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    居酒屋

    fu__furu

    MAIKING8月に頒布予定の年の差ラブコメ降谷夢の冒頭です。
    ⚠️降谷20歳、夢主25歳
    ⚠️夢主の元彼含めモブがまあまあ出る。
    ⚠️ネームレス夢主

    【あらすじ】
    結婚を機に退職したものの婚約者に逃げられた夢主が、居酒屋で大学生の降谷と最悪な出会いをする。夢主がバイトを始めた塾で降谷と再会したことをきっかけに少しずつ距離が縮まり……?

    絶賛執筆中なので絵文字などもらえると励みになります!!
    Sabotage 1

     きっかけは金曜日の夜。
     彼の部屋で晩酌しながら、もう仕事なんて辞めたいとぼやいた私への彼の返答だった。
    「辛いなら無理して仕事続けなくていいよ。俺ももっと働くし」
    「何、珍しいこと言って」
     いつもなら「そんなこと言って、本気で辞める気はないんだろ」とか言って流すのに。持っていた缶ビールをローテーブルに置いて、キャンディ包みされたチーズへ手を伸ばすと、拗ねたような顔と目が合った。
    「だって最近のお前、ほんとに辛そうだし。それに俺だって、奥さんが仕事のせいで壊れたら嫌だよ」
    「えっ?」
     低めの声で聞き返した私に、彼は「そこはもっと可愛く聞き返すところじゃねえの」と笑った。だけど、私は突然の爆弾発言にかなり動揺していた。だって、確かに交際五年目の記念日は間近に迫っていたけれど、そんなのまだ先だと思っていたから。
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    おりや🎤

    DOODLE⚠️独帝/SS/全年齢
    長引く残業に土砂降り。踏んだり蹴ったりだった👔だけど、居酒屋で落ち合った🎲と話しているうちにその気持ちは思わぬ方へ転がっていき…。

    先日の大雨でどぼどぼになってむしゃくしゃしたので、ドダいちゃいちゃしろ!!の気持ちを形にしました。
    ラブホの風呂場で着衣えっちもいつか書きたい🥳
    禍転じて 最悪だ。
     傘を差してもびしょ濡れになったスーツの袖口を重く感じながら、黒い雨傘を畳んで店先の薄汚れた傘立てに突っ込む。安居酒屋の戸をくぐって、滑りの悪いその扉をガタガタと後ろ手に閉めた。途端に雨音が和らぐ。もちろん、昭和から働いているだろうこの扉の防音効果によるものではない。ただ単に雨足が弱まったのだ。
     何だよ、くそ。狙いすましたように、俺が屋内に入った途端に弱まりやがって。せめてあと五分、早まるか長引くかしろよ。
     内心で歯噛みしていると、愛想の薄い店員が、お好きな席へどうぞ、と空になったビールジョッキを片手に一言投げてきた。それに「ああ、はい……」と答えつつ、店内に視線をめぐらせる。奥にある四人がけのテーブル席に、目当ての背中を見つけた。黒いファーに縁取られたフードつきの、緑のモッズコート。ブルー一色だった気持ちに、明るい陽が差し込んでくる。
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