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    ると🎀⚙️

    DONEマルマホ小説 
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20016216
    本編R-18なのでその直前までの試し読みです。
    【試し読み】ブランチにはフレンチトーストをそれはただの気まぐれだった。偶然自分の方が早く起きて、その寝顔を見てしまった。ただそれだけのことだった。普段あまり見せない、小さく開いた口から覗く舌先が無防備に誘っているように見えて、それに触れたいと思ってしまっただけなのだ。そっと唇を重ねて、舌で直接触れてしまえば後はもう勢いに任せて貪り続けるだけだった。虚言と悪態ばかりが出てくるくせにマホロアの小さな口の中は柔らかくて温かく、蜂蜜のようにとろけて甘く感じた。

    「んっ……」

    小さくくぐもった声をあげるが、マホロアは目を覚まさない。昨夜は散々魔力を貪ったせいで疲労の色が濃く、最後の方は気絶するように眠りについたことを思い出してマルクは苦笑する。マホロアは、いつもそうだ。素直にキモチイイと認めないから抵抗して余計に消耗している。実に、勿体無い。魔力を介さないこのやり取りですら、意識の奥では受け入れているというのに。角度を変えて、今度は深く口付ける。舌を絡め取って軽く喰み、口内を撫でるように蹂躙していくと流石に息苦しいのかうっすらと瞼が開いた。
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    rica_km

    PROGRESSDD煉獄の一目惚れからはじまる宇煉の1〜2章目です
    (某所でメスお兄さん攻めと言ってたやつですが、きれいでセクシーで優しいけどえちぃことは煉獄くんが期待するほどがつがつしないお兄さんだと思います…?)
    【続き03】https://poipiku.com/5529112/8887252.html
    全文 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=211936
    やさしい夜の雨(仮題)◆01〜02◆01
     一目惚れというものが本当にあるのだと思い知った時の衝撃。
     それは煉獄にとって忘れ難い、永遠のような一瞬だった。

     出会ったのは雨の日で、場所は交番だ。
     煉獄は財布を落としてしまったことに気付いて、駅や駅ビルに忘れ物の届出はないかの問い合わせをあちこちにしていた。そこでかなりの時間を要した後に、警察に届いているかもしれないと気付いて駆け込んだのが駅近くの交番だ。
     雨で濡れそぼった煉獄が駆け込んできたので、二人の警官と一人の先客は少し驚いた様子で入口を振り向く。警官の一人が煉獄に対応して空いていた椅子を勧めた。煉獄は弾む呼吸を抑え込みながらそこへ座る。
     もう一人の警官は先に来ていた大柄な男の前に立っていて、その人は手元へ視線を戻すと何かの書類へ記入を続けていた。少し長めの銀髪の人という印象があるだけで、周囲を見渡す余裕のない煉獄はほとんど顔を見ていない。
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    You_sk_0424

    DONE2023/05/04に頒布した流三短編小説本「嘘みたいな春だった」より、「二時間だけのバカンス」です。
    高校時代両片思いだったのに付き合わなかった二人が、卒業後に偶然出会い燃え上がる話です。(注・二人とも彼女がいる)

    「嘘みたいな春だった」pixivサンプル→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19775328
    BOOTH通販もpixivから!
    二時間だけのバカンス やたらと重いドアを開けると、狭い部屋の真ん中にキングサイズのベッドが鎮座していて、その露骨さに思わず苦笑を浮かべた。当然、こういう施設があることも、自分が利用できることも知識としては知っていたが、どこか都市伝説のような存在で、いざ自分が今そこに居るのだと思うと軽く眩暈がした。
     そして隣に立っているのが、数年越しに会った高校の頃の部活の後輩、流川であることもいまだに信じられなかった。

     俺は高校時代、流川のことが好きだった。と言っても、それが恋なのだと受け入れたのは高校を卒業し、数年経った後だった。
     触れてみたいだとか、笑わせてみたいだとか、もっとよく知りたいだとか、人生で初めて抱いた感情だった。それ故に、高校生の自分はそういう感情を抱く相手が部活の後輩の男だと信じたくなかったのかもしれない。
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    rica_km

    PROGRESSDK宇煉シリーズ:プロローグはドロライお題「短髪・ほっぺたむにー」でツイッターへ投稿した分です。
    こちらは、プロローグ・第1話・第2話です
    【続き03】https://poipiku.com/5529112/8888661.html

    加筆して全文支部へ掲載しました
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20703442
    応援団長宇髄くんと剣道部員煉獄くん◆00〜02◆プロローグ

    「黙想ーッ!」
     剣道部部長のよく通る声が剣道場の端まで響く。
     正座で整列している部員たちが目を閉じる。部員ではない宇髄はごく普通に立ち歩いたとて構いやしないのだが、この三十秒ほどの間はぴたりと動きを止めて壁際に立って待つ。両手には大きな薬缶をぶら下げている。中身は朝仕込んでおいた麦茶だ。
     三十名ほどの部員が揃って心静かに今日の稽古を思い返し、週末の地方予選に気持ちを整えている中で、宇髄も静かに深呼吸をする。
    「——黙想やめ。——先生、先輩方に向かって、礼!」
     一斉に床へ両手をついて深く礼を。続いて神棚のある正面へ向かって礼をし、解散。今日の練習はここまでだ。
     ピンと研ぎ澄まされていた剣士たちの空気は、途端にごく普通の高校生男子のさざめきに変わる。宇髄は剣道部員の一年生を呼び集めて、紙コップを配る係と麦茶を注ぐ係に分けた。そして自分はそれぞれの列の整頓を始める。まずは三年生から。
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    badger_0107

    DONE■書かれなかった話の後日談って謎設定のオメガバSS

    書かれなかった話の1話目になるはずだった>
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12206388

    元ネタ壁打ち>
    https://twitter.com/badger_0107/status/922075292490915840
    Irrésistiblement(みつくり) 待ちぼうけの壁の花、の表現は正しくない。
     夜会が始まってすでに2時間近く、広光の番の傍えである光忠は未だに姿を見せない。同じ家に暮らしているが、所用で外出している光忠とそれぞれ別にこの鶴丸家本邸へ来る手筈になっていた。しかし、待ちぼうけを食わせるなら相応の理由があるはずと理解している。通りかかった給仕から何杯目かのシャンパンを受け取って、静かに口へ運んだ。周囲がざわざわと五月蠅いのは、この1時間と30分ほどの間に広光へダンスの申し込みに来た10人余りが、全員玉砕の憂き目に遭っているからだ。
     社交界に初めて姿を表した広光を、かの名家・大倶利伽羅伯爵家嫡男にして極種(オメガ)、この場に居る独身の優種(アルファ)の男女ならば誰しも一度は縁談を検討しただろうその人と知る者は、ほとんど居ない。高嶺の花では足りず、天上の花あるいは水に映る月と謳われる極種に生まれ、ご多分に漏れず屋敷の奥深くで珠玉として育まれてきた。愚か者から身を守るために、番を見つけて契りを交わすまでは、社交界へ出ることもない。
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    pesenka_pero

    SPUR MEこちらの「密室( https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19509352 )」その後のノスクラ進捗です。私はとにかくこいつらをイチャイチャさせたい。
    密室その後 目が覚めると、私はそろそろ見慣れてしまったヴリンスホテルの一室のベッドに仰向けで横たわっていた。他の地のグループホテルのことは知らないが、ここ新横浜は吸血鬼が多いため、吸血鬼用に完全遮光仕様の部屋も数室用意されている。灯りの消えた室内は暗いが、今が夜なのか昼なのかよくわからない。

     私の上腕近くにはいつものように重みがあった。今更確認するまでもない。ノースディンが私の腕を枕にして眠っている。ああ、またやってしまった。申し訳ない気持ちでいっぱいになって、私は彼に向き直るとその体を抱きしめた。普段よりもひんやりしていた。私のせいだ。


     私はクラージィ。人間だった頃は悪魔祓いとして教会に仕え、黒い杭のクラージィと呼ばれていたが、二百年の時を経てこの新横浜に吸血鬼として目覚め、私を吸血鬼化した氷笑卿ノースディンと再会し、「昏き夢」という新たな二つ名を与えられた。ある日突然発動した私の能力に由来するのだが、その時の私は意識がもうろうとしていたため、何をしでかしたのか正確には思い出せない。
    1820

    rica_km

    DONE「ドロライお題:ホストクラブ」で書いた話に加筆した全3章を支部で全文公開しています(ここに掲載しているのは2章までです)

    歪な夜を越えて
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19968050
    お題:ホストクラブ01
     今、宇髄はこれまでの人生で最も酔っていた。
     煌びやかな内装がぐるぐる回って見える。これまで酒には極めて強く、ザルとかワクとか称されるほどだったし、自分でもそう思っていた。だが、ほとんど休む間もなく飲み続けていれば自分も酔うことを初めて認識した夜だ。
     ここはホストクラブである。宇髄はホストではなく、客だ。
     お目当てはこの店の煉獄という男。同じ大学の学生だ。

     煉獄と初めて会ったのは学食で、宇髄の友人の友人だった。彼は非常に目立つ風貌をしていたが、その派手さに反して実に品行方正な学生である。——と、周囲には思われていた。
     知り合ってから学食で顔を合わせるたびに、どうにも読みきれない彼の表情が気になって幾度か声を掛けたこともある。その後、彼をホストクラブの情報誌上で見かけた。その特徴的な風貌で人違いということはないだろう。そう思って煉獄本人に尋ねると、苦学生である彼は割のいいアルバイトとしてホストクラブのボーイをやっていたが、その店でもっと身入りの良いホストをやらないかと誘われたそうだ。最初のうちはそう悪くもない売上が立っていたのだが、売掛金の三百万ほどを踏み倒したまま客に飛ばれた事から、今ややめられなくなっているということだった。
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