みゆ
41rau0
TRAININGみゆりょ/衣服シェアしてるはず朝の身支度 ぱっと目が覚める。
脳が揺らぎ、視界がぼんやり霞む。朝なのだ、と感じたのはぴったり閉じたカーテンから光が漏れているからだった。鉛のように重たい身体をのっそりと起こした。手を組み、腕を前に伸ばしてうんと筋肉を引っ張る。ふわあ、と欠伸をした。夢を見ていた気がするが、あまり覚えていない。おそらくたいして良い夢ではなかったし、特に嫌な気分になっていないので悪夢でもなかった。ああ、微妙に設定が現実離れしていた気もする。でも身近に自称宇宙人がいるせいだろうか、目を閉じたままじっとして「何があったっけ」と思い返していると、それは特に変な状況ではなかったように思えてきた。
(麻痺してきてるかも)
しょぼしょぼする目をぎゅっと閉じたり、開けたり。そうすると、目がじんわりと熱くなってくる。なんとなく血流が良くなった気がしてきたら、ようやく布団を剥いで床に足をつけた。裸足だったので、足の裏がひんやりと冷たくなる。眉を顰めつつ、そのまま立ち上がった。
2682脳が揺らぎ、視界がぼんやり霞む。朝なのだ、と感じたのはぴったり閉じたカーテンから光が漏れているからだった。鉛のように重たい身体をのっそりと起こした。手を組み、腕を前に伸ばしてうんと筋肉を引っ張る。ふわあ、と欠伸をした。夢を見ていた気がするが、あまり覚えていない。おそらくたいして良い夢ではなかったし、特に嫌な気分になっていないので悪夢でもなかった。ああ、微妙に設定が現実離れしていた気もする。でも身近に自称宇宙人がいるせいだろうか、目を閉じたままじっとして「何があったっけ」と思い返していると、それは特に変な状況ではなかったように思えてきた。
(麻痺してきてるかも)
しょぼしょぼする目をぎゅっと閉じたり、開けたり。そうすると、目がじんわりと熱くなってくる。なんとなく血流が良くなった気がしてきたら、ようやく布団を剥いで床に足をつけた。裸足だったので、足の裏がひんやりと冷たくなる。眉を顰めつつ、そのまま立ち上がった。
さくみ
DOODLEイヴのかなみゆ小話。イヴの過ごし方12月24日。
冬休みにはとっくに入っているけれど、彷徨は朝から大学の友人達と課題のために街の図書館に行っているみたい。手伝ってと呼びつけられたとか。ただ彷徨も量がすごいらしくて、毎日やらないと追い付かないって愚痴を吐いていた。
暇を持て余したわたしはその図書館に赴いた。図書館の奥の方。テーブルを囲って、6人の男の子達の中に彷徨がいた。資料用なのか集めた本を片手に睨めっこしながら、勿論全員静かにペンを走らせていた。わたしはフロアの出入口付近で携帯を出してメッセージを送った。
────ヴーッ、ヴーッ
「彷徨バイブ通知来てるぞ」
「ん…」
朝から大学のつるんでいるメンバーと課題三昧。おれ以外は聖、柊、冬木、霜、雪城。聖と柊は双子の兄弟だ。瓜二つでたまに間違えるレベル。
2756冬休みにはとっくに入っているけれど、彷徨は朝から大学の友人達と課題のために街の図書館に行っているみたい。手伝ってと呼びつけられたとか。ただ彷徨も量がすごいらしくて、毎日やらないと追い付かないって愚痴を吐いていた。
暇を持て余したわたしはその図書館に赴いた。図書館の奥の方。テーブルを囲って、6人の男の子達の中に彷徨がいた。資料用なのか集めた本を片手に睨めっこしながら、勿論全員静かにペンを走らせていた。わたしはフロアの出入口付近で携帯を出してメッセージを送った。
────ヴーッ、ヴーッ
「彷徨バイブ通知来てるぞ」
「ん…」
朝から大学のつるんでいるメンバーと課題三昧。おれ以外は聖、柊、冬木、霜、雪城。聖と柊は双子の兄弟だ。瓜二つでたまに間違えるレベル。
さくみ
MOURNINGかなみゆの超小話詰め。小話[全身砂糖]※事後的
目を開けた。気怠いが身体を動かすと、腕の中にあったはずの温度が居なくなっていた。
(ん?どこ行った?)
時計はまだ深夜2時。シャツを羽織って少し寒い廊下。台所の明かりが付いている。そっと覗くと、マグカップが置かれた音。注がれる温めた牛乳。カカオの甘い匂い。
(ココアか?)
「はー…温まるー…こんな時間帯に飲んじゃうと太りそうだけど美味しいし、ほっとしちゃうな」
「なんだよ抜け出て、んなもん飲んで」
「わっ」
「でっかいカイロが急に居なくなって寒いんだけど」
「わたしは彷徨のカイロじゃありませーん」
「寒いんだけどー」
椅子に座っている彼女を後ろから抱きしめる。
「もー!ちょっとくらい飲ませてよー」
1787目を開けた。気怠いが身体を動かすと、腕の中にあったはずの温度が居なくなっていた。
(ん?どこ行った?)
時計はまだ深夜2時。シャツを羽織って少し寒い廊下。台所の明かりが付いている。そっと覗くと、マグカップが置かれた音。注がれる温めた牛乳。カカオの甘い匂い。
(ココアか?)
「はー…温まるー…こんな時間帯に飲んじゃうと太りそうだけど美味しいし、ほっとしちゃうな」
「なんだよ抜け出て、んなもん飲んで」
「わっ」
「でっかいカイロが急に居なくなって寒いんだけど」
「わたしは彷徨のカイロじゃありませーん」
「寒いんだけどー」
椅子に座っている彼女を後ろから抱きしめる。
「もー!ちょっとくらい飲ませてよー」
さくみ
DOODLE寒い日のかなみゆちゃん。ちょっとした超小話。一緒がいい────冬が来た。
昨日の天気予報で、今期一番の大寒波の知らせがあり、窓も引き戸も全部締切っても凍える寒さ。何せ古い場所。ガタガタとちょっとした風でも大きな音を立てて揺れるから、目覚ましなんか使わなくても起きてしまう休日。
今日は、父が旅行か何かで暫くおらず暇を持て余す。起き抜けに羽織ったパーカーでも廊下の寒さは拭えない。別に冬が嫌いではないが、寒いものは寒いってだけだ。部屋にあるヒーターに電源を入れて、暖まるまでの間朝食取るべく廊下に出て歩く。
窓から見えたのは白い綿。
(あぁ、雪か…)
覚えのある童謡に"犬は喜び庭駆け回り"が如くが似合う親友が積もったらスキーしようとなんか言っていたけれど、"猫は炬燵で丸くなる"後者の方がいいなんて思ってしまう。
1315昨日の天気予報で、今期一番の大寒波の知らせがあり、窓も引き戸も全部締切っても凍える寒さ。何せ古い場所。ガタガタとちょっとした風でも大きな音を立てて揺れるから、目覚ましなんか使わなくても起きてしまう休日。
今日は、父が旅行か何かで暫くおらず暇を持て余す。起き抜けに羽織ったパーカーでも廊下の寒さは拭えない。別に冬が嫌いではないが、寒いものは寒いってだけだ。部屋にあるヒーターに電源を入れて、暖まるまでの間朝食取るべく廊下に出て歩く。
窓から見えたのは白い綿。
(あぁ、雪か…)
覚えのある童謡に"犬は喜び庭駆け回り"が如くが似合う親友が積もったらスキーしようとなんか言っていたけれど、"猫は炬燵で丸くなる"後者の方がいいなんて思ってしまう。
間草@uso_1023
REHABILIガニ股固定🐺✊(いつもの性癖)の落書き。リハビリ中につき初心に戻って自分の性癖に正直期間です。何番煎じという感じですがお許しを…!元がぬいぐるみゆえに性的な部位よりお腹がばっちり弱点な🐺✊好きです…”ない”タイプも大好き…。未知な分、魔法で🍆取り付けて開発してやるのいいですよねぐへへ… 3
さくみ
MOURNING帰した次の日のちょっとしたかなみゆちゃん妄想。タイムリミットまでは一年近くいた宇宙人達を帰す事が出来た次の日。静まり帰った家の中は、寂しさもあったけれどまだ耐えられる範囲だった。だっていつかまたきっと会えるはずと思うようにしたから。
と言うか、
(こ、今度こそ2人きりの方が緊張なんですけどぉ)
帰した昨日、同じ日に気持ちが通じたものだから実質家の中で本当に好きな男の子と一緒に過ごすって凄いハードルの高い事をしている気分だった。
洗濯機を回している時ふとそう思ったら、彷徨との距離感を忘れてしまった。あれ、今までどうしてたんだっけ?
「未夢ー」
「ひゃい」
「おれ買い物行ってくるけど、何か買わなきゃいけないものあったっけ?」
話しかけられるまで全く気が付かなくて、昨日の事を思い出して、目線が彷徨の唇に行ってしまった。
1286と言うか、
(こ、今度こそ2人きりの方が緊張なんですけどぉ)
帰した昨日、同じ日に気持ちが通じたものだから実質家の中で本当に好きな男の子と一緒に過ごすって凄いハードルの高い事をしている気分だった。
洗濯機を回している時ふとそう思ったら、彷徨との距離感を忘れてしまった。あれ、今までどうしてたんだっけ?
「未夢ー」
「ひゃい」
「おれ買い物行ってくるけど、何か買わなきゃいけないものあったっけ?」
話しかけられるまで全く気が付かなくて、昨日の事を思い出して、目線が彷徨の唇に行ってしまった。
さくみ
MOURNINGフライイングかなみゆちゃんクリスマスプチ超小話。1番大きい彷徨誕話はほぼ出来てるよー!贅沢街はすっかりクリスマス一色。クリスマス商戦で溢れ、夜はイルミネーションが輝いている。
迫ったクリスマスは1週間後で、何故かこの日が誕生日で。仏教用語にもあるくらいこんなにも"因果"と言う単語が似合うのは自分くらいなんじゃなんて思ってしまった。クリスマスが誕生日。誕生日だけど嬉しかった事って昔はなくて。多分初めて嬉しいと思ったのは、中2の時だったかも知れない。
☆:。・:*:・゚' ☆,。・:*:♪・゚'
彼女は目の前で、グレーの毛糸を編んでいる。"初めての編み物"と記された雑誌と睨めっこしながら。そう言えば、11月に入った頃からがずっとしている。
1990迫ったクリスマスは1週間後で、何故かこの日が誕生日で。仏教用語にもあるくらいこんなにも"因果"と言う単語が似合うのは自分くらいなんじゃなんて思ってしまった。クリスマスが誕生日。誕生日だけど嬉しかった事って昔はなくて。多分初めて嬉しいと思ったのは、中2の時だったかも知れない。
☆:。・:*:・゚' ☆,。・:*:♪・゚'
彼女は目の前で、グレーの毛糸を編んでいる。"初めての編み物"と記された雑誌と睨めっこしながら。そう言えば、11月に入った頃からがずっとしている。
さくみ
MOURNINGどっちもどっちなかなみゆちゃん。超小話。紙一重雪がチラつき始めた12月に突入。恐らく今季初雪。
未夢は寒くてベッドから出られず、まだ眠くて身体を起こすのも億劫。しかし、窓の向こうに見えた綿のような白が目に入った。自室のリモコンで、床暖と暖房を付けた。暫くして部屋が暖まった頃、「んー!」と、身体を伸ばして起き上がる。
高校に入ってようやく買ってもらったばかりの携帯が何かの通知を知らせるためにチカチカと光っていた。確認した。
「あ、パパからだ。えーと…」
本日は両親共に仕事で不在。朝食は冷蔵庫にあるが、昼は自分でなんとか…と言う事。何かあればお隣の西遠寺さんに、と。
「んー…彷徨、いるかなぁ…」
。⋆˸*⋆ ✻˸*⋆❅*॰*⋆✻*⋆✻*˸❅*॰ॱ* ✻ ⋆*˸*⋆。
2091未夢は寒くてベッドから出られず、まだ眠くて身体を起こすのも億劫。しかし、窓の向こうに見えた綿のような白が目に入った。自室のリモコンで、床暖と暖房を付けた。暫くして部屋が暖まった頃、「んー!」と、身体を伸ばして起き上がる。
高校に入ってようやく買ってもらったばかりの携帯が何かの通知を知らせるためにチカチカと光っていた。確認した。
「あ、パパからだ。えーと…」
本日は両親共に仕事で不在。朝食は冷蔵庫にあるが、昼は自分でなんとか…と言う事。何かあればお隣の西遠寺さんに、と。
「んー…彷徨、いるかなぁ…」
。⋆˸*⋆ ✻˸*⋆❅*॰*⋆✻*⋆✻*˸❅*॰ॱ* ✻ ⋆*˸*⋆。
さくみ
DOODLE嫉妬な彷徨くん。かなみゆちゃん落書き。なんかTwitterで「コイツオレのなんで!」的なテキなテキーラ。を見たもんだからちょっとやってみた。いいよなぁこんなイケメンに愛されてみたい人生。
nktu_pdu
DOODLEソ〜プスクールの自PC(HO1)と、HO2のらくがき。なかつのソプスクHO1・小泉憂愁(こいずみゆうしゅう)
35歳男性、気弱な音楽教師。
ピアノ演奏を趣味としており、指が傷つかないように(そしてやや潔癖のケがあるゆえ)白い薄手の手袋をつけている時間が長い。
生徒から「ズミちゃん」と呼ばれることがある。 1525
gwondawara
DOODLEサ活するかざみゆうやとふるやさん降:この前サウナに行ったらFBIのキャメルに会ってしまってね…
風:えっ?(ってFBIはふるやさんの裸を見たということかっ??!!)
っていうのを描こうかなと思ってたらこんなんなりました😂
ネタありがとうございましたー!
さくみ
1111かなみゆの1111。超ショート話しかない。1111[塩っ気日]
「進まないー」
来週提出する大嫌いな英作文が進まず、ゴロリと身を床へ転げた未夢。頼りたい人間が隣にいるが、生憎彼氏は朝から不在。三太に呼ばれて、と言うより無理矢理引きずられていきながら出掛けたのを目撃している。
「三太くんめぇー…」
早く彼氏を返してくれと言わんばかりにむうっと一人顰め面。
そんな今日は11月11日。"大切な人とシェアしませんか?"とCMで宣伝していた棒菓子。買って机に置いてあったその塩っ気のある棒菓子の箱を開けた。
「美味しいけど、しょっぱい」
2人で食べてたらしょっぱいのも甘くなっていたのだろうかと思いながら、いない人間の事を考えしまっていた。
「やっぱりしょっぱい…」
1826「進まないー」
来週提出する大嫌いな英作文が進まず、ゴロリと身を床へ転げた未夢。頼りたい人間が隣にいるが、生憎彼氏は朝から不在。三太に呼ばれて、と言うより無理矢理引きずられていきながら出掛けたのを目撃している。
「三太くんめぇー…」
早く彼氏を返してくれと言わんばかりにむうっと一人顰め面。
そんな今日は11月11日。"大切な人とシェアしませんか?"とCMで宣伝していた棒菓子。買って机に置いてあったその塩っ気のある棒菓子の箱を開けた。
「美味しいけど、しょっぱい」
2人で食べてたらしょっぱいのも甘くなっていたのだろうかと思いながら、いない人間の事を考えしまっていた。
「やっぱりしょっぱい…」
さくみ
MOURNINGかつて書いていたかなみゆプロポーズ。ですが、フォロワーさんとお話してて、ふと彷徨くんに言ってもらいたいセリフがあるので後日再構成した話を上げたいと思います!満月に見守られて書店に来て物色したが心惹かれるものは特になし。出口に向かう途中、女性雑誌コーナーを過ぎようとした時、先程まで読んでいたのか、女性が雑誌を置いて先に出た。置かれた雑誌は、結婚雑誌。もうすぐ22になるけれど、結婚について深くまで考えていた訳じゃなくて。かと言って全く知らん顔していた訳でもない。大学卒業までもう少し猶予もあるし、だから自分達はまだ早いと思っていた。ただ、
''待っているのだろうか?"
何て思ってしまった。それにしても見てしまったタイミングが悪すぎる。明日会うのにこのモヤモヤ感を引きずらなければならないのかと。
「で、どこに行きたいんだっけ?」
翌日の午前中、予定の10分遅れで未夢が自宅から出て来た。遅刻に関してはもう動じなくなった。何せ昔からだから。あれこれ言えば「女の子は可愛くなるために支度に時間がかかるの!」とお決まりが返って来るだけだ。
3245''待っているのだろうか?"
何て思ってしまった。それにしても見てしまったタイミングが悪すぎる。明日会うのにこのモヤモヤ感を引きずらなければならないのかと。
「で、どこに行きたいんだっけ?」
翌日の午前中、予定の10分遅れで未夢が自宅から出て来た。遅刻に関してはもう動じなくなった。何せ昔からだから。あれこれ言えば「女の子は可愛くなるために支度に時間がかかるの!」とお決まりが返って来るだけだ。
さくみ
DOODLEかなみゆハロウィンだー!ただし落書きだー!前回ハロウィン落書きしたが、一応今日当日だから改めて。2枚目はボツにしたけど入れとく笑
だって彷徨くんがドラキュラとかさ、もう飽きちゃうでしょ?笑 2
きりはら
DONEきみゆるし|仁礼光2021年10月発行『日々くらし』より
きみゆるし|仁礼光※男夢主 日々暗し 身を尽くしなば 君許し
「あの香取がちょっと引いてたらしい」という尾ヒレをぴらぴらさせながら、オレと光の絶交のウワサは静かに関係者に流れていった。香取が本当に引いてたかどうかはあまり覚えてない。オレと光がラウンジでどれくらい大きい声で言い合いしていたかもわからない。子どもみたいに「バカ!」とか「絶交だ!」とか叫びながらオレを殴ろうとする光を小佐野や北添先輩が引き離して、オレはいつの間にか三浦と若村に保護されていた。いつまでも作戦室に来ない若村たちを探しにきた香取(と染井さん)は「放っておけばいいのに」とつめたく言い放って作戦室に帰ったが、香取なりに遠慮していたらしい。
オレと光はどんなことでも話せる仲だった。オレがトリオン補給係として遠征に参加することが決まるまでは。オレは多分もっとわがままで、自分勝手だった。ボーダーに入るまでは。
4393「あの香取がちょっと引いてたらしい」という尾ヒレをぴらぴらさせながら、オレと光の絶交のウワサは静かに関係者に流れていった。香取が本当に引いてたかどうかはあまり覚えてない。オレと光がラウンジでどれくらい大きい声で言い合いしていたかもわからない。子どもみたいに「バカ!」とか「絶交だ!」とか叫びながらオレを殴ろうとする光を小佐野や北添先輩が引き離して、オレはいつの間にか三浦と若村に保護されていた。いつまでも作戦室に来ない若村たちを探しにきた香取(と染井さん)は「放っておけばいいのに」とつめたく言い放って作戦室に帰ったが、香取なりに遠慮していたらしい。
オレと光はどんなことでも話せる仲だった。オレがトリオン補給係として遠征に参加することが決まるまでは。オレは多分もっとわがままで、自分勝手だった。ボーダーに入るまでは。
さくみ
MOURNING支部へ行くか未定。さくみさんがやりがちなかなみゆ。本音とある金曜日の、午後19時。生徒会の書類を片付けて帰路を歩いていた。
高二の秋真っ只中、進学科では進路について話が進むようになって来た。大学には入っておきたい念頭は既にある。どこに入るかは固まってないが、この町には大学が1つしかない。そこへの志望理由がなければ町を離れるか、ここから電車で通うかの選択肢になる。離れるとすれば、"彼女"は引き留めようとするのだろうか。
そう言えば最近は、
「ちゃんと会って喋ってねぇな…」
と思った。
同じ高校とは言え、既に生活リズムが違って、帰る時間帯が変わった。先の通りこちらは進学、向こうは普通科だ。授業1限こちらが多い日もあるし、生徒会にも入ってるから去年朝は一緒でも、最近はそれすらもしていない。勿論帰りは違う生活がずっと続いている。故に高校で会う頻度は極端に少ない。アイツは「頑張ってるよね、応援してるから!」なんて言ってたけど、土日も何かしらに追われてしまい、せっかく来てても「悪い、手が離せない」って帰した事もある。その時一瞬、寂し気な顔していたのは多分気のせいではない。正直、こちらにも余裕がなかった。
6363高二の秋真っ只中、進学科では進路について話が進むようになって来た。大学には入っておきたい念頭は既にある。どこに入るかは固まってないが、この町には大学が1つしかない。そこへの志望理由がなければ町を離れるか、ここから電車で通うかの選択肢になる。離れるとすれば、"彼女"は引き留めようとするのだろうか。
そう言えば最近は、
「ちゃんと会って喋ってねぇな…」
と思った。
同じ高校とは言え、既に生活リズムが違って、帰る時間帯が変わった。先の通りこちらは進学、向こうは普通科だ。授業1限こちらが多い日もあるし、生徒会にも入ってるから去年朝は一緒でも、最近はそれすらもしていない。勿論帰りは違う生活がずっと続いている。故に高校で会う頻度は極端に少ない。アイツは「頑張ってるよね、応援してるから!」なんて言ってたけど、土日も何かしらに追われてしまい、せっかく来てても「悪い、手が離せない」って帰した事もある。その時一瞬、寂し気な顔していたのは多分気のせいではない。正直、こちらにも余裕がなかった。
さくみ
MOURNING新だぁの夫婦かなみゆ。未宇ちゃんが中2になったその日の妄想。いい夫婦の日に出そうかなと思ったけどこれ以上文伸びないからやーめたっ!てことでこちらにぽいっ!どうして彷徨パパはおれ達が出会った頃~なんて言い出したのビックリしたわ…浸った?浸ったのか?からがーって打ちました。
タイムスリップしたかのように「おれ達が出会った頃と同じ、中学2年生か…早いな」
一人娘が今日から中学2年生になったのと同時に、夫の言葉で、未夢はあの頃の事をふと思い出していた。
親の仕事の都合で、母の知人であるここに残され、宝晶が修行だといなくなり、寺の一人息子である彷徨とは(実は会った事があったのは後に知る)初対面、不安でしかなくなってしまった当時。
朝食の片付けと洗濯回して干してを済ませて、一息。縁側に腰掛けると、彷徨も腰掛けて来た。今日は寺の事ではなく、デスクワークに勤しんでいた。住職とデスクワークの2足のわらじがすっかり板についている。
「さっき思い出してたか?中学2年生の時」
「そう、ね。思い出してたの」
「おれもだ」
「ふふっ…ルゥくん達が来て大騒ぎの毎日…やだ懐かしい」
2829一人娘が今日から中学2年生になったのと同時に、夫の言葉で、未夢はあの頃の事をふと思い出していた。
親の仕事の都合で、母の知人であるここに残され、宝晶が修行だといなくなり、寺の一人息子である彷徨とは(実は会った事があったのは後に知る)初対面、不安でしかなくなってしまった当時。
朝食の片付けと洗濯回して干してを済ませて、一息。縁側に腰掛けると、彷徨も腰掛けて来た。今日は寺の事ではなく、デスクワークに勤しんでいた。住職とデスクワークの2足のわらじがすっかり板についている。
「さっき思い出してたか?中学2年生の時」
「そう、ね。思い出してたの」
「おれもだ」
「ふふっ…ルゥくん達が来て大騒ぎの毎日…やだ懐かしい」