンガディアがこの洞窟で一緒に寝るようになってからというもの、マトリフはいつもこの体勢で寝ている。ガンガディアが動けばその振動がマトリフに伝わってしまうものだから、彼の眠りを妨げないためにもガンガディアは動けないでいた。そうしていると寝過ごすことが増え、ガンガディアはすっかり長寝の癖がついてしまった。
1261この洞窟は朝陽が差さない。代わりに波の音はよく届く。それが子守唄のように眠気を誘うのか、ガンガディアは目覚めたばかりなのにまた瞼が重くなった。
ガンガディアも寝るなら広いベッドを、と設えたはいいが、マトリフは広いベッドの中で縮まって寝ている。背中の一部だけをガンガディアに触れさせているのは、まるで存在を確かめるような仕草に思えてならない。ガンガディアがこの洞窟で一緒に寝るようになってからというもの、マトリフはいつもこの体勢で寝ている。ガンガディアが動けばその振動がマトリフに伝わってしまうものだから、彼の眠りを妨げないためにもガンガディアは動けないでいた。そうしていると寝過ごすことが増え、ガンガディアはすっかり長寝の癖がついてしまった。
そらからぽいぽい
DONETwitterのお絵描き6月分都度追加する用濡ればない透けばない🐍、🎬🐉🎱ガンマ1️⃣2️⃣パロ🔥🐍、刀鍛冶の里組アンミラパロ♀️🍡🎀、♂️🈶🈚、デフォルメゆめかわ🐍、ローソンコラボパロ🔥🐍、デフォルメ⚡、⚡🎀💒(過去絵加筆修正)、🍡誕祭ボツ漫画供養、鳩の呪いで夕庵が鳩になって泣き崩れる伊黒さん(??)、音蛇合同任務漫画進捗兼元絵アレンジ、⚠️戯曲サロメ風🌈🦋 17
なりひさ
DONE二人のときだけデレてくるガンガさんのガンマトクーデレ その日マトリフはカールにいた。アバンやポップと一緒に丸テーブルを囲んでいる。久しぶりに会って食事でも、とのアバンの誘いで集まっていた。
振る舞われたアバンの手料理を食べ終えても話は続いた。気心知れた仲であるから、雑談から世界情勢についてまで話題は尽きない。
そうこうしているうちに日が暮れてきた。天気が良いからと開けられていたバルコニーから涼しい風が入ってくる。その窓へと、デストロールが静かに降り立った。
「げっ……」
その青い巨体を見てマトリフは嫌そうに口を曲げる。ガンガディアは巨体を折り曲げてバルコニーから室内へと入ってきた。
「歓談中にお邪魔してすまない。大魔道士を迎えにきた」
ガンガディアは礼儀正しく言ってアバンとポップを見た。しかしマトリフはガンガディアに背を向けると、カップに残った冷めた茶をちびちびと飲み始める。
1644振る舞われたアバンの手料理を食べ終えても話は続いた。気心知れた仲であるから、雑談から世界情勢についてまで話題は尽きない。
そうこうしているうちに日が暮れてきた。天気が良いからと開けられていたバルコニーから涼しい風が入ってくる。その窓へと、デストロールが静かに降り立った。
「げっ……」
その青い巨体を見てマトリフは嫌そうに口を曲げる。ガンガディアは巨体を折り曲げてバルコニーから室内へと入ってきた。
「歓談中にお邪魔してすまない。大魔道士を迎えにきた」
ガンガディアは礼儀正しく言ってアバンとポップを見た。しかしマトリフはガンガディアに背を向けると、カップに残った冷めた茶をちびちびと飲み始める。
なりひさ
DONE地獄で再会するガンマト地獄でなぜ悪い マトリフは暗い天井を見上げる。落ちてきたときも思ったが、ここは随分と深いようだ。
視線を前方へやれば、また先の見えない道が続いている。ぽつりぽつりと蝋燭が灯っているが、その頼りない明かりでは遠くまでは見えなかった。
「大魔道士?」
懐かしい声に振り返れば、驚愕の表情を浮かべたガンガディアがいた。マトリフは小さく手を上げる。
「よぉ」
「何故ここに」
ガンガディアは怒ったようにマトリフに駆け寄ってきた。そのまま身体を掴まれる。思わず痛みを予測したが、そんなものは当然にない。もう死んでいるからだ。
「何故って、オレはクズ野郎なんでね。地獄がふさわしいだろ?」
マトリフはあたりを見渡す。ここが地獄らしいが、案外地味だった。もっと不気味で恐ろしい場所を想像していたのに。
1740視線を前方へやれば、また先の見えない道が続いている。ぽつりぽつりと蝋燭が灯っているが、その頼りない明かりでは遠くまでは見えなかった。
「大魔道士?」
懐かしい声に振り返れば、驚愕の表情を浮かべたガンガディアがいた。マトリフは小さく手を上げる。
「よぉ」
「何故ここに」
ガンガディアは怒ったようにマトリフに駆け寄ってきた。そのまま身体を掴まれる。思わず痛みを予測したが、そんなものは当然にない。もう死んでいるからだ。
「何故って、オレはクズ野郎なんでね。地獄がふさわしいだろ?」
マトリフはあたりを見渡す。ここが地獄らしいが、案外地味だった。もっと不気味で恐ろしい場所を想像していたのに。
なりひさ
DONEキスの日のガンマトキスの日 マトリフにはガンガディアがキスをするタイミングがわかる。マトリフは機嫌が良ければそれに応じるし、忙しければさっさと離れてしまう。そうしたらガンガディアは少し残念そうにするものの、執拗に要求することもない。
今もガンガディアはソファの隣に座るマトリフをそっと見下ろしてくる。ガンガディアはマトリフの暇な時と忙しい時を見分けようとしてくる。マトリフはちょうど読んでいた本に飽きていた。ページを捲る速度が落ちてきて、視線も本から離れがちである。そういったことをガンガディアはつぶさに観察していた。
かちゃり、とガンガディアが眼鏡を置いた音がマトリフにも聞こえた。マトリフは読んでいなかった本の文字へと視線をやりながら、ガンガディアの手が伸びてくるのを待った。
2712今もガンガディアはソファの隣に座るマトリフをそっと見下ろしてくる。ガンガディアはマトリフの暇な時と忙しい時を見分けようとしてくる。マトリフはちょうど読んでいた本に飽きていた。ページを捲る速度が落ちてきて、視線も本から離れがちである。そういったことをガンガディアはつぶさに観察していた。
かちゃり、とガンガディアが眼鏡を置いた音がマトリフにも聞こえた。マトリフは読んでいなかった本の文字へと視線をやりながら、ガンガディアの手が伸びてくるのを待った。
なりひさ
DONE身体だけの関係ガンマト背中の跡 背中についた爪の痕が、痛いのか熱いのかわからない。ガンガディアは朝陽が差し込む窓を薄目で見ながら、隣から聴こえる規則正しい呼吸音を聞くともなしに聞いていた。まだ朝というには早い時間だが、元より魔族は睡眠時間が人間より短いので時間を持て余していた。
夜を共にしたからといって、なにも朝まで一緒にいなくともよいとガンガディアは思っていた。なので以前に寝たときに夜のうちに帰ったら、次に会ったときに冷たくされた。帰るなら先に言え、言わないなら朝まで一緒に寝てろ、とつっけんどんに言われたのだ。
人間の眠りは長い。脆弱な身体しか持たないから仕方ないのだろう。ガンガディアはそっと起き上がると横に寝ているマトリフを見下ろす。細い肩がむき出しになっていたのでシーツを引き上げた。
781夜を共にしたからといって、なにも朝まで一緒にいなくともよいとガンガディアは思っていた。なので以前に寝たときに夜のうちに帰ったら、次に会ったときに冷たくされた。帰るなら先に言え、言わないなら朝まで一緒に寝てろ、とつっけんどんに言われたのだ。
人間の眠りは長い。脆弱な身体しか持たないから仕方ないのだろう。ガンガディアはそっと起き上がると横に寝ているマトリフを見下ろす。細い肩がむき出しになっていたのでシーツを引き上げた。
鳩麦。
DONE✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽第23話「ウメク蟲」より
ガンマモン不在の夜を先輩と二人で過ごす宙の話
お互いまだ恋愛感情には発展していない宙清
を意識して書きました
宙、入寮時の捏造設定有
少しでも楽しんで頂けましたら幸いです
2022.9.12 加筆修正しました
✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽ 2722
なりひさ
MAIKINGガンマト。ダイを探すポップのためにマトリフは魔界へ通じる道をこじ開ける。そこでマトリフを待っていたのは……。⚠︎ギュータ編ネタバレ含有⚠︎魔界旅路思慕 封印されたギュータの地下深くにマトリフとポップはいた。かつては逢魔窟と呼ばれたそこは禍々しい魔力が澱んでおり、それらが見せる幻影に打ち勝って辿り着いた最深部に、魔界へと繋がる裂け目があった。
「大丈夫かよ、師匠」
ポップは気遣わしげに師を見る。攻撃してくる幻影への反撃に、マトリフはかなり苦戦していた。以前はマァムの父であるロカに担がれて通ったのだと聞いたが、ポップがマトリフを担いでいくには無理があり、二人で背を守りながら裂け目まで来た。しかし体力が限界まできているようで、マトリフは肩で息をしていた。
「……いらねえ心配すんじゃねえ。ここで開けられなきゃ来た意味がねえんだ」
マトリフは裂け目を睨め付ける。二人がここへ来たのは魔界へ行き、ダイを探すためである。マトリフはそのためにギュータの封印を解き、ポップをここまでへ連れてきた。
10858「大丈夫かよ、師匠」
ポップは気遣わしげに師を見る。攻撃してくる幻影への反撃に、マトリフはかなり苦戦していた。以前はマァムの父であるロカに担がれて通ったのだと聞いたが、ポップがマトリフを担いでいくには無理があり、二人で背を守りながら裂け目まで来た。しかし体力が限界まできているようで、マトリフは肩で息をしていた。
「……いらねえ心配すんじゃねえ。ここで開けられなきゃ来た意味がねえんだ」
マトリフは裂け目を睨め付ける。二人がここへ来たのは魔界へ行き、ダイを探すためである。マトリフはそのためにギュータの封印を解き、ポップをここまでへ連れてきた。
なりひさ
DONEガンマトに巻き込まれたポプReproduce 誰かが洞窟内に入ってきた気配でガンガディアはそちらを見た。洞窟内にはガンガディアひとりきりで、逆光の入り口に立っていたのはマトリフだった。
「もう修行は終わったのかね」
「まあな」
マトリフはポップを連れて修行に出ていた。それは月に数回行われる修行で、いつもならガンガディアもその修行に同行しているのだが、今日は同行を断られていた。
「ポップ君は?」
「あいつなら帰った。用事があるんだとよ」
マトリフはいつもの安楽椅子にどっかりと腰を下ろした。あー疲れた、などとぼやきながら椅子を揺らしている。ガンガディアはそこに僅かな違和感を覚えた。
「食事もせずに帰るとは、よほど急ぎの用事なのだろうか」
いつもは修行が終われば食事をして帰るのが習慣だった。ガンガディアは昼食にと思って作ったスープに目をやってから、眼鏡に手をやる。ふむ、と胸中で呟いてからマトリフを見た。
3230「もう修行は終わったのかね」
「まあな」
マトリフはポップを連れて修行に出ていた。それは月に数回行われる修行で、いつもならガンガディアもその修行に同行しているのだが、今日は同行を断られていた。
「ポップ君は?」
「あいつなら帰った。用事があるんだとよ」
マトリフはいつもの安楽椅子にどっかりと腰を下ろした。あー疲れた、などとぼやきながら椅子を揺らしている。ガンガディアはそこに僅かな違和感を覚えた。
「食事もせずに帰るとは、よほど急ぎの用事なのだろうか」
いつもは修行が終われば食事をして帰るのが習慣だった。ガンガディアは昼食にと思って作ったスープに目をやってから、眼鏡に手をやる。ふむ、と胸中で呟いてからマトリフを見た。