男子高校生
u_tm_275
PAST【待宵月】過去作サルベージ。
毎月300字小説企画第5回参加作品。
猫又と男子高校生の満月前夜。
待宵月 自室のベッドに寝転がり本を読んでいると、頭上の窓の外が急に明るくなったように感じ、俺は光源を探して顔を上げた。するとそこには、雲間から姿を現した大きな月が。
「すげえ……満月かな」
「いいえ、待宵月ですよ」
……独り言への返事にももう慣れてしまった。
声がしたほうを見遣れば、やはりそこには、いつの間にか侵入ってきたらしい猫又の姿が。
「なんだって?」
「待宵月です。満月の一日前の月のことですよ」
「へえ……」
永く生きているだけあって、そういう知識は豊富なんだなあ。
「じゃあ、明日は満月か」
「そうですよ」
満月だと知ると、不思議と明日の夜が待ち遠しく感じてきた。月を愛でる日本人の性だろうか。
明日も晴れますように!
341「すげえ……満月かな」
「いいえ、待宵月ですよ」
……独り言への返事にももう慣れてしまった。
声がしたほうを見遣れば、やはりそこには、いつの間にか侵入ってきたらしい猫又の姿が。
「なんだって?」
「待宵月です。満月の一日前の月のことですよ」
「へえ……」
永く生きているだけあって、そういう知識は豊富なんだなあ。
「じゃあ、明日は満月か」
「そうですよ」
満月だと知ると、不思議と明日の夜が待ち遠しく感じてきた。月を愛でる日本人の性だろうか。
明日も晴れますように!
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PAST【ある朝の攻防】過去作サルベージ。
毎月300字小説企画第4回参加作品。
猫又と男子高校生の攻防。
ある朝の攻防「……猫又。なにやってんだ」
「見てのとおり遊んでます。少年はこれから学校ですか?」
「ああ、そうだよ! だから早く俺の靴から出ろ! 靴紐にじゃれるな! おろしたてなんだぞ!」
せっかくの新しい靴を履く前から毛だらけにされるなんて最悪だ!
しかし、ここで俺が怒り狂ったところでどこ吹く風だろう。妖怪は人間の都合なんてお構いなしなのだ。
気持ちを静めるために深呼吸を繰り返し、猫又を靴の中から追い出す。よかった、思ったより毛は付いていない。
諦め悪く伸びてくる前脚を避けながら靴を履き終え立ち上がれば、猫又が音もなく肩に飛び乗ってきた。
「……学校まではついてくんなよ」
「分かってますよ」
そのニヤニヤ笑い、信用できねえな!
335「見てのとおり遊んでます。少年はこれから学校ですか?」
「ああ、そうだよ! だから早く俺の靴から出ろ! 靴紐にじゃれるな! おろしたてなんだぞ!」
せっかくの新しい靴を履く前から毛だらけにされるなんて最悪だ!
しかし、ここで俺が怒り狂ったところでどこ吹く風だろう。妖怪は人間の都合なんてお構いなしなのだ。
気持ちを静めるために深呼吸を繰り返し、猫又を靴の中から追い出す。よかった、思ったより毛は付いていない。
諦め悪く伸びてくる前脚を避けながら靴を履き終え立ち上がれば、猫又が音もなく肩に飛び乗ってきた。
「……学校まではついてくんなよ」
「分かってますよ」
そのニヤニヤ笑い、信用できねえな!
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PAST【見送る側】過去作サルベージ。
毎月300字小説企画第3回参加作品。
猫又と男子高校生と別れの季節。
見送る側 春は出会いと別れの季節とよく言うが、三月は卒業シーズンなのもあって、出会いより別れの気配を色濃く感じる。
かくいう俺も、この時期になると決まって、幼い頃海外に引っ越す幼なじみを空港で見送った日のことを思い出してしんみりしてしまう。今でも手紙やメッセージのやり取りは続いているけれど、直接会えないのはやはり寂しいものだ。
(二度と会えないとなると、なおさらだろうな……)
猫又は何百年と生きてきたのだ。
途方もない時間の中、何度大切なものを見送ってきたのだろう。
いつも散々からかわれている身としては仕返しできるネタは大変貴重だが、猫又の瞳に時おり寂しさが滲むのを、俺は気づかないふりをしておいてやろうと決めた。
336かくいう俺も、この時期になると決まって、幼い頃海外に引っ越す幼なじみを空港で見送った日のことを思い出してしんみりしてしまう。今でも手紙やメッセージのやり取りは続いているけれど、直接会えないのはやはり寂しいものだ。
(二度と会えないとなると、なおさらだろうな……)
猫又は何百年と生きてきたのだ。
途方もない時間の中、何度大切なものを見送ってきたのだろう。
いつも散々からかわれている身としては仕返しできるネタは大変貴重だが、猫又の瞳に時おり寂しさが滲むのを、俺は気づかないふりをしておいてやろうと決めた。
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PAST【嘘か、真か、】過去作サルベージ。
毎月300字小説企画第2回参加作品。
猫又と男子高校生とチョコレート。
嘘か、真か、 バレンタインデーが近づくと、どこもかしこもチョコレートの甘い匂いで満ちてくる。甘いもの好き、とくにチョコ好きな俺にとっては嬉しい限りだ。
近頃は逆チョコなるものもメジャーになってきたおかげで、男がバレンタイン向けの催事場にいても白い目で見られないのもまた嬉しい。
ここぞとばかりに気になっていたチョコをいくつか自分用に見繕い、ホクホクしながら帰路に着くと、肩の上から憐れむような声が降ってきた。
「自分でチョコレートを購入って……」
「うるさいぞ、猫又! 自分が食いたいもんを自分で買ってなにが悪い!」
もらえないから買ってるんじゃないし! 毎年ちゃんと女子からもらってるし! ……おい、なんだその顔! 嘘じゃないぞ!
331近頃は逆チョコなるものもメジャーになってきたおかげで、男がバレンタイン向けの催事場にいても白い目で見られないのもまた嬉しい。
ここぞとばかりに気になっていたチョコをいくつか自分用に見繕い、ホクホクしながら帰路に着くと、肩の上から憐れむような声が降ってきた。
「自分でチョコレートを購入って……」
「うるさいぞ、猫又! 自分が食いたいもんを自分で買ってなにが悪い!」
もらえないから買ってるんじゃないし! 毎年ちゃんと女子からもらってるし! ……おい、なんだその顔! 嘘じゃないぞ!
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PAST【出逢い初め】過去作サルベージ。
毎月300字小説企画第1回参加作品。
猫又と男子高校生の出逢い。
出逢い初め 初詣で、猫又に出逢ってしまった。
「こんにちは、少年」
参拝中――突然の呼びかけに顔を上げてから、やってしまったと後悔した。
思わず渋面になる俺を面白がるように、目の前では声の主――賽銭箱の上に行儀よく座る小柄な三毛猫が目を細めて微笑んでいる。猫が小首をかしげると、首輪についた小さな鈴が、ちりん、と軽やかな音を響かせた。
「妖怪の姿だけでなく言葉まで認識できる人間なんて、何百年ぶりでしょう。ねえ、お友達になってくださいよ」
にこやかな声音とともに、二股の尻尾が嬉しそうに揺れている。
――ああ、神様。たしかに俺はついさっき、出逢いが欲しいと願ったけれど。
「……人外のオスとの出逢いなんて求めてねえーーー!」
337「こんにちは、少年」
参拝中――突然の呼びかけに顔を上げてから、やってしまったと後悔した。
思わず渋面になる俺を面白がるように、目の前では声の主――賽銭箱の上に行儀よく座る小柄な三毛猫が目を細めて微笑んでいる。猫が小首をかしげると、首輪についた小さな鈴が、ちりん、と軽やかな音を響かせた。
「妖怪の姿だけでなく言葉まで認識できる人間なんて、何百年ぶりでしょう。ねえ、お友達になってくださいよ」
にこやかな声音とともに、二股の尻尾が嬉しそうに揺れている。
――ああ、神様。たしかに俺はついさっき、出逢いが欲しいと願ったけれど。
「……人外のオスとの出逢いなんて求めてねえーーー!」
こうや
TRAINING身内の賭け(書け)麻雀の負債支払い「麺3キロのつけ麺を食べ切ったら賞金が出るラーメン屋に突撃する男子高校生の話」
突撃するというか突撃させられる話になった
オリジナル本のキャラクター二人の話
「時雨さん時雨さん、今日の夕方って空いてる?」
騒がしい教室の中、鈴のような軽やかな声音が耳に届く。時刻は昼の一時過ぎ、ちょうど昼休みが半分くらい終わったころのこと。教室の片隅でのんびりと昼食を食べていた時雨の前の席に、ふわりと金色の綺麗な髪を揺らしてある少女が座ってきた。
ほとんど少なくなった弁当に向けていた箸を止めて、名前を呼ばれた時雨は顔を上げた。
にっこりと笑っている女の子が一人。
ゆるくウェーブがかった金色の綺麗な髪に、翡翠のような透き通った瞳。
気品のある落ち着いた振る舞いと、時折見せるお転婆な一面のある、この学年でも随一の美少女と称して遜色ないひと。
結染優里菜、と名乗っている女の子が、時雨の前に座っていた。
4022騒がしい教室の中、鈴のような軽やかな声音が耳に届く。時刻は昼の一時過ぎ、ちょうど昼休みが半分くらい終わったころのこと。教室の片隅でのんびりと昼食を食べていた時雨の前の席に、ふわりと金色の綺麗な髪を揺らしてある少女が座ってきた。
ほとんど少なくなった弁当に向けていた箸を止めて、名前を呼ばれた時雨は顔を上げた。
にっこりと笑っている女の子が一人。
ゆるくウェーブがかった金色の綺麗な髪に、翡翠のような透き通った瞳。
気品のある落ち着いた振る舞いと、時折見せるお転婆な一面のある、この学年でも随一の美少女と称して遜色ないひと。
結染優里菜、と名乗っている女の子が、時雨の前に座っていた。
こうや
TRAINING身内での賭け(書け)麻雀の負債「男子高校生がちょっと悪い事する話」
辰一ですが付き合ってはいません
未成年なのに煙草吸ってる辰巳とそれを咎める一真の話
……味は率直に言って不味いと感じている。
一番最初に手を出したときは碌に作法もわからず、不用意に吸い込んでゴホゴホとむせて苦しんだことは覚えていた。今では多少なりとも慣れてきたようで、喉を通り肺を汚す感覚だけ楽しんでいた。
苦い。舌に残る感覚はそれだけ。
下げた煙草の先には鈍い灯と、ぼろぼろと崩れていく灰。
換気扇の下で吸って、灰皿代わりのシンクに灰を零して汚していく。
(……灰、流し過ぎたら詰まるんだろうな)
ぼんやりと見下ろしながら、頭の片隅で考える。やめる気はないから、本当にただ思っただけのことだった。
「…………随分と子供っぽい悪事だな」
「今しかできない悪いコトの代表例だろ、こんなの」
煙を吐き切ったその口で笑い飛ばす。
2900一番最初に手を出したときは碌に作法もわからず、不用意に吸い込んでゴホゴホとむせて苦しんだことは覚えていた。今では多少なりとも慣れてきたようで、喉を通り肺を汚す感覚だけ楽しんでいた。
苦い。舌に残る感覚はそれだけ。
下げた煙草の先には鈍い灯と、ぼろぼろと崩れていく灰。
換気扇の下で吸って、灰皿代わりのシンクに灰を零して汚していく。
(……灰、流し過ぎたら詰まるんだろうな)
ぼんやりと見下ろしながら、頭の片隅で考える。やめる気はないから、本当にただ思っただけのことだった。
「…………随分と子供っぽい悪事だな」
「今しかできない悪いコトの代表例だろ、こんなの」
煙を吐き切ったその口で笑い飛ばす。
momoMAJINBONE
SPOILERフリーノベルゲーム『とつげきスパッツァー』のネタバレFAです。閲覧する際は上記ゲームのクリア推奨。
どうしてもMr.Mのヘルメットを取った姿を描きたかったと供述しており……。
(原作にヘルメットOFF姿はありません)
自分で自分を洗脳してスパッツを履く男子高校生に狂わされました。
彼をそういう目で見てるの私だけだったらマジですみません。
式(shiki)
MEMO※ 現代社会を生きる吸血鬼の末裔兄弟のお話※「男子高校生 吸血鬼サスケくんの日常」シリーズ(全13話)はhttps://twitter.com/i/events/1546201655292887040
※ イタサス
※ X(旧twitter)への投稿していた箇条書き風メモ形式を引き継いでいるため、きちんとした文章ではありません。
男子高校生 吸血鬼スケくんの日常2023-3日目_兄、現る※ https://poipiku.com/6069970/9337562.htmlの続き
秋もいよいよ深まり始めた10月下旬、モブ子ちゃんに恋するモブ男くんは今日も今日とて放課後の教室に居残っていました。
でも今日は陸上部のモブ子ちゃんを眺めるためではありません。今週は進路相談会のため部活動は特例を除いて全てお休みなのです。
じゃあどうして教室に居残っているのかというと、モブ男くんの進路相談の日が今日だったからです。他にもいつもなら部活や委員会に行く面々が教室に残り、それぞれワイワイガヤガヤ、自分の順が回ってくるまで待機しています。
この進路相談会はそんなに堅苦しいものではなく、保護者も含めての三者懇談を希望する人は広い多目的室での待機となりますが、モブ男くんのように二者懇談を希望する生徒は自教室で待つようにと言われています。
2455秋もいよいよ深まり始めた10月下旬、モブ子ちゃんに恋するモブ男くんは今日も今日とて放課後の教室に居残っていました。
でも今日は陸上部のモブ子ちゃんを眺めるためではありません。今週は進路相談会のため部活動は特例を除いて全てお休みなのです。
じゃあどうして教室に居残っているのかというと、モブ男くんの進路相談の日が今日だったからです。他にもいつもなら部活や委員会に行く面々が教室に残り、それぞれワイワイガヤガヤ、自分の順が回ってくるまで待機しています。
この進路相談会はそんなに堅苦しいものではなく、保護者も含めての三者懇談を希望する人は広い多目的室での待機となりますが、モブ男くんのように二者懇談を希望する生徒は自教室で待つようにと言われています。
snm_tyan
DONE大変!初めての夢漫画で恋愛をさせようとしたら男子高校生のノリが出来ちゃった!死なないで雀🐝!この2人を恋仲にするには貴方が必要なのよ!次回「雀🐝、死す」デュエルスタンバイ!!! 6
式(shiki)
MEMO※ 現代社会を生きる吸血鬼の末裔兄弟のお話※「男子高校生 吸血鬼サスケくんの日常」シリーズ(全13話)はhttps://twitter.com/i/events/1546201655292887040
※ イタサス
※ X(旧twitter)の不具合で投稿できなかった箇条書き風メモの再投稿&続きのため、きちんとした文章ではありません。
男子高校生 吸血鬼スケくんの日常2023-2日目_モブ子ちゃんに恋するモブ男くん 唐突ですが、男子高校生モブ男くんはクラスメイトのモブ子ちゃんに片想いをしています。
モブ子ちゃんもモブ男くんのことは憎からず思ってくれているようですが、未だ友人以上恋人未満のモブ男くんとモブ子ちゃん。
今日も今日とてモブ男くんは陸上部の練習に励むモブ子ちゃんを放課後の教室から恋のくそでか溜め息を吐きながら眺めます。
その溜め息のあまりの大きさに自分でもびっくりモブ男くん。はっとして教室を見回せば、クラスメイトたちは疾うに部活や委員会に出払うか、あるいは帰宅しており、ただ一人を除いてはもう誰もいませんでした。
残っていたのは窓際の席の男子生徒。
9月に入っても連日残暑厳しい日々だというのに厚手のパーカーを制服のシャツの上に着込み、何ならフードまで目深に被っている学校一の変わり者にして、学校一のイケメン「うちはサスケ」くん。
1643モブ子ちゃんもモブ男くんのことは憎からず思ってくれているようですが、未だ友人以上恋人未満のモブ男くんとモブ子ちゃん。
今日も今日とてモブ男くんは陸上部の練習に励むモブ子ちゃんを放課後の教室から恋のくそでか溜め息を吐きながら眺めます。
その溜め息のあまりの大きさに自分でもびっくりモブ男くん。はっとして教室を見回せば、クラスメイトたちは疾うに部活や委員会に出払うか、あるいは帰宅しており、ただ一人を除いてはもう誰もいませんでした。
残っていたのは窓際の席の男子生徒。
9月に入っても連日残暑厳しい日々だというのに厚手のパーカーを制服のシャツの上に着込み、何ならフードまで目深に被っている学校一の変わり者にして、学校一のイケメン「うちはサスケ」くん。
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DONE現パロ(転生双方記憶有り)男子高校生🐯の夏期講習のお迎えに来たシチュ
キスについて知りたい🐯と経験があるのかないのか結局答えてない💝さんの話
※🐯のいう「好きな子」は💝さんのことです
※💝さんもそれは薄々分かってますがあえて知らんぷりしています
※💝さんの過去の経験についてはぼやかしていますが絶対処女主義の人は閲覧注意した方がいいかもしれません 1637
jomtrjokdm
DONEトラックにはねられて転籍モノの学パロ赤風です。赤井秀一は32歳だけど風見裕也は16歳男子高校生です。学生パロディ。
ひかるきみーわかむらさきー「市川さんに梨を剥いてもらったから、秀ちゃんと一緒に食べてね」
エリザベスさんはお盆からぽてぽてと梨が盛られた薄い白い皿とまろんっと光が鈍く映る黒い漆の皿を二枚机の上に置いて部屋から立ち去った。ドアの向こうから風見くんってやっぱりえらいからちゃんと宿題してたわぁ!とよかったですね奥様とエリザベスさんと市川さんの声が漏れ聞こえ、足音が遠くに消えていった。
集中力が切れて塾のテキストから目をはずす。まず、こんなに大きな梨を見たことがない。砲丸投げの玉ぐらいの大きさの梨。それにどうして市川さんは、剥いていない梨を剥いた梨の横に用意をしたのだろうか。
皮が剥かれていない梨をつーと触ると温くざらざらしていた。まだ赤井さんはいないけれど、せっかくだしと木のフォークで梨らしい手ごたえを感じながら刺して口まで運ぶ。しとしと水気を含む梨はしゃりしゃりしていて甘くおいしかった。果物を食べる習慣がないので、季節ごとに果物を食べる彼らは四季折々をこうして舌で楽しむのだなと思うも、特異というか、自分が今まで出会ったことのない人種であった。特にその中でも目の前の男は特異の中の異質すぎて理解の範疇の外である。目の前に赤井さんがいる?足音もドアの開閉音すらしなかった。
8539エリザベスさんはお盆からぽてぽてと梨が盛られた薄い白い皿とまろんっと光が鈍く映る黒い漆の皿を二枚机の上に置いて部屋から立ち去った。ドアの向こうから風見くんってやっぱりえらいからちゃんと宿題してたわぁ!とよかったですね奥様とエリザベスさんと市川さんの声が漏れ聞こえ、足音が遠くに消えていった。
集中力が切れて塾のテキストから目をはずす。まず、こんなに大きな梨を見たことがない。砲丸投げの玉ぐらいの大きさの梨。それにどうして市川さんは、剥いていない梨を剥いた梨の横に用意をしたのだろうか。
皮が剥かれていない梨をつーと触ると温くざらざらしていた。まだ赤井さんはいないけれど、せっかくだしと木のフォークで梨らしい手ごたえを感じながら刺して口まで運ぶ。しとしと水気を含む梨はしゃりしゃりしていて甘くおいしかった。果物を食べる習慣がないので、季節ごとに果物を食べる彼らは四季折々をこうして舌で楽しむのだなと思うも、特異というか、自分が今まで出会ったことのない人種であった。特にその中でも目の前の男は特異の中の異質すぎて理解の範疇の外である。目の前に赤井さんがいる?足音もドアの開閉音すらしなかった。
UNDRWRLDB2
DONE【エアスケブお渡し】わいだん
【ご依頼内容】
男子高校生らしく猥談するアズイデ
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(この中での)実体験の会話しか想像できませんでした申し訳ございません!
いきなり切り出されたら🐙はびっくりしそうですね。
mion4213
DOODLE楽怒長編小説③男子高校生楽×社会人積怒
今回は少しシリアスめです…
そして、怒はまだ鬼の時の記憶が無いので、社会人として俺って言ってます(どうでも良い設定)
ここ3日ほど、東京は晴れ間が出てきていよいよ夏が始まるか?と思わせる良い天気だったが、そんな日本人の願いなど知る由もない空模様は、東京に無慈悲にまたどんよりとした雨雲を出す。
だが、そんな状況も可楽にとっては好都合だ。
久々に積怒に会える!やっと雨が降りよった!3日ぶりじゃが!でも少し前までほぼ毎日会えていたのが3日も空くなんて耐えられなかった!
可楽はソワソワしながら制服に着替え、朝食を食べていた時、ピロンとスマホが鳴る。
なんだ?と思い見てみると連絡は積怒からだった。
『すまんが、体調が優れないので今日は行けない。』
…とりあえず、可楽に今日は公園に行けないことだけメッセージで送ることができた。
薄ぼんやりする視界の中、日々の夢による寝不足、過労、食欲不振によりいよいよ体がしんどくなってきた積怒はそのままベットに重い体を沈める。
2829だが、そんな状況も可楽にとっては好都合だ。
久々に積怒に会える!やっと雨が降りよった!3日ぶりじゃが!でも少し前までほぼ毎日会えていたのが3日も空くなんて耐えられなかった!
可楽はソワソワしながら制服に着替え、朝食を食べていた時、ピロンとスマホが鳴る。
なんだ?と思い見てみると連絡は積怒からだった。
『すまんが、体調が優れないので今日は行けない。』
…とりあえず、可楽に今日は公園に行けないことだけメッセージで送ることができた。
薄ぼんやりする視界の中、日々の夢による寝不足、過労、食欲不振によりいよいよ体がしんどくなってきた積怒はそのままベットに重い体を沈める。
ョぐの倉庫
PAST真夏に汗ばんでシャツパタパタさせんのエロいよな男子高校生 七種茨 ①ミーンミーンミーンミーン…………
午前中。1限も始まってない時間だっていうのに、茹だるような暑さが俺たちに猛威を振るう。今夏、俺たちの最強の相棒となるはずだったエアコンは試用運転の際に故障が発覚して、現在扇風機のみで暑さを凌がなければいけない事態となっていた。バカか。そのせいでクラスメイト達は、外との気温差がない教室内の温度にあーだのうーだの言いながら机に張り付いたり、冷たい教室の扉に擦り寄っていた。まさにカオス。
「おはようございます」
例に漏れず暑さで白目を剥きそうになっていた俺だったが、隣から声を掛けられ意識が一瞬現実へと引き戻される。
無言で視線を交わした後、俺が何を言わんとしてるか察した様子の隣の席の友人は肩にかけていたバックを机の横にかけ、いつもより緩慢な動きで席に着いた。
1830午前中。1限も始まってない時間だっていうのに、茹だるような暑さが俺たちに猛威を振るう。今夏、俺たちの最強の相棒となるはずだったエアコンは試用運転の際に故障が発覚して、現在扇風機のみで暑さを凌がなければいけない事態となっていた。バカか。そのせいでクラスメイト達は、外との気温差がない教室内の温度にあーだのうーだの言いながら机に張り付いたり、冷たい教室の扉に擦り寄っていた。まさにカオス。
「おはようございます」
例に漏れず暑さで白目を剥きそうになっていた俺だったが、隣から声を掛けられ意識が一瞬現実へと引き戻される。
無言で視線を交わした後、俺が何を言わんとしてるか察した様子の隣の席の友人は肩にかけていたバックを机の横にかけ、いつもより緩慢な動きで席に着いた。
akkkkkkira053
PROGRESS徳三の進捗UPしていきます!!!『ツレに彼女ができたと聞いたら途端に好き自覚して告白した俺の話聞く?』A5サイズ2段組予定 ページ数未定
▼徳←三の男子高校生青春の日々。ハピエン。
▼三井の引退のお話が絡みます(捏造)
▼モブ女子が結構喋ります
▼タイトルは三井のことです※つまりタイトルは三井の勘違いの可能性があります※
▼全年齢
▼2023/8/20スパコミ関西 29 発行予定。 4
mion4213
DONE楽怒長編小説②男子高校生可楽×社会人怒 現代パロ
今日も、東京に重い雨が降り注ぐ。傘に跳ね返るバチバチとした音も、鼻につくホコリと湿気が混ざった匂いも、今は全て好きになれる。
だって、こんな雨の日は積怒に会えるから。梅雨万歳!!
もう地面から可楽自信が浮いてるんじゃないかというくらい気分も浮かれていた。
好きな奴に逢いに行くとはこんなに楽しく、照れくさく、待ち遠しいものなのか!
可楽は今人間である自分の力が出せる限り急いで行った。
積怒は、あんな無茶苦茶だった約束にも関わらず、雨の日は毎日公園に来てくれた。
大体可楽より先に東屋に着いていて、いつもと変わらずワイシャツにスラックス、組んだ足の上のノートパソコン、コーヒーチェーン店のカップがいつもの積怒のスタイルだ。
3769だって、こんな雨の日は積怒に会えるから。梅雨万歳!!
もう地面から可楽自信が浮いてるんじゃないかというくらい気分も浮かれていた。
好きな奴に逢いに行くとはこんなに楽しく、照れくさく、待ち遠しいものなのか!
可楽は今人間である自分の力が出せる限り急いで行った。
積怒は、あんな無茶苦茶だった約束にも関わらず、雨の日は毎日公園に来てくれた。
大体可楽より先に東屋に着いていて、いつもと変わらずワイシャツにスラックス、組んだ足の上のノートパソコン、コーヒーチェーン店のカップがいつもの積怒のスタイルだ。
Nobody0n0b0dy
DOODLE全年齢/現パロ男子高校生尾勇/尾形の愛が重たい尾勇オンリー開催おめでとうございます!!!尾勇ちゃんらぶ!!
※3P目と4P目が逆になっていたので修正しましたすみませんすみません 5
17_yomogi
MOURNING男子高校生の恋バナ。宮野、暮沢、田代、白浜。
会話だけ。
追いかけた話。「え、それで宮野追いかけたの?」
「うん……あの行動力今思えば必死すぎて恥ずかしい」
「すっげぇ、宮野カッコイイな」
「今恥ずかしいって言ったところなんだけど」
「だって普通、怖くなんね?俺だったらビビって暮沢つれてく」
「有料で付き合ってやる」
「駄菓子なー」
「それでそれで、告白の言葉は?」
「白浜、近い」
「お手本にさせろよ」
「え、なに。好きな子出来たの」
「できたときのため!」
「あぁ……やだよ、教えない」
「えー!ここまで言って!?じゃぁ暮沢……は、長いからいいや」
「流石に俺と彼女2人だけの秘密だよ」
「サラッと言える男!暮沢怖い!」
「……」
「宮野?」
「暮沢と先輩って同属性な気がたまにするけど、そういう所な気がして」
477「うん……あの行動力今思えば必死すぎて恥ずかしい」
「すっげぇ、宮野カッコイイな」
「今恥ずかしいって言ったところなんだけど」
「だって普通、怖くなんね?俺だったらビビって暮沢つれてく」
「有料で付き合ってやる」
「駄菓子なー」
「それでそれで、告白の言葉は?」
「白浜、近い」
「お手本にさせろよ」
「え、なに。好きな子出来たの」
「できたときのため!」
「あぁ……やだよ、教えない」
「えー!ここまで言って!?じゃぁ暮沢……は、長いからいいや」
「流石に俺と彼女2人だけの秘密だよ」
「サラッと言える男!暮沢怖い!」
「……」
「宮野?」
「暮沢と先輩って同属性な気がたまにするけど、そういう所な気がして」