ロマンス
一水けい
DOODLE松降小説『ロマンスじゃ君を愛せない』より私が絵で見たかったとこだけ。気になった方はピクか支部へどうぞ~
※中身入れ替わってます。絵的にじんぺちゃんが泣くしふりゃさんが怒鳴る。こんな推しはイヤだというかたはバック推奨
閉じます
MOURNINGいちおうクリスマス2022現パロ。以前書いた共感覚ヴァシ尾「極彩ロマンス19」の後の話。トメの母、オガタのばあちゃんを捏造。
【ヴァシ尾】ばあちゃんの帰還「キヌちゃんでいいよ」
「は?」
「キヌちゃん……」
「うん」
「ヴァシリ……、ヴァーシャです」
「は?」
「ヴァーシャ」
「うん」
「えぇ……?」
「なんだオガタ」
「いやだって、ばあちゃんもヴァシリも、そんな呼びかた」
「ばあちゃん、アンコウ園じゃ名前で呼ばれてるのよ」
「郷里では親類にこう呼ばれてた」
まあいいけどさ、百之助は席を立つ。その背にキヌちゃんは「お茶はいらないよ。眠れなくなる」、百之助は「じゃあみんな、あったかい牛乳な」あたりまえに応じる。昨日までもいっしょに暮らしていたように。ホットミルクとは呼ばないのが尾形家流だ。冷蔵庫がパタパタいい、チチッと鍋を火にかける音、泡だて器がかちゃかちゃする。キヌちゃんは懐かしく耳を傾け、おおきな目をパチクリさせるヴァシリに「練乳をたっぷりいれるのさ」いたずらっぽく笑いかけた。
4444「は?」
「キヌちゃん……」
「うん」
「ヴァシリ……、ヴァーシャです」
「は?」
「ヴァーシャ」
「うん」
「えぇ……?」
「なんだオガタ」
「いやだって、ばあちゃんもヴァシリも、そんな呼びかた」
「ばあちゃん、アンコウ園じゃ名前で呼ばれてるのよ」
「郷里では親類にこう呼ばれてた」
まあいいけどさ、百之助は席を立つ。その背にキヌちゃんは「お茶はいらないよ。眠れなくなる」、百之助は「じゃあみんな、あったかい牛乳な」あたりまえに応じる。昨日までもいっしょに暮らしていたように。ホットミルクとは呼ばないのが尾形家流だ。冷蔵庫がパタパタいい、チチッと鍋を火にかける音、泡だて器がかちゃかちゃする。キヌちゃんは懐かしく耳を傾け、おおきな目をパチクリさせるヴァシリに「練乳をたっぷりいれるのさ」いたずらっぽく笑いかけた。
推し誘拐前科一犯
DONE⚠️狛犬🌟・ケモケモ🌟虐まとめ(流血表現はなし)🌟達がモブに虐められてボロボロになっていたり、みすぼらしいです
🎈くんがモブに対してバイオレンス気味です(おこ😡の為)
最後は一応ブロマンス寄りのルツです 8
barabarayannnnn
PASTマジック(Mersal)過去絵つめ。兄弟愛ブロマンスレベルと、ちょい露出。脚フェチなもんで…へへ ヴィジャ…さんハマりたてなのでぜ~んぜん似ちょらんのはご愛嬌 8enokido_
DOODLEPS5にセーブデータ移すのきっかけで再度PSplus入ったのでアサクリヴァルハラをクリア。1年に2本もやると流石に食傷になるな~と飛ばし飛ばしやりつつ、しんどい展開になって定住地に帰ってくるたびにロマンス相手のタルベンと釣りしたりキスしたりして慰めてもらうのが楽しかった…❤YOUKORO22
DOODLE蘭君と鶴蝶君のブロマンスマンガです。※注意※
・多少の流血
・反/社になっている未来軸のお話
・過去出した本(気高い人)サンプル【https://www.pixiv.net/artworks/97747632】
の内容に若干触れる描写があります 18
ma0sku
PROGRESSタケマイWebオンリー「ありっタケのマイLOVE」で展示しているタケマイ漫画です。⚠︎梵天軸〜今の本誌軸の地続き延長線
⚠︎原作程度の微タケヒナ要素
⚠︎設定の独自解釈・多くの捏造
⚠︎どちらかというとタケ+マイ(ブロマンス風味)かも
⚠︎ほぼネーム・下書き状態
⚠︎続きは出来次第追加
パスワードはイベント会場「ふじ基地:う5」の店舗にあるlitlink記載の番号をご入力ください。 22
yo_lu26
MENU2022年11月5日23時~11月6日22時50分リチリバWEBオンリー展示作品。※ジェイドが記憶喪失になったまま誕生日を迎えてしまう話。リーチ兄弟のブロマンス寄りのリチリバです。バースデーのとてもとても仲が良い二人に情緒がめちゃくちゃになったです。ハッピーバースデー、リーチ兄弟!生まれてきてくれてありがとう。
※誕生日召喚、誕生日パソスト、グルビ絵の多大なネタバレを含みます。
カタチのない花束を君に「ジェイドの記憶がない?」
アズールからその話を聞いたのは、誕生日の一週間前だった。恨みを買っている生徒からのユニーク魔法を避け損ねた結果、ジェイドが記憶を全て失ってしまったのだと聞いたときには、フロイドはにわかには信じられなかった。今のジェイドは自分が何者であるかも、周りにいる人間との関係性も、なにひとつとして覚えていないのだという。アズールから呼び出されて保健室に駆けつけたフロイドは目の前にいるジェイドに視線を向ける。ベッドの上で起き上がっている彼は、一見いつもとなにも変わりがないように見えた。しかし、彼と目を合わせた瞬間に、自分の知っているジェイドとの決定的な違いをまざまざと思い知ることになった。一対の、不審の色を隠そうともしない瞳がこちらに向けられている。瞳の奥底に漂う鋭い警戒心は、いつものジェイドの視線にはないものだった。生まれる前から一緒である自分達には、初めましての瞬間なんて存在しない。だから、自分をこんな目でみてくるジェイドなんてフロイドは知らない。初めての経験に、喉の奥がからからに錆びたようになる。少なくとも、生まれてから一度も自分には向けられたことのない類の冷たささえ感じるまなざしに、一瞬怯む。
15530アズールからその話を聞いたのは、誕生日の一週間前だった。恨みを買っている生徒からのユニーク魔法を避け損ねた結果、ジェイドが記憶を全て失ってしまったのだと聞いたときには、フロイドはにわかには信じられなかった。今のジェイドは自分が何者であるかも、周りにいる人間との関係性も、なにひとつとして覚えていないのだという。アズールから呼び出されて保健室に駆けつけたフロイドは目の前にいるジェイドに視線を向ける。ベッドの上で起き上がっている彼は、一見いつもとなにも変わりがないように見えた。しかし、彼と目を合わせた瞬間に、自分の知っているジェイドとの決定的な違いをまざまざと思い知ることになった。一対の、不審の色を隠そうともしない瞳がこちらに向けられている。瞳の奥底に漂う鋭い警戒心は、いつものジェイドの視線にはないものだった。生まれる前から一緒である自分達には、初めましての瞬間なんて存在しない。だから、自分をこんな目でみてくるジェイドなんてフロイドは知らない。初めての経験に、喉の奥がからからに錆びたようになる。少なくとも、生まれてから一度も自分には向けられたことのない類の冷たささえ感じるまなざしに、一瞬怯む。
pipk_ccc7
DONE【萩之介不足】跡滝(2P)イチャつく2人/テニパ88Pにある、2008年カレンダーの列車?ロマンスカー?にて旅行してるっぽいイラストを見て妄想した漫画です。元ネタがピンポイント過ぎて申し訳…… 2zxmsry
DONE「アンチブロマンス」パスワードは会場の自スペースにて公開しております。
骨蛸2開催おめでとうございます!
ついでに前描いてたイデアズも再掲しております🙆♀️良かったら見てやってください! 18
にゅ🐰こら
DONE⭐️10/23🍃🐍オンリー展示作「うちのさねおばこんな感じ」
私の脳内で!!!
もだもだし続ける!!!
さねおばの叫びを!!!
聞いて!!!!!
逃げないで!!引かないで!!!
過去作・方言男子ブロマンスシリーズのさねおばの設定で書きましたが、うちのさねおばは基本このスタンスの無自覚こじらせ両片想いです。
(キ教師は別…彼らは夫婦だから…)
ざのまね
PROGRESS"Romance is boring" title / 「ロマンスなんて退屈」のタイトル画モブ登場させざるをえないけど、ジョルノにもブチャラティにも指一本触らせません😡😡😡 2
EIGOnon
DONEブラネロ 現パロwebオンリー「現の沙汰もおまえ次第」展示作品でした!ロマンスなんて知らないの番外編で、ブラッドリーが昔食べた料理の味を取り戻しにいく料理人のお話です。
素敵なイベントをありがとうございました!
誇りの味 出来立ての料理を前にした時、客は色々な表情を見せる。
黙って覗き込み、へぇ~という面をする奴や、隣の客とお喋りしたままナイフとフォークを手に取る奴。
提供したネロの顔を見「やるじゃねえか」と偉そうな顔をする奴に、腹が減っているくせに無表情に努める奴。
その誰もが一口料理を口に含んだ瞬間には、はっと目を見開いてそのまま食べ続けるのだから面白い。注文の際にはうるさいほどにお喋りな奴も、一回食べ始めてしまえば無口な奴に早変わりだ。
忙しないランチタイムであっても、ネロは彼らのそんな表情を眺めるのが好きで、愛しく思っていた。
ネロが営む麦穂の本日のランチメニューは皮をパリパリに焼いた鶏肉のグリルに、ビーツで彩りを加えたトマトとミートボールの具沢山スープ。
7754黙って覗き込み、へぇ~という面をする奴や、隣の客とお喋りしたままナイフとフォークを手に取る奴。
提供したネロの顔を見「やるじゃねえか」と偉そうな顔をする奴に、腹が減っているくせに無表情に努める奴。
その誰もが一口料理を口に含んだ瞬間には、はっと目を見開いてそのまま食べ続けるのだから面白い。注文の際にはうるさいほどにお喋りな奴も、一回食べ始めてしまえば無口な奴に早変わりだ。
忙しないランチタイムであっても、ネロは彼らのそんな表情を眺めるのが好きで、愛しく思っていた。
ネロが営む麦穂の本日のランチメニューは皮をパリパリに焼いた鶏肉のグリルに、ビーツで彩りを加えたトマトとミートボールの具沢山スープ。
なつゆき
DONE【ツイステ】フルートを続けている🐺くんと♠️の話この後、警察音楽隊の🐺と魔法執行官の♠️になる
ブロマンスのつもりですが、カップリングとも受け取れなくもないのでお気をつけください。ジャクデュみあり。2(https://poipiku.com/580868/7633118.html)
ピンクッション 1「次の休み、俺に付き合っちゃあくれねえか」
つい先日大会が終わったばかりで、どこかリラックスした空気の流れる陸上部の部室でのことだった。ふいに投げかけられたジャックからの言葉に、デュースは瞬きを返す。
運動着から制服に着替えたジャックは通学鞄の中からチケットを差し出した。そこには美しい女性が煌びやかな衣装を纏って印刷されていた。その手の中にある楽器を見てデュースは「あ」と声をあげた。
ジャックがポートフェストで演奏しようとしていたのと同じ楽器、フルートだ。
「このフルート奏者なんだが、ヴィル先輩が出る映画に出演するんだ」
「知ってる。刑事ものの劇場版だろ? ヴィル先輩が犯人役でこのフルート奏者が最初の被害者の役だってニュースサイトで見た。役としてフルートも吹くって」
7150つい先日大会が終わったばかりで、どこかリラックスした空気の流れる陸上部の部室でのことだった。ふいに投げかけられたジャックからの言葉に、デュースは瞬きを返す。
運動着から制服に着替えたジャックは通学鞄の中からチケットを差し出した。そこには美しい女性が煌びやかな衣装を纏って印刷されていた。その手の中にある楽器を見てデュースは「あ」と声をあげた。
ジャックがポートフェストで演奏しようとしていたのと同じ楽器、フルートだ。
「このフルート奏者なんだが、ヴィル先輩が出る映画に出演するんだ」
「知ってる。刑事ものの劇場版だろ? ヴィル先輩が犯人役でこのフルート奏者が最初の被害者の役だってニュースサイトで見た。役としてフルートも吹くって」
つーさん
DONEクソデカ感情ブロマンスな武人×王配という、色々と解釈を拗らせてる二人です。人間の先生よりも人間のことを理解している元魔王という感じの構図。
其の望みの歪さを(生存IFハドアバ) 静かなカール王城を、ハドラーはゆっくりと歩いていた。夜も更けた頃合いだ。出歩く者はいない。魔族の性かあまり睡眠を必要としないハドラーは、暇を持て余した深夜にこうして城内を歩くことがあった。
ハドラーが女王フローラの相談役などという珍妙な役職でカール王国に身を寄せてから、しばらくが経っていた。フローラはアバンを王配として迎え、恙なく復興が行われている。そこに元魔王が加わる異質さに、人々も随分と慣れて来ていた。
なので、こうやって深夜にハドラーが王城を歩いていても誰も咎めない。不寝番の兵士達など、最近では「ハドラー殿が巡回をしてくださっているので安心できます」などと言う始末。元魔王も随分と馴染んだものである。
4880ハドラーが女王フローラの相談役などという珍妙な役職でカール王国に身を寄せてから、しばらくが経っていた。フローラはアバンを王配として迎え、恙なく復興が行われている。そこに元魔王が加わる異質さに、人々も随分と慣れて来ていた。
なので、こうやって深夜にハドラーが王城を歩いていても誰も咎めない。不寝番の兵士達など、最近では「ハドラー殿が巡回をしてくださっているので安心できます」などと言う始末。元魔王も随分と馴染んだものである。
つーさん
DONE吹雪なので裸で抱き合って暖を取っている二人の話。クソデカ感情ブロマンスなので、別に特に何も芽生えてない。ただし距離感はバグってる。愛しき温もり(ラーヒュン) ビュービューと吹雪の音が耳に届く。音の激しさから察するに、当分は止みそうに無いだろう。不幸中の幸いは、この洞窟が緩くカーブを描いた構造になっており、奥まった場所にいれば直接吹雪にさらされることがないことか。
そんなことをぼんやりと考えながら、ヒュンケルは自分を抱く腕の主を見た。鋭い視線も、瞼を閉ざしていれば見えず、その顔立ちの端正さを教えるだけだ。
魔族と人間の混血児。その容姿は魔族の父に似ているのだと語っていた。確かに、人間の要素は薄い。高位魔族は人間に近しい外見をしていることを考えても、ラーハルトの父はそれなりの実力者だったのではないかとヒュンケルは思う。思うが、それを確かめたことはない。
4118そんなことをぼんやりと考えながら、ヒュンケルは自分を抱く腕の主を見た。鋭い視線も、瞼を閉ざしていれば見えず、その顔立ちの端正さを教えるだけだ。
魔族と人間の混血児。その容姿は魔族の父に似ているのだと語っていた。確かに、人間の要素は薄い。高位魔族は人間に近しい外見をしていることを考えても、ラーハルトの父はそれなりの実力者だったのではないかとヒュンケルは思う。思うが、それを確かめたことはない。
つーさん
DONEクソデカ感情ブロマンスな武人×王配という、色々と解釈を拗らせてる二人です。とりあえず、武人の前だと荒っぽい部分も出てくるような先生が好きだなという解釈。
さらけ出す素顔(生存IFハドアバ)「取り繕うのに飽いたか?」
耳に届いた声にアバンはゆっくりと振り返った。聞き慣れた、耳慣れた、馴染んでしまった声だ。声の主は楽しげに笑っている。少しでも威圧が少ないようにと選んだ白の軍服。それでもなお隠しきれない圧倒的な存在感があった。
相手の言葉を否定も肯定もせず、アバンは小さく息を吐いた。疲れたような、苛立ったような、そういった類のため息だった。珍しい姿にハドラーはすっと目を細めた。
「別に飽きたわけではありません。……少しばかり、疲れただけです」
「ほぉ?珍しいな。貴様は息をするように取り繕って生きていたと記憶しているが」
「喧しい。誰のせいだと思っている」
「……アバン?」
心底不思議そうにハドラーが告げた言葉に、アバンは不機嫌そうに言い放った。語尾を荒げることこそしないが、不愉快だと顔に書いてある。分かりやすく感情をむき出しにする宿敵の姿に、元魔王は不思議そうにその顔を見た。
2843耳に届いた声にアバンはゆっくりと振り返った。聞き慣れた、耳慣れた、馴染んでしまった声だ。声の主は楽しげに笑っている。少しでも威圧が少ないようにと選んだ白の軍服。それでもなお隠しきれない圧倒的な存在感があった。
相手の言葉を否定も肯定もせず、アバンは小さく息を吐いた。疲れたような、苛立ったような、そういった類のため息だった。珍しい姿にハドラーはすっと目を細めた。
「別に飽きたわけではありません。……少しばかり、疲れただけです」
「ほぉ?珍しいな。貴様は息をするように取り繕って生きていたと記憶しているが」
「喧しい。誰のせいだと思っている」
「……アバン?」
心底不思議そうにハドラーが告げた言葉に、アバンは不機嫌そうに言い放った。語尾を荒げることこそしないが、不愉快だと顔に書いてある。分かりやすく感情をむき出しにする宿敵の姿に、元魔王は不思議そうにその顔を見た。
つーさん
DONE原作終了後のお話で、うちのラーヒュンが旅に出るきっかけの話はこんなんです、という感じになります。友情出演でアバン先生。ラーヒュンと言いつつ、クソデカ感情ブロマンスって感じだとは思います。いつもの。
息の出来る場所(ラーヒュン)「貴様のその自己肯定感や戦闘以外の自己評価の低さは何なんだ」
「は……?」
不愉快そうな顔で告げられて、ヒュンケルはぽかんとした。あまりにも突然すぎる発言だったからだ。彼らは確か、他愛ない雑談をしていた筈なのである。
ここは、カール王国に与えられたヒュンケルの私室だ。戦い続きの人生で肉体を損なった弟子を、王配となったアバンが引き取ったのだ。せめて、それぐらいさせてください、と。
かつて、誤解から彼らの道は分かたれた。あの日、幼かったヒュンケルの手を離したことを、アバンは今も悔いている。その師匠の優しさに、顔向けなど出来ないと思いながらヒュンケルは甘えるカタチになった。
ただそれは、彼がアバンを頼ろうと思ったのが理由では、ない。
5236「は……?」
不愉快そうな顔で告げられて、ヒュンケルはぽかんとした。あまりにも突然すぎる発言だったからだ。彼らは確か、他愛ない雑談をしていた筈なのである。
ここは、カール王国に与えられたヒュンケルの私室だ。戦い続きの人生で肉体を損なった弟子を、王配となったアバンが引き取ったのだ。せめて、それぐらいさせてください、と。
かつて、誤解から彼らの道は分かたれた。あの日、幼かったヒュンケルの手を離したことを、アバンは今も悔いている。その師匠の優しさに、顔向けなど出来ないと思いながらヒュンケルは甘えるカタチになった。
ただそれは、彼がアバンを頼ろうと思ったのが理由では、ない。
つーさん
DONE生存IFでクソデカ感情ブロマンスな武人×王配のハドアバ。素敵に格好良い女王フローラ様を添えて。ED後、カール王国で女王の相談役というポジションに収まってる武人というご都合主義です。
幸福の在処(生存IFハドアバ+フロ) 大魔王バーンが倒され、世界には平和が訪れた。勇者ダイのみ消息が不明だがその他の戦士達は生存。各国は復興に勤しんでいた。
それはここカール王国も例外ではない。だが、カールには他国とは異なる喜びがあった。長らく独り身を貫いていた女王フローラが、王配を迎えたのだ。
その相手は、かつての勇者、アバン。王女と恋仲であったと真しやかに噂されていた騎士の帰還だった。危機的な状況でも国を導いた強き女王の傍らに、英知に長けた勇者が侍る姿は国民の感情を湧かせた。
……その裏で、かつての魔王が特例として女王の相談役に納まっていることを知る者は、ほんの一握りに留まった。
魔王ハドラー。かつて地上を制圧せんとし、勇者アバンによって討ち取られた男だ。その後、大魔王バーンの力によって復活し、魔軍司令となり地上を震撼させた。しかしアバンの使徒達との戦いによって武人として成熟し、最後には彼らと共に大魔王を討つまでに至ったという、一種異色な経緯の持ち主だ。
4174それはここカール王国も例外ではない。だが、カールには他国とは異なる喜びがあった。長らく独り身を貫いていた女王フローラが、王配を迎えたのだ。
その相手は、かつての勇者、アバン。王女と恋仲であったと真しやかに噂されていた騎士の帰還だった。危機的な状況でも国を導いた強き女王の傍らに、英知に長けた勇者が侍る姿は国民の感情を湧かせた。
……その裏で、かつての魔王が特例として女王の相談役に納まっていることを知る者は、ほんの一握りに留まった。
魔王ハドラー。かつて地上を制圧せんとし、勇者アバンによって討ち取られた男だ。その後、大魔王バーンの力によって復活し、魔軍司令となり地上を震撼させた。しかしアバンの使徒達との戦いによって武人として成熟し、最後には彼らと共に大魔王を討つまでに至ったという、一種異色な経緯の持ち主だ。
wsst_nvl
DONE学生五+夏がラーメンを食べる話。ツイッターでハイジさんが呟いてらしたネタに鷲下が茶々入れてたら楽しくなっちゃったので、冒頭ワンシーンを許可いただいて小説に仕立てました。夏油をまともに書いたの初めてな気がする。
タイトルの「連理の簪」は続編で登場する予定。いつ書けるか分からんけど。
ブロマンスのつもりですが、BLと思って読まれても問題ないのでそのようにタグ付けしています。お好きにどうぞ。
【五+夏】特級呪物・連理の簪①【ブロマンス】「悟、ラーメン食わないか?」
「ひのき屋? 行く行く!」
高専から麓へ少し下ると、ほどなく小さなラーメン屋が見えてくる。藍染めの暖簾を潜ると、まずは券売機。続くたった四席のカウンターの奥には、捻り鉢巻の大将がしかめ面で立っている。
「いらっしゃい」
俺の定位置は一番奥、隣が傑だ。各々置いた食券を一瞥して、大将はテボに麺を放り込んだ。
「七海、大丈夫かな? 今日結構キツくしたよね」
ついさっきまでやっていた自主練は、灰原が座学の補習だとかで、一年生は珍しく七海一人だった。
「あれぐらいでバテるとか弱すぎ。任務で死ぬより俺らにしごかれてぶっ倒れる方がマシだろ」
「それはそうだけど」
傑は苦笑いして、首に掛けたタオルで汗を拭った。シャワーを浴びたばかりの長髪はまだ湿っていて、白いTシャツの背中に染みを作っている。
2647「ひのき屋? 行く行く!」
高専から麓へ少し下ると、ほどなく小さなラーメン屋が見えてくる。藍染めの暖簾を潜ると、まずは券売機。続くたった四席のカウンターの奥には、捻り鉢巻の大将がしかめ面で立っている。
「いらっしゃい」
俺の定位置は一番奥、隣が傑だ。各々置いた食券を一瞥して、大将はテボに麺を放り込んだ。
「七海、大丈夫かな? 今日結構キツくしたよね」
ついさっきまでやっていた自主練は、灰原が座学の補習だとかで、一年生は珍しく七海一人だった。
「あれぐらいでバテるとか弱すぎ。任務で死ぬより俺らにしごかれてぶっ倒れる方がマシだろ」
「それはそうだけど」
傑は苦笑いして、首に掛けたタオルで汗を拭った。シャワーを浴びたばかりの長髪はまだ湿っていて、白いTシャツの背中に染みを作っている。