りおん
葵(緒都)
DONE小次郎とぐだ子のお付き合い後の、二人のボーダーラインが違ったって話…。最初の方オリオンとアルテミスが出てきます。
きちんとハッピーエンドです。ページ変えられたらよかったんですけど出来ないので、話の区切りの「◆」←これが多くなっちゃいましたがお許しを…。
ちょっとずつ距離を縮めて、許せる範囲がお互いのちょうどいいところを見つけられたらいいですよね…。
ボーダーライン好きです。特別な関係になってください。…これを言っていい返事をもらった翌日。わたしはまだ浮ついた足でぽやぽやしていた。
(今日…休みでよかった…)
多分いつも通りのお仕事があれば、何も手につかなかっただろう。幸せ過ぎて変になりそうだから。
「…」
彼、小次郎とは結構長い付き合いだ。カルデアの初期からずっと傍で守ってくれていた人でもある。こんなことを言うのも失礼だけど、わたしは彼が、こういう色ごとには興味がない人だと思っていた。ただ遊べたらそれでいいものなのかと。…だからいい返事をもらえた時は夢なのかな?って…一瞬思考が停止した。
(う~…どうしよう…うれしい…)
一人ベッドで足をばたつかせていると、部屋の外から声がする。いくら嬉しいからとはいえ、休みで何もしないというのは勿体ない。廊下から聞こえた声につられて、もそもそとベッドから体を起こす。特にしたいこともないけれど、たまには廊下を散歩するのもいいのかもしれない。
13561(今日…休みでよかった…)
多分いつも通りのお仕事があれば、何も手につかなかっただろう。幸せ過ぎて変になりそうだから。
「…」
彼、小次郎とは結構長い付き合いだ。カルデアの初期からずっと傍で守ってくれていた人でもある。こんなことを言うのも失礼だけど、わたしは彼が、こういう色ごとには興味がない人だと思っていた。ただ遊べたらそれでいいものなのかと。…だからいい返事をもらえた時は夢なのかな?って…一瞬思考が停止した。
(う~…どうしよう…うれしい…)
一人ベッドで足をばたつかせていると、部屋の外から声がする。いくら嬉しいからとはいえ、休みで何もしないというのは勿体ない。廊下から聞こえた声につられて、もそもそとベッドから体を起こす。特にしたいこともないけれど、たまには廊下を散歩するのもいいのかもしれない。
RURU
TRAINING黒髪ユーマおめめしゃぱしゃぱは楽しい
けど作画トリオンめっちゃもってかれる~~(;´д`)(;´д`)
全部これはくどいからアップか決めゴマ用かやろか
あと黒髪のコストがすごすぎる!!(;´д`)(;´д`)
手間ハンパない(;´д`)
でもかけあみで抜いたユーマが見たいねん
華やかでかわいいから…
211220
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。15 如月レン マリオンが小会議室に足を踏み入れると、室内には既に人影があった。
「最後はオマエか」
先にいた人物――如月レンはマリオンの声にぴくりと反応を示すと、視線を持ち上げて彼を見上げた。
「マリオン……」
呟くようなその声に気づいたのか気づいていないのか。マリオンは椅子に座るやいなや腕を組み、じっとレンを見つめて言い放つ。
「ガストにも言ったが、この場を使って話すことなんて無い。オマエは何か話したいことはあるか」
「……特にない」
「それだと話が終わってしまうだろう」
マリオンの問いに、レンは暫く考えた後に首を振った。しかし、マリオンはその答えが気に入らなかったのだろう。その答えは許さないとばかりに、不機嫌そうに顔を顰めた。
2322「最後はオマエか」
先にいた人物――如月レンはマリオンの声にぴくりと反応を示すと、視線を持ち上げて彼を見上げた。
「マリオン……」
呟くようなその声に気づいたのか気づいていないのか。マリオンは椅子に座るやいなや腕を組み、じっとレンを見つめて言い放つ。
「ガストにも言ったが、この場を使って話すことなんて無い。オマエは何か話したいことはあるか」
「……特にない」
「それだと話が終わってしまうだろう」
マリオンの問いに、レンは暫く考えた後に首を振った。しかし、マリオンはその答えが気に入らなかったのだろう。その答えは許さないとばかりに、不機嫌そうに顔を顰めた。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。14 キース・マックス「お、もういるのか。早いな~」
暫く音沙汰の無かったドアが開く。やけに間延びした口調をしながら現れた人物――キース・マックスに、マリオンは厳しい視線を送った。
「……遅刻だ」
「あれ? そうだったか?」
低い声で告げられた事実も、キースにとっては日常茶飯事であるらしい。特に気にした様子もなく、大げさなかけ声をかけながら椅子にだらりと腰掛けた。
「オマエというヤツは……。どうして『ヒーロー』になれたのかが分からない」
「そいつはよく言われるよ」
「やる気はあるのか」
「ある時にはある。ほら、能ある鷹は爪を隠すっていうだろ?」
蔑んだ眼差しを向けるマリオンをものともせず、キースはへらへらとした態度でそう返す。
2354暫く音沙汰の無かったドアが開く。やけに間延びした口調をしながら現れた人物――キース・マックスに、マリオンは厳しい視線を送った。
「……遅刻だ」
「あれ? そうだったか?」
低い声で告げられた事実も、キースにとっては日常茶飯事であるらしい。特に気にした様子もなく、大げさなかけ声をかけながら椅子にだらりと腰掛けた。
「オマエというヤツは……。どうして『ヒーロー』になれたのかが分からない」
「そいつはよく言われるよ」
「やる気はあるのか」
「ある時にはある。ほら、能ある鷹は爪を隠すっていうだろ?」
蔑んだ眼差しを向けるマリオンをものともせず、キースはへらへらとした態度でそう返す。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。13 ジェイ・キッドマン「お、来たな。先に座っているぞ」
マリオンがドアを開けると、席に着いていた人物が声を上げる。その人物――ジェイ・キッドマンはマリオンの姿を確認すると、人当たりの良い笑みを浮かべた。マリオンはその言葉を返す素振りも見せず、そのまま正面の席に腰掛ける。
「こうしてマリオンと話す機会があるのは、珍しいな」
「メンター会議で何度も顔を合わせているだろう」
「そうなんだが、2人きりということは中々無いだろう?」
「ボクは忙しいし、そもそも話す内容もないだろ」
「手厳しいな……」
とりつく島もないマリオンの応答に、鷹揚な態度は変わらないままジェイが苦笑を漏らした。
「でも、マリオンが忙しいというのは事実だ。今は特に……大変だろう。大丈夫か?」
2147マリオンがドアを開けると、席に着いていた人物が声を上げる。その人物――ジェイ・キッドマンはマリオンの姿を確認すると、人当たりの良い笑みを浮かべた。マリオンはその言葉を返す素振りも見せず、そのまま正面の席に腰掛ける。
「こうしてマリオンと話す機会があるのは、珍しいな」
「メンター会議で何度も顔を合わせているだろう」
「そうなんだが、2人きりということは中々無いだろう?」
「ボクは忙しいし、そもそも話す内容もないだろ」
「手厳しいな……」
とりつく島もないマリオンの応答に、鷹揚な態度は変わらないままジェイが苦笑を漏らした。
「でも、マリオンが忙しいというのは事実だ。今は特に……大変だろう。大丈夫か?」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。12 ブラッド・ビームス「いつもは『忙しい』などと嘯いているのに、ここに来る時間はあるんだな」
ドアを開けた先に鎮座していた人物に、マリオンは冷徹な瞳を向ける。その視線を受けた彼――ブラッド・ビームスは、向けられた皮肉にきっぱりと答えた。
「何を勘違いしているのか分からないが、俺はこの企画の賛同者だ。余程の理由がなければ参加する」
マリオンが到着するまで仕事をしていたのだろう。操作していた端末の画面を消すとテーブルの上に伏せた状態で置いた。
「もうこの企画が開始してから12回目の対談となるが、どうだ」
「無駄な時間を過ごしている、と思っている」
拗ねたように口を尖らせるマリオンに、ブラッドはほんの少し眉を寄せる。
「この企画の趣旨は理解しているか」
2225ドアを開けた先に鎮座していた人物に、マリオンは冷徹な瞳を向ける。その視線を受けた彼――ブラッド・ビームスは、向けられた皮肉にきっぱりと答えた。
「何を勘違いしているのか分からないが、俺はこの企画の賛同者だ。余程の理由がなければ参加する」
マリオンが到着するまで仕事をしていたのだろう。操作していた端末の画面を消すとテーブルの上に伏せた状態で置いた。
「もうこの企画が開始してから12回目の対談となるが、どうだ」
「無駄な時間を過ごしている、と思っている」
拗ねたように口を尖らせるマリオンに、ブラッドはほんの少し眉を寄せる。
「この企画の趣旨は理解しているか」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。11 ガスト・アドラー ちくたくと時計の秒針が鳴る音が響く。そんな空間にマリオンの目の前に座る人物――ガスト・アドラーは、どこか居心地の悪そうに身体を動かしながら口を開いた。
「なぁ、マリオン……。何か話さねぇか?」
「今更こんな状況でオマエと話すことなんて無い」
「いやいや、そんなことねぇって」
マリオンとガストがこの部屋に入ってから、一体どれだけの時間が経過しただろうか。しかしその経過時間とは裏腹に2人会話という会話を行うこともせず、ただひたすらに時間を消費しているというのが現状で。
「というかお前、どことなく機嫌が悪いのは何でなんだ?」
「別に。いつも通りだ」
「明らかに嘘だろ……」
ふいと視線を逸らしながら答えるマリオンに、ガストが困ったように眉を下げる。
2110「なぁ、マリオン……。何か話さねぇか?」
「今更こんな状況でオマエと話すことなんて無い」
「いやいや、そんなことねぇって」
マリオンとガストがこの部屋に入ってから、一体どれだけの時間が経過しただろうか。しかしその経過時間とは裏腹に2人会話という会話を行うこともせず、ただひたすらに時間を消費しているというのが現状で。
「というかお前、どことなく機嫌が悪いのは何でなんだ?」
「別に。いつも通りだ」
「明らかに嘘だろ……」
ふいと視線を逸らしながら答えるマリオンに、ガストが困ったように眉を下げる。
LaiRai315
DOODLE描いてる途中で思った、フォーリオンに雨は降るのかと・・。標高、雨雲が出来る位置より全然上そうな気がしてきたw(時と場合によるのかもしれないけど)
それはおいておいて・・・ポンパドールヘアが濡れたか崩れたかのメドの髪に凄い見えてきて浮かんできた二人です。雨上がり的な・・👼
とにかく濡れた二人が描きたかった(結論)
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。10 アッシュ・オルブライト「……」
沈黙が流れる小会議室。マリオンは本日何度目になるか分からない溜め息を吐く。
すると、目の前の人物――アッシュ・オルブライトは目に見えて不機嫌な表情を変えることなく言葉を吐き捨てた。
「あぁ? 何か言いてぇことがあるなら言えよ」
「言ったところで聞き入れないだろ」
「1期下が舐めたことを言ったら当然だ」
常識だと言わんばかりに鼻を鳴らすアッシュに、マリオンは大げさに息を吐く。
「オマエは上だろうが下だろうか関係なく、粗暴に振る舞うだろ……というか、以前も同じ会話をしたはずだが」
「は? テメェ一々会話を覚えてんのかよ」
「不可抗力だ」
そう答えたマリオンは顔を顰めると「そもそも」と相手を咎めるように冷たい声色で言い放った。
2212沈黙が流れる小会議室。マリオンは本日何度目になるか分からない溜め息を吐く。
すると、目の前の人物――アッシュ・オルブライトは目に見えて不機嫌な表情を変えることなく言葉を吐き捨てた。
「あぁ? 何か言いてぇことがあるなら言えよ」
「言ったところで聞き入れないだろ」
「1期下が舐めたことを言ったら当然だ」
常識だと言わんばかりに鼻を鳴らすアッシュに、マリオンは大げさに息を吐く。
「オマエは上だろうが下だろうか関係なく、粗暴に振る舞うだろ……というか、以前も同じ会話をしたはずだが」
「は? テメェ一々会話を覚えてんのかよ」
「不可抗力だ」
そう答えたマリオンは顔を顰めると「そもそも」と相手を咎めるように冷たい声色で言い放った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。09 ビリー・ワイズ マリオンがドアを開けると、ちりんという綺麗な音色が部屋に響いた。
その音に驚いたように目を見開いたマリオンは、しかしものの数秒で険しい表情へと変化させると、この状況を作り出したであろう人物――ビリー・ワイズへと視線を向ける。
「あ、マリオンパイセンだ!」
「……これは何だ」
当の本人であるビリーは、マリオンの姿を認めると元気よく手を振った。その挨拶を返すことなく問い詰める彼をものともせず、ビリーは首を傾げる。
「パイセン知らない? これは『風鈴』っていうんだよ!」
「それは知ってる。ボクは何で風鈴がここにあるんだと訊いているんだ」
「HAHAHA~! そんなの、ボクちんが持ってきたからに決まってるヨ!」
2294その音に驚いたように目を見開いたマリオンは、しかしものの数秒で険しい表情へと変化させると、この状況を作り出したであろう人物――ビリー・ワイズへと視線を向ける。
「あ、マリオンパイセンだ!」
「……これは何だ」
当の本人であるビリーは、マリオンの姿を認めると元気よく手を振った。その挨拶を返すことなく問い詰める彼をものともせず、ビリーは首を傾げる。
「パイセン知らない? これは『風鈴』っていうんだよ!」
「それは知ってる。ボクは何で風鈴がここにあるんだと訊いているんだ」
「HAHAHA~! そんなの、ボクちんが持ってきたからに決まってるヨ!」
z_ecicicicicici
DOODLEガストとマリオンキャラポイ(略)
ガストって不憫属性だとは思うけど、普段からそういう扱いにされて当然!ってなる事をしてるわけではないから(むしろ元不良にしては真面目な方)若干可哀想ではあったよね。そのうちハゲないかと私は常々心配しててだな…(オイ)
ガンスリ~水辺を通してマリオンちゃんやレンくんとの関係が良い感じになってよかったな。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。08 鳳アキラ ほんの数分前まで静寂に包まれていた小会議室を打ち破るかのように、騒がしい音を立てながらとある人物が入室してきた。
その人物――鳳アキラを目の前にして、マリオンは呆れたように息を吐く。
「今日はオマエか……」
「何でオレの顔見て溜め息吐くんだよ!?」
「うるさい、黙れ」
アキラもマリオンの顔を見て「げっ」と苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたものの、彼の言葉を聞いて一瞬で不満げなものへと変化させた。
「はぁ? これは2人で何か話せーっていう、そういう企画なんだろ? 黙ってたら意味ねーじゃん」
「それは、そうだが……」
彼の口から出てきた正論ともいえる言葉に、マリオンが口ごもる。すると、アキラはどこか意地の悪い、にやにやと勝ち誇った表情を浮かべた。それに気がついたマリオンはむっと顔を険しくすると、普段よりも低い声でアキラを威圧する。
2385その人物――鳳アキラを目の前にして、マリオンは呆れたように息を吐く。
「今日はオマエか……」
「何でオレの顔見て溜め息吐くんだよ!?」
「うるさい、黙れ」
アキラもマリオンの顔を見て「げっ」と苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたものの、彼の言葉を聞いて一瞬で不満げなものへと変化させた。
「はぁ? これは2人で何か話せーっていう、そういう企画なんだろ? 黙ってたら意味ねーじゃん」
「それは、そうだが……」
彼の口から出てきた正論ともいえる言葉に、マリオンが口ごもる。すると、アキラはどこか意地の悪い、にやにやと勝ち誇った表情を浮かべた。それに気がついたマリオンはむっと顔を険しくすると、普段よりも低い声でアキラを威圧する。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。07 グレイ・リヴァース その言葉は、唐突だった。
「オマエは『ヒーロー』のグッズを集めるのが趣味なのか」
「えっ? どうしてそれを……」
マリオンの問いに驚いた人物――グレイ・リヴァースは、戸惑うように言葉を返す。質問を返されたマリオンはふいと視線を逸らすといつもより少し固い声でその問いに答えた。
「……風の噂で聞いたんだ。隠していたことだったか?」
「いえっ! それは全然……!!」
ぶんぶんと音が鳴りそうになる程にグレイは両手と首を左右に振る。それを見たマリオンは「そうか」と口にすると、話を続けた。
「『ヒーロー』のグッズが【HELIOS】で販売されていることは知っているが、それを手にしている人の話を聞いたことは無い。だから、オマエから話を聞こうと思ったんだが」
2355「オマエは『ヒーロー』のグッズを集めるのが趣味なのか」
「えっ? どうしてそれを……」
マリオンの問いに驚いた人物――グレイ・リヴァースは、戸惑うように言葉を返す。質問を返されたマリオンはふいと視線を逸らすといつもより少し固い声でその問いに答えた。
「……風の噂で聞いたんだ。隠していたことだったか?」
「いえっ! それは全然……!!」
ぶんぶんと音が鳴りそうになる程にグレイは両手と首を左右に振る。それを見たマリオンは「そうか」と口にすると、話を続けた。
「『ヒーロー』のグッズが【HELIOS】で販売されていることは知っているが、それを手にしている人の話を聞いたことは無い。だから、オマエから話を聞こうと思ったんだが」
雪風(ゆきかぜ)。
DONEどうしても投稿したくなって、ついりおん「何をしてらっしゃるのですか?」
とわ「花占いだよ。花びらをむしって好きか嫌いか占うんだ」
りおん「ということは、理玖との仲を…?^^」
とわ「!?///」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。06 レオナルド・ライト・Jr マリオンがドアを開けると、そこには先客がいた。
ぴしりと姿勢正しく椅子に腰掛けていたその人物――レオナルド・ライト・Jrは、ドアの音を聞きつけるやいなや勢いよく振り返り、大きな音を立てて椅子から立ち上がる。
「マ、ママリオン!!」
「……ボクはそんな名前じゃない」
声が裏返ったような奇声を発するジュニアに、マリオンは意味が分からないとばかりに呆れた溜め息を吐いた。
「あっ、わ、悪い! 緊張して……」
「というか、いつからそこにいたんだ。まだ集合時間より幾分か早いはずだが」
「そ、それは……マ、マリオンはどうなんだ!?」
もごもごと何かを言い淀むようにする彼に怪訝な瞳と「質問に質問で返すな」という言葉を向けたマリオンは、それでも彼の問いに言葉を返す。
2219ぴしりと姿勢正しく椅子に腰掛けていたその人物――レオナルド・ライト・Jrは、ドアの音を聞きつけるやいなや勢いよく振り返り、大きな音を立てて椅子から立ち上がる。
「マ、ママリオン!!」
「……ボクはそんな名前じゃない」
声が裏返ったような奇声を発するジュニアに、マリオンは意味が分からないとばかりに呆れた溜め息を吐いた。
「あっ、わ、悪い! 緊張して……」
「というか、いつからそこにいたんだ。まだ集合時間より幾分か早いはずだが」
「そ、それは……マ、マリオンはどうなんだ!?」
もごもごと何かを言い淀むようにする彼に怪訝な瞳と「質問に質問で返すな」という言葉を向けたマリオンは、それでも彼の問いに言葉を返す。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。05 ウィル・スプラウト ばたばたと騒がしい音とともにドアが開く。
「遅れてすみません!」
息を弾ませながら駆け込んできた人物――ウィル・スプラウトは、先に席についているマリオンにがばりと頭を下げた。
「ボクも今来たところだ。別にそこまで気にする時間じゃない。……だから、まずその息を整えろ」
「あ、ありがとう、ございます……」
ここまで全力疾走したらしいウィルは、折り曲げた膝に手を付きながら肩で息をする。あまりの様相にマリオンは椅子から立ち上がると「大丈夫か……?」と声を掛けた。
ふと彼に近づいた瞬間、ふわりとした花の香りが鼻腔をくすぐり、マリオンは呟くように言葉を漏らす。
「花……」
「えっ?」
「花の匂いがする」
生花独特の優しい香りが彼を包み込んでいることを指摘すると、ウィルは少し照れたように笑った。
2034「遅れてすみません!」
息を弾ませながら駆け込んできた人物――ウィル・スプラウトは、先に席についているマリオンにがばりと頭を下げた。
「ボクも今来たところだ。別にそこまで気にする時間じゃない。……だから、まずその息を整えろ」
「あ、ありがとう、ございます……」
ここまで全力疾走したらしいウィルは、折り曲げた膝に手を付きながら肩で息をする。あまりの様相にマリオンは椅子から立ち上がると「大丈夫か……?」と声を掛けた。
ふと彼に近づいた瞬間、ふわりとした花の香りが鼻腔をくすぐり、マリオンは呟くように言葉を漏らす。
「花……」
「えっ?」
「花の匂いがする」
生花独特の優しい香りが彼を包み込んでいることを指摘すると、ウィルは少し照れたように笑った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。04 ディノ・アルバーニ マリオンが小会議室のドアを開けると、独特な匂いが彼の鼻をかすめた。その匂いに顔を顰めると、マリオンはその部屋の奥にいる人物に目を向ける。
その人物――ディノ・アルバーニはマリオンの姿を目にすると、ピザを持っている手とは逆側の手をぶんぶんと振った。
「あ、マリオンくん! こんにちは!」
「……ピザ臭い」
「え? そうかな? 良い匂いだと思うんだけど……」
食べたピザの欠片を口の端につけながら小首を傾げるディノを横目に、マリオンが部屋の窓を開ける。清涼な空気が流れていく感覚にほっと息を吐き、マリオンはディノに白い目を向けた。
「この場は飲食禁止じゃないのか」
「えぇ!? そんな話は聞いてないけどなぁ。一応ブラッドに『良い?』って訊いたけど『節度は守れ』としか言われなかったし」
2333その人物――ディノ・アルバーニはマリオンの姿を目にすると、ピザを持っている手とは逆側の手をぶんぶんと振った。
「あ、マリオンくん! こんにちは!」
「……ピザ臭い」
「え? そうかな? 良い匂いだと思うんだけど……」
食べたピザの欠片を口の端につけながら小首を傾げるディノを横目に、マリオンが部屋の窓を開ける。清涼な空気が流れていく感覚にほっと息を吐き、マリオンはディノに白い目を向けた。
「この場は飲食禁止じゃないのか」
「えぇ!? そんな話は聞いてないけどなぁ。一応ブラッドに『良い?』って訊いたけど『節度は守れ』としか言われなかったし」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。03 フェイス・ビームス「今回はオマエか」
「アハ、今日はよろしくね」
扉の開く音が響く。その音に反応したマリオンが扉の方へと視線を向けると、扉から入ってきた人物――フェイス・ビームスはひらりと手を振って応えた。
「『今日は』という程の時間じゃないだろ」
「相変わらずの態度だね。一緒にショコラを食べて紅茶を飲んだ仲でしょ」
「それとこれとは話が別だ」
人の良さそうな表情を浮かべるフェイスに、マリオンは顔を顰める。これが街にいる女性であれば、彼が浮かべる甘い表情に絆されてしまうのだろうが、生憎この場にいるのはフェイスの他にマリオンしかいなかった。しかし、そんなつれない態度をするマリオンは日常茶飯事なのだろう。フェイスは薄く笑みを浮かべたまま口を開く。
2497「アハ、今日はよろしくね」
扉の開く音が響く。その音に反応したマリオンが扉の方へと視線を向けると、扉から入ってきた人物――フェイス・ビームスはひらりと手を振って応えた。
「『今日は』という程の時間じゃないだろ」
「相変わらずの態度だね。一緒にショコラを食べて紅茶を飲んだ仲でしょ」
「それとこれとは話が別だ」
人の良さそうな表情を浮かべるフェイスに、マリオンは顔を顰める。これが街にいる女性であれば、彼が浮かべる甘い表情に絆されてしまうのだろうが、生憎この場にいるのはフェイスの他にマリオンしかいなかった。しかし、そんなつれない態度をするマリオンは日常茶飯事なのだろう。フェイスは薄く笑みを浮かべたまま口を開く。
雪風(ゆきかぜ)。
DONE※パロディ+クロスオーバー要素あり。アニメーター「池上たろう」さんのTwitterに上げてた絵が元…(https://twitter.com/tarou968)
シンカリオン19話で、みんなについにデレを見せたリュウジ。
とわちゃんも大喜び❤
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。02 オスカー・ベイル「この企画における交流の場は、あの部屋だと聞いていたんだけど」
そう冷たく言い放つマリオンがいるのは【HELIOS】内にあるスポーツジム。時間帯によっては鍛錬に励む多くの『ヒーロー』を見ることができるその場所に今いるのは、彼ともう一人――オスカー・ベイルのみだった。
「ブラッドさまに非はない。俺が無理を言ったんだ。マリオンとはこの場の方が分かり合える、と」
「ふん、アイツもオマエには甘いんだな。ボクはあの変態と同じ空間に閉じ込められたというのに」
「この企画の目的は個々の交流だ。それが行いやすいという理由であれば、場所については不問とする。ただそれだけだ」
「どうだか」
ブラッドを追及する話題に僅かに顔を強ばらせるオスカーだったが、ふっと息を吐くと事務的な口調でマリオンの言葉を返す。するとマリオンは「これ以上の会話は不要だ」と言わんばかりに会話を打ち切った。
2387そう冷たく言い放つマリオンがいるのは【HELIOS】内にあるスポーツジム。時間帯によっては鍛錬に励む多くの『ヒーロー』を見ることができるその場所に今いるのは、彼ともう一人――オスカー・ベイルのみだった。
「ブラッドさまに非はない。俺が無理を言ったんだ。マリオンとはこの場の方が分かり合える、と」
「ふん、アイツもオマエには甘いんだな。ボクはあの変態と同じ空間に閉じ込められたというのに」
「この企画の目的は個々の交流だ。それが行いやすいという理由であれば、場所については不問とする。ただそれだけだ」
「どうだか」
ブラッドを追及する話題に僅かに顔を強ばらせるオスカーだったが、ふっと息を吐くと事務的な口調でマリオンの言葉を返す。するとマリオンは「これ以上の会話は不要だ」と言わんばかりに会話を打ち切った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。01 ヴィクター・ヴァレンタイン「どうしてこのボクがこんな巫山戯た企画に参加しなくちゃならないんだ……」
とある小会議室の一つ。マリオン・ブライスは苛々した様子で机をこつこつと指で叩いた。
「この件に関しては概ね同意ですが、席に着き鍵を掛けられてしまった以上はどうしようもできませんよ」
彼のテーブル越しに座っている人物――ヴィクター・ヴァレンタインは、マリオンの愚痴に眉一つ動かすことなく言葉を返す。その答えが気に入らなかったのか、それとも彼が気に入らなかったのか、マリオンは眉間の皺を深く刻むと大きな溜め息を吐いた。
「そもそも、どうしてこんな部屋に閉じ込められなければならないんだ」
「普通ならここまでしないでしょうが、一部仲の悪い関係の『ヒーロー』もいますから。逃げ出さないようにするための一つの方法なのでしょう」
2637とある小会議室の一つ。マリオン・ブライスは苛々した様子で机をこつこつと指で叩いた。
「この件に関しては概ね同意ですが、席に着き鍵を掛けられてしまった以上はどうしようもできませんよ」
彼のテーブル越しに座っている人物――ヴィクター・ヴァレンタインは、マリオンの愚痴に眉一つ動かすことなく言葉を返す。その答えが気に入らなかったのか、それとも彼が気に入らなかったのか、マリオンは眉間の皺を深く刻むと大きな溜め息を吐いた。
「そもそも、どうしてこんな部屋に閉じ込められなければならないんだ」
「普通ならここまでしないでしょうが、一部仲の悪い関係の『ヒーロー』もいますから。逃げ出さないようにするための一つの方法なのでしょう」
りう_
DONE11/14逆トリオンリー「月よりのエトランゼ」で展示していた作品です。逆トリで晶くんの世界にやって来たフィガロと晶くんが買い物デートして二人でダーツをしています。
ご都合主義なので、厄災がどうにかなって、二人はお互いの世界を行き来出来るようになっている…という想定です。
※ちょっとだけフィガロ親愛ストのネタバレがあります。
勝者の願い そこそこ人の多い、昼下がりの商店街。自分と同じく買い物に出ている人や外食に来ている人が多いのだろう。
彼と連れ立って歩くとちらちらとすれ違う人たちの視線を感じた。その視線は、俺では無く隣を歩く人へと一心に向けられている。それはそうだろう、俺の横にはこの国では見かけない珍しい色彩と、頭一つ飛びぬけた長身、それに整った顔立ちを持った麗人が居るのだから。
そっと斜め上を見遣ると、彼は珍しそうに立ち並ぶ建物たちを眺めているようだった。色とりどりの看板がひしめき合うように集まり、その身を光らせ主張している。建物の入り口には所々のぼりがあるのも見えた。
その一つ一つに書かれた文字を確認するように、時折フィガロの唇が開いては、音もなく動く。どうやら看板に書かれた文字を読み取っているようだ。
5024彼と連れ立って歩くとちらちらとすれ違う人たちの視線を感じた。その視線は、俺では無く隣を歩く人へと一心に向けられている。それはそうだろう、俺の横にはこの国では見かけない珍しい色彩と、頭一つ飛びぬけた長身、それに整った顔立ちを持った麗人が居るのだから。
そっと斜め上を見遣ると、彼は珍しそうに立ち並ぶ建物たちを眺めているようだった。色とりどりの看板がひしめき合うように集まり、その身を光らせ主張している。建物の入り口には所々のぼりがあるのも見えた。
その一つ一つに書かれた文字を確認するように、時折フィガロの唇が開いては、音もなく動く。どうやら看板に書かれた文字を読み取っているようだ。