カイン
ぐれい
DONE※アサオエ初挑戦※解釈が浅い
※現パロかつドルパロ(おなして&さらさらちゃん軸)
この距離感で、互いにかなり独占欲も抱いてるけど、まだ付き合っていません。アーサーが鈍感。オーエンがんばって。カインはオーエンの相談に乗っています。
無邪気って残酷だよね「それ。いらなくなったから、あげる」
ぽい、と渡されたのは、几帳面にラッピングされた袋だった。
年末年始は、アイドルにとってかき入れどきだ。ありがたいことに、地上波の番組からも声が掛かるようになった私たちは、それぞれのユニット活動に勤しんでいた。仕事が落ち着くまで会えないのも覚悟していたけれど、クリスマス当日の今日、運良く同じ特番の歌番組に出演できたのだ。事務所からのクリスマスプレゼントだと思った。帰宅後なのでもう夜中、もはや日付も変わったただの平日だけど、私たちのクリスマス本番はこれからなのだ。
「うん、あまい。脳みそがとけたみたいな味。こっちはどろどろのべちゃべちゃで、雨の日の地面みたい」
「おいしい?」
1872ぽい、と渡されたのは、几帳面にラッピングされた袋だった。
年末年始は、アイドルにとってかき入れどきだ。ありがたいことに、地上波の番組からも声が掛かるようになった私たちは、それぞれのユニット活動に勤しんでいた。仕事が落ち着くまで会えないのも覚悟していたけれど、クリスマス当日の今日、運良く同じ特番の歌番組に出演できたのだ。事務所からのクリスマスプレゼントだと思った。帰宅後なのでもう夜中、もはや日付も変わったただの平日だけど、私たちのクリスマス本番はこれからなのだ。
「うん、あまい。脳みそがとけたみたいな味。こっちはどろどろのべちゃべちゃで、雨の日の地面みたい」
「おいしい?」
Alice_owcai
DONE12/17 オーカイオンリー「縁海バカンス」の無配です。ケモ耳ファンタジーで狼のオーエン×兎のカインのほのぼのオーカイです。君のキャロットケーキが食べたい「はぁっ、はぁっ‥」
カインは荒い呼吸を整えながらそっと茂みに身を隠す。森の中を全速力で走り抜けたので息が上がってしまった。いつもは気をつけているのに、珍しい木の実を見つけてうっかり狼の縄張りまで入ってしまった様だ。木の実を摘んでいたら狼達に見つかって、追いかけ回されている最中だ。狼は足が速いし力が強い。足の速さでは負けるが体力と小回りではカインは負けないと自負している。なんとかして逃げ切らなくては‥。
この世界には獣人が暮らしている。カインは茶色のたれ耳を持つ兎だった。身体は人間の雄と変わりはない。獣人の中にもヒエラルキーがあり、狼は兎よりも遥か上に君臨している。草食動物である兎は肉食動物の狼に捕まると餌にされたり奴隷にされたりしてしまうのだ。餌にされると言っても身体を食べられる訳ではなく、兎の体液が狼にとっては甘露であり一番好まれる餌だった。この世界には雄しかおらず、番を見つければ同種族でも異種族でも番になれる。でも兎は弱いので独り身の者は自分の身に気をつけて暮らさないといけないのだ。カインは兎の種族に生まれたが、小さな頃から体力作りや鍛錬を欠かさなかった。好き合った相手以外に捕まって自由を奪われるなんて絶対に嫌だ。
3453カインは荒い呼吸を整えながらそっと茂みに身を隠す。森の中を全速力で走り抜けたので息が上がってしまった。いつもは気をつけているのに、珍しい木の実を見つけてうっかり狼の縄張りまで入ってしまった様だ。木の実を摘んでいたら狼達に見つかって、追いかけ回されている最中だ。狼は足が速いし力が強い。足の速さでは負けるが体力と小回りではカインは負けないと自負している。なんとかして逃げ切らなくては‥。
この世界には獣人が暮らしている。カインは茶色のたれ耳を持つ兎だった。身体は人間の雄と変わりはない。獣人の中にもヒエラルキーがあり、狼は兎よりも遥か上に君臨している。草食動物である兎は肉食動物の狼に捕まると餌にされたり奴隷にされたりしてしまうのだ。餌にされると言っても身体を食べられる訳ではなく、兎の体液が狼にとっては甘露であり一番好まれる餌だった。この世界には雄しかおらず、番を見つければ同種族でも異種族でも番になれる。でも兎は弱いので独り身の者は自分の身に気をつけて暮らさないといけないのだ。カインは兎の種族に生まれたが、小さな頃から体力作りや鍛錬を欠かさなかった。好き合った相手以外に捕まって自由を奪われるなんて絶対に嫌だ。
Alice_owcai
DONE現パロ 「ホストのオーエンがフリーターのカインを監禁する話」時空の2人ですが、単話でも読める様に書きました。クリスマスデートをする付き合ってる2人です。クリスマスデートに行く話「もう12月かぁ。もうすぐクリスマスだな」
カインがソファで隣に座っているオーエンに話しかける。ここはオーエンのマンション。俺はオーエンの恋人として一緒に暮らしている。最初はオーエンに拾われて監禁されていたが、今は自ら望んでここに監禁されている。
「ふぅん。カインはクリスマス好きなの?」
オーエンが砂糖とミルクを沢山入れた紅茶を飲みながら言葉を返す。
「好きだな。街がキラキラしてるし、なんかワクワクするだろ!オーエンは?」
カインが笑顔を向けるとオーエンは形の良い唇を弧の字にして言った。
「クリスマスは限定ケーキや甘いもの出るから好きだよ」
「そうか!ケーキいっぱい食べれるといいな」
「もう予約したよ。‥そうだ、次の休みにデートに連れてってやるよ」
4104カインがソファで隣に座っているオーエンに話しかける。ここはオーエンのマンション。俺はオーエンの恋人として一緒に暮らしている。最初はオーエンに拾われて監禁されていたが、今は自ら望んでここに監禁されている。
「ふぅん。カインはクリスマス好きなの?」
オーエンが砂糖とミルクを沢山入れた紅茶を飲みながら言葉を返す。
「好きだな。街がキラキラしてるし、なんかワクワクするだろ!オーエンは?」
カインが笑顔を向けるとオーエンは形の良い唇を弧の字にして言った。
「クリスマスは限定ケーキや甘いもの出るから好きだよ」
「そうか!ケーキいっぱい食べれるといいな」
「もう予約したよ。‥そうだ、次の休みにデートに連れてってやるよ」
ittourettousei
MOURNING転生アイドルパロの設定ぶん投げ。カインが記憶を思い出した時に一緒にいたのがオーエンで、ねえ僕で思い出しちゃって今どんな気持ち?と煽られているシーンを入れ損ねた。 9372
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】いつも通りにいちゃいちゃするブラカイです👏
ボスにカインの顎の下撫でてほしかったんだワ
なあ、と隣の恋人に呼びかけた声は、自分でもよくわかるくらいに拗ねていた。自覚してしまうとすぐには言葉を続けられなくて一瞬口ごもってしまった。からかうように零れた笑い声を睨みつけて、小さく咳払いしてからブラッド、ともう一度呼びかける。楽しそうな声が何だよ、と答えて、それに合わせるように顎の下をくすぐられた。
「これ、そんなに楽しいのか?」
言いながらブラッドリーの指先を突く。恋人に触れられるのは好きだけれど、こんな風にどこかのペットみたいにはしてほしくない。普段は違うだろと訴えれば、そうだったかと白々しい言葉が返ってくる。覚えてねえなと言われて、それでようやくカインにもブラッドリーの考えが読めた。だったら見本を見せてみろとか、そんなことを言うに決まってるのだ。
1218「これ、そんなに楽しいのか?」
言いながらブラッドリーの指先を突く。恋人に触れられるのは好きだけれど、こんな風にどこかのペットみたいにはしてほしくない。普段は違うだろと訴えれば、そうだったかと白々しい言葉が返ってくる。覚えてねえなと言われて、それでようやくカインにもブラッドリーの考えが読めた。だったら見本を見せてみろとか、そんなことを言うに決まってるのだ。
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】ボスにキスしたいなって思うカインと、カインをかわいがりたいボスの話。
誕生日ボイスがめちゃくちゃなブラカイで強すぎてしんで、何かもういちゃいちゃしてくれないと割に合わないなって思って書いました。
いつものいちゃいちゃです
あ、キスしたいなとふと思った。
カインにとっては唐突なことではなかったが、うまそうにグラスを傾けるのを邪魔するのは少し気が引けた。今日はとっておきだと言っていたから。でもちょっとだけ、頬や額にならと考えて、それだと満足できないだろうなという結論に至って小さくため息を吐く。ほんの些細な吐息に気づいて、どうしたと聞いてくる視線に、やっぱり好きだなと思う。
「なあ、ボス。……キスしていいか?」
結局黙ったままではいられなくて、手元のグラスを置いた。ブラッドリーが楽しそうに喉を鳴らす。
「さっきから考えてたのはそれか?」
気づいてたのかとも言えずに頷くしかない。自分でもちょっと挙動不審だったかもと思う。
テーブルの上のボトルはまだ残りがある。ブラッドリーがカインも好きだろうと選んでくれた酒なのは知っている。いつも飲んでる安いエールみたいに一気飲みして楽しむようなものじゃないのも分かってる。グラスに口をつけたままじゃキスはできないけれど、二人きりでゆっくり酒を飲んで話す時間も大切だ。
1972カインにとっては唐突なことではなかったが、うまそうにグラスを傾けるのを邪魔するのは少し気が引けた。今日はとっておきだと言っていたから。でもちょっとだけ、頬や額にならと考えて、それだと満足できないだろうなという結論に至って小さくため息を吐く。ほんの些細な吐息に気づいて、どうしたと聞いてくる視線に、やっぱり好きだなと思う。
「なあ、ボス。……キスしていいか?」
結局黙ったままではいられなくて、手元のグラスを置いた。ブラッドリーが楽しそうに喉を鳴らす。
「さっきから考えてたのはそれか?」
気づいてたのかとも言えずに頷くしかない。自分でもちょっと挙動不審だったかもと思う。
テーブルの上のボトルはまだ残りがある。ブラッドリーがカインも好きだろうと選んでくれた酒なのは知っている。いつも飲んでる安いエールみたいに一気飲みして楽しむようなものじゃないのも分かってる。グラスに口をつけたままじゃキスはできないけれど、二人きりでゆっくり酒を飲んで話す時間も大切だ。
すすき
DOODLE【ブラカイ/フォ学】マンスリー12月お題「秘密の場所」
ブラッドリーに誕生日のプレゼントをあげようと秘密の場所に連れて行くカインの話。
ボイスがあまりにもブラカイでこれは書かねばと思ったけど、あまりにも強すぎて全然ボイスに関係ない話しか書けなかった…………
公式がつよすぎる
探していた後ろ姿をようやく見つけて、カインはほっと息を吐いた。周りを確認してから、そっと名前を呼ぶ。ボリュームを絞ったつもりだったが、ブラッドリーと呼びかけた声は案外廊下に響いた。少し焦って、振り向いた見慣れた顔に足早に駆け寄る。
「ブラッドリー、今、大丈夫か?」
ちょっとだけでいいんだと付け足して、少しどきどきしながら答えを待つ。今日はブラッドリーの誕生日だ。人気者の彼のことだから、きっとたくさん予定が詰まっているんだろう。
カインも先約が取れればよかったのだが、打ち合わせがあって時間が作れるか微妙だったのだ。明日にでもと思っていたら、打ち合わせが予定よりずっと早く終わって、それでこうして探しに来たのだが。
1591「ブラッドリー、今、大丈夫か?」
ちょっとだけでいいんだと付け足して、少しどきどきしながら答えを待つ。今日はブラッドリーの誕生日だ。人気者の彼のことだから、きっとたくさん予定が詰まっているんだろう。
カインも先約が取れればよかったのだが、打ち合わせがあって時間が作れるか微妙だったのだ。明日にでもと思っていたら、打ち合わせが予定よりずっと早く終わって、それでこうして探しに来たのだが。
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】カインが寝ぼけて録音してた夜中の会話(健全)を聞いてたら、最終的にボスといちゃいちゃする話。
ようは私のいつものやつです。
やっぱ私いちゃいちゃするブラカイが好きなんだワ
アラームを止めて端末を覗き込む。表示されている数字にため息を吐いた。オフの日であっても、いつもなら時間よりずっと早く目が覚めるのだが、昨日はずいぶん遅くまで起きていたから仕方ないのかもしれない。正直に言って、自分がいつ寝たのかは全く覚えていないのだけど。差し込む陽射しに目を細めてカインは小さく苦笑した。
これが色っぽい事情ならばよかったのだが、実際のところは恋人の帰りを待ちきれなかっただけだ。せっかくの休みの前だからといくらでも待つつもりだったのに。ベッドに移動して本を読み始めたところまでは覚えているのだが、それ以降の記憶がなかった。
手を伸ばして、ぽっかり開いたベッドのシーツを撫でる。指先に触れるのは冷たい布地の感触だけだ。少し乱れているのは、カインの寝相のせいかもしれなかった。もしかしたら、昨夜は帰ってこられなかったんだろうか。そんな話はしていなかったはずなのだが。
1958これが色っぽい事情ならばよかったのだが、実際のところは恋人の帰りを待ちきれなかっただけだ。せっかくの休みの前だからといくらでも待つつもりだったのに。ベッドに移動して本を読み始めたところまでは覚えているのだが、それ以降の記憶がなかった。
手を伸ばして、ぽっかり開いたベッドのシーツを撫でる。指先に触れるのは冷たい布地の感触だけだ。少し乱れているのは、カインの寝相のせいかもしれなかった。もしかしたら、昨夜は帰ってこられなかったんだろうか。そんな話はしていなかったはずなのだが。
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】ボスの口説き方とは🤔と考えてたら何故かぽやんぽやんのカインくんが出来ました。何故?
ブラッドリーのこと大好きなのに全く自覚してないカインと自覚させようとするボスの話
たぶんボスはいっぱい駆け引きとかするし押してダメなら引いてみろとかも使うことあると思うけど、その時にもカインのこと寂しがらせずにキスするかもって時にしないとかそういう方面だろうなって考えた気がする
熱い指先が頬を撫でて、すべるように動いて項に触れる。ワインレッドの瞳が静かにカインを見つめて、ほんの少し近づいた。項を捕らえた手に力が入って引き寄せられる。あ、と思った時には瞼を閉じていた。唇に吐息が触れる——前に、鼻をつままれて目を開く。
あんなに近付いていた距離があっという間に離れて、そこにいるのはいつも通りのブラッドリーだった。
「キスしないのか?」
「あ?」
「えっ?」
ブラッドリーが驚いたように目を丸くするが、たぶんカインの方がもっとびっくりしていた。口元に手をやっても飛び出た言葉が目に見えることはない。耳には入っていたけれど。
「俺、今なんて言ったんだ?」
本当に無意識だった。あ、しないのか、と思ったら言葉がぽろっと飛び出していた。自分でも気づかないうちに泥酔していたのかとも思ったが、テーブルに置かれたボトルの中身はまだ少し残っている。ブラッドリーが連れてきてくれたバルだけあって食事がおいしくて、そっちに夢中になっていてほとんど酒は飲んでいなかった。さすがにこの量でべろべろになるほど弱くはない。
1468あんなに近付いていた距離があっという間に離れて、そこにいるのはいつも通りのブラッドリーだった。
「キスしないのか?」
「あ?」
「えっ?」
ブラッドリーが驚いたように目を丸くするが、たぶんカインの方がもっとびっくりしていた。口元に手をやっても飛び出た言葉が目に見えることはない。耳には入っていたけれど。
「俺、今なんて言ったんだ?」
本当に無意識だった。あ、しないのか、と思ったら言葉がぽろっと飛び出していた。自分でも気づかないうちに泥酔していたのかとも思ったが、テーブルに置かれたボトルの中身はまだ少し残っている。ブラッドリーが連れてきてくれたバルだけあって食事がおいしくて、そっちに夢中になっていてほとんど酒は飲んでいなかった。さすがにこの量でべろべろになるほど弱くはない。
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】最近ボスに頭なでなでされてないな?!て気付くカインの話。
大体私のいつも通りのいちゃいちゃです
よくやったじゃねえか、と声が聞こえて、ふとそちらに目をやった。特に意識をしたわけでもなかったが、条件反射というやつだろうか。ボスの声には耳を傾けなければならない、という。もし本当にそうならちょっと困りそうだなとカインは内心苦笑した。
視線の先では、同僚がブラッドリーに何かを報告しに行っているところだった。面倒な仕事を抱えていた彼の晴れやかな顔を見るとカインの方まで嬉しくなってくる。今度何か奢ろうかとあんまり余裕の無い財布の中身を思い返していると、小さな歓声が上がった。見れば同僚の頭をブラッドリーが豪快に撫でまわしている。やめてくださいよボス! と弾むような同僚の声が響いた。
それから一言二言話して、詳しい報告をするためにか二人が署長室の方に歩いていく。その背中を見送ってカインも自身のデスクに向き直った。書きかけの報告書の続きをやろうとして、すぐ手が止まる。思い出すのはさっきの場面だ。同僚がブラッドリーに頭を撫でられていた。
1781視線の先では、同僚がブラッドリーに何かを報告しに行っているところだった。面倒な仕事を抱えていた彼の晴れやかな顔を見るとカインの方まで嬉しくなってくる。今度何か奢ろうかとあんまり余裕の無い財布の中身を思い返していると、小さな歓声が上がった。見れば同僚の頭をブラッドリーが豪快に撫でまわしている。やめてくださいよボス! と弾むような同僚の声が響いた。
それから一言二言話して、詳しい報告をするためにか二人が署長室の方に歩いていく。その背中を見送ってカインも自身のデスクに向き直った。書きかけの報告書の続きをやろうとして、すぐ手が止まる。思い出すのはさっきの場面だ。同僚がブラッドリーに頭を撫でられていた。
すすき
DOODLE【ブラカイ/フォ学】ハジメテの時にブラッドリーをガンガン振り回すカインの話。
フォ学のブラカイは、ブラッドリーがいい男完全体になってなくてカインに振り回されてて欲しいという願望が出てしまった
思わず笑いが零れてしまった。少しだけ首を竦めると、おい、と不機嫌そうな声が落とされる。
「今の状況、わかってんのか?」
「わかってる。さすがにそこまで鈍くないぞ」
ブラッドリー、と目の前の男の名前を呼ぶと、大きな傷跡が残る鼻筋に皺が寄る。少し身じろぐと耳の下でシーツがこすれる音がした。
誰もいない恋人の家で、二人でベッドに乗っていて、耳元にキスされる。その意味がわからないほど子供じゃない。だけど、不意に感じたくすぐったさを我慢するのは案外難しかった。息が吹きかかった程度で笑いが零れるほど弱いつもりじゃなかったんだけどなと耳を撫でる。以前テンションが上がったラスティカに抱き着かれた時は全く気にならなかったのに。
1410「今の状況、わかってんのか?」
「わかってる。さすがにそこまで鈍くないぞ」
ブラッドリー、と目の前の男の名前を呼ぶと、大きな傷跡が残る鼻筋に皺が寄る。少し身じろぐと耳の下でシーツがこすれる音がした。
誰もいない恋人の家で、二人でベッドに乗っていて、耳元にキスされる。その意味がわからないほど子供じゃない。だけど、不意に感じたくすぐったさを我慢するのは案外難しかった。息が吹きかかった程度で笑いが零れるほど弱いつもりじゃなかったんだけどなと耳を撫でる。以前テンションが上がったラスティカに抱き着かれた時は全く気にならなかったのに。
すすき
DOODLE【ブラカイ?/パラロ】ネロ視点ブラッドリーが口では言えないことするならどんな事かな〜と考えてたら、何故かネロがされることになってしまったしブラカイはまだ始まってなかった。
ブラッドリーとネロは全くカプではないです。
めちゃくちゃ治安が悪い事柄に想像がいかなくて可愛い感じの想像になってしまうカインが書きたかったんです本当なんです
腹の虫が収まらないというのはこういうことかとネロはため息を吐いた。あの男に腹を立てた数などとっくの昔に両手を超えているが、今回のこれは特にひどい。うまく制御ができないままデスクに腰を下ろすと、椅子が悲鳴のような音を立てた。
どうしても直らない眉間の皺を指先で揉んで、どうにか表情を取り繕う。さっきから感じていた心配そうな視線を無視してしまえるほど、正気は失っていなかった。
「悪いな、仕事の邪魔して」
カイン、と同僚の名前を呼んで顔を上げる。予想よりも数倍心配が色濃い表情に思わず苦笑してしまった。ネロが認識していたよりもずっと荒れていたらしい。もう一度、悪かったと口にすれば気にしないでくれと首を振られた。
2450どうしても直らない眉間の皺を指先で揉んで、どうにか表情を取り繕う。さっきから感じていた心配そうな視線を無視してしまえるほど、正気は失っていなかった。
「悪いな、仕事の邪魔して」
カイン、と同僚の名前を呼んで顔を上げる。予想よりも数倍心配が色濃い表情に思わず苦笑してしまった。ネロが認識していたよりもずっと荒れていたらしい。もう一度、悪かったと口にすれば気にしないでくれと首を振られた。
uruferug1
DONE色紙仁淀 〜赤福を添えて〜伊勢神宮のおかげ横丁で赤福をイートインしましたわ~!生の赤福ってこんなに柔らかいんだと衝撃を受けましたの!抹茶の爽やかな苦みと相まって赤福の甘さがベストマリアージュでしたわ〜!
色紙仁淀 〜松阪牛のコロッケを添えて〜
衣はさっくさくで、中のじゃがいも(?)はもっちもちで、お肉は肉汁たっぷりでジューシィで絶品でしたわ〜!揚げたてが食べられたのでラッキーでしたわ! 2
イロイロキイロ
DONE何か言われても気に留めず受け流しそうなレノの嫌いなものがずっと意外(カインなら分かる)で、周年ストで更に不思議に思って書いてみました。自分じゃなくて自分の大事な人を侮辱されるのが許せない…というイメージ。
彼の嫌いなもの 「侮辱」「炭鉱夫あがりのくせに」
野営地でみなで語らっている時、どこからか吐き捨てられた言葉が聞こえた。
特に気にもせずに明日のことも考え、そろそろテントに戻ろうかと思った時、隣で座っていた主が勢いよく立ち上がった。
「今の言葉は誰だ!!」
鋭い声に、和やかだった空気が一気に張り詰めたものに変わる。
その場が一瞬で水を打ったように静かになった。
「レノックスを侮辱する言葉を吐いたのは一体誰かと聞いている」
戦場でもよく通る大きな声が響く。いつもと同じ丁寧な口調ではあるが、普段との違いはその声に明確に怒りが表れているところだ。
談笑していた兵士たちはみな口を閉じ、息を呑んでこちらを見つめている。
「…名乗り出ないのならそれでいい。だが、この中で彼よりも戦える者はどれだけいる?側近としての役目も充分に果たしている。意見があるのなら僕に直接言いに来い」
1964野営地でみなで語らっている時、どこからか吐き捨てられた言葉が聞こえた。
特に気にもせずに明日のことも考え、そろそろテントに戻ろうかと思った時、隣で座っていた主が勢いよく立ち上がった。
「今の言葉は誰だ!!」
鋭い声に、和やかだった空気が一気に張り詰めたものに変わる。
その場が一瞬で水を打ったように静かになった。
「レノックスを侮辱する言葉を吐いたのは一体誰かと聞いている」
戦場でもよく通る大きな声が響く。いつもと同じ丁寧な口調ではあるが、普段との違いはその声に明確に怒りが表れているところだ。
談笑していた兵士たちはみな口を閉じ、息を呑んでこちらを見つめている。
「…名乗り出ないのならそれでいい。だが、この中で彼よりも戦える者はどれだけいる?側近としての役目も充分に果たしている。意見があるのなら僕に直接言いに来い」
hoshitosatou
DOODLE終わらぬ夜へ~のカインカドストネタバレカイ晶♂のつもり
やり取り思いっきりすれ違ってない!?😂と思って⋯。
セリフはうろ覚えの勢いだけで描いたものになります🙇すみません⋯。二枚目は今回のイベントでは晶くんどんな服着てたのかな~と思いながら描いてた落書き。「若い人ほど服を豪華にしないと(略)」というのがあったので、SSR衣装かな?と思いつつ、コルセットが描きたくてR衣装を参考にしました。 2
ミナツ
DONEオーエンの誕生日をカインが祝うだけの本ですほのぼのカイオエ
B5/22P/全年齢 400円(会場価格)
🐯https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031104787
🛁https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2123848 9
mhykyuriaex
INFOカオPa5展示作品子ども化の呪い解除のため
一緒に生活することになったオエ
(中身は大人のまま)にカインが振り回されるお話。
全6話。オエは1/3くらい出ています
こちらはpixivに上げましたので
お手数ですがそちらへお願いします
ありがとうございました!
https://www.pixiv.net/artworks/113178656
20231101
mhyk_kabeuthi
DONEモブカイオンリーおめでとうございます。冒頭のみですが、現パロでカインのstkになるモブです。(話は途中で終わります)
カインはデビュー前のアイドルでこの後握手会にモブが参加する…みたいなのをふんわり考えてました。 3
captain_Yudu
DOODLE実際は知識はあるけど自分の感情や体験と結びついてないフカさん×エケチェンだけどそういうのには割りと敏いしついでにまんざらでもない識ちゃん 途中(というかイントロがやっとかけた感じ)当初の予定から話がズレてしまったので一旦供養
とても書きなぐりなので温かい目で見てくださる方のみどうぞ 3149
mhyk_kabeuthi
DONEお題「バカンス」謎の学パロです。
回りくどいし前置きが長いオーエンと直球で伝えるカインです
バカンスはお休みです「これっ!オーエン!」
「待たぬか」
聞こえてくる声を無視して背中越しに教室のドアを閉めた。
廊下を歩きながら、無理やり渡された「補習のお知らせ」の紙をぐしゃぐしゃに丸めてポケットに突っ込む。
まともに授業に出ていなければ、まともに登校すらしていないのだから当然単位なんてものは足りていない。出席日数もギリギリ。このままでは留年か退学になるぞと双子に脅されたが、オーエンにはまったく響かなかった。
退学者の数が増えればその分学校の評価に響く。そうなれば入学希望者が減り、経営が危ぶまれる。困るのは学校側の人間だ。彼等は落伍者を出さない様に救済策をいくつも用意している。
補習もその一つ。この学校では成績不振者や出席日数が足りていない生徒には、夏休みなどの長期休暇中に補習と追試を行い、なんとか穴埋めをさせて進級させようとする。
2965「待たぬか」
聞こえてくる声を無視して背中越しに教室のドアを閉めた。
廊下を歩きながら、無理やり渡された「補習のお知らせ」の紙をぐしゃぐしゃに丸めてポケットに突っ込む。
まともに授業に出ていなければ、まともに登校すらしていないのだから当然単位なんてものは足りていない。出席日数もギリギリ。このままでは留年か退学になるぞと双子に脅されたが、オーエンにはまったく響かなかった。
退学者の数が増えればその分学校の評価に響く。そうなれば入学希望者が減り、経営が危ぶまれる。困るのは学校側の人間だ。彼等は落伍者を出さない様に救済策をいくつも用意している。
補習もその一つ。この学校では成績不振者や出席日数が足りていない生徒には、夏休みなどの長期休暇中に補習と追試を行い、なんとか穴埋めをさせて進級させようとする。
ふしんしゃ2
REHABILI入浴中のシノ♀ムル♀アーサー♀のところに任務帰りのミスラがフィガロ、ヒース、ネロ、ファウスト、シャイロック、クロエ、カイン、オーエン、ブラッドリーを連れてアルシムで登場する話。俗にいうラッキースケベ。 4TengokuUrara
MAIKING「Rainy~カインの末裔~」荼毘轟「カインの末裔【R-18】」の後日談。
↓
https://www.pixiv.net/artworks/101253289
もたもたしてるうちに原作で最終決戦が始まって
思いついた頃とは全然荼毘のイメージが違っちゃたのでお蔵入りにしようと思ったけど
地獄の轟家に決着がついて、もう色々捏造で良いよね!って気になりました。
冒頭4ページを描いてみました。 4
hoshiokaoka
MOURNINGちっちゃくなったオーエンが、カインを巻き添えにして2人でみんなから隠れる話……が書きたかった(途中)物陰に隠れながら、なんか楽しくなってきちゃうカインとかがいると思います!!書けなかったけど……!!
魔法舎の中庭。植え込みの陰に隠れて、オーエンは湿った土に尻をつけて膝を抱えていた。遠くで自分を呼ぶ声に耳をすませながら、じっとしている。靴先を見つめながら、なんとなく、自分はかつて長い間こうしていたような気がした。
オーエン、と名前を呼びながら、コツコツとブーツの音が近づいてくる。オーエンは身動きせずに声が通り過ぎるのを待った。しかし、気配はそのまま近づいて、がさがさと植え込みをかき分け始めた。
「あ! こんなところに隠れてたのか、オーエン」
草葉をかき分けて、太陽を背に現れた男が落とした陰は、オーエンの身体をすっかり隠した。膝を抱えたまま、オーエンはジロリと男の影を睨み上げた。
「なに、騎士様。僕を双子に突き出そうってわけ」
2179オーエン、と名前を呼びながら、コツコツとブーツの音が近づいてくる。オーエンは身動きせずに声が通り過ぎるのを待った。しかし、気配はそのまま近づいて、がさがさと植え込みをかき分け始めた。
「あ! こんなところに隠れてたのか、オーエン」
草葉をかき分けて、太陽を背に現れた男が落とした陰は、オーエンの身体をすっかり隠した。膝を抱えたまま、オーエンはジロリと男の影を睨み上げた。
「なに、騎士様。僕を双子に突き出そうってわけ」