古代
くりかなこ
DOODLE【Patres(お父さん)、何を恥じらってるの?】古代ローマ*おじさん*着衣乳首
お衣装を整えようとしてるだけですよ?何故そんなに恥じらうのです?
まさか擦れて乳首が反応してしまうからですか?
開発済みだったのですねご主人様!
ajiormiya
MEMOUMAも古代遺物も思い思いの物語を書けてたら……良いなって……アポちゃんは本編でそうなった節があるけど、皆まだまだ楽しんでほしい。ツイートまとめ含みます。ネタをまとめただけなので小説ではない。
すごい突発的なので文章がとても粗い。
※古代遺物否定能力消滅後の境遇の捏造。
※基本人間になっている想定。擬人化(?)立ち絵はない。
※何でも許せる人向け。問題点はダイレクトメールにてお願いいたします。 1783
Gasuoji_suitai
MEMO黒バスターさんの概念香水をいつもの所で頼みました私の中でのイメージはスピリチュアルな香りっていうのを明記してたんですけど、それをしっかりと汲み取った香りをつけてくださった………
説明にも書かれてる通り、古代エジプトで祈祷の時に使用されてたカルダモンが入ってるって…
マジでスピリチュアルど真ん中ですやん……
ラストノートの説明が黒バスターさん解釈一致で震えた
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さん5ある少年の視点1/1+プロローグ
オルタナティブの卵5 物心ついた時にはもう、腹の奥の方がソワソワする感じがあった。
そのソワソワはおれにどこかへ行くようにずっと言っていて、気が付くと辺りの野山を歩き回っていた。
「リンク! 席に座りなさい!」
「……」
「返事ぐらいしないか!」
「………………ぁぃ」
これが父さんとのいつものやりとり。
どうしてじっとしていられないの? と母さんにはため息をつかれる。食事の時に立ち上がって何度も父さんに怒られた。近所のおばちゃんたちからも、落ち着きのない子だとヒソヒソされてるのも知っていた。そのたびに母さんが悲しい顔をするのだけが申し訳なかった。
特に嫌いなのが学校。ずっと椅子に座っているとお尻がむずむずする。大大大っ嫌いだ。気を抜くと走り出したくなる。それで走ると先生に怒られる。毎日怒られる。友達にも笑われた。
11741そのソワソワはおれにどこかへ行くようにずっと言っていて、気が付くと辺りの野山を歩き回っていた。
「リンク! 席に座りなさい!」
「……」
「返事ぐらいしないか!」
「………………ぁぃ」
これが父さんとのいつものやりとり。
どうしてじっとしていられないの? と母さんにはため息をつかれる。食事の時に立ち上がって何度も父さんに怒られた。近所のおばちゃんたちからも、落ち着きのない子だとヒソヒソされてるのも知っていた。そのたびに母さんが悲しい顔をするのだけが申し訳なかった。
特に嫌いなのが学校。ずっと椅子に座っているとお尻がむずむずする。大大大っ嫌いだ。気を抜くと走り出したくなる。それで走ると先生に怒られる。毎日怒られる。友達にも笑われた。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある乳母の視点3/3
オルタナティブの卵4-3 人形の存在が伏せられることが決定したのは、それからほどなくのことだった。
仮に人形であったとしても、命の形、姿、力量、その全てが厄災を討伐するに足るのであれば、勇者を名乗るのは誰でもよいというのが陛下や将軍たちの判断であった。
また、彼は古代シーカー族に作られたことから、現代を生きるシーカー族たちが彼の補佐に就くことが決まった。主にはあの薄気味悪い研究部とやらの変人奇人たちだ。ここ数年、不思議と対厄災用のガーディアンなどという兵器開発が進んでいると思っていたが、どうやら秘密裏に彼の躯体の情報を転用していたらしい。
おかげさまで彼には今までの武具甲冑に加え、シーカー製のところどころに青く光る模様の入った新しい甲冑が与えられた。騎士たちはそれを見目好いとはやし立てたが、黒い色も相まってわたくしには不気味にしか見えなかった。
3138仮に人形であったとしても、命の形、姿、力量、その全てが厄災を討伐するに足るのであれば、勇者を名乗るのは誰でもよいというのが陛下や将軍たちの判断であった。
また、彼は古代シーカー族に作られたことから、現代を生きるシーカー族たちが彼の補佐に就くことが決まった。主にはあの薄気味悪い研究部とやらの変人奇人たちだ。ここ数年、不思議と対厄災用のガーディアンなどという兵器開発が進んでいると思っていたが、どうやら秘密裏に彼の躯体の情報を転用していたらしい。
おかげさまで彼には今までの武具甲冑に加え、シーカー製のところどころに青く光る模様の入った新しい甲冑が与えられた。騎士たちはそれを見目好いとはやし立てたが、黒い色も相まってわたくしには不気味にしか見えなかった。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある乳母の視点2/3
オルタナティブの卵4-2 それから姫様が穏やかな日常を取り戻されるまで、いくらもかからなかった。気づけば笑顔が戻り、兵士たちや下女たちにも元気いっぱいに手を振る姫様が戻ってきていた。
さらには数年の年月が経てば、未成年ながらも王妃様の代わりを必死で努めようと、陛下のご政務をお手伝いされるようにもなった。もちろん女神さまへのお祈りを欠かすこともなく、あるいは騎士をはじめとする兵士たちを慰問することもあった。
ただし以前と大きく変わったのは、その傍らに彼の少年の姿があったことだ。
「リンク殿がいてくださってよかった」
そんなことを自分がつぶやく日が来ようとは、わたくしは夢にも思っていなかった。
姫様が彼をお傍に置くことを望まれたためだが、周囲も、かくいうわたくしもすぐに違和感を覚えなくなっていった。姫様が東の孤児院へ行かれるとすれば彼もついていったし、西に修行へ行かれるとしても彼はついていった。
4567さらには数年の年月が経てば、未成年ながらも王妃様の代わりを必死で努めようと、陛下のご政務をお手伝いされるようにもなった。もちろん女神さまへのお祈りを欠かすこともなく、あるいは騎士をはじめとする兵士たちを慰問することもあった。
ただし以前と大きく変わったのは、その傍らに彼の少年の姿があったことだ。
「リンク殿がいてくださってよかった」
そんなことを自分がつぶやく日が来ようとは、わたくしは夢にも思っていなかった。
姫様が彼をお傍に置くことを望まれたためだが、周囲も、かくいうわたくしもすぐに違和感を覚えなくなっていった。姫様が東の孤児院へ行かれるとすれば彼もついていったし、西に修行へ行かれるとしても彼はついていった。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある乳母の視点1/3
オルタナティブの卵4-1 今代の勇者は一兵卒上がりの十五歳というから、きっと立場をわきまえていない小汚い少年に違いない。何かあった時には、乳母たるわたくしが姫様の盾にならねば!
そんなつもりで臨んだ謁見式であったが、わたくしの覚悟は杞憂に終わった。
「彼が勇者でよかった!」
少年が退席したあと、姫様はニコニコしながらそう呟かれた。本来であれば不用意な発言は聞きとがめるところだが、今回ばかりは背後に立つわたくしも思わず頷いてしまった。
「本当に、良い少年でございました」
「まぁ貴女もそう思う?」
無邪気に振り向く姫様に、私は先ほどの少年の風体を思い出しつつ、しぶしぶ頷いた。
陛下と王妃様、および姫様への謁見に際しては当然のことながら、入念に磨き上げられて作法も叩き込まれ手から臨むものだ。それでも下賤の者は、残念ながらそう分かってしまう。
4613そんなつもりで臨んだ謁見式であったが、わたくしの覚悟は杞憂に終わった。
「彼が勇者でよかった!」
少年が退席したあと、姫様はニコニコしながらそう呟かれた。本来であれば不用意な発言は聞きとがめるところだが、今回ばかりは背後に立つわたくしも思わず頷いてしまった。
「本当に、良い少年でございました」
「まぁ貴女もそう思う?」
無邪気に振り向く姫様に、私は先ほどの少年の風体を思い出しつつ、しぶしぶ頷いた。
陛下と王妃様、および姫様への謁見に際しては当然のことながら、入念に磨き上げられて作法も叩き込まれ手から臨むものだ。それでも下賤の者は、残念ながらそう分かってしまう。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある兵士の視点3/3
オルタナティブの卵3‐3 目が光る人間なんて聞いたこともない!
こいつ人間じゃねぇ。ハイリア人じゃねぇ、でもマモノでもねぇ! こいつは、いったい何なんだ
頭の中ではうるさいぐらいに慌てているのに、実際には目と口を丸くして腰を抜かしていた。対照的にリンクは落ち着いていた。というよりも、こいつが人間らしく慌てた姿を思い出せないことに、ふと気が付く。
リンクは口をあんぐりと開けた俺に向かって居住まいを正し、目を細めた。それがほんのり申し訳なさそうに見えたのが少し意外だった。
「私は厄災を封じる際にゼルダ姫を補佐するようにと、太古のシーカー族によって作られた人形だ。正体も明かさずにいなくなるのは、先輩には怒られると経験から推測したので明かしておく」
3766こいつ人間じゃねぇ。ハイリア人じゃねぇ、でもマモノでもねぇ! こいつは、いったい何なんだ
頭の中ではうるさいぐらいに慌てているのに、実際には目と口を丸くして腰を抜かしていた。対照的にリンクは落ち着いていた。というよりも、こいつが人間らしく慌てた姿を思い出せないことに、ふと気が付く。
リンクは口をあんぐりと開けた俺に向かって居住まいを正し、目を細めた。それがほんのり申し訳なさそうに見えたのが少し意外だった。
「私は厄災を封じる際にゼルダ姫を補佐するようにと、太古のシーカー族によって作られた人形だ。正体も明かさずにいなくなるのは、先輩には怒られると経験から推測したので明かしておく」
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある兵士の視点‐2/3
オルタナティブの卵3‐2 リンクは、討伐隊が組まれるたびに武勲を上げていった。
ヒノックスを筆頭に、白銀個体のモリブリンやリザルフォス、ウィズローブに果てはライネルなんぞを仕留めたこともあった。どのマモノも今までは騎士数人、兵卒数十名からの討伐隊が組まれていた強個体だ。
それらをリンクは悠々と一人で、かすり傷一つなく倒してしまう。
言うまでもなく、俺の堂々とした先輩面は半年で終わった。多少目端が利くのと在籍年数だけで上っていた階級はあっと言う間に追いつかれ、気付けばあいつは俺と同じ兵卒の中では地位の高い部類に属していた。
「……と言うことは、もう敬語は必要ない?」
「理論上はな」
「心理的側面を加味するならば」
「一応俺は先輩だ、そこは変わらねぇ」
3196ヒノックスを筆頭に、白銀個体のモリブリンやリザルフォス、ウィズローブに果てはライネルなんぞを仕留めたこともあった。どのマモノも今までは騎士数人、兵卒数十名からの討伐隊が組まれていた強個体だ。
それらをリンクは悠々と一人で、かすり傷一つなく倒してしまう。
言うまでもなく、俺の堂々とした先輩面は半年で終わった。多少目端が利くのと在籍年数だけで上っていた階級はあっと言う間に追いつかれ、気付けばあいつは俺と同じ兵卒の中では地位の高い部類に属していた。
「……と言うことは、もう敬語は必要ない?」
「理論上はな」
「心理的側面を加味するならば」
「一応俺は先輩だ、そこは変わらねぇ」
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある兵士の視点‐1/3
オルタナティブの卵3-1「ということで、ヒーのことをよろしく頼む!」
ゼルダ姫様の五歳の誕生パーティーの次の日だったからよく覚えている。
突然現れた母さんの姉さんの旦那さんの従妹の息子の嫁さんの伯父というオッサンにものすごい勢いで詰め寄られ、俺は「はぁ」と間の抜けた返事をしてしまった。
超超超遠縁を言い張るオッサンは、ハイラル城でも特に影の部署と呼ばれる研究部に所属の研究者だった。要は何の影響力もない、金食い虫部署の所属の、要は変人だ。
で、ぐいと押し出されたのがこいつ。リンクと言うらしい。
「よろしくたのむ」
第一印象は「口のきき方のなってねぇガキだな」だった。
年の頃は俺よりだいぶ下、たぶん十五、六といったところか。
3502ゼルダ姫様の五歳の誕生パーティーの次の日だったからよく覚えている。
突然現れた母さんの姉さんの旦那さんの従妹の息子の嫁さんの伯父というオッサンにものすごい勢いで詰め寄られ、俺は「はぁ」と間の抜けた返事をしてしまった。
超超超遠縁を言い張るオッサンは、ハイラル城でも特に影の部署と呼ばれる研究部に所属の研究者だった。要は何の影響力もない、金食い虫部署の所属の、要は変人だ。
で、ぐいと押し出されたのがこいつ。リンクと言うらしい。
「よろしくたのむ」
第一印象は「口のきき方のなってねぇガキだな」だった。
年の頃は俺よりだいぶ下、たぶん十五、六といったところか。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある研究者の視点2/2
オルタナティブの卵2‐2 滑りやすい石の階段も難なく上り、日差しの元へ出る。眩しい光に目を細める動作が、彼の妙な人間臭さを浮き彫りにしていた。
「……ああは言ったが、もちろん尋問などする気はない。ただユーのボディーには大変興味があるので、研究には協力してもらえると助かる」
「約束を守ってもらえるのならば問題ない」
「すぐに会うのはさすがに無理だぞ?」
「猶予はある。すぐでなくともゼルダ姫様にお仕えできるようになるれば、それでいい」
「ハードだが、善処しよう」
二人して肩を並べ、意気揚々と監獄を後にする。オホリ橋へ続く小道を行く彼の足取りは、心なしか嬉しそうに見えた。
ふと思う。
「ミーを疑ったりはしないのか?」
橋を渡り、貯水池のあたりで、ふと彼は足を止めた。きょろきょろ周囲を見たあとで、遠目に見えるハイラル城に目を細めている。それは初めての場所を見回しているというよりも、どこか懐かしい風景を探しているように見えた。
4856「……ああは言ったが、もちろん尋問などする気はない。ただユーのボディーには大変興味があるので、研究には協力してもらえると助かる」
「約束を守ってもらえるのならば問題ない」
「すぐに会うのはさすがに無理だぞ?」
「猶予はある。すぐでなくともゼルダ姫様にお仕えできるようになるれば、それでいい」
「ハードだが、善処しよう」
二人して肩を並べ、意気揚々と監獄を後にする。オホリ橋へ続く小道を行く彼の足取りは、心なしか嬉しそうに見えた。
ふと思う。
「ミーを疑ったりはしないのか?」
橋を渡り、貯水池のあたりで、ふと彼は足を止めた。きょろきょろ周囲を見たあとで、遠目に見えるハイラル城に目を細めている。それは初めての場所を見回しているというよりも、どこか懐かしい風景を探しているように見えた。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある研究者の視点-1/2
オルタナティブの卵2-1「ユーが姫様に会わせろと押し掛けてきたクレイジー野郎か」
ミーの声に、立ち尽くしていた彼はすぐに瞼を持ち上げた。
青い瞳がじめじめと薄暗い地下牢の中で輝いている。比喩ではなく、目の奥から発光するようにじんわりと青い光を放っていた。その異様さに冷や汗が噴き出した。
「目が光るなんてクールだな」
顔つきだけで判断するならば普通のハイリア人だが、身体を覆う黒い鎧は現在ハイラルに住むどの種族のものとも合致しない。しかしミーにはその鎧に見覚えがあった。
我々シーカー族の鎧、しかも恐ろしく古い時代の物に酷似していた。
「ゼルダ姫様にお仕えしたい」
意外に柔らかな声で述べた彼がハイラル城に現れたのは、今から十日ほど前のことだ。
4065ミーの声に、立ち尽くしていた彼はすぐに瞼を持ち上げた。
青い瞳がじめじめと薄暗い地下牢の中で輝いている。比喩ではなく、目の奥から発光するようにじんわりと青い光を放っていた。その異様さに冷や汗が噴き出した。
「目が光るなんてクールだな」
顔つきだけで判断するならば普通のハイリア人だが、身体を覆う黒い鎧は現在ハイラルに住むどの種族のものとも合致しない。しかしミーにはその鎧に見覚えがあった。
我々シーカー族の鎧、しかも恐ろしく古い時代の物に酷似していた。
「ゼルダ姫様にお仕えしたい」
意外に柔らかな声で述べた彼がハイラル城に現れたのは、今から十日ほど前のことだ。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある少女の視点-3
オルタナティブの卵1-3「どうした」
彼の方から声をかけてくるのは、初めて出会った夜以来のことだった。
私の方がまともに言葉を発することができないぐらいにむせび泣いていた。彼の方も声をかけるのをしばらく待っていたぐらいだ。
どうしたと問われても、私はしばらく答えられなかった。どうしようもなく、彼に言いたくなかったからだ。
でも言わなければもっと後悔する。息を整え、こぶしを握りしめ、意を決して口を開いた。
「あのね、今日はお別れを、言いに来たの」
「……どこへ行く」
「お城だって」
彼はただ「そうか」と答えた。今はその無感動な声が少しだけ恨めしかった。
黒リザルフォスを手刀で仕留めて以来、彼の体勢は変わらない。本当に動く気がないらしい。せめて最後ぐらい私の方を見てくれればいいのに、彼はうつむき加減のまま指に絡まり始めた蔓草の先っぽを見ていた。
1852彼の方から声をかけてくるのは、初めて出会った夜以来のことだった。
私の方がまともに言葉を発することができないぐらいにむせび泣いていた。彼の方も声をかけるのをしばらく待っていたぐらいだ。
どうしたと問われても、私はしばらく答えられなかった。どうしようもなく、彼に言いたくなかったからだ。
でも言わなければもっと後悔する。息を整え、こぶしを握りしめ、意を決して口を開いた。
「あのね、今日はお別れを、言いに来たの」
「……どこへ行く」
「お城だって」
彼はただ「そうか」と答えた。今はその無感動な声が少しだけ恨めしかった。
黒リザルフォスを手刀で仕留めて以来、彼の体勢は変わらない。本当に動く気がないらしい。せめて最後ぐらい私の方を見てくれればいいのに、彼はうつむき加減のまま指に絡まり始めた蔓草の先っぽを見ていた。
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MAIKING万年出待ちの古代兵装さんある少女の視点-2
オルタナティブの卵1-2 初めて青い目の彼と話をしてから三度の冬を越えるころには、私も少々心が強くなった。図太くなったとも言う。
相変わらず村の人は私を手厚く庇護してくれるので、申し訳なさは募った。だがお礼は欠かさなかったし、十三にもなれば手伝いも色々できる。ついでに「いつかもっと恩返しをするからね」と冗談交じりに言えるぐらいの愛嬌も身に着けた。
それでも私は青い目の彼のところへ通うことを止めなかった。
「また来たのか」
ほほ笑むでもなく、苦笑いするでもない。彼の表情はまるっきり変わらない。ただ声色を聞けば、嗜めながらも少し喜んでいると思った。私の勝手な思い込みかもしれないけれど、そういうことにしておく。
「だって草取らなきゃ、また埋もれちゃうよ」
2527相変わらず村の人は私を手厚く庇護してくれるので、申し訳なさは募った。だがお礼は欠かさなかったし、十三にもなれば手伝いも色々できる。ついでに「いつかもっと恩返しをするからね」と冗談交じりに言えるぐらいの愛嬌も身に着けた。
それでも私は青い目の彼のところへ通うことを止めなかった。
「また来たのか」
ほほ笑むでもなく、苦笑いするでもない。彼の表情はまるっきり変わらない。ただ声色を聞けば、嗜めながらも少し喜んでいると思った。私の勝手な思い込みかもしれないけれど、そういうことにしておく。
「だって草取らなきゃ、また埋もれちゃうよ」
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MAIKINGあまりにも長い期間開いちゃったので、次を流し始める前に分割してこっちに流し始めます万年出待ちの古代兵装さん
ある少女の視点-1
話の元絵→ https://x.com/Z4W3k/status/1831667903206453630
オルタナティブの卵1-1 私が初めて彼と言葉を交わしたのは夏、満月の夜のことだった。
以前から、村から少し離れた樹海の遺跡の一角に、人の形のように草木が生い茂っている場所があるなとは思っていた。だが、自然の造形の中に、たまたま人の形に見える物などたくさんある。木目や石の模様が人の顔に見えるのと同じだ。
だからそれが本当に人で、しかも目が開くとは思うまい。
「ひっ……」
草木の間に突然現われた青い目に、私は必死で自分の手で口を塞いだ。
訳あって人目を忍んで声を押さえながら泣いていたこともある。まるで生きている人間のようにパチパチと瞬きをする青い目に恐怖さえ覚えたが、悲鳴が漏れないように後ずさりした。
すると生い茂る草木の間に開いた青い目は私を追いかけるように動き、首から上がかすかに動く。次の瞬間、ボロリと音を立てて苔の塊が落ちて現れたのは、綺麗な人間の顔だった。
2635以前から、村から少し離れた樹海の遺跡の一角に、人の形のように草木が生い茂っている場所があるなとは思っていた。だが、自然の造形の中に、たまたま人の形に見える物などたくさんある。木目や石の模様が人の顔に見えるのと同じだ。
だからそれが本当に人で、しかも目が開くとは思うまい。
「ひっ……」
草木の間に突然現われた青い目に、私は必死で自分の手で口を塞いだ。
訳あって人目を忍んで声を押さえながら泣いていたこともある。まるで生きている人間のようにパチパチと瞬きをする青い目に恐怖さえ覚えたが、悲鳴が漏れないように後ずさりした。
すると生い茂る草木の間に開いた青い目は私を追いかけるように動き、首から上がかすかに動く。次の瞬間、ボロリと音を立てて苔の塊が落ちて現れたのは、綺麗な人間の顔だった。
ワカナ
DONE左乐・万顷のおそらくBL、疑似親子かも全年齢 左右無し
テラではないどこかの古代神話っぽいパロディ小説
テラではないので〇獣じゃなくて動物名そのままです
万顷が人外
後半できた〜〜!! 11583
noi_no0
SPOILER古代人トリオのイラストと漫画です〜⚠️FF14暁月のフィナーレパッチ6.0ネタバレ
⚠️自機を参考にしたアゼム(褐色片目隠れ)
⚠️NOT恋愛だけど軽度の接触がある(手を繋ぐ)
アゼムの性別は解釈の余地が残っていた方が嬉しいので今のところは決めていません♪ 4
おぐら
PAST好きなペパアオ発表ドラゴンなんやかんやでお互いパーティの育ち具合を見てるし、一緒に頑張ったしピクニックもしただろうから手持ちに祝福されることが想像できるの良いよね
個人的に古代のアギャスは生命力に溢れてるし、未来のアギャスはデータとして兄弟が相棒にサンドイッチを与えること=同じ種族で異性=求愛給餌だと思ってそう 7
Uru
MOURNING『ヒュプノス』:『タナトス(死の神)』の双子の兄弟で、眠りを司る神。古代ギリシャでは、死と眠りがどちらも安らぎを与えるものだと考えられてきた、という話に萌えて書いた超短編。オタさんの死生観。オタさんの杖の神の捏造あり。(ギリシャ神話とエジプト神話ごちゃ混ぜなのはご容赦)
ヒュプノス〈side O〉
筋張った大きな手が、髪をそっと撫でる。
普段の所作からは想像もできないような、繊細なタッチ。地肌に触れるか触れないかの、まるで羽が触れるかのような手つき。頭頂部から首筋までゆっくりとその指先が滑り落ちるたび、水が流れるように、胸の内の澱が洗い流されていく気がする。
その手が頭や耳、首筋を行き来する心地よさに、いつしか意識はふわりと手放され、眠りに落ちる。眠りと覚醒の狭間をたゆたいながら、時々こんな考えがよぎる。
──このままもう二度と、目覚めることはないかもしれないと。
死と眠りは兄弟だ。
この男の手は、どこか私を冥界へと誘う手のようだ。
この男の傍にいると、死は安寧をもたらすものに思える。まるでそっと手のひらで包んで蝋燭の炎を消すように、安らかに生の終わりを迎えられる気がする。
2725筋張った大きな手が、髪をそっと撫でる。
普段の所作からは想像もできないような、繊細なタッチ。地肌に触れるか触れないかの、まるで羽が触れるかのような手つき。頭頂部から首筋までゆっくりとその指先が滑り落ちるたび、水が流れるように、胸の内の澱が洗い流されていく気がする。
その手が頭や耳、首筋を行き来する心地よさに、いつしか意識はふわりと手放され、眠りに落ちる。眠りと覚醒の狭間をたゆたいながら、時々こんな考えがよぎる。
──このままもう二度と、目覚めることはないかもしれないと。
死と眠りは兄弟だ。
この男の手は、どこか私を冥界へと誘う手のようだ。
この男の傍にいると、死は安寧をもたらすものに思える。まるでそっと手のひらで包んで蝋燭の炎を消すように、安らかに生の終わりを迎えられる気がする。
miziro_1073
DOODLE私だけが楽しいやつ K+富(FF14古代人パロディ)
•みんなエメロロアルス院所属だろ
•Kは影の一族なので座に就かず一般古代人しててほしい
•K、ラハブレアのインナー着ててほし〜
•思ったより似合わせられなかった
(•アゼムはエメロロアルスに直接ヒールを頼むとエメトセルクにバレて怒られるので院の腕利きにヒール頼んで欲しい)
५✍🥸
DOODLEポケモソ×🥷🥚 ✍️🥸塹壕掘りと体育委員という所から地面·格闘タイプを検索したらパラドックス出てきたの笑いました。こへくん持ってるなァ…💪
これはこれでチート感出て良さげですね 笑
自分はスカーレットやってたんで古代パラドックス🙆🏻
ちびこへの方はサイズ感合わせてゴマゾウです。cute🫶 2
玉兎@4U
DOODLE阿選沼課題曲体操。Bluesky上でアップした「首絞め阿選(幽閉時空?)」「手籠ぴ」「現パロ臍ピアス」「ミル貝セクハラ」等に童貞を殺すセーター祭りを追加してまとめました。(差分はBlueskyにのみ掲載)結縄という、文字が使われる以前の古い伝達手法があります。有名なのはインカ帝国のキープですが、古代中国にも伏犧が結縄を作ったという神話があったりと世界的に使用されていたものです。
個人的に泰麒は象数易をベースにした呪術を使いそうだと思っていたので(夏の新刊で泰麒が使ってる呪文の勅水呪もこれ)古代中国の結縄を調べてぼくのかんがえたオリジナル結縄呪を考えた結果がこちらになります。原始的でざっくりしている分、これなら単純でも強力な呪が作れそうな予感がするぜ…!でも本人は死にたがってるので人が来るたび「これを引いて締め殺せ」とか言います。なんか幽閉ぴというより白圭宮の亡霊かもしれない。大体そんな事を考えて描きました。作画コスト高すぎるので漫画にするのは諦めたネタです。罪状は大逆と戴国ドスケベエッチ淫靡罪です。 6
AM3_yhn
MOURNING古代式音響兵器だった場合のFlくん、最悪Jadくん、かわいそうなAzくんと単独優勝するル先によるジェイフロ ※意図はしていませんが、都合上、かなりルクフロ濃度が高くなっております 22009Psich_y
SPUR ME尻を叩かせてください。10/27オンリー発行予定
今世は比較的「普通」に暮らせているある子供が、喋る古代遺物と出逢って運命を知る話。
※アベンシオ(広義)
※無知転生カカワ×自分をシオだと主張する対概念級古代兵器な火
※現代風未来+武器精霊化パロのようなもの
※スク→シオの匂いがする
「知らない天井だ……」
カカワーシャがこうして覚えのない天井の下で目覚めるのは、二回目だった。
慣れた様子で上体を起こし、周囲を見回す。
不思議な紋様の描かれた白い石の壁。少し湿ったような空気。左右対称に立つ、古めかしい装飾の掘られた柱たちが示す先には、閉じた石の扉がある。何らかの呪術的な紋様が施された――それは植物文様か、巨大な鳥の顔のように見えた――扉の奥からは青紫色の光が溢れていて。聳え立つそれらは、まるで美術の教科書に出てくる、古代遺跡の見本のように見えた。当然記憶はない。記憶はないが、心当たりはある。
かたん。慎重に動かした手が、固いものに当たった。見れば、カカワーシャが寝ていたところのすぐ傍に、透明なキューブが転がっていた。中で、扉の向こうから漏れているのと同じ、青紫色の炎が、眠っているように、緩やかに揺れている。
5840カカワーシャがこうして覚えのない天井の下で目覚めるのは、二回目だった。
慣れた様子で上体を起こし、周囲を見回す。
不思議な紋様の描かれた白い石の壁。少し湿ったような空気。左右対称に立つ、古めかしい装飾の掘られた柱たちが示す先には、閉じた石の扉がある。何らかの呪術的な紋様が施された――それは植物文様か、巨大な鳥の顔のように見えた――扉の奥からは青紫色の光が溢れていて。聳え立つそれらは、まるで美術の教科書に出てくる、古代遺跡の見本のように見えた。当然記憶はない。記憶はないが、心当たりはある。
かたん。慎重に動かした手が、固いものに当たった。見れば、カカワーシャが寝ていたところのすぐ傍に、透明なキューブが転がっていた。中で、扉の向こうから漏れているのと同じ、青紫色の炎が、眠っているように、緩やかに揺れている。
arattie3746
DOODLE『古代先輩はもういないんですよ!』注意!北野兄➝真田さんです!!!!
ぼーだいの先輩と後輩なきたのせいやとさなだしろーネタ。
うちのぼーだい後輩ちゃんたちは古代先輩も真田先輩も大好きなので全員『まもさなファンクラブ』会員なんだけど
たまにはー!こんなー!横恋慕描いてみたくもなるよ!!だって未亡人だもの!!
全部お空に飛んでった守が悪い!(責任転嫁)何でこんな可愛い人を未亡人にしたのか…!
七奈(HADES)
TRAININGやっと逢えたHADESを始めた理由は、セールで安かったから ただそれだけだった。だから当初はいい加減にプレイしてたし ろくに台詞も読んでなかった。ある日『ゲームさんぽ』の藤村シシンさんの解説を聞いて「このゲームってそんなに深かったのか」って感銘を受ける(ニュクスの周りだけ豪華になってくとこで爆笑した)そこからギリシャ神話や古代ギリシアについて調べれば調べるほどマジで面白くて本格的にハマった。
Emitany54
DONEゲームやっててエメと自機との関係性がしっくり来なかったので、しっくりさせる為にとりあえず出会い編を書いてみました。古代人小話。※暁月のネタバレがあるよ!
※アゼム設定の捏造があるよ!
※該当の人物やモンスター名が今後出てきたらこの設定は即座に爆発するよ!
夢を織る花花咲き乱れる園、エルピス。ここは実験生物の為の理想的な気候が常に用意されている。今日もまたどこまでも高い空に白い花弁が風に舞い、実験場の浮島に落ちる光と影が美しい景色を織り成していた。
エメトセルクはここで新しくアゼムの座に就く予定の青年を探していた。その青年とは長らく連絡がつかず、業を煮やしたエメトセルクは、ヴェーネスに似た色を持つエーテルの残滓を辿ってここまでやって来たのだった。
「なぜエルピスに?」
エメトセルクは眉を顰めた。創造生物の実験場であるこの場所に、アゼム候補が赴いた理由が分からない。彼が創造生物の研究に携わる理由も略歴書からは窺い知れなかった。しかし、アゼムの座に就く奴、またはアゼム候補はいつだって奇人変人ばかり。気まぐれでここに潜り込もうとするような輩でもおかしくはないだろう。エメトセルクはさらに眉間に皺を寄せて軽い溜息をついた。広大なエルピスの中をエーテル視で確実に標的の元へと辿りながら、エメトセルクはその冷静な瞳で周囲を観察していた。
3500エメトセルクはここで新しくアゼムの座に就く予定の青年を探していた。その青年とは長らく連絡がつかず、業を煮やしたエメトセルクは、ヴェーネスに似た色を持つエーテルの残滓を辿ってここまでやって来たのだった。
「なぜエルピスに?」
エメトセルクは眉を顰めた。創造生物の実験場であるこの場所に、アゼム候補が赴いた理由が分からない。彼が創造生物の研究に携わる理由も略歴書からは窺い知れなかった。しかし、アゼムの座に就く奴、またはアゼム候補はいつだって奇人変人ばかり。気まぐれでここに潜り込もうとするような輩でもおかしくはないだろう。エメトセルクはさらに眉間に皺を寄せて軽い溜息をついた。広大なエルピスの中をエーテル視で確実に標的の元へと辿りながら、エメトセルクはその冷静な瞳で周囲を観察していた。