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    銭湯

    pandatunamogu

    DONE「銭湯のお話描きたいねん」と言うののちゃんのひと言で私がガツガツ書き始めた銭湯の番台の天使新ちくんと、自宅の風呂がリコール対象になって一ヶ月自宅の風呂が使えなくなったハム安降の銭湯ラブコメの第1話。
    ゼロイチの湯-第1話-ゼロイチの湯
     運命の出会い、というやつが
     まさか自分にももたらされるだなんて
     いったい誰が予測できたことだろう


           1.番台の天使

    「え……。今日から一ヶ月、ですか」
    「申し訳ないです、降谷さん。ちょっとうちのマンションのバスルームを手掛けたメーカーさんの商品にリコールが出ちゃいましてね。そのリコール対象がドンピシャでうちのマンションが使用しているシステムバスなんですよ。どうやらそのリコール対象がバスタブらしくてですね、それを丸々取っ替えるのに一ヶ月はバスタブ使えないんです。幸いうちの近所には最近話題の銭湯がありましてね。なんて言うんです? リノベーション? と言うんでしたか? もう百年は続いてる歴史ある銭湯なんですが、昨年有名な建築デザイナーにリノベーションを依頼したらしくて、めちゃめちゃ綺麗でオシャレに生まれ変わったんですよ。私も詳しくは知らないんですが、その銭湯、今すごく人気があるみたいで、連日沢山のお客さんが入っているのだとか」
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    bell39399

    DOODLEそういえばまだ温泉銭湯ネタやってなかったなーっていうらくがき。お風呂入ってないけどw
    謎現パロで銭湯常連のバンとキング。
    ガソリンスタンドでバイトしてるかもしれない二人(笑)
     オイラはバンが許せない。
     石鹸で全身洗うからだ。全身というのは文字通り、髪の毛からつま先まで、という意味だ。
     別に石鹸にこだわりがある訳でも、こだわりの石鹸を使う訳でもない。とにかくその場で見つけた安いやつを使う。そう、強いて言えば安さがバンのこだわりだ。ドン・キホーテとかで売っている「え、何このメーカー見た事ないけど大丈夫?」みたいなやつのお得用だ。そんなもんだから髪がキシキシになる。でもコイツは気にしない。以前、だから年中ツンツンなんだよ! と言ってやると、そういえばエレインに髪が硬いと言われたとかなんとかで、オイラのシャンプーを勝手に使った。でもコンディショナーは使わなかった。使えよ!
     顔がちょっと良いくらいしか取り柄がないんだから身だしなみにもっと気を配るべきなのに、それをしない。今だってこれから銭湯へ行くというのに彼の荷物は首に引っ掛けたタオルと、スパバッグ代わりの、何度も使ってしおしおになったスーパーのビニール袋(このセンスも許せない。バッグ買えよ!)に入れた石鹸一個だけ。
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    カニせんべい

    MAIKING「銭湯に行く話」
    浜辺で散歩した帰りに銭湯に行く話……なのに、なかなか銭湯に行ってくれない
    南海岸地方は海をメインとした観光を売りにしている。透き通った青い海、白い砂浜──。つい最近私が越してきた南海岸のQ町も、観光のメインは海だ。全長4キロほどある浜は、海水浴場として人気がある。
    「まあ……さすがに10月は人も少ないね」
    「そうだなあ、夏場はもっと人が多くて屋台もあって、賑やかなんだが」
    「いいよ、私はこの静かさが好きだ」
    「それなら良かった!これから一緒に住む町だから、気に入ってほしかったんだ」

    ヒストーリエの提案でQ浜へ来た私は、そんな話をしながら、夕暮れ時の浜を歩いていた。夏の暑さと人混みが苦手な私と、夏に忙しい彼にとっては、秋の風が涼しくなった今が丁度いいタイミングだ。
    「よーし、暗くならないうちに足だけ浸かってくか!」
    そう言うとヒストーリエは波打ち際へズンズンと歩いてゆく。
    マリンシューズとはいえ、砂は足を取られやすい。地面に注意して歩いていると、じんわりと水が染みた砂に、小さな穴が無数に開いていた。
    「おっ!面白いの見つけたか?」
    「カニの穴がたくさんあった」
    「ああ、たぶんコメツキガニだ。小さい頃にこの穴が気になって、スコップで掘り返してな──」 495