Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    シリアス

    Jukiya_d

    DONE過去作をやりながらふと思い立った話。珍しくシリアス
    桐生さんのあの孤独感に気がついて一人にしないと言えるのはイチだけだと思うし
    イチの光の裏に隠れた闇に気がついてあげられるのも桐生さんだけだと思う
    この二人は正反対なようで似てるところも多いので。本当に出会えて良かったと心から思います
    【イチ桐】ただひとり「ふうー。さっぱりしたぜ」
     玄関のドアを開け、フェイスタオルで髪をわしわしと拭きながら。春日は文字通り爽快といった声を上げながら素っ裸で部屋に戻って来た。
     シャワーを浴びた後でも汗ばみそうな屋外と違い、部屋の中は冷房が効いていて気持ちが良い。直接体に風が吹き付けているわけではなかったが、春日は冷たい空気を全身で浴びるように腕を広げた。
     風呂が外にあるというのは何かと不便があるものだったが、夏場は玄関ドアを開けてひんやりとした空間に入る瞬間が最高だった。そう、それはまるで温泉から上がった直後にビールをガッと喉に流し込むような爽快感――などと想像してくうー! と声を上げると、春日はパッと目を開いてペタペタとサンダルを鳴らし、部屋の奥に干してあるトランクスを一枚取り上げてそそくさと足を通した。
    3766

    kocyo_T

    MAIKING小説初心者なので、誤字脱字があったらDMとかでこそっと教えてください。(FF外以外からだと🧊される可能性あるのでフォロワーさんが相互さんで…)
    前にリヌ垢で吐いてた、名前を呼ばれるだけでヌヴィレットが何を求めているのかわかる公爵のシーンを妄想に妄想を重ねた結果。結末は決まってないではハピエン厨なのでハピエンにするかも知れないし、シリアスに行くかも知れない。そもそも書き終わるかがわからない。
    今だけは、あんたに与えられたこの立場が憎い「リオセスリ殿、」

    「リオセスリ殿…」

    「リオセスリ殿…!」

    「リオセスリ殿」

    あぁ…今だけはあんたに与えられたこの立場が憎い
    ________________________________

    大きな力、圧倒的な力がそこにいる。この国をこの文明を壊さんとする存在が目の前に。

    _________________________________


    (体が重い、息を吸うだけで苦しい、血を流しすぎた、フォンテーヌの市民は避難を完了したのか…?)
    「はぁ、はぁ、くそっ!左肩をやられたか」

    そう吐き出し、見下ろした今の身体はすでに傷だらけで所々に赤い血も流れている。

    (流石に左肩の処置も今は厳しいな)

    そう思い、右手で抑えながら悲鳴をあげる身体に淘汰し、なんとか歩き始める。
    1872

    U3Zmb

    MENU既刊本 その③【籠の鳥は旅立った】

    自由になりたいと願う人外と、傍に居て欲しいと願う人外の悲しいお話。

    ※死要素・眷属・転生・戦闘による流血表現・その他捏造有
    ※物語はシリアスですが、最後はハピエンで終わります。
    籠の鳥は旅立っただらんとソファーに身を預けながら、タルタリヤは眉を寄せて口角を上げた。二人掛けのソファーの上で横向きに座って、ひじ掛けに背中を預ける。そうして、靴を脱がないままソファーの上に足を置いて笑みを浮かべている姿に、鍾離の瞳は何の色も示さなかった。ただ無言でタルタリヤを見下ろし、その鍾離の視線に答えるように、タルタリヤが緩く顔を上げる。そんな異質な空間がそこにはあった。
    永遠を切り取って持って来たような時間の中で、タルタリヤはふはっと笑って鍾離の目を見つめ続ける。そのタルタリヤの瞳は、彼本来の色とは遠く離れた石珀のような色に染まっていた。黄色のような橙色のような、それでいて、黄金を振り撒きそうなその瞳には、ハイライトが入っていない。ビー玉のようにキラキラと輝くその瞳の中は、あの時の同じ深淵のままだった。神をも喰らおうとする瞳をきゅっと細め、嘲笑うように息を零して、お綺麗な唇から流暢に言葉を紡ぎ始める。
    3918