悪夢
七海こいと
DONE悪夢を見ました。アリアドネの糸 夢を見た。
大好きな貴方が、私の知らない人と手を繋いでいる夢。
私の存在になんて気付きもしないで、いつもは私にくれる筈の柔らかい視線を、隣の誰かに惜しげも無く注いでいる。
その場所には私が居るはずなのに、どうして?その人は誰?私はもう要らないの?
声にならない声が、虚しく唇を震わせる。
手も声も届かない。
悲しさ、悔しさ、嫉妬。
そんな苦いだけで、全然美味しくない感情が、目元から溢れて、幾つもの跡を残す。
そっと、誰かに頬に触れられる感触。
その感触はアリアドネの糸のように、私を悪夢の出口へ導く。
目を開けると、心配そうに私を覗き込む青があった。
枕に大きな染みが出来て、触れていた所がひんやりと冷やされている。
438大好きな貴方が、私の知らない人と手を繋いでいる夢。
私の存在になんて気付きもしないで、いつもは私にくれる筈の柔らかい視線を、隣の誰かに惜しげも無く注いでいる。
その場所には私が居るはずなのに、どうして?その人は誰?私はもう要らないの?
声にならない声が、虚しく唇を震わせる。
手も声も届かない。
悲しさ、悔しさ、嫉妬。
そんな苦いだけで、全然美味しくない感情が、目元から溢れて、幾つもの跡を残す。
そっと、誰かに頬に触れられる感触。
その感触はアリアドネの糸のように、私を悪夢の出口へ導く。
目を開けると、心配そうに私を覗き込む青があった。
枕に大きな染みが出来て、触れていた所がひんやりと冷やされている。
Hebi_Nami
DOODLE誰ロク未通過一応×うららは、自分の聴力が「神様」の犠牲で成り立っているってわかってしまって、でも必死で隠してなんでもないように振る舞って、泣きたくて苦しくて罪悪感に苛まれて、でもあの日の悪夢でやっと絶望と救いを見たんだろうな。
「わがままで、ごめんなさい」わたしの全てが奪われる。でも、その全ては偽りで成り立っているもので、「神様」の犠牲で成り立っているものだから、なら、そう、そうだよね。そうなるのも、当然か。……とうぜん、かぁ……。
泣きたくなった。でも、終わりが近いと理解した。最後まで、どうか、と願って。去りゆくその姿に縋りつこうと震える手を祈りの形に結んで止めた。
かみさま、これが、わたしの罰ですか。
そして、当日。目が覚めた顔は真っ白で、苦笑しながら血色のいいメイクを施した。隈を隠して、頬紅をひいて。
それでも、スティックを持つ手は、震えてしまった。
……それでも、最期の本番までは、どうかと、願ってしまった。
願って、しまったの。
***
その本番。夢のステージで、うららは凄惨たる絶望をみた。朋友が倒れる姿をみた。血だらけになって倒れる世界を見た。やめて、と叫ぶことすら出来ずに、そうして聞こえてきた声に、うららは、——希望を、見た。
811泣きたくなった。でも、終わりが近いと理解した。最後まで、どうか、と願って。去りゆくその姿に縋りつこうと震える手を祈りの形に結んで止めた。
かみさま、これが、わたしの罰ですか。
そして、当日。目が覚めた顔は真っ白で、苦笑しながら血色のいいメイクを施した。隈を隠して、頬紅をひいて。
それでも、スティックを持つ手は、震えてしまった。
……それでも、最期の本番までは、どうかと、願ってしまった。
願って、しまったの。
***
その本番。夢のステージで、うららは凄惨たる絶望をみた。朋友が倒れる姿をみた。血だらけになって倒れる世界を見た。やめて、と叫ぶことすら出来ずに、そうして聞こえてきた声に、うららは、——希望を、見た。
秋津ちな
DOODLE別の小説書いてたら司くんの悪夢パートが思ったより長くなったので晒す なお半分ぐらいAIのべりすとくんが書いてくれました(私が書いたパートは句読点半角のところ)夢の中の司は映画館のような場所にいた。目の前に広がるのは大きなスクリーンと、それを取り囲むようにして座席の並ぶ空間。周囲に人はおらず、司1人だけが席に座っていた。やがて照明が落とされ、真っ暗になる。それと同時に映画が始まった。
最初に聞こえたのは、ピアノの音色だった。美しく、繊細な旋律だ。だがどこか物悲しく、聞いているとかすかに不安になってくる。
スクリーンにはピアノを弾く指だけが写っていた。指を写していたカメラがだんだん上へと上がっていく。そして演奏者の顔が写る。
ツートンカラーの髪、銀色の瞳、涼しげな目元に泣きぼくろ。端正な顔立ちの青年には見覚えがあった。
「……冬弥」
それは、可愛い弟分であり幼少期から親交がある青柳冬弥その人だ。
1469最初に聞こえたのは、ピアノの音色だった。美しく、繊細な旋律だ。だがどこか物悲しく、聞いているとかすかに不安になってくる。
スクリーンにはピアノを弾く指だけが写っていた。指を写していたカメラがだんだん上へと上がっていく。そして演奏者の顔が写る。
ツートンカラーの髪、銀色の瞳、涼しげな目元に泣きぼくろ。端正な顔立ちの青年には見覚えがあった。
「……冬弥」
それは、可愛い弟分であり幼少期から親交がある青柳冬弥その人だ。
物置部屋
MOURNING耀玲未満。引いた一線と貴方に負けないためのおまじない。気持ちだけ悪夢本の服部を前提にしています。誤字等直しましたこの心をどう示せば、口だけにならずに済むのか。それだけを、ずっと考え続けている。
「おでんが美味しい季節になったねえ」
「……え、はい?」
素っ頓狂な声を出したと自覚している。案の定その原因はくつくつと肩を揺らしているし、さっきまで至って真剣に進めていたはずだった捜査資料の借用の話は、思い起こされたおでんの匂いにかき消されてしまった。いけないと慌てて気を引き締めて、ちょうどいいタイミングで腹の虫が鳴る。小さく震えていただけの肩はいよいよ大きく息の混じった笑い声を上げた。ここに自分達以外の人間がいなかったのがせめてもの幸いだ。
秋口の夕方、強い西日を浴びた桜田門の庁舎のオフィスでの出来事だった。捜査一課長宛に外部からの捜査資料借用の申請をしに来たはずだったが、その張本人である目の前の男に夕飯のメニューをまんまと誘導されるこの流れに、ついていける人間の方が少ないのではないか。話の流れが読めないのはいつものことだが、だからこそどうにかしてほしいと思う。
3523「おでんが美味しい季節になったねえ」
「……え、はい?」
素っ頓狂な声を出したと自覚している。案の定その原因はくつくつと肩を揺らしているし、さっきまで至って真剣に進めていたはずだった捜査資料の借用の話は、思い起こされたおでんの匂いにかき消されてしまった。いけないと慌てて気を引き締めて、ちょうどいいタイミングで腹の虫が鳴る。小さく震えていただけの肩はいよいよ大きく息の混じった笑い声を上げた。ここに自分達以外の人間がいなかったのがせめてもの幸いだ。
秋口の夕方、強い西日を浴びた桜田門の庁舎のオフィスでの出来事だった。捜査一課長宛に外部からの捜査資料借用の申請をしに来たはずだったが、その張本人である目の前の男に夕飯のメニューをまんまと誘導されるこの流れに、ついていける人間の方が少ないのではないか。話の流れが読めないのはいつものことだが、だからこそどうにかしてほしいと思う。
ヨンハ
MENUエア新刊サンプル『共生の手引き』
2人が自身の悪夢と対峙する話
ーー巻末より
途端に目が覚める。
忽ち、果てのない恐怖と後悔が背中に伝った。
「ああ、やめておけばよかった」
たまらなくなった。
君は未だ、沈黙している。
46ページ/600yen
#とーとも同好会 7
ahotamanZ
DOODLE想楽くんが悪夢に攫われそうになる雨想の話です 別に雨彦さんが助けたわけじゃないけどこう…思い出してなんとかするみたいなのが好きなので…北村想楽は旅をしていた。あてどもなく山道を歩いている。
その中途では人ともすれ違った。お参りのような、修験者のような恰好をし笠を被った人たち。
試しにこんにちはと挨拶をする。返事はなく黙々と彼らは想楽と反対の方向に行ってしまう。二三度繰り返したが同じだった。
つれないな、と思う。だが思うだけだった。自分は一人で旅をしているのだ。最悪帰るまで誰とも話をしなくてもいいはずだ。
いいはず、だった。
山道と言っても所詮は整備された道だ。車は見かけていないけど車道もある。
ほらちょうどそこに、カーブミラーが。
「…え?」
見上げた先、銀の世界に映った世界。全てが反射するはずのその中に。
北村想楽の姿しか、見えなかった。
◆◆◆
1777その中途では人ともすれ違った。お参りのような、修験者のような恰好をし笠を被った人たち。
試しにこんにちはと挨拶をする。返事はなく黙々と彼らは想楽と反対の方向に行ってしまう。二三度繰り返したが同じだった。
つれないな、と思う。だが思うだけだった。自分は一人で旅をしているのだ。最悪帰るまで誰とも話をしなくてもいいはずだ。
いいはず、だった。
山道と言っても所詮は整備された道だ。車は見かけていないけど車道もある。
ほらちょうどそこに、カーブミラーが。
「…え?」
見上げた先、銀の世界に映った世界。全てが反射するはずのその中に。
北村想楽の姿しか、見えなかった。
◆◆◆
結弍@ymzakana_
DOODLE何故か怪我してて廃病院に監禁されて手錠を付けられて 何故か看護師の格好をしたライバルにお世話される屈辱的な悪夢を見るかいばくんを描こうとしたけどハロウィンに間に合わなかったラフそもそもこのコンセプト、ハロウィンか…???
病みカワなかいやみが性癖なだけじゃん…
85_yako_p
DONE秀→鋭。悪夢を見る鋭心先輩と、それが気になる秀くん。(2021/10/27)いかんともしがたい「最近、悪夢を見る回数が増えた」
そういえば、と鋭心先輩が呆気なく打ち明けた言葉を聞いたのは俺だけだった。自販機のぶーんという無機質な羽音を背に、あろうことかそれに対して俺が返した言葉は「新人紹介ラジオのトークテーマにしては、ちょっと。」だったから、なかなかどうしてままならない。
事務所の先輩がすでに受け持っているラジオへのゲスト出演が決まった俺たちは、デビューしたてのアイドルがもらうには十分すぎる尺を飾るトークテーマをあれこれ考えているところだった。今は小休止ということで、俺は自販機の前でお茶かコーラかを悩んで、結局ボタンを同時に押して決めたりなんかをしてみてる。そうしたらいつの間にか背後に鋭心先輩が居て、なんの脈絡もなく「そういえば、」と口を開いたわけだ。
9932そういえば、と鋭心先輩が呆気なく打ち明けた言葉を聞いたのは俺だけだった。自販機のぶーんという無機質な羽音を背に、あろうことかそれに対して俺が返した言葉は「新人紹介ラジオのトークテーマにしては、ちょっと。」だったから、なかなかどうしてままならない。
事務所の先輩がすでに受け持っているラジオへのゲスト出演が決まった俺たちは、デビューしたてのアイドルがもらうには十分すぎる尺を飾るトークテーマをあれこれ考えているところだった。今は小休止ということで、俺は自販機の前でお茶かコーラかを悩んで、結局ボタンを同時に押して決めたりなんかをしてみてる。そうしたらいつの間にか背後に鋭心先輩が居て、なんの脈絡もなく「そういえば、」と口を開いたわけだ。
誰かの仮置き場
MEMO「僕は給仕です。お食事にしましょう」先月悪夢に出てきた給仕くん。同じ顔の給仕がたくさんいる。名は全員「ミドリ」。温和な敬語で話す。目元のホクロがチャームポイント。
招待した客を豪勢な料理でもてなして満腹で眠らせた翌日、ナイフでバラバラにして料理の材料にする。
なお、刀を携えた「アカ」という赤色モチーフの警備員もたくさんいる。
雲丹さんま
CAN’T MAKEドリがホトロ乗っ取ったら延々と自分(ホトロ)に話しかけてそうだよなぁ。という話からの悪夢。途中、視点が変わります。※深夜に書いたのであとがきでちょろっと下ネタ発言してます。お話しだけお読みになられる方は途中でバックのご理解、ご協力をお願いします。よろしくお願いいたします。
らせん「とんだお人好しだなホットロッド⋅⋅⋅本当に俺にボディを差し出すなんて。」
『俺のせいだ』っていかにも偽善者様のお言葉だよな。そんな簡単にボディを明け渡すなんて、責任を取るだなんて。あぁ、反吐が出る。
「⋅⋅⋅聞いてるか、ホットロッド。俺は、ずっと前からあんたが眩しかったんだ。俺とは真逆のあんたに憧れて、憎くて、⋅⋅⋅だからこそ、俺の手でぐちゃぐちゃにしたくて」
つつ…と、かつて俺が刺した左胸をなぞりながら笑みをこぼす。
感謝してくれよ、お前が抱いていた責務だのなんだのを手離せたんだからさ。
代わりに俺はお前をもう、離さない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「⋅⋅⋅なぁおい、まだお前は満足しないのか?」
2621『俺のせいだ』っていかにも偽善者様のお言葉だよな。そんな簡単にボディを明け渡すなんて、責任を取るだなんて。あぁ、反吐が出る。
「⋅⋅⋅聞いてるか、ホットロッド。俺は、ずっと前からあんたが眩しかったんだ。俺とは真逆のあんたに憧れて、憎くて、⋅⋅⋅だからこそ、俺の手でぐちゃぐちゃにしたくて」
つつ…と、かつて俺が刺した左胸をなぞりながら笑みをこぼす。
感謝してくれよ、お前が抱いていた責務だのなんだのを手離せたんだからさ。
代わりに俺はお前をもう、離さない。
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「⋅⋅⋅なぁおい、まだお前は満足しないのか?」
blackyunmo
DOODLE(フーイル)仕事が仕事なので、時折悪夢にうなされることもある。そういうちょっと心が弱っているときに慰めてくれる人が身近にいることほど有難いことも無いかもしれない。
この二人はお互いに悪夢にうなされる可能性がありそうだなぁと思いつつ、そんな二人が互いに傷を舐めあい、時に温めあう。そんな関係だといいなぁと思うのです…
nezumihako
BLANK秋品悪夢を見た秋山さんと優しい品田の話を書きたかったけど短文になっちゃったのでこっちにぽい
秋山の悪夢噛みつくようなキスをされて目を覚まし、抱き締められた。
品田は寝起きで働かない頭でぼんやりと「ああ、また悪夢を見たんだな」と考えながら自分を抱き締める恋人、秋山の頭を撫でた。
秋山は時折悪夢を見る。
かつて愛した人が死ぬ夢を
「ほら大丈夫ですよ秋山さん」
「…っ!」
秋山の頭を自分の胸元に押し付け、心音を聞かせる。
「…いき、てる」
「生きてますよ」
すがるように服を掴み品田の胸元に頭を擦り付ける秋山の姿はまるで子供のようであり、品田は優しい手つきで秋山の頭を撫でた。
「品田、品田…怪我してない?」
「してないですよ」
「夢の中の品田は」
「はい」
「血だらけで、冷たくなってて」
「うん」
品田の心音と体温で少し落ち着いたのか、秋山はぽつりぽつりと今回の「悪夢」について話し出す。
545品田は寝起きで働かない頭でぼんやりと「ああ、また悪夢を見たんだな」と考えながら自分を抱き締める恋人、秋山の頭を撫でた。
秋山は時折悪夢を見る。
かつて愛した人が死ぬ夢を
「ほら大丈夫ですよ秋山さん」
「…っ!」
秋山の頭を自分の胸元に押し付け、心音を聞かせる。
「…いき、てる」
「生きてますよ」
すがるように服を掴み品田の胸元に頭を擦り付ける秋山の姿はまるで子供のようであり、品田は優しい手つきで秋山の頭を撫でた。
「品田、品田…怪我してない?」
「してないですよ」
「夢の中の品田は」
「はい」
「血だらけで、冷たくなってて」
「うん」
品田の心音と体温で少し落ち着いたのか、秋山はぽつりぽつりと今回の「悪夢」について話し出す。
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MOURNING服部悪夢合同誌用に書いてたものの伊未の味が強くなってやめた話。ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのパロディ。伊未や、二人の結末に言及あり。こんなの合同誌に載せようと思うな(ほんとうにそう)地獄への扉を叩くな 男はタバコに火をつけた。上がる煙の向こうには、鼻筋と唇のはっきりとした女が目をつむったまま横たわっている。
(見覚えがあり過ぎる)
いつか。もう遠い、濃い思い出と自分の名前の重さの隙間。日常、と呼べるものだったかもしれない。男は親友や後輩と予定のない日は、たまにこうやって仕事の疲れか死んだように眠る女を見下ろしながらタバコを吸っていた。
理由はもう思い出せない。単純に職場から近い女の家を寝床として利用していただけかもしれないし、彼女の子と一緒にニチアサを見るのが楽しかったのかもしれないし、一流のレシピからショートカットしまくった結果形になったもののイマイチ物足りない素人料理を彼女の息子と微妙な顔をしながら食べるのがクセになっていたのかもしれないし、酒の勢いで寝たこの女が思いの外良かったのかもしれないし、単なるきまぐれが長引いただけかもしれない。でも気まぐれというにはあまりに頻繁に女の家に足を運んでいた。男にとっても、女にとっても、子にとっても、男は家を形作る一員だった。
4512(見覚えがあり過ぎる)
いつか。もう遠い、濃い思い出と自分の名前の重さの隙間。日常、と呼べるものだったかもしれない。男は親友や後輩と予定のない日は、たまにこうやって仕事の疲れか死んだように眠る女を見下ろしながらタバコを吸っていた。
理由はもう思い出せない。単純に職場から近い女の家を寝床として利用していただけかもしれないし、彼女の子と一緒にニチアサを見るのが楽しかったのかもしれないし、一流のレシピからショートカットしまくった結果形になったもののイマイチ物足りない素人料理を彼女の息子と微妙な顔をしながら食べるのがクセになっていたのかもしれないし、酒の勢いで寝たこの女が思いの外良かったのかもしれないし、単なるきまぐれが長引いただけかもしれない。でも気まぐれというにはあまりに頻繁に女の家に足を運んでいた。男にとっても、女にとっても、子にとっても、男は家を形作る一員だった。
💜月々❤️
PAST『世話焼きラーさんの奮闘』その1マァム激似の聖母像を旅の途中どこかの市で衝動買いしたヒュンさん。しかしその像には淫夢の呪いがかけられていた!夜な夜な悪夢()にうなされ弱っていくヒュン。ラーハルトが提示する解決策とは?
みたいな。一年前描いてほったらかし状態でした。。今回続きを描いたので、再掲します。 10
eruma206
MOURNINGマイユニバース諦められないお付き合い世界線漫画①※※暴力表現有り※※
直前に上げたろくろの第二次メンタルブレイク初期頃です。
救世主時代に自分(埋れ木真吾)を殺しまくった罪悪感で悪夢見るくらい苦しいけど自分のための「助けて」がいまだに言えない悪魔くん
2人共まだ恋愛感情はありません身体の関係がある親友段階です。 10
かいこう
TRAINING顔/伊吹と志摩バットリの悪夢に囚われている伊吹
切断とか嘔吐とか出てくるので好きな人はどうぞ
甘々字書きワードパレット22金平糖と23ティラミス
顔「ん、志摩ちゃん、ありがとー」
志摩が新しく買ったという動物の顔を模したクッションの写真が表示されているスマートフォンを相棒に返す。
「今回のもかわいー」
「だろ?」
胸を反らして誇らしげに言う志摩の可愛さに、伊吹は声を上げて笑った。結構酔っているので、知らない内に声が大きくなる。つられて志摩も笑っていた。もうすぐ日づけが変わろうとする深夜の、闇に包まれた官舎の一室が笑い声で満ちる。先月、久住を逮捕してから、自分に対する志摩の空気が、柔らかくなったと伊吹は思っていた。俺が悪い、何もかも俺のせい、というような気負った鎧が、目の前のビールの泡みたいに、すっかり薄くなった、いい感じ。久住の件で相棒としての仲がこじれるまで、結構です、の頻度は四月に比べればだいぶ少なくなっていたが、今は一層、心を開いてくれているようだった。自ら初めて部屋に招いてくれたり、柔らかくて丸みを帯びたフォルムのぬいぐるみやクッションが好きなんだと教えてくれたり。当番勤務の後で、よく互いの部屋を訪れて、今夜みたいに飲むことが増えた。最初はその日の夕方頃には帰路に着いていたのに、気づいたら、一晩泊まって、翌朝帰るという流れになっている。嫌ではなかった。伊吹にとっては楽しい。伊吹から受け取った私用のスマートフォンを手に、志摩が室内を見回した。
7195志摩が新しく買ったという動物の顔を模したクッションの写真が表示されているスマートフォンを相棒に返す。
「今回のもかわいー」
「だろ?」
胸を反らして誇らしげに言う志摩の可愛さに、伊吹は声を上げて笑った。結構酔っているので、知らない内に声が大きくなる。つられて志摩も笑っていた。もうすぐ日づけが変わろうとする深夜の、闇に包まれた官舎の一室が笑い声で満ちる。先月、久住を逮捕してから、自分に対する志摩の空気が、柔らかくなったと伊吹は思っていた。俺が悪い、何もかも俺のせい、というような気負った鎧が、目の前のビールの泡みたいに、すっかり薄くなった、いい感じ。久住の件で相棒としての仲がこじれるまで、結構です、の頻度は四月に比べればだいぶ少なくなっていたが、今は一層、心を開いてくれているようだった。自ら初めて部屋に招いてくれたり、柔らかくて丸みを帯びたフォルムのぬいぐるみやクッションが好きなんだと教えてくれたり。当番勤務の後で、よく互いの部屋を訪れて、今夜みたいに飲むことが増えた。最初はその日の夕方頃には帰路に着いていたのに、気づいたら、一晩泊まって、翌朝帰るという流れになっている。嫌ではなかった。伊吹にとっては楽しい。伊吹から受け取った私用のスマートフォンを手に、志摩が室内を見回した。