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    パートナー

    みやもと

    DONEリュパン/パートナーに救われる話
     数多の敵を斬り続けた所為で剣を握る手が震え痺れている。どうにか感覚を失わないようにと改めて強く握り直し、リュールは耐えるべく奥歯を噛み締めた。
    「……っ……」
     辺りにはまだ多くの異形兵が群れをなしている。警戒を怠らず神経を張りつめさせたままでいるが、果たしてこの集中がどこまで保つだろう。は、と耳をつく荒れた己の呼吸が煩く感じ、それを思考の端に追いやるようにひとつかぶりを振った。
    「かなり厳しい状況だね……」
     リュールを案じマルスが声をかけてくるが、ええ、と頷くのが精一杯だ。マルスの力を借りてもどこまで踏みとどまれるか、明るい見通しは立ちそうにもなかった。
     数に物を言わせた敵の攻勢。想定外の攻撃を受けながらも仲間たちと力を尽くし戦い続けたが、体勢が整わぬままでの攻撃と何よりあまりの敵の多さに押され次第に皆に疲労が色濃く見え始めていた。劣勢に追い込まれている状況をどうにか打破すべく、仲間たちの制止の言葉を振り切りリュールは一点突破を試みて自分の元へ敵を引き付けることに成功した。その間に仲間たちの安全を確保し、かつ反撃に転じるための体勢を整えてくれればとの考えからだ。
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    Marion20180210

    REHABILI10年付き合って結婚するまでのリョ三その①
    なんでも許してくれる人のみ読んでください
    なかなか結婚しないし暗い
    三がずーっとよわよわ
    久々の創作で色んなことが心配 とりあえず誤字脱字はそのうち確認します
    パートナーシップ制度のこととかバスケ界のこととかは全然ガバガバななのでふわ〜と見てほしいし出てくるモノも時代と合ってなくてもふわ〜としてください
    続いたらいいな
    10年付き合って結婚するまでのリョ三その①「リョーちゃーん!」

     入国ゲートを出た途端フロアに響き渡った声に、思わずプッと吹き出すと、宮城リョータは久しぶりに顔を見る妹アンナに向かってスーツケースを引いていない方の左手を軽く上げた。
     その隣には母親のカオルが立っている。コーヒーのカップ片手にこちらへ笑いかける姿に、随分慣れたもんだなぁ、となんだか嬉しく思う。
     駆け寄るアンナが、スーツケースの大きさに今回も新鮮に驚き、宮城の手から持っていく。重い!と体全体を使って転がしていく様を見ながら後ろを着いていくと、おかえりリョーちゃん、とカオルから肩を撫でられる。
    「うん、ただいま。昼飯食った?」
    「まだだよ、今回も寿くん外で待ってるから」
     あぁ、そうだった。空港内には決して迎えには来ないが、空港まで母と妹を自らが運転する車に乗せ、必ず迎えに来てくれる恋人。
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