聡
たわごと
MOURNINGモブ目線※捏造【狂聡】紳士服売り場の多部田くん
【狂聡】紳士服売り場の多部田くんお客様のお出迎えために駐車場で待機して早10分。僕はソワソワと遅々として進まない腕時計を眺めていた。僕と一緒にお客様をお出迎えするのは、外商部チーフの茂田さんだ。茂田さんはここ阪京百貨店勤続20年のベテランで、物腰柔らかなな50間際の男性だ。すらっとした痩せ型の体でスーツをビシッと着こなし、営業トークもとても上手い。外商部で1番の売り上げを誇っている稼ぎ頭だ。
不景気ということもあり、全国の百貨店に共通していえることだが、外商部はどちらかといえば縮小傾向にある。一昔前はお客様のご自宅にカタログや商品をお持ちした時代もあったときいているが、それは僕が生まれるよりも昔の話だ。もちろん、長年のお客様の中にはご自宅にお伺いし、商談を進めることもあるらしいが、そのようなお客様もほんの一握りだ。近年は、カタログをお送りしてからご自宅にお電話をし、こちらにお越しいただくことが多い。僕が働くスーツ売り場でも、茂田さんや外商部の方たちがお連れしたお客様を対応することがある。そのほとんどが僕のような新卒2年目のペーペーではなく、ベテランの先輩たちが対応していた。
6184不景気ということもあり、全国の百貨店に共通していえることだが、外商部はどちらかといえば縮小傾向にある。一昔前はお客様のご自宅にカタログや商品をお持ちした時代もあったときいているが、それは僕が生まれるよりも昔の話だ。もちろん、長年のお客様の中にはご自宅にお伺いし、商談を進めることもあるらしいが、そのようなお客様もほんの一握りだ。近年は、カタログをお送りしてからご自宅にお電話をし、こちらにお越しいただくことが多い。僕が働くスーツ売り場でも、茂田さんや外商部の方たちがお連れしたお客様を対応することがある。そのほとんどが僕のような新卒2年目のペーペーではなく、ベテランの先輩たちが対応していた。
やぎこ(ソフィア)
DOODLE映画カ◯オケ行こ!を見て脳内オガアキ変換したらくがきです笑2回見たんですがw、1回目の後原作も読んだら2人の生年月日設定があり、狂児は生まれ日がY〇SHIKIと同じ戊寅という干支で爆笑な上、月星座が狂児♑聡実♐でガチの裏オガアキだった😳等々めちゃくちゃ面白かったですw
特に🏹のシーン、アドリブだそうですが自分が以前描いた♑♐ネタも相まって悶えました…うん、そこは押して貫通よね愛の矢だし💘笑 3
NoS_yushima
PAST「雨音と恋人」(全4P)初出:ナリタタン2022
付き合ってる狂聡。四畳半の朝イチャ。
当時4318くらいで考えてたのかな〜。
たいしたイチャつきもしてませんが一応ワンクッション。 4
たわごと
MOURNINGモブ視点。予備校のチューターの茂部さんの話(捏造)【狂聡】予備校のチューターの茂部さん
【狂聡】予備校のチューターの茂部さん9時のチャイムと同時にバイトの大学生が校舎のドアを開けにいく。階段を登る足音をききながら、受付を通り過ぎる高校生たちにおはようございまーすと光を失った虚無顔であいさつをする。中番残業からの早番は眠すぎる。生あくびを殺しながら私は留守電を解除した。
時は春休み。予備校は新学期に向けて生徒たちを獲得するために血眼になってやれ無料体験授業だ、やれ春季講習を受けると入塾代が無料だの、中3スタートダッシュ高校講座だの、たくさんのイベントを行っている。
オープンと同時に自習室にこもるのは受験をひかえた新高校3年生のみんなだ。単語帳や参考書に目を落としながら階段を登っていく姿はいつ見てもシュールだ。歩きスマホならぬ歩き勉強。自習室の中では原則としてスマホの使用を控えるように呼びかけているが、彼ら彼女たちは音楽プレイヤー代わりにスマホを使っている。かくいう私は学生時代はMDプレイヤーとかmp3だったし、未だにオニーのウォークマンを使っている化石なのに。
5132時は春休み。予備校は新学期に向けて生徒たちを獲得するために血眼になってやれ無料体験授業だ、やれ春季講習を受けると入塾代が無料だの、中3スタートダッシュ高校講座だの、たくさんのイベントを行っている。
オープンと同時に自習室にこもるのは受験をひかえた新高校3年生のみんなだ。単語帳や参考書に目を落としながら階段を登っていく姿はいつ見てもシュールだ。歩きスマホならぬ歩き勉強。自習室の中では原則としてスマホの使用を控えるように呼びかけているが、彼ら彼女たちは音楽プレイヤー代わりにスマホを使っている。かくいう私は学生時代はMDプレイヤーとかmp3だったし、未だにオニーのウォークマンを使っている化石なのに。
futaba_souha
PROGRESSデミセクシャルな聡実くんが狂児とエッチなことをする話4318めっちゃエロいの書こ!と思ったのにどうしてこうなった
あいのかたち『性的マイノリティの分類としてLGBTは広く認知されるようになってきましたが、人の性的志向というものは多様でこのほかにも様々な愛の形があります』
つけっぱなしにしていたテレビから聞こえてきた言葉がふとぼくの心をひっかきました。
様々な愛の形。
きっと、ぼくの愛の形と、あの人の愛の形は、違うのでしょう。
ぼくはこの間、初めて男の人とセックスしました。
なにがどうしてそんなことになって、あんなことをしようと思ったのか、ぼくにだってわかりません。
ただ、十四の夏に出会って、十八になってすぐ再会したあの人に抱かれることに、ぼくはひとつも抵抗を覚えませんでした。
初めての時のことは、よく覚えています。忘れるわけがありません。
1245つけっぱなしにしていたテレビから聞こえてきた言葉がふとぼくの心をひっかきました。
様々な愛の形。
きっと、ぼくの愛の形と、あの人の愛の形は、違うのでしょう。
ぼくはこの間、初めて男の人とセックスしました。
なにがどうしてそんなことになって、あんなことをしようと思ったのか、ぼくにだってわかりません。
ただ、十四の夏に出会って、十八になってすぐ再会したあの人に抱かれることに、ぼくはひとつも抵抗を覚えませんでした。
初めての時のことは、よく覚えています。忘れるわけがありません。
たわごと
MOURNINGモブ視点。聡ミくんの通う大学の職員の話【狂聡】学生課の裳部田萌歩子さん
【狂聡】学生課の裳部田萌歩子さん4月の大学は、1年間で3本の指にはいる繁忙期といえる。入試シーズンとはまた違った忙しさだ。
今年も私こと裳部田萌歩子は提出された書類の不備の多さに頭を抱えていた。ええい!お前ら!ガイダンスでの話をきいてたか!?配布した資料は読んだか!?と書類に書かれた名前を睨みつけながら、チッと本日何回目かの舌打ちをする。斜向かいの同僚も、本日何回目かの盛大なため息をついた。
大学の仕事というものは、ほとんどがルーティン業務の繰り返しだ。春は卒業式と入学式、夏は定期テストとオープンキャンパス、秋は文化祭、冬は定期テストと入試。私たちのような学生課や教務課は春が一番忙しいが、四半期に一度大きな行事がやってくる、そんなイメージだ。
3081今年も私こと裳部田萌歩子は提出された書類の不備の多さに頭を抱えていた。ええい!お前ら!ガイダンスでの話をきいてたか!?配布した資料は読んだか!?と書類に書かれた名前を睨みつけながら、チッと本日何回目かの舌打ちをする。斜向かいの同僚も、本日何回目かの盛大なため息をついた。
大学の仕事というものは、ほとんどがルーティン業務の繰り返しだ。春は卒業式と入学式、夏は定期テストとオープンキャンパス、秋は文化祭、冬は定期テストと入試。私たちのような学生課や教務課は春が一番忙しいが、四半期に一度大きな行事がやってくる、そんなイメージだ。
yamada_doko_
DONEうちの浮気狂聡の形です!これをハッピーというかバッドというかはまぁそれぞれの価値観で…!電波なのでいろんな耐性がある方のみお願いします!モブ聡です!※濁点♡喘ぎ練習!※低倫理※モブ聡※電波! 11
mya_kon
MAIKINGかきかけの聡狂……ちゃんと読み直してないので、あれな感じだとは思いますが、一旦……一旦…………!合体はしてないんですけど、なんかぬるすけべあります。♡もちょっと出ます。続きは聡狂webオンリーで公開予定です!頑張る〜〜〜〜ラブホの聡狂 聡実はパイプ椅子に座り、アクリル板を隔てた向かいに座る狂児に向けて白けた表情をしていた。放射線状に穴の空いたそれは、お互いの声だけが通るようになっている。
「聡実くん」
机に肘をついて指を組む狂児は真剣な顔をしていた。
「なんです?」
だらしなく足を投げ出して座る聡実は、面倒臭そうに首を傾ける。もう何回名前を呼ばれたか覚えていない。狭い部屋に入っている狂児を呆れた目で見る。
「ごめんて。もうせんから」
「そう言って、またやったやん」
「もうせん。こっから先は絶対せん」
「信じられへんよ、そないな言葉聞き飽きたわ」
顔の前でひらひらと手を振り、聡実は狂児から目を逸らす。狂児の後ろにいる職員は聡実に背中を向けたまま動かない。
6944「聡実くん」
机に肘をついて指を組む狂児は真剣な顔をしていた。
「なんです?」
だらしなく足を投げ出して座る聡実は、面倒臭そうに首を傾ける。もう何回名前を呼ばれたか覚えていない。狭い部屋に入っている狂児を呆れた目で見る。
「ごめんて。もうせんから」
「そう言って、またやったやん」
「もうせん。こっから先は絶対せん」
「信じられへんよ、そないな言葉聞き飽きたわ」
顔の前でひらひらと手を振り、聡実は狂児から目を逸らす。狂児の後ろにいる職員は聡実に背中を向けたまま動かない。
たわごと
PAST本アカからの再掲。モブ目線【狂聡】モブ目線の小話
【狂聡】モブ目線の小話今日も今日とて彼は真面目に学校に通っている。普通の中学生なら当たり前のことなのだろうが、学校に毎日ちゃんと通うことが難しい人間もこの世の中には大勢いる。かくいう早川も真面目に学校に通うタイプではなく、中学に通っていた頃の記憶といえば、喧嘩喧嘩の喧嘩三昧でよく補導をされていたことくらいだ。だから、毎日同じ時間に家を出て、用事がなければまっすぐ家に帰る少年の行動は面白味にかけて、とても退屈1日を過ごしているように見えた。
少年の名前は聡実といって、現在お勤め中の若頭補佐成田狂児のお気に入りだ。狂児は、少し前にシャブで破門された通称宇宙人を顔も判別できないくらいにボコボコにし、傷害なんたら罪でしょっぴかれてしまった。そもそも、宇宙人が先に狂児の車に突っ込んできて、打ち所が悪ければ狂児は死んでいたかもしれないのだが、狂児はどうやらやりすぎてしまったらしい。早川にはよくわからないが、正当防衛とは認められなかったようだ。スナックかつ子に現れた狂児は血まみれで、宇宙人に突っ込まれて死ぬところやったわぁと笑っていた。
2597少年の名前は聡実といって、現在お勤め中の若頭補佐成田狂児のお気に入りだ。狂児は、少し前にシャブで破門された通称宇宙人を顔も判別できないくらいにボコボコにし、傷害なんたら罪でしょっぴかれてしまった。そもそも、宇宙人が先に狂児の車に突っ込んできて、打ち所が悪ければ狂児は死んでいたかもしれないのだが、狂児はどうやらやりすぎてしまったらしい。早川にはよくわからないが、正当防衛とは認められなかったようだ。スナックかつ子に現れた狂児は血まみれで、宇宙人に突っ込まれて死ぬところやったわぁと笑っていた。
たわごと
PAST本アカからの再掲【狂聡】44と19の小話
【狂聡】44と19の小話待ち合わせの場所にいくと、ガードレールにもたれかかり、狂児は煙草をふかしていた。街灯がスポットライトのごとく、その佇まいを照らす。黒のコート、黒のスーツ、そして、黒のセンチュリー。聡実には一枚の絵画のように見えているが、きっと、行きかう人々には異様な光景に見えているのだろう。
明日の朝の天気予報は雪マークだった。積もらないようだが、交通機関の乱れが予想されるという。本当は今夜の最終の新幹線で東京に帰る予定だったが、仕事の都合をつけた狂児が、成人のお祝いさせてというので、こうしてノコノコとその誘いにのってしまい、五分程その姿を眺めていた。
狂児と付き合い始めてからおよそ一年経とうとしているが、一緒にいる時間よりも、離れている時間の方が長い。狂児は東京で任された店の視察や、祭林組と懇意にしている組との会合で月に二、三回程東京を訪れているが、毎回会えるわけではない。最後に会ったのは11月も終わりに近づいた頃だ。12月は忘年会や組の行事が多く、シノギの稼ぎ時でもある。元々、12月は連絡できんかもしれんけど、なんかあったら遠慮なく連絡してなと言われていたが、本当に音沙汰がなかった。普段なら、光る犬がおったと電飾のように光っている首輪をつけた犬の写真を送ってきたり、虹が出てたといって虹の写真を送ってきたり、ちゃんと飯食っとる? などとりとめもないメッセージを送ってきたりしたくせに、何の音沙汰もなく、いよいよ死んだのかと思った。仕方がないとはわかっていても、一瞬でもクリスマスを一緒に過ごせないかと考えてしまったことは汚点でしかない。
2138明日の朝の天気予報は雪マークだった。積もらないようだが、交通機関の乱れが予想されるという。本当は今夜の最終の新幹線で東京に帰る予定だったが、仕事の都合をつけた狂児が、成人のお祝いさせてというので、こうしてノコノコとその誘いにのってしまい、五分程その姿を眺めていた。
狂児と付き合い始めてからおよそ一年経とうとしているが、一緒にいる時間よりも、離れている時間の方が長い。狂児は東京で任された店の視察や、祭林組と懇意にしている組との会合で月に二、三回程東京を訪れているが、毎回会えるわけではない。最後に会ったのは11月も終わりに近づいた頃だ。12月は忘年会や組の行事が多く、シノギの稼ぎ時でもある。元々、12月は連絡できんかもしれんけど、なんかあったら遠慮なく連絡してなと言われていたが、本当に音沙汰がなかった。普段なら、光る犬がおったと電飾のように光っている首輪をつけた犬の写真を送ってきたり、虹が出てたといって虹の写真を送ってきたり、ちゃんと飯食っとる? などとりとめもないメッセージを送ってきたりしたくせに、何の音沙汰もなく、いよいよ死んだのかと思った。仕方がないとはわかっていても、一瞬でもクリスマスを一緒に過ごせないかと考えてしまったことは汚点でしかない。
たわごと
PAST本アカからの再掲。女体化【狂聡】43と18の小話※聡ミくん女体化
【狂聡】43と18の小話※聡ミくん女体化「ほら、焼けたよ。冷めないうちにお食べ」
狂児は見かけによらずとても丁寧に肉を焼く。アミの上に並べるのは2枚まで。1枚1枚焼き加減を見ながら丁寧に焼き、聡実の皿に乗せてくれる。サークルや部活にはいるつもりはなかったのに、新刊コンパ期間中に、新入生はタダでいいからと、断る間もなく連れていかれた焼き肉やしゃぶしゃぶの食べ放題では、アミや鍋いっぱいに肉がつっこまれ、焼きすぎて焦げたり、鍋底に沈んで固くなったりして美味しくなくなっていた。
狂添えられた生レモンを甲斐甲斐しく取り皿にしぼる。なんとなく居心地の悪さを感じながら聡実は絶妙な焼き加減の厚切り塩タンを頬張った。厚みと歯ごたえがあるのに柔らかく、噛めば噛むほど味が出てきて、思わずうまっと感嘆の声をあげていた。飲み込んでしまうのがもったいない。ずっと口の中で噛んでいたい。聡実が渡されたメニューには値段が書いていなかったので、この1枚で一体いくらするのかはわからない。きっと、狂児が連れてきてくれる店なのだからそれなりに値がはる店なのだろうが、狂児は食事に行く度に聡実が食べたいだけ食べさせてくれた。むしろ、率先して高いものを食べさせてくれているような気がする。
3964狂児は見かけによらずとても丁寧に肉を焼く。アミの上に並べるのは2枚まで。1枚1枚焼き加減を見ながら丁寧に焼き、聡実の皿に乗せてくれる。サークルや部活にはいるつもりはなかったのに、新刊コンパ期間中に、新入生はタダでいいからと、断る間もなく連れていかれた焼き肉やしゃぶしゃぶの食べ放題では、アミや鍋いっぱいに肉がつっこまれ、焼きすぎて焦げたり、鍋底に沈んで固くなったりして美味しくなくなっていた。
狂添えられた生レモンを甲斐甲斐しく取り皿にしぼる。なんとなく居心地の悪さを感じながら聡実は絶妙な焼き加減の厚切り塩タンを頬張った。厚みと歯ごたえがあるのに柔らかく、噛めば噛むほど味が出てきて、思わずうまっと感嘆の声をあげていた。飲み込んでしまうのがもったいない。ずっと口の中で噛んでいたい。聡実が渡されたメニューには値段が書いていなかったので、この1枚で一体いくらするのかはわからない。きっと、狂児が連れてきてくれる店なのだからそれなりに値がはる店なのだろうが、狂児は食事に行く度に聡実が食べたいだけ食べさせてくれた。むしろ、率先して高いものを食べさせてくれているような気がする。
たわごと
PAST本アカからの再掲。死ねた【狂聡】73と48の小話
【狂聡】73と48の小話ただいま、と暗い部屋に向かって呟いてしまうのは、最早ルーティンでしかない。玄関の電気も、リビングの電気もついていないこの寂しさは未だに受け入れがたかった。聡実は洗面所で手洗いうがいを済ませ、リビングに足を踏み入れる。おかえり、という低い声が今でもきこえてくる。
リビングの一角に小さな祭壇を作った。真っ白い骨壺に手を合わせる。ただいまと改めて帰宅を告げると、写真立ての中で笑う狂児と目が合った。
四十九日法要を終え、少しずつ聡実の生活は落ち着きを取り戻しつつあった。狂児が亡くなった後始末はそれなりに骨が折れて、亡くなったことを悲しむ余裕もなく、あっという間に時間は過ぎ去っていった。
享年73歳、亡くなるにはまだ少し早いような気がする。死因は、大動脈解離ときいている。
1895リビングの一角に小さな祭壇を作った。真っ白い骨壺に手を合わせる。ただいまと改めて帰宅を告げると、写真立ての中で笑う狂児と目が合った。
四十九日法要を終え、少しずつ聡実の生活は落ち着きを取り戻しつつあった。狂児が亡くなった後始末はそれなりに骨が折れて、亡くなったことを悲しむ余裕もなく、あっという間に時間は過ぎ去っていった。
享年73歳、亡くなるにはまだ少し早いような気がする。死因は、大動脈解離ときいている。
たわごと
PAST本アカからの再掲【狂聡】非通知なんて、ロクなもんじゃない
【狂聡】非通知なんて、ロクなもんじゃない『聡実くんの紅、めっちゃよかったわぁ…喉、大丈夫? ガラガラやん。もうあんな高い声でぇへんやろ? しばらく無理したらアカンよ? でもなぁ、嬉しぃなぁ…もう二度と聡実くんのボーイソプラノきけへんやん? 最後の最後でオレのために歌ってくれて、生きててよかったなぁ思うたわ。ありがとうな、聡実くん。もういつ死んでも悔いないわぁ』
おちゃらけてそう言った狂児の笑顔でいつもハッと目が覚め、そして、下着の中の違和感に朝からゲンナリする。無精はコントロールできないものとわかっていても、この世の終わりとしか思えない。
早生まれには何の徳もない。子供の一年という時間はとても成長に差が出る。それこそ、幼稚園や小学校低学年くらいまではその差は歴然としていた。背の順で並べば1番前だし、1年分成長が遅いのだから運動も苦手。取っ組み合いの喧嘩をすれば、いつも怪我をするのは聡実だった。
2109おちゃらけてそう言った狂児の笑顔でいつもハッと目が覚め、そして、下着の中の違和感に朝からゲンナリする。無精はコントロールできないものとわかっていても、この世の終わりとしか思えない。
早生まれには何の徳もない。子供の一年という時間はとても成長に差が出る。それこそ、幼稚園や小学校低学年くらいまではその差は歴然としていた。背の順で並べば1番前だし、1年分成長が遅いのだから運動も苦手。取っ組み合いの喧嘩をすれば、いつも怪我をするのは聡実だった。
watersky_q
DOODLE狂聡もどき。書きたいとこだけ書いた。モブ視点。治安悪い。闇落ち聡実くん。
影あれから何時間経っただろう。
血と鉄とコンクリートの匂いで、頭がぐわんぐわんと揺れる。転がされた床に体温を奪われていく。
もう全て何もかも洗いざらい、喋ってしまおうかという気にさせる痛みが続いていた。
「強情やな、あんた」
それまで部下に手を出させて自分は座っているだけだった真っ黒な男が、煙草に火をつけた。小さな火に、黒々とした目が照らされるのが見える。
闇の中に溶けているようで、闇を纏っているようで、闇を付き従えているような、黒い男。
何時間も、俺が弄られるのをただただ見ていただけだった男が、今初めて口を開き、煙草に火をつけるという動作をした。ふっと吐き出した煙が無機質な天井へ昇っていく。
男は静かに立ち上がり、革靴をカツカツと鳴らして俺の傍までやってきて、そしてそのどろりとした目で俺を見下ろした。
1792血と鉄とコンクリートの匂いで、頭がぐわんぐわんと揺れる。転がされた床に体温を奪われていく。
もう全て何もかも洗いざらい、喋ってしまおうかという気にさせる痛みが続いていた。
「強情やな、あんた」
それまで部下に手を出させて自分は座っているだけだった真っ黒な男が、煙草に火をつけた。小さな火に、黒々とした目が照らされるのが見える。
闇の中に溶けているようで、闇を纏っているようで、闇を付き従えているような、黒い男。
何時間も、俺が弄られるのをただただ見ていただけだった男が、今初めて口を開き、煙草に火をつけるという動作をした。ふっと吐き出した煙が無機質な天井へ昇っていく。
男は静かに立ち上がり、革靴をカツカツと鳴らして俺の傍までやってきて、そしてそのどろりとした目で俺を見下ろした。
yamada_doko_
DONE狂聡※3914本作品は児童に対する性交渉を促進する目的では書かれていません。フィクションです。
幸せな狂聡はありません。狂児は14歳の聡実くんに対して恋愛感情などありません。
好奇心のみで触っています。狂←聡です。
読んだあとに幸せな気持ちにはなりません。
ご注意ください。 11
ikawanarenohate
PROGRESSカ!ファ。狂聡4419ふたりで楽しくキャンプに行ったら最強殺人鬼と出会ってしまったし、狂児は記憶喪失なってもうたよ、という話。狂児さんの拳銃コレクション小屋を書きたかっただけ。進捗報告なので推敲はないです
(仮)山行こ!【2】「――で。きみ、誰?」
(誰、て、僕は……)
あまりに意外な問いに、聡実の唇は震える。
「これやったの、きみ?」
狂児は乾いた血でぱりぱりになった前髪をつまむ。
そんなわけない、と思った次の瞬間、はっ、と腑に落ちた。
(怪我……頭の怪我や!)
狂児は多分、自分のせいで事件に巻き込まれたのだ。
顔が血まみれなあたりからして、頭を負傷したのだろう。
その拍子に、記憶が飛んだのではないだろうか。
(そんな……狂児、大丈夫なん?)
我がこと以上の不安に襲われつつ、聡実は必死に首を横に振った。
もしも狂児が、頭の怪我で自分のことを忘れているのなら――どうしたら、いい?
自分は声すらも、出ないのに。
■□■
目覚めた瞬間から、狂児の全身はバカみたいに痛んだ。
7073(誰、て、僕は……)
あまりに意外な問いに、聡実の唇は震える。
「これやったの、きみ?」
狂児は乾いた血でぱりぱりになった前髪をつまむ。
そんなわけない、と思った次の瞬間、はっ、と腑に落ちた。
(怪我……頭の怪我や!)
狂児は多分、自分のせいで事件に巻き込まれたのだ。
顔が血まみれなあたりからして、頭を負傷したのだろう。
その拍子に、記憶が飛んだのではないだろうか。
(そんな……狂児、大丈夫なん?)
我がこと以上の不安に襲われつつ、聡実は必死に首を横に振った。
もしも狂児が、頭の怪我で自分のことを忘れているのなら――どうしたら、いい?
自分は声すらも、出ないのに。
■□■
目覚めた瞬間から、狂児の全身はバカみたいに痛んだ。
yamada_doko_
DONE桜庭一樹さんの小説作品である「私の男」を狂聡でパロディした作品です。小説内の表現を多用しており、私の作品ではなく、小説を模倣して設定を借りたものです。ご了承ください。幼くして天涯孤独の身となった聡実を遠縁の狂児が拾い、育ててきた話です。聡実が女性と結婚を控えています。近親相姦あり。
以上のことを了承いただけた方は「yes」でお進みください。 4
ikawanarenohate
PROGRESSカ!ファ。狂聡4419ふたりで楽しくキャンプに行ったら、なんでか最強殺人鬼と出会ってしまったし、狂児は記憶喪失なってもうたよ、という話。狂児さんの拳銃コレクション小屋を書きたかっただけ。推敲はない。
(仮)山行こ!【1】「聡実くん、山行こ!」
という成田狂児からの誘いに、岡聡実は五秒ほど考えて
「ええですよ」
と答えた。
狂児四十四歳、聡実十九歳、付き合い始めて一年目の夏だった。
蒲田の古い喫茶店に向かい合い、テーブルの下でなんとなく足などぶつけ合いながら、ふたりは顔を見合わせていた。
「ずいぶんあっさりやね。山、好きやった?」
狂児は、相変わらず無駄に男前な顔で目を細める。
聡実は少々照れて視線を逸らしつつ、もごもごと答えた。
「別に……学校で行ったくらいやから、好きでも嫌いでもないけど。狂児さんにしては、珍しく健全なお誘いやないですか?」
「うそーん。普段そんなに不健全やったっけ?」
普通やない? と言いながら、狂児は古めかしいプリンアラモードにスプーンを突っ込んでいる。普段のこの男とのデートといえば、どうしても食事とホテルになりがちだ。
8289という成田狂児からの誘いに、岡聡実は五秒ほど考えて
「ええですよ」
と答えた。
狂児四十四歳、聡実十九歳、付き合い始めて一年目の夏だった。
蒲田の古い喫茶店に向かい合い、テーブルの下でなんとなく足などぶつけ合いながら、ふたりは顔を見合わせていた。
「ずいぶんあっさりやね。山、好きやった?」
狂児は、相変わらず無駄に男前な顔で目を細める。
聡実は少々照れて視線を逸らしつつ、もごもごと答えた。
「別に……学校で行ったくらいやから、好きでも嫌いでもないけど。狂児さんにしては、珍しく健全なお誘いやないですか?」
「うそーん。普段そんなに不健全やったっけ?」
普通やない? と言いながら、狂児は古めかしいプリンアラモードにスプーンを突っ込んでいる。普段のこの男とのデートといえば、どうしても食事とホテルになりがちだ。