楓さん
もものかんづめ
DOODLE丹楓さんがおしょたな丹恒くんを育てている楓恒の2度目の話お題箱ガチャから
(お題:丹楓に頭を撫でられるのが好きな丹恒。手を頭に置いただけで自分からすりすりしてくるらしい。)
幕間の楓恒㉗ 丹恒が此方を伺うように見ていることを丹楓は気づいていた。それは今に始まったことではなく、数日前から丹楓が丹恒の傍を離れた時に度々起こっている。
誰かと話している時や、書を書き留めている時。
だが、丹楓が丹恒の方へ視線を向けると丹恒は慌てたように尾を跳ねあがらせてパタパタと何処かへと隠れてしまうので丹楓も何も言えずただその視線を受けとめていた。
「あれ、どうにかしなくていいのか?」
今日も応星に対応していると遠くの柱に隠れようとして隠れられていない丹恒がこちらを伺ってくる。他の者にまで言われ始めてしまったのならばどうにかしなければならないと丹楓は応星へ向かって後で話そうと手を挙げると丹恒の方へ踵を返す。
1177誰かと話している時や、書を書き留めている時。
だが、丹楓が丹恒の方へ視線を向けると丹恒は慌てたように尾を跳ねあがらせてパタパタと何処かへと隠れてしまうので丹楓も何も言えずただその視線を受けとめていた。
「あれ、どうにかしなくていいのか?」
今日も応星に対応していると遠くの柱に隠れようとして隠れられていない丹恒がこちらを伺ってくる。他の者にまで言われ始めてしまったのならばどうにかしなければならないと丹楓は応星へ向かって後で話そうと手を挙げると丹恒の方へ踵を返す。
もものかんづめ
DOODLE丹楓さんがおしょたな丹恒くんを育てている楓恒の初夏の贈り物の話紫丁香花:ライラック
幕間の楓恒㉖ 有象無象が己の意見を述べるだけの場になっている会議で、丹楓は眉目を寄せながらその光景を眺めていた。実のある話をしたのははじめだけ、次の戦はどの時期に何処へどの部隊が向かうかを話していたのだが気が付くと話の流れは羅浮の統治の話へと変わり、己の権力を誇示したい者たちだけが次々と意見を出す場へと変わっていた。
このような場に丹恒を連れて来れず、屋敷に一人置いてきたのだが今頃どうしているのかとふと考えてしまう。このような場で要らない時を過ごしているうちに何かが起こっているかもしれない。
そう考えると、この意味のない時間を早く終わらせなくてはと思ってしまう。
「飲月、顔に出ているぞ」
「……其方も出ているが」
2274このような場に丹恒を連れて来れず、屋敷に一人置いてきたのだが今頃どうしているのかとふと考えてしまう。このような場で要らない時を過ごしているうちに何かが起こっているかもしれない。
そう考えると、この意味のない時間を早く終わらせなくてはと思ってしまう。
「飲月、顔に出ているぞ」
「……其方も出ているが」
もものかんづめ
DOODLE丹楓さんがおしょたな丹恒くんを育てている楓恒と葡萄の話幕間の楓恒㉕ 丹楓の元には度々丹恒の知っている者たちが訪れることがある。武器の話をしに、応星が訪れたり旅先の話をしに白珠が来たりと特定の人が出入りすることが珍しい屋敷の中である四人のことを丹恒は丹楓の友人として認識していた。
丹恒は丹楓の膝に座りながら、差し入れにと手渡された籠の中を覗き込む。瑞々しい大粒の葡萄が数房中には入っていて、丹恒は食べたことのない果物を、目を輝かせながら見ていた。
そんな丹恒が膝から滑り落ちてしまわないように尾で支えながら丹楓は差し入れを持ってきた者へと顔を向ける。
「丹恒も気に入ったようだ、有難く頂戴しよう。景元」
「気に入ってもらえたのならなによりだ…初めて食べるのだろうか?」
「ああ、まだ食べさせたことはないな」
1610丹恒は丹楓の膝に座りながら、差し入れにと手渡された籠の中を覗き込む。瑞々しい大粒の葡萄が数房中には入っていて、丹恒は食べたことのない果物を、目を輝かせながら見ていた。
そんな丹恒が膝から滑り落ちてしまわないように尾で支えながら丹楓は差し入れを持ってきた者へと顔を向ける。
「丹恒も気に入ったようだ、有難く頂戴しよう。景元」
「気に入ってもらえたのならなによりだ…初めて食べるのだろうか?」
「ああ、まだ食べさせたことはないな」
もものかんづめ
DOODLE列車に乗っている丹楓さんと丹恒の牙の話ネタメモしてあったところまで…
幕間の楓恒㉔ 皆が寝静まった深夜にアーカイブ室の中で、意識を集中させて丹恒は姿を変じさせた。本来の姿は飲月君としての姿の方だとしても、こちらの姿ではなかった期間が長く力の扱い方はもちろんだが他にも普段の姿との差があり自分が不慣れなせいで他の皆に迷惑をかけないように慣れておく必要がある。
昼間は誰が来るかわからないアーカイブ室で姿を変じてしまうことはできないので、誰も来ないであろう深夜に皆には秘密にしていたが、度々姿を変えていた。
無事に変わった姿に、は…と息を吐き出して口を閉じた瞬間、ちくりとした小さな痛みに丹恒は、一瞬顔を顰めた。
「…っ、…は、…またか」
下唇を指先でなぞると紅いものがつく。普段よりも大きさも変わり鋭さも増した犬歯で唇に傷をつけてしまうのは今日が初めてというわけではなく、深夜悪夢に魘されて起きた時にこの姿になっていると度々起こっていることではあった。
1806昼間は誰が来るかわからないアーカイブ室で姿を変じてしまうことはできないので、誰も来ないであろう深夜に皆には秘密にしていたが、度々姿を変えていた。
無事に変わった姿に、は…と息を吐き出して口を閉じた瞬間、ちくりとした小さな痛みに丹恒は、一瞬顔を顰めた。
「…っ、…は、…またか」
下唇を指先でなぞると紅いものがつく。普段よりも大きさも変わり鋭さも増した犬歯で唇に傷をつけてしまうのは今日が初めてというわけではなく、深夜悪夢に魘されて起きた時にこの姿になっていると度々起こっていることではあった。
もものかんづめ
DOODLEおしょたな丹恒くんを育てている丹楓さんの6月の話ジューンブライドかすりたかったけどうまく入らなかったので来年に期待……
幕間の楓恒㉓ カランカランと鐘の鳴る音に丹恒は足を止めた。丹楓に声を掛けて、白珠と長楽天の方へ出かけていたその帰り道。紅い服を身に纏った男女が周りに祝福されている光景が目に入ってくる。
丹恒はその二人がどうして同じデザインの服を着て、その場を歩いているのかわからなかったが二人が誰よりも幸せそうな顔をしていたのでつい気になってしまっていた。
「結婚式なんて珍しいです」
「けっこん…?」
「はい、好きな人同士が愛を誓いあう儀式みたいなものですね! 羅浮では珍しいと思いますよ」
華やかな空気の中で周りの人達から笑顔や言葉をもらっているだろう二人がとても幸せそうに見えて丹恒はじっとその姿を見つめてしまう。
「丹恒も気になるんですか?」
2242丹恒はその二人がどうして同じデザインの服を着て、その場を歩いているのかわからなかったが二人が誰よりも幸せそうな顔をしていたのでつい気になってしまっていた。
「結婚式なんて珍しいです」
「けっこん…?」
「はい、好きな人同士が愛を誓いあう儀式みたいなものですね! 羅浮では珍しいと思いますよ」
華やかな空気の中で周りの人達から笑顔や言葉をもらっているだろう二人がとても幸せそうに見えて丹恒はじっとその姿を見つめてしまう。
「丹恒も気になるんですか?」
スギ/xf65vg
PASTスパコミにてお渡ししていた魔女集会パロ本の無配になります。1P目の千晴君は楓さん(@_kaede_y)に描いてもらいました!大感謝!
スペース来てくださりありがとうございました! 3
kinoko1923
DONE2023/06/03君がいるから明日も幸せ!in川崎 お楽しみ会用のSSです。
楓さんのデビキャワなイラストに合わせて書かせていただきました!
イルアズ(未満)がマジカルストリートデートするお話です。
すこしまえ 下ろしたての服に着替えて、二人、街を行く。
着慣れない服はどこかむずがゆい。けれど、敬愛する入間の服を選ばせていただけることも、己の服を選んでいただくことも、アスモデウスにとってはたまらなく光栄で──胸の踊ることだった。
週末のマジカルストリートはどこもかしこも賑やかで、ショーウィンドウも道行く悪魔も、鮮やかに入間の背景を飾っている。
〝二人きり〟の緊張は、あっという間にお出かけの楽しさに紛れてどこかへいってしまった。魔んじゅうに、ソフトクリーム。街角のあちらこちらで手招きをする誘惑に、ふらふらと吸い寄せられるのだって入間と二人なら楽しい。冷たいアイスが溶けて、コーンのおしりをふやかしてしまう前に、アスモデウスは最後の一口を唇に押し込んだ。
3322着慣れない服はどこかむずがゆい。けれど、敬愛する入間の服を選ばせていただけることも、己の服を選んでいただくことも、アスモデウスにとってはたまらなく光栄で──胸の踊ることだった。
週末のマジカルストリートはどこもかしこも賑やかで、ショーウィンドウも道行く悪魔も、鮮やかに入間の背景を飾っている。
〝二人きり〟の緊張は、あっという間にお出かけの楽しさに紛れてどこかへいってしまった。魔んじゅうに、ソフトクリーム。街角のあちらこちらで手招きをする誘惑に、ふらふらと吸い寄せられるのだって入間と二人なら楽しい。冷たいアイスが溶けて、コーンのおしりをふやかしてしまう前に、アスモデウスは最後の一口を唇に押し込んだ。
3so6so
DOODLE本当に落書き なんでも大丈夫な方だけどうぞ後半に3rd氷チムコレの絵,ジロ跡,弾丸論破のパロディとクロスオーバーがあります
以下読まなくてもいい話
延期になってた弾丸論破V3スマホ版をやっとやったんですけど、V3ドンピシャにツボで…1章…(TT)
@3SODRでネタバレ壁打ちしてるので良かったらお話して下さい
赤松楓さんと鳳長太郎さんの会話絶対かわいくないですか!? 20
ねぎ🌸
DONE金城楓さんお誕生日おめでとうございます!かえぴの人生に幸あれ〜!!🍁🎉🎂🎈🎊東センセとはその後やりとりがあるのかと好きな食べ物を早急に教えてください、あとおまんじゅうとヤワチャンをください#金城楓生誕祭2022
#金城楓誕生祭2022
suzukaken
DONE女子描きたい病がでたのでリクエスト受けて描いた緒方智絵里ちゃん。デレステは彼女のカバー曲だけマスターが楽しくプレイできるやさしみ難易度なのでうれしい(あとは楓さんの鳥の歌がギリギリ)
かりん
DONE #ゆかりんが知らないキャラを知らないなりに描くシリーズ 『桜Trick』より池野楓さん&飯塚ゆずさんです。資料検索したら楓ちゃんとゆずちゃんのツーショがたくさん出てきて可愛くてにこにこしちゃいました。屍(大荒れペンギン
TRAINING楓さんと釛おじとユウジジと暁おじ(魔術師前提のただのドンパチ)轟音が響いた場所は、廃倉庫の中だった。それはまるで映画の世界のように、コンテナの一つを足場にして飛んだ。
「さっさと死んじまいなクソ野郎!」
「相変わらず、横暴な奴だな。乾楓」
乾楓と呼ばれた赤髪の男は、憎悪にまみれた顔で冷え切った目をして対峙している絵羽嶋暁を見据えた。アイツだけはこの手で殺さなければいけない。何があってもだ。
「あぁ、そうだ。お前の嫁と子供、もうこさえてくれないのか?あぁ、殺し甲斐があって楽しかったよ。一瞬で肉片になったんだから」
「テメェ……それ以上無駄口叩くんじゃねぇよ、虫唾が走るぜ」
思い出したくもない、自身の嫁子供を奪われ一瞬で気が狂ったあの日を。
それから続いてきたあの苦痛と絶望と後悔と憎悪と険悪と自己嫌悪の全てが乾楓の中で煮え滾って怒りへと変わる。そうすればあとは簡単で、その完成された激情はあっさりと理性を飲み込んだ。
自身だけならまだよかったかもしれないが、相棒の嫁子供まで奪ったその男を放置しておくわけにいかない。
「オラァッ死ね」
「全く手負いの獣って感じで怖いんだから」
悠々と楓の重い一撃を躱したあげく、自分の手を汚さず、 1766