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    K2

    Leko_HB

    DOODLE↓以前書いた三上兄がプロチームのHCをしている時空のK2の話です。
    長くなったので前後編に分けます。

    https://poipiku.com/33325/7775933.html
    雪がとける日に(前編) 日本で一番雪が降ると言われるこの街の寒さは、僕にとってはなんてことないものだ。確かに寒くはあるが、道路は除雪され歩く道はあるし何よりコンビニや自動販売機で温かいものがすぐに買える。日本人は皆『田舎』と言うけれど、ロシアの山奥にある僕の実家を思い出せば大都会にすら思えた。
     
     ──この街に来たのはちょうど2年前になるだろうか。

     大学4年の卒業間近南郷大の監督に呼ばれ、下部チームで外国籍として契約を考えているというオファーが来たと告げられた時は本当に驚いた。その時の僕は丁度進路に迷っていた時期だった。バスケの強豪である大学の周りの皆は社会人チームに内定したり、教員免許を取って体育教師への道へと順風満帆に進路を決めていた。中でも高校からのチームメイトである圭悟は大学3年の時には既にプロリーグの上位チームから特別指定選手として声がかかり、既にプロのコート上で活躍し始めていた。他の筑波の皆も順当に各々の進路が確定した中、僕だけが宙ぶらりんのままだ。
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    めんだこ

    DONEK2 富K 第6回不思議空間ラブコメギャグラジオ小噺です。曖昧時代でふんわり原作進行にリンクしたメタ空間で放送されている富永総合病院提供の広報ラジオ番組。パーソナリティ富永研太、パートナー神代一人で馬鹿話をお送りしております。仲良しですが会話がズレてる残念バカップル。基本的に一話完結。
    ご注意!→出てくる人全員お馬鹿です。
    第6回 ケンタとカズトのきらきらラジオ 【しこうのりょういき】〈2023/12/13〉それでは行ってみましょーか!ハイせーの
    「ケンタと」

    「カズトの」

    「きらきらラジオ」
    「きらきらラジオ」

    はいどうも皆さんこんにちは!何だかお久しぶりの感がありますが、この度〈おててつないでバンザイ〉をクリア致しました医師をやっております上機嫌の富永研太です!

    その伝え方では全く何の事か分からんぞ。
    2人で手を繋ぎ両手を上にあげたポーズの写真を広報で使うと言われ、先程撮影を終えた医師をやっております神代一人です。

    はい!仕事にかこつけてね!好きな人の手を握るというね!老獪極まりない汚い大人になりましたよオレは!なれましたよ ガンバったオレ!良くガンバッた 職権はね乱用するためにあるんですよ⁉コレご褒美に日々邁進ですよ⁈
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    may_2ba

    MEMO今日の日記+ゲ謎感想(メモ)
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    >めちゃくちゃ久しぶりに友人とカラオケに篭ってスケブおえかきをして楽しかったです ありがたい……( ; ; )
    そのうち取り込んで色でも付けれたらいいなーとかなんとか考えていたのでほぼ線画状態。たまにやるとアナログもめっちゃ楽しいですね……変形ツールもアンドゥリドゥもないのでヒヤヒヤするけど……
    >友人の魂の推しを描かせていただいて緊張しまくりでしたが楽しかったです へへ……(*´︶`)
    そういえば記録用に写真を撮るのを忘れた
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    と、あとその後ウワサのゲ謎に同行させてもらったので感想雑記。走り書きです
    >ネコ娘の足の長さにガチビビりする6期未視聴勢
    >遺言状を読み上げられたあとの大乱闘がとても元気でフフッwてなる 元気な因習村
    >目玉の親父にも色々あったんだな……今まであの姿しか知らなかったから……。養父とかじゃなくて実父だとわかってよかったです(?)
    >この令和にこの因習村、身に染みる 尺があったらもっと煮込んでもらっても嬉しかった(因習村好き)
    >アクションシーンがぬるぬるというより重力のしなり撓みの溜めみたいなものがあってよかった 妖怪バトルは物理
    >一矢報いる良い石田彰
    >ねずみ男が出るたび大喜び(知った顔なので)
    >眼窩絶対貫くスタイルよかった 執念がある
    >村が逆K2
    >煮凝りの因習村要素と妖怪バトルが混ざると疾走感が生まれるという学び
    >ラスボスが小物だとやっぱりちょっと楽しくなっちゃうんだよなァ~!倫理観はなかった
    >目玉の親父のことこれからはいろいろあったんやな……という気持ちで見てしまうな……
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    まだ諸々噛み噛みしているところなので思い出したことがあれば書き足しに来ます 楽しかった~!ありがとでした(●︎´▽︎`●︎)

    フカフカ

    DONEK2/ドクターTETSUと和久井くんの話/ちょこちょこ一人前和久井くんと会っておしゃべりしてるらしいT先生/高層ビルの展望室は景色がいいね/養い子の望みがなんなのか分かんないなと思っている闇医者がいる
    ヴェイパーウェイヴ  エレベーターの小部屋はすばやく天上を目指す。扉を閉じ切り、和久井をひっそりと世界すべてから隠し、隔てて、ごうごうと音を立てて階を上がっていく。室内に和久井の他に人はなく、ひとつ階をすぎるごとに、階数表示ボタンが橙に光る。壁にもたれて、ガラス張りの窓から外を眺めやる。真珠色の空、雲の八重垣、塵屑の如くに他愛なく小さな街並み、人々、ほんの数センチばかりをのろのろと這う自動車の群れ、それぞれがずんずんと和久井から離れていく。すべてが和久井から剥がれていく。
     地上四十階を過ぎてはもはや、何も見えない。過去に暮らした塔のような住まいよりもずっと高いところへ来た。
     急な高所への移動のせいで一時的な聴力の鈍麻を覚える。ふ、と目の前が翳る。次いであえかなベル音が響いて、扉が左右に裂けた。和久井は壁から背を浮かせ、意識して幾度か唾を飲みながら小部屋を後にする。踏み出した右足がやけに柔らかな絨毯に沈む。エレベーターホールはどこか無機質な匂いに包まれている。背後で、和久井を吐き出したばかりの小部屋がしるしると地上目指して降りていく気配がある。
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    フカフカ

    DONEK2/T先生と和久井くん(たぶん大人)の話/車の中で世間話をしたり、こいつっていつからこんな「医者の覚悟完了」だったんだろうな〜と思ったり、高潔さと狡猾さの話をする/前に書いた「ザクロの飴」と「まったく傷ひとつない」と同じ世界の話だと思います/当シリーズはカップリング要素なしです(いつもない)
    グラッパ 雨は幾千の針となって地上を縫い付けにくる。銀色の空から、銀色の雨が降っている。
     真田は湿った地下駐車場を足早に渡った。
     濡れたコンクリートに砂がざらつき、足音が滲む。
     どことない焦りに任せて握る杖は冷たく、一向に真田の体温を吸わず、手になじまず、ただ真田に使われるがまま固く地面を打つ。普段よりも耐衝撃の具合が悪いように思った。杖から伝わる硬質な手応えのせいで手のひらが、腕が痺れる。 
     冬で、雨で、冷えた病人の持ち物だからか、と苛立ちが遠くから打ち寄せて真田の心を浸した。己の道具が己の思うままの仕事をしないのは裏切りめいて不快だった。自分の肉体ですらそうなのだから、杖ともなれば余計だった。
     足を止めると、ざん、と雨音が耳に触れた。はるか前方の坂の上に口を開け、地上の景色を平行四辺形に切り取った駐車場出口から、外の光と音とが流れ込んでいる。
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