女審神者
tom_y_2
DONE女審神者オンラインイベントー紫陽花ーの展示作品です。とんさにです。花雷は二度咲く 花火は初秋の季語だそうだ。秋の初め、つまりは夏の終わり。たしかに日が短くなり始めた頃の夜空に火薬の光は良く似合うかもしれない。が、物事には必ず例外がある。ある本丸の審神者にとって花火大会は、夏を知らせるものであった。
「お、今年もこの時期か」
政府のお知らせに一枚のちらしが交じっていた。まだ夏とは言い切れないこの時期に審神者が拠点とする地域では花火大会をする。残念ながら――というか、なんというか、その花火大会は決して有名ではない。有名ではないが、そこそこの数が打ちあがるため地域にとっては一大イベントなのであった。
「防寒具は必須……まだ寒いものね」
本丸からその花火を見ることはできない。地図を見ると近くの川で打ちあがっているらしいから、きっと政府が空間を区分しているのね、と審神者は納得するようにしていた。審神者は歩きながらそのちらしを眺めた。A席、座敷席、観覧席……地元の小さな花火大会と侮っていた。思ったよりもいろんなチケットがある。審神者はチケットを買って花火を見るという文化は知っているけれど、したことはない。そもそも、花火大会に行ったのも、ずいぶん昔の話――
5973「お、今年もこの時期か」
政府のお知らせに一枚のちらしが交じっていた。まだ夏とは言い切れないこの時期に審神者が拠点とする地域では花火大会をする。残念ながら――というか、なんというか、その花火大会は決して有名ではない。有名ではないが、そこそこの数が打ちあがるため地域にとっては一大イベントなのであった。
「防寒具は必須……まだ寒いものね」
本丸からその花火を見ることはできない。地図を見ると近くの川で打ちあがっているらしいから、きっと政府が空間を区分しているのね、と審神者は納得するようにしていた。審神者は歩きながらそのちらしを眺めた。A席、座敷席、観覧席……地元の小さな花火大会と侮っていた。思ったよりもいろんなチケットがある。審神者はチケットを買って花火を見るという文化は知っているけれど、したことはない。そもそも、花火大会に行ったのも、ずいぶん昔の話――
asunasun3287
DONE※創作審神者男両方居ます※男士と女審神者の距離が近い?です?
7/26はメインで描いてる
吹雪本丸の双子審神者ズの誕生日!の記念絵!
今年は二人の側近男士を添えて(*´▽`*)
時間と体力が途中で切れたので弟君はデフォで可愛くお祝いです...本当にごめん。
突貫工事でバタバタだったので説明無なのでまた後日出来たら追加します!
そして私は早く2人の設定資料集をつくれ。 2
kinakko_oekaki
DOODLEさにわちゃん(25)と隣に住んでる豊前くん(16)まとめ②(通称1625)ほぼらくがき
※女審神者顔有り注意
※現パロ
※ヘキが強いので注意
passは鍵垢に
(でもR18要素はないです) 7
朱華🌱
DONE雨の日いちさに(さに♀いち)女審神者の個性が強めかもしれない
雨の日の話 昼間から降り出した雨は勢いを増し、ざあざあと地面を叩きつけている。雨脚が弱まる気配はまだない。そのため、粟田口部屋では、トランプ大会が開催されていた。
「雨、止みませんねぇ。せっかくみんなが揃っているのに……」
「まぁ、たまにはこんな日があってもいいんじゃねぇか」
「雨の音は、落ち着くので好きです」
「ボクも雨の音は好きだけど、湿気で髪がうねるのが嫌になっちゃう。鯰尾兄さんは?」
「俺は湿気とかあんまり気にならないからなぁ。いち兄は?」
「私?私は……雨の日は洗濯物がよく乾かないからね、それだけは困るかな」
雨の日自体は嫌いではないよ、と付け加える。嘘ではない。一期一振は雨の日が苦手だった。
「失礼します。一期一振殿、少しお時間よろしいですか」
1261「雨、止みませんねぇ。せっかくみんなが揃っているのに……」
「まぁ、たまにはこんな日があってもいいんじゃねぇか」
「雨の音は、落ち着くので好きです」
「ボクも雨の音は好きだけど、湿気で髪がうねるのが嫌になっちゃう。鯰尾兄さんは?」
「俺は湿気とかあんまり気にならないからなぁ。いち兄は?」
「私?私は……雨の日は洗濯物がよく乾かないからね、それだけは困るかな」
雨の日自体は嫌いではないよ、と付け加える。嘘ではない。一期一振は雨の日が苦手だった。
「失礼します。一期一振殿、少しお時間よろしいですか」
kinakko_oekaki
DOODLE現パロぶぜさにさにわちゃん(25)と隣に住んでる豊前くん(16)
の雑ならくがき
※女審神者顔有り注意
※ヘキが強いので大丈夫な方だけどうぞ
passはブさんの刀帳番号 17
たまる〜ね@RUNE
DONE笹イベ開催おめでとうございます!こちらは前編です。後編はもう暫くお待ちを…!
※セクハラ多め本丸という「とある本丸」でのお話です
※今回のメインは笹さにですが、審神者総愛され要素を含むのでご注意を
※創作女審神者名前あり。名前呼びあり(ミヤビ)
※何でも許せる方向け!個体差強め
鍵【今回のオンイベは○○オンリー。○○をアルファベット8文字で】 4520
1010seshat
MEMO【審神者日記6月号】周回中あまりに虚無すぎて手慰みに始めた妄想つよつよ審神者日記。最初は本丸内で刀剣に公開してる日誌の体だったけど、途中で審神者の個人的な日記に変わってる。絵とか10行小説が入ってる部分のみピックアップ。 11
kth_0831
PAST刀/骨さに※女審神者
2015年に書いた過去作
約束 風のない夜だった。闇に喰まれたかのような月は残った半身で白く朧な光を放っている。それは少なくともまばゆい陽射しよりは安心するものだった。眩しすぎるものは、恐ろしい。とりわけ夕陽は嫌いだった。
この身体を与えられ、人の身として刀身を振るうようになってまだ間もない。この器を得たとき、骨喰には何もなかった。あったのは恐ろしい炎の記憶だけで、それは今も変わらない。
人間の身体というものは不便だった。睡眠を取らなければ否が応でも疲労を訴えるくせに、眠ろうとすれば嫌な夢ばかり見る。案の定今宵も眠れず、夜風に当たろうと庭に出てきたところだった。
ふと視界の端を白いものがよぎり、意識もしないまま手を伸ばした。図ったようにこの手のうちに降りてきた小さな花弁を見つめる。薄桃色の花びらは、この闇の中では白くぼうっと発色しているようだった。てのひらを傾け桜の花びらを逃がしたとき、歩み寄る気配に気付いてはっと振り向く。
2416この身体を与えられ、人の身として刀身を振るうようになってまだ間もない。この器を得たとき、骨喰には何もなかった。あったのは恐ろしい炎の記憶だけで、それは今も変わらない。
人間の身体というものは不便だった。睡眠を取らなければ否が応でも疲労を訴えるくせに、眠ろうとすれば嫌な夢ばかり見る。案の定今宵も眠れず、夜風に当たろうと庭に出てきたところだった。
ふと視界の端を白いものがよぎり、意識もしないまま手を伸ばした。図ったようにこの手のうちに降りてきた小さな花弁を見つめる。薄桃色の花びらは、この闇の中では白くぼうっと発色しているようだった。てのひらを傾け桜の花びらを逃がしたとき、歩み寄る気配に気付いてはっと振り向く。
kth_0831
PAST刀/ずおさに(鯰さに)※女審神者
2015年に書いた過去作
じゃあ、勝負しましょーか「あ」
引き抜かれたのはハートの10。手元に残ったジョーカーと見つめ合った瞬間、ぱしっとカードの山に二枚のハートが放り投げられる軽い音が響いた。
「俺の勝ち、ですね!」
空になった両手をぱっと広げて、鯰尾がにっこり笑う。心なしかトランプの中のジョーカーまで笑っているように見えて思わず苦笑いする。
「参りました。……何度やっても、鯰尾には勝てませんね」
ババ抜きという至極単純なゲームは、洞察力も必要だが運に左右される部分もある。何度もやっていればたまには勝てても良さそうなものだが、鯰尾と勝負して勝てたことは一度もなかった。
普段から表情の豊かな鯰尾だが、このゲームをしている最中、意外にもその表情から読み取れる情報は少ない。どれを引こうかとわざとらしくカードの上で手を彷徨わせてみてもにこにこしているだけでどれがジョーカーなのかわからない。そのくせ、こちらのジョーカーは綺麗に避けて当たりのカードばかり引き抜いていってしまうのだから、何度やっても負けるわけだ。
2609引き抜かれたのはハートの10。手元に残ったジョーカーと見つめ合った瞬間、ぱしっとカードの山に二枚のハートが放り投げられる軽い音が響いた。
「俺の勝ち、ですね!」
空になった両手をぱっと広げて、鯰尾がにっこり笑う。心なしかトランプの中のジョーカーまで笑っているように見えて思わず苦笑いする。
「参りました。……何度やっても、鯰尾には勝てませんね」
ババ抜きという至極単純なゲームは、洞察力も必要だが運に左右される部分もある。何度もやっていればたまには勝てても良さそうなものだが、鯰尾と勝負して勝てたことは一度もなかった。
普段から表情の豊かな鯰尾だが、このゲームをしている最中、意外にもその表情から読み取れる情報は少ない。どれを引こうかとわざとらしくカードの上で手を彷徨わせてみてもにこにこしているだけでどれがジョーカーなのかわからない。そのくせ、こちらのジョーカーは綺麗に避けて当たりのカードばかり引き抜いていってしまうのだから、何度やっても負けるわけだ。
kth_0831
PAST刀/骨さに※女審神者
2015年に書いた過去作
記憶の檻 その姿を初めてこの目に映したとき、まるで人形のようだと思った。
炎に焼かれた過去を持つ骨喰藤四郎、その刀は美しく、それを欲した多くの権力者の手を渡ったという。しかし、それらの過去すべてを失った哀れな付喪神は、喪失を知る者特有の儚さを纏い、失ったものさえ覚えていないという途方もない喪失から来る空虚さを持ち合わせていた。
(何て、綺麗な)
今にも陽に透けて消え入りそうな色素の薄い髪や白磁のような肌、そしてそれらにそぐわないほどの密かな熱を孕ませた瞳。記憶も過去もなく、空っぽであるはずの美しい人形の、その瞳だけが炎のように色を宿していた。
顔の造形だけで言うなら、同じ粟田口派の脇差である鯰尾藤四郎も骨喰に瓜二つで美しい。だが、鯰尾は人形ではありえなかった。よく笑い、くるくると変わるあの表情は生を感じさせた。鯰尾を生が放つ輝きを持った美しさだと表現するなら、骨喰は死を予感させる仄暗く儚い美しさだ。二振りは対極の存在といってもいい。
2958炎に焼かれた過去を持つ骨喰藤四郎、その刀は美しく、それを欲した多くの権力者の手を渡ったという。しかし、それらの過去すべてを失った哀れな付喪神は、喪失を知る者特有の儚さを纏い、失ったものさえ覚えていないという途方もない喪失から来る空虚さを持ち合わせていた。
(何て、綺麗な)
今にも陽に透けて消え入りそうな色素の薄い髪や白磁のような肌、そしてそれらにそぐわないほどの密かな熱を孕ませた瞳。記憶も過去もなく、空っぽであるはずの美しい人形の、その瞳だけが炎のように色を宿していた。
顔の造形だけで言うなら、同じ粟田口派の脇差である鯰尾藤四郎も骨喰に瓜二つで美しい。だが、鯰尾は人形ではありえなかった。よく笑い、くるくると変わるあの表情は生を感じさせた。鯰尾を生が放つ輝きを持った美しさだと表現するなら、骨喰は死を予感させる仄暗く儚い美しさだ。二振りは対極の存在といってもいい。
kth_0831
PAST刀/鶴さに※女審神者
2015年に書いた過去作
おりづる 彼女の指先が小さく動くたび、その白い紙はくるくると姿を変える。最初は何の変哲もないただの正方形の紙だったものは彼女が折り目をつけると三角形になり、かと思えば最初より一回り小さな正方形になり、そんなことを繰り返しているうちに何かよくわからない形になった。
細長いひし形のような、複雑な形へと姿を変えたその白い紙は、どうやらそれで完成系のようだ。ただの紙が折り目をつけるだけでこうも形を変えるものかと、その事実には単純に驚いたが、果たしてこれが何を意味しているのかはわからない。
そんな鶴丸の思いを表情から読み取ったのか、主は薄く笑ってその紙を鶴丸に差し出した。
「それは何だ、という顔をしていますね」
「ご明察だな。それは何だ?」
2019細長いひし形のような、複雑な形へと姿を変えたその白い紙は、どうやらそれで完成系のようだ。ただの紙が折り目をつけるだけでこうも形を変えるものかと、その事実には単純に驚いたが、果たしてこれが何を意味しているのかはわからない。
そんな鶴丸の思いを表情から読み取ったのか、主は薄く笑ってその紙を鶴丸に差し出した。
「それは何だ、という顔をしていますね」
「ご明察だな。それは何だ?」
SNGW
DONE則もちと暮らす政府勤め則宗(則さに)女審神者ではなく、政府勤めの女性職員が出てきます。
則宗のもちが登場しますが、この話を書いた2023年4月時点で発売はされていませんでした。実物のもちとは異なる描写があります。
(則宗もちは予約しました!楽しみです!) 12806
yuki217
MENU2023/06/11「第7回 女審神者オンラインイベント-黄梅-」にて展示予定の新作サンプル②私(審神者)・僕(源清麿)には秘密があります!●私(審神者)の秘密●
ずっと審神者になることを夢見て生きてきた。
歴史が大好きで、同年代の友達がアニメや恋愛ドラマに夢中になっている中、大河ドラマや昔の時代劇を見ているような子供時代を過ごした。夏休みなどに友達たちがテーマパークに行く中、あっちの城に連れて行け、こっちの歴史博物館に行きたいと親にせがんだ。
進路のことを真面目に考えるようになり、いろんな職業を調べる中で見つけた道が審神者だった。
私の大好きな歴史を変えようとする存在がいることが許せなかった。そんなヤツらから大好きな歴史を守ることができるなら、私は喜んでこの身を投じる。
身の危険もある職業に両親は難色を示したけれど、必死に説得した。
4571ずっと審神者になることを夢見て生きてきた。
歴史が大好きで、同年代の友達がアニメや恋愛ドラマに夢中になっている中、大河ドラマや昔の時代劇を見ているような子供時代を過ごした。夏休みなどに友達たちがテーマパークに行く中、あっちの城に連れて行け、こっちの歴史博物館に行きたいと親にせがんだ。
進路のことを真面目に考えるようになり、いろんな職業を調べる中で見つけた道が審神者だった。
私の大好きな歴史を変えようとする存在がいることが許せなかった。そんなヤツらから大好きな歴史を守ることができるなら、私は喜んでこの身を投じる。
身の危険もある職業に両親は難色を示したけれど、必死に説得した。
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DONE【SS】亀さに「赤面」赤面「ね、ねえ、亀甲……っ」
亀甲貞宗は、私の恋刀だ。というか、ついさっきそうなった。
私が彼を好きだと気づいたのはずいぶんと前だったけれど、口にすることができずにいた。人間と付喪神という存在の違いももちろんあるけれど、私はその、所謂Sの気はないものだから、彼の望む存在にはなれないだろうと思っていたから。
そんな私がつい気持ちを口にしてしまった理由はさておき。
私の告白を聞いた亀甲は驚きにその綺麗な目をめいっぱい見開き、あらんかぎりの力で私を抱きしめたかと思えばあっという間に目の前に跪いて、それからずっと、私にキスしている。
ただし、足の甲に。
「うう、亀甲……っ」
「なんだい?ご主人様。ぼくに言いたいことがあるなら、何でも言ってくれていいんだよ?」
1313亀甲貞宗は、私の恋刀だ。というか、ついさっきそうなった。
私が彼を好きだと気づいたのはずいぶんと前だったけれど、口にすることができずにいた。人間と付喪神という存在の違いももちろんあるけれど、私はその、所謂Sの気はないものだから、彼の望む存在にはなれないだろうと思っていたから。
そんな私がつい気持ちを口にしてしまった理由はさておき。
私の告白を聞いた亀甲は驚きにその綺麗な目をめいっぱい見開き、あらんかぎりの力で私を抱きしめたかと思えばあっという間に目の前に跪いて、それからずっと、私にキスしている。
ただし、足の甲に。
「うう、亀甲……っ」
「なんだい?ご主人様。ぼくに言いたいことがあるなら、何でも言ってくれていいんだよ?」