臣
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REHABILI520、我愛你の日。皆様の曦澄絵と曦澄文が素晴らしくて打ち込んでしまった。
名前も何も出てこないですが、藍曦臣と江晩吟のCP です。
短編ですが読んでいただけたら幸いです。
運命の染色体季節は巡る。
その中でも変わらないものがある。
言葉にしないと通じ合えないものだろうか。
夜酒を嗜みながら、ふと、愛しき相手の横顔をみる。
精悍な顔立ちで凛々しく微笑んでいる貴方の姿が何よりも愛おしい。
酒でほんのりと顔が紅くなっている麗しき端麗な顔立ちに思わず女性と間違えてしまいそうになる。
そんな愛しき貴方。
生誕は一緒にお祝いしたい。
なんなら記念日も一緒に寄り添っていたい。
赤い糸の染色体が掛け合わせてくれた天命の人だから。
ひとつの命として産まれてくることができればいいのに。それは不可能かな。
一緒に生きて共に死を迎えたい。
そんな風に貴方は思ってくれていますか?
貴方は私の天命の人です。
赤い運命の染色体が引き合わせて心同士を引き寄せてくれたのです。
555その中でも変わらないものがある。
言葉にしないと通じ合えないものだろうか。
夜酒を嗜みながら、ふと、愛しき相手の横顔をみる。
精悍な顔立ちで凛々しく微笑んでいる貴方の姿が何よりも愛おしい。
酒でほんのりと顔が紅くなっている麗しき端麗な顔立ちに思わず女性と間違えてしまいそうになる。
そんな愛しき貴方。
生誕は一緒にお祝いしたい。
なんなら記念日も一緒に寄り添っていたい。
赤い糸の染色体が掛け合わせてくれた天命の人だから。
ひとつの命として産まれてくることができればいいのに。それは不可能かな。
一緒に生きて共に死を迎えたい。
そんな風に貴方は思ってくれていますか?
貴方は私の天命の人です。
赤い運命の染色体が引き合わせて心同士を引き寄せてくれたのです。
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MAIKING平安時代AUの曦×澄♀ ⑥今回ちょっとだけセンシティブな表現があります。
江澄を絶対逃がしたくないという独占欲ゆえに宮中から江澄を攫って隠しちゃう曦臣
平安時代AU 第6話「あなたは物の怪の気に当てられたのでしばらく宮中を出ていなさい」
自分より高位の女官に突然そんなことを言われ江澄は途方に暮れた。
普通であれば実家に里帰りをすれば済む話なのだが、あの実家に戻りたくはない。入宮してから一度も帰っていないのだ。
幼い子がいる姉には悪いと思ったが、数日だけ金家の広大な屋敷の片隅に置いてもらおうと早馬で文を出すと、優しい姉は是非屋敷にいらっしゃいと快諾してくれた。姉の香がする手紙を見ると懐かしさに胸がきゅっと締め付けられてしまい、すぐに仕度をして牛車に乗った。
「姫様、一の姫様にお会いするのは左大臣家の姫君の裳着の式以来でございますね」
「ええ」
「若君も大きくおなりでしょう。お会いするのが楽しみでございますね」
3595自分より高位の女官に突然そんなことを言われ江澄は途方に暮れた。
普通であれば実家に里帰りをすれば済む話なのだが、あの実家に戻りたくはない。入宮してから一度も帰っていないのだ。
幼い子がいる姉には悪いと思ったが、数日だけ金家の広大な屋敷の片隅に置いてもらおうと早馬で文を出すと、優しい姉は是非屋敷にいらっしゃいと快諾してくれた。姉の香がする手紙を見ると懐かしさに胸がきゅっと締め付けられてしまい、すぐに仕度をして牛車に乗った。
「姫様、一の姫様にお会いするのは左大臣家の姫君の裳着の式以来でございますね」
「ええ」
「若君も大きくおなりでしょう。お会いするのが楽しみでございますね」
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MAIKING平安時代AUの曦×澄♀ ⑤曦臣の元を離れようと画策する江澄とそれを知ってしまった曦臣
すれ違いが加速してます
平安時代AU 第5話江澄は朝の光がさす部屋で文机に向かい、さらさらと返歌をしたためていた。
「姫様、そろそろ宮殿に向かいませんと」
「今行く」
侍女に呼ばれ部屋を出ようとして、ふと振り返る。曦臣から贈られた部屋、逢瀬の思い出に満ちた場所がきらきらと光を取り込んでいた。
(この部屋で暮らすのも、蓮花の香を纏うのも後少しになるだろう。宮中を去ることをいつ曦臣に切り出そうか。)
女官の職を辞し宮中を去ることを告げた時、曦臣はどんな反応をするだろうか。引き留められるのも辛いし、実父のように無関心に振舞われるのも辛い。では快く送り出されれば辛くないのだろうか、きっとそれも違う。
結局どんな反応にせよ江澄の心は乱れ、生涯乱れた心が凪ぐことはないのかもしれない。それ程に曦臣のことを想っている。本当は曦臣の反応を目にするのが怖くて、何も言わずにひっそりと宮中を去ってしまいたい。けれど今日まで情けをかけてくれた曦臣に何も告げないという不義理を働き、その元を辞する真似はしたくなかった。
2147「姫様、そろそろ宮殿に向かいませんと」
「今行く」
侍女に呼ばれ部屋を出ようとして、ふと振り返る。曦臣から贈られた部屋、逢瀬の思い出に満ちた場所がきらきらと光を取り込んでいた。
(この部屋で暮らすのも、蓮花の香を纏うのも後少しになるだろう。宮中を去ることをいつ曦臣に切り出そうか。)
女官の職を辞し宮中を去ることを告げた時、曦臣はどんな反応をするだろうか。引き留められるのも辛いし、実父のように無関心に振舞われるのも辛い。では快く送り出されれば辛くないのだろうか、きっとそれも違う。
結局どんな反応にせよ江澄の心は乱れ、生涯乱れた心が凪ぐことはないのかもしれない。それ程に曦臣のことを想っている。本当は曦臣の反応を目にするのが怖くて、何も言わずにひっそりと宮中を去ってしまいたい。けれど今日まで情けをかけてくれた曦臣に何も告げないという不義理を働き、その元を辞する真似はしたくなかった。
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DONEご都合邪祟でショタ化した曦臣が江澄♀に甘えて性行為までする話。ショタなのは前半だけです。
この曦澄は始まっていません!
江澄♀が潮吹きしてますし、はっきりと同意を得ていない性行為が無理な方は読まないでください。
当初はショタのくせに大人ちんこで江澄♀をぐちゃぐちゃに犯すっていう内容にしようとしてましたが、あまりにもエロ同人すぎて路線変更しました。 14
yuno
DONE #曦澄ワンドロワンライ の『音』に参加しました。音というか韻です。江澄の字である江晩吟の音の響きが好きな藍曦臣のお話。お互いの名や字を褒め合ってます。大人な雰囲気を出したかった。終始ご機嫌な二人。【曦澄】耳に心地よく瞼の裏に鮮やかに「貴方の字が好きだ。晩吟」
江晩吟。音韻を噛みしめるように口にする。己の字をとても美しいもののようにこの人は言う。
「字面もすっきりしている。無駄がなくすらりとして美しい。まさに貴方のようだ」
「そうか?」
「うん。私は貴方を字で呼ぶのが好きだ。韻が美しい。呼ぶ声が耳に心地いい。自分の声だというのに不思議だね。貴方に字を贈った方は趣味が良い」
晩吟。晩吟。藍曦臣が繰り返し呼ぶ。柔らかな声だった。ゆったりと広がっていくような声。
ああ、確かに。呼ぶ声が心地良い。己の字がこんなにも広がりを持った音だったとは。
「貴方の字も良い響きをしている」
藍曦臣。曦臣。自分がこの人を呼ぶ時、以前は号を、今は専ら字で呼ぶ。閨では藍渙と呼ぶこともあるが。どちらも好きな響きだった。
1154江晩吟。音韻を噛みしめるように口にする。己の字をとても美しいもののようにこの人は言う。
「字面もすっきりしている。無駄がなくすらりとして美しい。まさに貴方のようだ」
「そうか?」
「うん。私は貴方を字で呼ぶのが好きだ。韻が美しい。呼ぶ声が耳に心地いい。自分の声だというのに不思議だね。貴方に字を贈った方は趣味が良い」
晩吟。晩吟。藍曦臣が繰り返し呼ぶ。柔らかな声だった。ゆったりと広がっていくような声。
ああ、確かに。呼ぶ声が心地良い。己の字がこんなにも広がりを持った音だったとは。
「貴方の字も良い響きをしている」
藍曦臣。曦臣。自分がこの人を呼ぶ時、以前は号を、今は専ら字で呼ぶ。閨では藍渙と呼ぶこともあるが。どちらも好きな響きだった。
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MAIKING平安時代AUの曦×澄♀ ③好きな子には貢ぎまくりたい帝(曦臣)と困惑する江澄♀
ようやく距離も縮まって曦澄♀っぽくなったところまでです
平安時代AU 第3話「あの蓮花の衣装、どちらの姫君に贈るのかと気になっていましたが。江家の末の姫君でしたか」
衣装だけではない。蓮花の香も当代一の名人と謳われる者にわざわざ調合させ、しかも御簾の内から江澄を眺められるようにと江澄の席までも指示を出していた。
曦臣が幼少の時より仕えている侍女はその執心に正直驚いていた。今まで弟君と同様、特段女性に好意を示したことがなかったというのに江家の末の姫君にすっかり心奪われている様子だ。
「紫の重ねを好んで着ているようだけれど、あの色合いの衣装も清らかでよく似合っている。まるで宮中に美しい蓮の花が咲いたよう」
江澄は女性にしては背が高めで、紫色がよく似合う高雅な美しさを持っていた。その隙の無い佇まいは人を寄せ付けにくく、しかも婚姻が破断した姫として宮中でも遠巻きにされていることが多かった。
3094衣装だけではない。蓮花の香も当代一の名人と謳われる者にわざわざ調合させ、しかも御簾の内から江澄を眺められるようにと江澄の席までも指示を出していた。
曦臣が幼少の時より仕えている侍女はその執心に正直驚いていた。今まで弟君と同様、特段女性に好意を示したことがなかったというのに江家の末の姫君にすっかり心奪われている様子だ。
「紫の重ねを好んで着ているようだけれど、あの色合いの衣装も清らかでよく似合っている。まるで宮中に美しい蓮の花が咲いたよう」
江澄は女性にしては背が高めで、紫色がよく似合う高雅な美しさを持っていた。その隙の無い佇まいは人を寄せ付けにくく、しかも婚姻が破断した姫として宮中でも遠巻きにされていることが多かった。
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MAIKING平安時代AUの曦×澄♀ ②今回は帝(主上)曦臣が女官の中から江澄♀を探し出します。
ちょこちょこ続きを書いていこうと思っているのでお付き合いいただけると嬉しいです。
平安時代の衣装や行事等そんなに知識なく書いているのでそのあたりはスルーしてください。
平安時代AU 第2話「大変ですっ!主上がこちらに向かっていらっしゃいます」
女官達が集まり、次の宮中行事の衣装を準備していた時だ。まだ年若い女官がばたばたと慌てて入ってきた。常なら大きな足音をさせてはしたないと叱るだろう古株の女官達も、主上のお出ましとあっては目を白黒させている。
すぐに衣装を片付けるように指示が出たが、片づけ終わる間もなく主上が入室した。
「忙しいところに急に来てしまって悪かったね。」
「主上、とんでもないことでございます。御見苦しいところをお見せしてしまいました、お許しください。」
女官達がひれ伏していると、皆顔をあげるようにと言われた。
主上を間近で見ることなどそうないことであったため、皆が好奇心を抑えられずにそろそろと顔を上げる。後方に控えていた江澄も前の女官達にならって顔をあげると、驚いたことに主上がこちらをじっと見ていた。
2894女官達が集まり、次の宮中行事の衣装を準備していた時だ。まだ年若い女官がばたばたと慌てて入ってきた。常なら大きな足音をさせてはしたないと叱るだろう古株の女官達も、主上のお出ましとあっては目を白黒させている。
すぐに衣装を片付けるように指示が出たが、片づけ終わる間もなく主上が入室した。
「忙しいところに急に来てしまって悪かったね。」
「主上、とんでもないことでございます。御見苦しいところをお見せしてしまいました、お許しください。」
女官達がひれ伏していると、皆顔をあげるようにと言われた。
主上を間近で見ることなどそうないことであったため、皆が好奇心を抑えられずにそろそろと顔を上げる。後方に控えていた江澄も前の女官達にならって顔をあげると、驚いたことに主上がこちらをじっと見ていた。
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MAIKING平安時代AUの曦×澄♀ ①他の方々が書かれていた平安時代AUの曦澄が素晴らしくて心があれでそれなことになって書きました
帝(曦臣)に見初められた女官(江澄♀)の話です
なお平安時代の知識はあんまりないのでその辺はお目こぼしください
平安時代AU夢のような御殿、天上の如き世界、花の宮。
様々な呼び名を持つこの場所が今日から江澄の居場所となる。
江澄は江家の末の姫だ。江家は貴族の中でも有力な家で、その家の姫ともなればとっくに貴公子と結婚していい年頃だったし、そうでなければ女御として入内することもできた身分だった。
しかし、あくまで宮仕えという形で入宮したのには訳がある。
江澄も年頃となれば、様々な貴公子から文をもらった。何度か文のやり取りとしていく中で身分や評判の良い者の中から父母が結婚相手を選び、会ったこともない殿方との婚姻話はとんとん拍子に進んでいった。
左大臣家の嫡男と幼馴染で恋愛結婚をした姉が異例だっただけで、結婚とはこんなものだろうと思っていたので特に何の抵抗もなかった。相手も熱心に文を送ってきたので、後は婚姻の日を待つだけだった。
2636様々な呼び名を持つこの場所が今日から江澄の居場所となる。
江澄は江家の末の姫だ。江家は貴族の中でも有力な家で、その家の姫ともなればとっくに貴公子と結婚していい年頃だったし、そうでなければ女御として入内することもできた身分だった。
しかし、あくまで宮仕えという形で入宮したのには訳がある。
江澄も年頃となれば、様々な貴公子から文をもらった。何度か文のやり取りとしていく中で身分や評判の良い者の中から父母が結婚相手を選び、会ったこともない殿方との婚姻話はとんとん拍子に進んでいった。
左大臣家の嫡男と幼馴染で恋愛結婚をした姉が異例だっただけで、結婚とはこんなものだろうと思っていたので特に何の抵抗もなかった。相手も熱心に文を送ってきたので、後は婚姻の日を待つだけだった。
sktm1311
MEMOしんおみはじめてシた時に、あまりにもかわいいって言われるから自分でもよく分からないけど、おセンチになっちゃって気がついたら外出てた武臣……真はめちゃめちゃ探して汗で前髪ぺと
18↑?
🎧
風の日
何なんw
くだらない
1/3の純情な感情
スーパー愛したい 13
nemu35
DOODLE今日はいちゃいちゃしたい侑くんとなんとなく察してる臣くん臣くんと恋人というのが慣れていないうちは何回も確認してきそうだしデート(一緒に買い物行くとか)の誘いでさえ緊張してそう。恋愛初心者。かわいいね。
alc_miz
PROGRESSdomsub若トマの一部※まだ若トマ始まってない
※良心的女家臣モブ視点
※数週間不在の若の部屋を良心的女家臣モブと掃除してたら人生初のサブドロしちゃったトマという前提
助けを呼ぶ私の声に応えてくださったのは、トーマさんが「いつでも安心してお帰りいただけるように」と心を込めて毎日私と共に掃除をしていたこの部屋の主、御当主様でございました。
静かな水面のような瞳に僅かに波紋を描き、荒い息を繰り返し蹲るトーマさんを見下ろすそのお姿は幼い頃から仕えてきた中でも目にした者は多くないかもしれません。
「トーマ、トーマ……!」
御当主様は私と同じく床に膝をつき、ご自身の曇りなき強さを表すような白いお召し物が湿る事等てんでお気になさらないご様子で、あらゆる体液で濡れた彼の顔をその手で包むのです。それを見た私は、あぁ、このお方は知らなかったのだと確信致しました。知らぬ事は決して罪ではなく、恐らくトーマさんが口にしなかったのだという事は容易に想像できました。
3023静かな水面のような瞳に僅かに波紋を描き、荒い息を繰り返し蹲るトーマさんを見下ろすそのお姿は幼い頃から仕えてきた中でも目にした者は多くないかもしれません。
「トーマ、トーマ……!」
御当主様は私と同じく床に膝をつき、ご自身の曇りなき強さを表すような白いお召し物が湿る事等てんでお気になさらないご様子で、あらゆる体液で濡れた彼の顔をその手で包むのです。それを見た私は、あぁ、このお方は知らなかったのだと確信致しました。知らぬ事は決して罪ではなく、恐らくトーマさんが口にしなかったのだという事は容易に想像できました。
ゆん😃
SPOILER最近カントクになったヤツが、イベントストーリーの【タッグマッチ・ハロウィン17】の8話まで読んで、勢いで描いた妄想らくがき漫画です。ネタバレありなので、まだ読んでない方はご注意。
臣太。 5
あ や 🍜
DONEはるちせ/お題箱にいただいた『嫉妬する晴臣くん』を元に書きました。智生くんが仔猫を拾うお話/わたしの力不足でだいぶ別人になってしまったので、薄目で見ていただけると嬉しいです。ウィズ・ザ・キトゥン・イン・ビットウィン みゃあ、と。
聞き馴染みのない鳴き声が微かに鼓膜を震わせた。数日ぶりに『相棒』の部屋へと向かっていた九頭竜智生は、引き寄せられるように音のした方へと視線を落とす。
最初に視界に映ったのは、湿気を吸ってすっかりふやけた段ボール箱だった。側面には掠れた文字で『拾ってください』と書かれている。
立ち止まり、視線を合わせるように智生はその場にしゃがみ込んだ。
じいっと、零れ落ちそうなふたつの大きな黒い瞳が、段ボール箱の中からまっすぐに智生を見つめている。
――みゃあ。ふたたび、何かを訴えるような声色の鳴き声が響いた。
膝の上に頬杖を突いた智生は、ギュッとくちびるを噛んで何かを考える素振りを見せてから、首を傾けてちいさく言葉を落とす。
2963聞き馴染みのない鳴き声が微かに鼓膜を震わせた。数日ぶりに『相棒』の部屋へと向かっていた九頭竜智生は、引き寄せられるように音のした方へと視線を落とす。
最初に視界に映ったのは、湿気を吸ってすっかりふやけた段ボール箱だった。側面には掠れた文字で『拾ってください』と書かれている。
立ち止まり、視線を合わせるように智生はその場にしゃがみ込んだ。
じいっと、零れ落ちそうなふたつの大きな黒い瞳が、段ボール箱の中からまっすぐに智生を見つめている。
――みゃあ。ふたたび、何かを訴えるような声色の鳴き声が響いた。
膝の上に頬杖を突いた智生は、ギュッとくちびるを噛んで何かを考える素振りを見せてから、首を傾けてちいさく言葉を落とす。
touka_skom
DONE恋人関係の左京と臣。寮のお風呂の調子が悪くて、びろ~ど湯に行った時のお話
びろ~ど湯にて *
扉を開けると、大きな富士山が目に入る。といっても本当の富士山ではなく、壁に描かれているものだが。サッカーの練習後などによく寄っている銭湯「びろ~ど湯」。寮の風呂も広くていいが、また雰囲気が違うから時たま一人で行くこともある。
「おい兵頭、さすがにもうきついんじゃね?」
「あ?まだ余裕だ。お前こそしんどくなってるんだろ」
「万チャンも十座サンも我慢しない方がいいッスよ」
湯船の近くには見知った顔ばかりが並んでいる。俺に気付いた太一が、おーいと手を振ってきたので片手を上げて応える。仕事が延びた関係で、遅れて合流する形になった。
「お仕事お疲れッス!LIME見てくれたんスね」
「あぁ、連絡くれてありがとう。大変だったみたいだな」
2983扉を開けると、大きな富士山が目に入る。といっても本当の富士山ではなく、壁に描かれているものだが。サッカーの練習後などによく寄っている銭湯「びろ~ど湯」。寮の風呂も広くていいが、また雰囲気が違うから時たま一人で行くこともある。
「おい兵頭、さすがにもうきついんじゃね?」
「あ?まだ余裕だ。お前こそしんどくなってるんだろ」
「万チャンも十座サンも我慢しない方がいいッスよ」
湯船の近くには見知った顔ばかりが並んでいる。俺に気付いた太一が、おーいと手を振ってきたので片手を上げて応える。仕事が延びた関係で、遅れて合流する形になった。
「お仕事お疲れッス!LIME見てくれたんスね」
「あぁ、連絡くれてありがとう。大変だったみたいだな」
touka_skom
DONE恋人関係の左京と臣。ドライブデートで海に行くお話。
茜色に染まる「晴れて良かったなぁ」
助手席の窓から差し込む茜色の光を浴びてつぶやく。昨夜の天気予報では曇りと言っていたから、せっかく外へ出かけるのに、と少し落ちていたのだけれど、そんな気持ちはいつの間にか雲と一緒に遠くへと流されていた。
「伏見、そろそろ目的地に着くぞ」
真っ直ぐに前を見据えて運転をする左京さんがそう伝えてくれる。彼の髪は夕日に照らされて、まるで金糸のような美しさだった。きれい、と漏れた声は左京さんには届かなかったようで、勝手に気恥ずかしくなっていた。目線を再び窓の外へと移すと、今日の目的地が見えてきていた。いくつもの波が押しては返して、ゆらゆら揺れる水面に映る夕日もまた美しかった。
「着いたぞ。日が沈むまでまだ時間はありそうだな」
1573助手席の窓から差し込む茜色の光を浴びてつぶやく。昨夜の天気予報では曇りと言っていたから、せっかく外へ出かけるのに、と少し落ちていたのだけれど、そんな気持ちはいつの間にか雲と一緒に遠くへと流されていた。
「伏見、そろそろ目的地に着くぞ」
真っ直ぐに前を見据えて運転をする左京さんがそう伝えてくれる。彼の髪は夕日に照らされて、まるで金糸のような美しさだった。きれい、と漏れた声は左京さんには届かなかったようで、勝手に気恥ずかしくなっていた。目線を再び窓の外へと移すと、今日の目的地が見えてきていた。いくつもの波が押しては返して、ゆらゆら揺れる水面に映る夕日もまた美しかった。
「着いたぞ。日が沈むまでまだ時間はありそうだな」