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    東映

    ナナシ/ムメイ

    DONEアイサガコラボストーリー軸の竜隼がきちんと仲直りする話。
    カプと言えばそうなんだろうけど、そもそもあの二人は漫画や東映からわんにゃんが仲良く寄り添ってるみたいな雰囲気をよく感じたのでそういう感じ。わんおの愛が重いと言うより分厚すぎて揺るぎもしない感じの……。
    時系列は四人でアイサガ世界に残った三ヶ月間、前に書いたカーズ君弟子入り話の後くらい?
    ■ 残る鎖どちらかだけ知っていればなんとなく読めるとは思いますが、書いてるうちにアイサガキャラの隙間埋め部分も増えたので、コラボストーリーは知っていた方がわかりやすいかとは思います。
    アイサガ本編がそうなのでエレインとセレニティの関係もちょっと触れてます。
    実はコラボ元のチェンゲ自体、最後まで見てもひとつもまともに謎が解決していないのもあり、不明箇所は漫画とか東映、チェンゲ今川監督担当分(アイサガでも前提となっている三話まで)の考察から引っ張って再設定しています。

    コラボストーリーでは時間の流れの違いは一言で終わり、なんなら「なんかありましたっけ?」くらいの勢いで丸っと触れられ無かった(漫画版に寄せて展開するためと理解はできますが潔すぎて笑いました)竜馬と隼人の関係だけど、個別パイロットボイスには言及があるし、表向きチェンゲ名義でありながら隼人から「リョウ」呼びと素の口調まで出てるならきちんと仲直りしたよ話が欲しいかもなって。
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    ナナシ/ムメイ

    PROGRESS漫画版竜隼。東映版で当社比丁寧に初体験書いたし、順調にきちんと進んでると漫画版もざっくりでいいから書いておきたくなって。

    ああいう始まり方したので他のジャンルならなあなあで置いといても良かったんだけど、石川作品は読んでも読んでも下ネタエロギャグすら性に関する部分に一定のモラルがあったのでクリアしとかなきゃ自分が納得しないなぁと。
    漫画竜隼①二人寄り添って眠った日、隼人の涙を見たあの夜。
    目覚めた朝、やっぱり気持ちよくてあったかい、眠気眼の半分夢のまま腕の中に収まったままの額に優しくひとつ口付けて「……お前さん、案外とあれだよな」なんて、恥ずかしそうにもぞりと胸に額を擦り付けるみたいな仕草と一緒に聞こえた声に瞬きした。
    なんとなく気恥ずかしかったのは起き上がって顔を見合せた時くらいで、頭をかいて照れ笑いした後は普通に過ごして。
    それから、なんとなく、休みの前とか、なんにもない日でも、週に一度とか二度くらいは寄り添って眠るようになった。
    二人きりで距離もなくなると触れたくなって、触れるといやらしい事をしたくなる時もままあって、何度かそうやって慰めあう、というより大体俺を宥めてもらっていた気がする。
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLEジン救出後。公式監修なら漫画版読解のヒントにならないかと数回読み直してるうちに隙間埋めしたくなって。

    ナガレは言葉数少ないサオトメと10年地下生活で語彙が少ない割と野生児。精神的に幼い。人とのやり取りに慣れてない。本質的に漫画版武蔵に近い。
    ジンは東映と漫画の隼人足して二で割ってない感じ。
    トモエは表面上武蔵や弁慶に似てるけど、本質は軽くない感じでむしろ竜馬に似てる。
    ■ 不揃いな足並み「全てお前のせいだ! お前さえいなければ、皆死なずに済んだのだぞ!!」

    相変わらず身体の大きな幼馴染に軽々と担がれ逃げる途中。爆音、煙、炎、何かが焼けていく臭い、全て壊されていく音。ドラゴの哄笑、全て俺のせいだとなじる声。
    煮えたぎるような怒り、朦朧とする意識で伸ばした手はどこにも届かず。

    「……あぁあああもうギャーギャーうるっせえなあのトカゲ野郎! 人のせいにしてんな馬鹿!! てめぇが勝手にやってんだクソトカゲ! っ、このっ! ばぁあああか!!」
    「お前それしか知らねえのかよ……」

    全力で駆けながら我慢しきれない、と言った様子で力いっぱいそう叫んだ男の声と呆れたような幼馴染の声。

    ……そう。そうだな。

    どこか胸のすくような思いと共に力が抜ける。
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLEアイサガコラボストーリー軸。竜馬達が合流してからの三ヶ月間に竜馬とカーズくんがどうして師弟関係になったか妄想。
    ゲッター組はチェンゲ名義ではあれど全体的に漫画版や東映版のニュアンスが強いと感じたので三つともある程度意識して、こういう感じで描きたかったんじゃないかと埋めています。
    ゲッターコラボ前にこの手の話やってたかもしれないんだけど……。そしたら変えるね……。
    ■ Point of No Return「師匠!」
    「誰が師匠だ!」

    ゲッター線とインベーダーに纏わる異世界からの来訪者を迎えたプロヴァーブ艦内ではここ最近、こんなやり取りが響くようになった。
    ガンガンとまで聞こえてきそうな乱暴な音を立て足早に歩く男の眼光は鋭い。ボロボロのコートに赤い襟巻き、どこか気を立たせた野生動物のような気配がする男。戦場で避けられない残酷な命の選択を躊躇無く行いながら、その痛みまで怒りに変えて戦い続けるような戦士――流竜馬。
    オーストラリアでのインベーダーの一件から、その男を心身ともに強靭な戦士であると見込んでいっそ無邪気にも協力を頼んだ青年がその後ろを追い掛けていた。
    竜馬よりは幾分歳下の様子の、ツンツンと立たせた髪と赤いバンダナが印象的な姿。砂漠のカラッとした、その実燃えるような熱さを含む太陽を思い出させる青年。カーズである。
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    ナナシ/ムメイ

    DONE東映版無印開始前。開始時には既に知り合ってたので初対面とかどうだったのかな、ってやつの書きかけ→ざっくりできたよ!! どう読んでもリョ→ハヤに見えるのはもう諦め入りかけてるよ!!

    シティボーイって言葉はこの年代よりちょっとだけ後のはずだが他に思いつかなかったから許して欲しい。何せ私生まれてない。調べるほど異世界で困っている。
    ■ あかね色と銀色と神隼人、は入学当初から人目を引いた。
    皮肉な微笑みを浮かべる大人びた顔立ちに、風に揺れる肩ほどまでの青みがかった黒髪と随分恵まれた容姿な上に頭も運動神経も良く、スカしてキザったらしい振る舞いすらよく似合っていた。
    スラリと手足の長い長身を目立たせるような黒いライダースーツなんて格好で、皆が憧れたチョッパーハンドルに改造されたオフロードバイクのエンジン音を派手に響かせ正門前に乗り付けた日には、如何にも流行りのシティボーイというやつを見せ付けられたようで山間にある浅間学園高校の人数比が少ない女子は密かに沸き立ち男子は揃って羨望やらの滲んだ不愉快な顔をしたものだ。
    ミーハーだと思われるのも癪で気にしていない素振りをしながら(世の中には随分恵まれた奴もいるもんだなぁ)なんて、どこに向けてるのかもわからない少しばかりの苛立ちと共に思ったのが最初の頃の印象、だった気がする。
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLE漫画サーガ版。気持ち竜隼が漂う。Gと真の間(じゃないとそんな事してる暇は無さそう)。エイプリルフールは70年代に既にあったし、バレンタインは東映版で書きかけたので。

    何も考えずに書いたらどうしてこうなったのか自分でもわかってないがまたいつもの芸風。
    ■ 卯月朔日年度末から年度始め、となればやる事も多い。
    朝も早くから研究室に籠って早乙女博士からも引き受けた書類を片付け、一息ついて時計を見上げれば昼も過ぎていた。そういえば食事を取り忘れていたと思い出した隼人は、郵便物を所内の係に預けがてら食堂を覗いてみようと腰を上げた。
    別棟に向かうため出た渡り廊下から見える空は晴れて、屋内に慣れていた目が一瞬の痛みを覚える。身にまとわりつく密室の滞留する空気を吹き流していくような風が涼しい。浅間山を目前に望む早乙女研究所周辺は桜が咲くにはまだ遠いが、すっかり春の気配であった。
    と、珍しい光景が隼人の目を引いた。怒ってむくれているらしい女の子と居心地悪そうな男の子と、その子に目を合わせて話しているらしい竜馬とそれを見ている子供たち。そういえば春休みに入り、度々早乙女家には元気の友達が集まっていた。なにがあったのかと少し近寄って様子を見れば、竜馬の声が耳に届いた。相変わらず静かに話していてもあいつの声はよく通ると隼人は思った。
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLE東映版。G最終話後。そのつもりでは無いのだけどいつものようにどうにも以下略。
    あの後、竜馬は隼人に怒ったんじゃなかろうかと言う話。

    この2022年になっても漫画版と東映版にしか描けていない部分があり、私にはそれこそがあの作品の重要な要素のひとつであり、核となる「三つの心」のベースでもあったと思います。
    戦争などは無ければいいと、あれらを読み受け取った人間の一人として思うのです。
    ■ 帰り戻る日「……っ、ハヤトの、馬鹿野郎!!」

     無事にミチルが乗るライガー号に救助された隼人に、そう叫んで竜馬は踵を返した。「先に戻って報告をする。隼人は任せた」と言葉少なに残して。


     恐竜帝国の侵略から間を開けず続いた百鬼帝国との争いは世界各国にも被害をもたらしながら、ゲッターロボのシャインスパークによる要塞島の撃破で終結した。被害は無かった訳にはならず、東京の一部などは「まるで三十年前のようだ」と語る人間も多い程の惨状であったが、兎にも角にも人類は再び生き延びたのだった。
     十八歳の少年少女達が世界の為にその命を賭して戦い得た二度目の勝利。
     その中から戦死者は辛うじて出なかったという事は、世界の犠牲から見れば酷くささやかで、しかし彼等には大きな違いでもあった。
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    ナナシ/ムメイ

    MOURNING漫画サーガ版。どうにも竜隼の雰囲気が漂う。
    真で竜馬がビビってたのが不思議だったって話の時に聞いた物から書いたはずの断片とか、データ破損時にサルベージしたの詰めたもの。

    東映版も一話から竜馬が隼人を意識してる描写はあるけど、漫画版の竜馬が勝手に運命共同体に見込んだ感じは一体なんだったんだろうなとか思います。
    ■ 空の「  」 早乙女家のリビングでBGMのように落ち着いた恋愛映画が流れていた夜だった。
     女性陣や早乙女博士が見つめる画面を横目に飽きてしまった元気ちゃんやリョウとトランプに興じた後(ムサシはミチルさんを落ち着かない様子でチラチラと伺いながら耐えていたが、結局我慢できずにソファの片隅で寝入っていた。ちっとも起きやしなかったから毛布だけ掛けて置いてきた)、寝付こうと向かう共同部屋への廊下で並んで歩く姿から流石にギョッとする言葉を耳にして足を止めた。

    「そういや一目惚れ、なんて言葉は信じて無かったけどよ、お前を見た時の気持ちはそういうのに近かったのかもしれねえな」

     今までも互いに恋愛なんて言葉からは程遠い生活をしていた俺達にはあの映画は縁の遠い世界の話だったかな、などと会話していた中でのそんな言葉は唐突にすぎた。
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLE漫画サーガ版。無印。せっかくだから年末年始の話でも書こうと思った。ミチルさん絡んだ恋心っていうか下心っぽい描写もある。特にオチもなく三人でダベっている……だけの話のつもりだったんだけどなぁ……最後改行でスペース空いた後まで読むと辛気臭くなります。

    本当は東映版にしようかと思ったけど、この前書いたので漫画版で。
    武蔵については色々考えちゃってなかなか書けずにいます。嫌いではないんだ……。
    ■ ひとつとや年末年始、と言えど日本のカレンダーに合わせてくれるはずもない恐竜帝国との戦いの最中にある現在「実家に帰る」などという選択肢は無く。
    「はぁ、母ちゃんの蕎麦とかおせちとか雑煮とか……」
    「お袋さんのってのがポイントだな」
    「俺ぁ親父以外と過ごす年末って自体が珍しいや」
    そういえば盆にも似たような会話をして、竜馬は既に帰る先も無く、隼人もなかなか複雑そうだったと思い出し、武蔵はむぐと口を噤んだ。
    大掃除も粗方終わり、新しい年を迎えるために早乙女家の女性陣は台所に詰め切りとなっている年の瀬、これといってやることも無くなった三人は共同部屋のベッドに寝転がって取り留めも無く話をしていた。
    「寺まで行くのも一苦労だし除夜の鐘はテレビで見るとして……起きてていいもんかね? 早乙女博士に怒られやしねえかな」
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLE東映版G終了後。ハロウィン話。
    三人で会話してるのが殆どなのでまだマシだがリョウとハヤトの謎の距離感バグは存在している。
    1970年代にハロウィンはまだ日本に無いだろ、と思って調べたらギリギリ原宿の某有名店舗で取り扱い始めてたらしく、G26話(暴竜鬼/放映日が76年11月頭)が新宿だし、姉が海外留学してる東映版ハヤトなら知っててもいいかもなと軽い気持ちで書き始めたがもの寂しいし特にオチは無い。
    ■ 甘くて苦いものは「はろうぃん? なんだい、それは?」「あー、なんか親父から聞いた事あったような……」
     早乙女家のリビングで「土産だよ」と隼人から渡された紫色やオレンジ色で包装された輸入菓子を手に竜馬と弁慶は二人首を傾げた。
    「姉さんに聞いたところじゃ、向こうさんの御盆みたいなもんらしいぜ」
     そう話す隼人と一緒に入り込んで来た外気は冬の気配がして、先程菓子を受け取る時に触れた彼の長い指も冷えていた。ここでの短い秋ももうすぐ終わるなと竜馬は思った。

     浅間山に今年初めての雪が降る頃だった。
     百鬼帝国との戦いも終わり、休日に腕時計からの通信に気をとがらせる必要も無くなっていた。珍しく朝早くから一人で出かけて行った隼人はどうやら新宿まで足を伸ばしていたらしい。
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