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    恋。

    nayutanl

    DONEアサ晶
    魔法舎の自室においてあった招待状をもってバーへやって来たアーサーを待っていたのは……
    少し遠回りしながら気持ちを伝えようと頑張る晶と、まだなにも知らないアーサーの話。
    余談というかこれがサビなんですが、ミモザのカクテル言葉は『真心』、ミモザの花言葉は『秘密の恋』です。きっと魔法舎では(公然の)秘密の恋。
    告白の作法 魔法舎の廊下を一人歩くアーサーの手には、マスタードイエローの封筒が一枚。夕食後、自室に戻ると机の上に置いてあったのだ。差出人の名前が書かれていなかったが、魔法舎に住まう誰かが置いたことは間違いないだろうと開けてみれば、中に入っていた便箋には『今夜、バーで待っている』という旨のことがたった一文で書かれていた。所謂招待状である。
     誰が書いて、誰が置いたものだろうか。書いた人物と置いた人物が同一人物だとは限らないし、バーで待っているのは一人ではないかもしれない。
     場所にバーを指定してくるということは、シャイロックだろうか? それとも、よくバーに出入りしている誰かか。西の魔法使い達や、酒を愛するひと、考えられる線は複数あるが、アーサーは推理をするでもなく、ああかもしれないこうかもしれないと思いを巡らせながら、うきうきとした足取りでバーに向かっていた。
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    25Zenn

    MOURNINGネタ自体は使う予定だけど。流れが変わりそうなので、記録と供養。

    twst夢。ジェイ監。悲恋。
    『この世界で生きていきたい』
    そう強く願った矢先だった。

    「ジェイド先輩」私がそう呼ぶと、彼は嬉しそうに目元をほころばせて笑う。その顔が好きだった。いつだって彼は笑顔だったけれど。その時ばかりは、まるで自分が彼の心をほどいたような。そんな気持ちに心が浮き立った。好きになって、好きになられて。一人でやって来た異世界だったが。友人も増えて、人間関係が広がり。帰る方法が見つからなくても。ずっとジェイド先輩と一緒に居られたら。一緒に生きていけたなら。

     最初の変化はわずかなものだった。視界の端に、今は懐かしい見知った光景が広がっていた気がして、振り向くと確かに見えたと思ったはずの光景が霧散している。
    月に数回起こるその現象は、白昼夢のようで。元の世界の自分の部屋だったり、学校でよく過ごした部室だったり、友達と通ったカフェだったり。場所も時間も様々で。再び見ようとすると、もう無くなっている。
    きっと見間違いだと。帰らないなんて決めてしまったから急に惜しくなったに違いないと決めつけて、その事実に蓋をした。
     ジェイド先輩は、私を弱くて守って手をかける存在だと思っているから。余計なことを言えば、 3109

    ねこさ

    DONEイデマレ版ワンドロライ。お題は初恋。
    恋人同士なイデマレちゃんがお互いの初恋暴露をネタに喋ってるだけ
    初恋


     その日イデアは、いつも通りに不法侵入してきたマレウスを放置で、オルトの新しい飛行ユニットの出力計算に勤しんでいた。マレウスの方も心得たもので、勝手知ったる恋人の部屋とばかりにイデアの本棚を漁って読書を楽しんでいる。
     あの辺りの棚はいわゆる表棚で片付け済だから見られてマズい類は置いてないはず、と横目で確認して、それきり作業に集中していたイデアが漸く一段落したところで声をかけられた。

    「シュラウド。初恋の経験はあるか?」
    「はいぃ?」

     相変わらずの前ふりなしのピンボール発言。
     何故そんな質問を、と目を剥いたイデアはマレウスの手元を見て納得した。あ、それ幼馴染モノの恋愛漫画……。内容はちょっと甘酸っぱすぎてイデア好みではなかったけれど、絵がものすごく好きだったので買ったやつ。エログロも下ネタも無いので無難と判じて表棚に入れておいたんだった。
     そういえばあれ、初恋を引きずってどうの〜って話でしたなー。
     いやそんなことよりお目々キラキラさせちゃってるけどマレウス氏、それ面白かったんですか? 初恋拗らせた男女が三角関係だの四角関係だのドタバタしつつ青春しまくる王道ラブコメ 3247