駿
tsuruya214330
DONE冬駿すごろくの賞品【相手の好きな体のパーツ】駿から見た冬ver…だけど冬視点。前の冬→駿の続きになっています。
おふくろアンケート、回答ありがとうございました!結果反映させていただきました。
そして駿君を風呂上りにする必要はなかった。ええ、描きたかっただけですよ。無理やりぶっこみました。 8
さめしば
TRAINING10/1の冬駿小ネタ。台詞オンリーのSSです。たぶん付き合ってる。「なあ冬居。きょうってさ、お前の日じゃね?」
「はあ……え、僕の日? どうしてそうなるんですか」
「十月一日だろ、きょう。『とう』に『いち』で、数字の並びが冬居の名前みてえだなーって」
「なんだ、ダジャレですか」
「語呂合わせっつーんだよこれは!」
「ああ、語呂合わせ。なるほど……それで、なんでまた突然そんな思いつきを?」
「いやさ、俺きょう日直だったんだけどよ。黒板に日付書いててピンときたんだよなあ、今朝」
「……ふーん? まあ、言われてみればそう読めなくもない、かな」
「だろ。冴えてると思わねえ?」
「安直ですけどね。……それで、僕の日だから特別なことでもしてくれるんです? 山田さんは」
「あ? なんでそーなるんだよ。誕生日でもないのに祝えってか?」
1388「はあ……え、僕の日? どうしてそうなるんですか」
「十月一日だろ、きょう。『とう』に『いち』で、数字の並びが冬居の名前みてえだなーって」
「なんだ、ダジャレですか」
「語呂合わせっつーんだよこれは!」
「ああ、語呂合わせ。なるほど……それで、なんでまた突然そんな思いつきを?」
「いやさ、俺きょう日直だったんだけどよ。黒板に日付書いててピンときたんだよなあ、今朝」
「……ふーん? まあ、言われてみればそう読めなくもない、かな」
「だろ。冴えてると思わねえ?」
「安直ですけどね。……それで、僕の日だから特別なことでもしてくれるんです? 山田さんは」
「あ? なんでそーなるんだよ。誕生日でもないのに祝えってか?」
gorio
SPOILER冬駿ファンアート⚠️該当SSのワンシーンです。https://poipiku.com/3976714/6452069.html
以前こちらのさめしばさんのSSを読んで描いたものです(許可を戴き掲載することになりました)。二枚目は追加で描いたので絵柄がだいぶ違いますが、一枚目の少しあとのシーンです。読んでお確かめください…🙇♂️🙏 2
さめしば
MOURNING失敗したらくがきの一部を供養 自分のSSのファンアート(??)です。駿君にゆびきりげんまんさせられる冬居(たぶん5さい)ネタ元→ https://poipiku.com/3976714/7339197.html
さめしば
DONE冬駿のSS リクエストより「冬居の独占欲」の話。相互フォロワー様のお誕生日祝いとして書きました。⚠️大学生同棲設定改稿 2022.12.03
オンリー・ワン、オンリー・ユー 早朝六時前、アパートの玄関先。朝帰り明けの俺を出迎えた冬居の表情は、ありありと不満げな色に満ちていた。
「……おかえりなさい」
「あー……ただいま」
できる限り静かに鍵を開けドアを閉め、そろりそろりと部屋に上がる算段だったのだが。ぬっと現れた大きな人影に思わず声を上げそうになったせいで、まだ心臓がバクバクしている。
「……起きんのはえーな。バイトも休みだろ、今日」
「別に? たまたま目が覚めちゃったので。朝ご飯の支度でもしようと思ってたところです」
事実かはたまた口から出まかせか。判断しかねて、冬居の顔をじっと眺めてみる。不機嫌そうに[[rb:睨 > ね]]め付けてくる瞳の下に滲む隈が、普段よりもやや濃いように思えた。——罪悪感の芽が、胸の奥で不意に頭をもたげる。
3834「……おかえりなさい」
「あー……ただいま」
できる限り静かに鍵を開けドアを閉め、そろりそろりと部屋に上がる算段だったのだが。ぬっと現れた大きな人影に思わず声を上げそうになったせいで、まだ心臓がバクバクしている。
「……起きんのはえーな。バイトも休みだろ、今日」
「別に? たまたま目が覚めちゃったので。朝ご飯の支度でもしようと思ってたところです」
事実かはたまた口から出まかせか。判断しかねて、冬居の顔をじっと眺めてみる。不機嫌そうに[[rb:睨 > ね]]め付けてくる瞳の下に滲む隈が、普段よりもやや濃いように思えた。——罪悪感の芽が、胸の奥で不意に頭をもたげる。
gorio
DOODLE🔞冬駿⚠️殴り書きの一枚絵スケベです⚠️描き文字♡と濁点飛んでる⚠️ちゅーしながら対面座位でイチャラブしてる⚠️しゅんくんが開発済みでスケベ パス→r18 がっちりホールドしながらぐずぐずになってるしゅんくんが見たくてやりました。プライドの高いしゅんくんが甘やかすというていでとーいに物理的に甘やかされてるの大好き侍ですさめしば
DONE冬駿のSS 背番号にちなんだ日付(7/1)に寄せて⚠︎未来捏造要素あり
ラッキーセブンとナンバーワン「そーいや、高校ん時と同じになったんだよなあ」
エレベーターに乗り込むなり、幼馴染みが弾んだ声で言った。なあ冬居。彼はそう付け加えて、後ろに立つ僕をくるりと振り返る。エナメルのスポーツバッグが、壁にごつんとぶつかる音がした。大学のロゴと部活名がプリントされた、揃いの品だ。
「ああ……確かに。そういえばそうですね」
「リアクションうっすいなオイ。もーちょいなんかあんだろ普通、感慨とかよ」
同じになった、と彼が言及するのは僕たちの背番号についてである。本日の練習前、監督から次の大会へ臨むスタメンの発表があったのだ。山田さんが部の主将になって最初の公式戦。当然ながら彼は背番号一を、一方僕は背番号七を背負う選手に指名されたのだった。——実を言えば、もちろん特別に深い感慨はある。なんとなく、余裕ある態度を気取ってみたかっただけのこと。
2718エレベーターに乗り込むなり、幼馴染みが弾んだ声で言った。なあ冬居。彼はそう付け加えて、後ろに立つ僕をくるりと振り返る。エナメルのスポーツバッグが、壁にごつんとぶつかる音がした。大学のロゴと部活名がプリントされた、揃いの品だ。
「ああ……確かに。そういえばそうですね」
「リアクションうっすいなオイ。もーちょいなんかあんだろ普通、感慨とかよ」
同じになった、と彼が言及するのは僕たちの背番号についてである。本日の練習前、監督から次の大会へ臨むスタメンの発表があったのだ。山田さんが部の主将になって最初の公式戦。当然ながら彼は背番号一を、一方僕は背番号七を背負う選手に指名されたのだった。——実を言えば、もちろん特別に深い感慨はある。なんとなく、余裕ある態度を気取ってみたかっただけのこと。
さめしば
TRAINING付き合ってる冬駿のSS診断メーカー(https://shindanmaker.com/392860)のお題「かまってほしいなら素直に言え」で書きました。
「まだやってるの、それ。言われた通りジュース持ってきましたけど」
「んー、そこ置いといて」
キッチンから戻った冬居がはあと溜め息をつく。不満げな態度を隠さない男を無視して、俺はスマートフォンから視線を外すことなく集中を保ち続けた。このステージのクリアまで、もうひと踏ん張りだ。
「今どのへんですか」
すぐ真後ろで、ぎしりと畳の沈む気配。背後に感じる存在が、温度が、ざりざりと音を立てながら確実に近づいてくる。それらを必死に意識から追い出して、画面を注視することに努めようとした。
「あ、もうちょっとでおしまいだ」
俺の肩に顎を乗せて冬居がぽそりと呟く。背中にもたれ掛かる重みと体温が、手元をわずかに狂わせた。邪魔すんなバカと文句を吐こうとしたその瞬間、視界の両端からにゅっと腕が現れた。すらりと長い二本の腕に、背後から抱き込まれる。
751「んー、そこ置いといて」
キッチンから戻った冬居がはあと溜め息をつく。不満げな態度を隠さない男を無視して、俺はスマートフォンから視線を外すことなく集中を保ち続けた。このステージのクリアまで、もうひと踏ん張りだ。
「今どのへんですか」
すぐ真後ろで、ぎしりと畳の沈む気配。背後に感じる存在が、温度が、ざりざりと音を立てながら確実に近づいてくる。それらを必死に意識から追い出して、画面を注視することに努めようとした。
「あ、もうちょっとでおしまいだ」
俺の肩に顎を乗せて冬居がぽそりと呟く。背中にもたれ掛かる重みと体温が、手元をわずかに狂わせた。邪魔すんなバカと文句を吐こうとしたその瞬間、視界の両端からにゅっと腕が現れた。すらりと長い二本の腕に、背後から抱き込まれる。
きょう
MENU侍ジャパン時のあれこれ1、花札風ザキ梅バッテリー(梅札、駿河湾、富士)
2、花札風青梅バッテリー(雨札)
3、花札風伊藤大海(月札)
4、花札風せんたくバッテリー(赤短、鶴札→鷹)
5、花札風栗林くん(鹿札→カピバラ)
6、5枚横繋ぎ
7、侍捕手ズ
8、森下伊藤 8
gorio
DOODLE冬駿一応r18🔞 ⚠️しゅんくんのちくびが育っています⚠️喘いでないけど♡と書き文字ある⚠️とーい視点なのでとーいは台詞だけ 絵としてはしゅんくん単体 ちくびいじってほしくてめちゃくちゃ悔しそうに睨みながらTシャツめくって差し出してるしゅんくんの図です おでえガチャの結果で見てこういうことかな…と思って気付いたら描いてました パスつけました。いつもすみません(全てに対して)パス→雄っぱい(数字3さめしば
TRAININGモブ部員視点の冬駿SS部長に懸想するモブ後輩くんのお話。⚠︎未来含め捏造まみれです。
束の間のわずらいとその予後について はじめはたぶん、純粋な尊敬の念だった。
主将として部を引っ張る一学年上の先輩は、明るくてユーモアがあって、とても人好きのするひとだ。中学の頃は世界選抜チームに選ばれていて、黄金世代と呼ばれるうちの一人だったらしい。もちろん競技への造詣も深く、カバディに明るくない顧問を置くうちの部では、部長が指導者の役回りもこなしている。インドで作った友人を介して本場の練習メニューを取り入れたり、チームの勝利のためなら努力を惜しまない彼は、掛け値無しに尊敬できる憧れの部長だ。後輩の俺たちにも気さくに接してくれて、自然とその背中についていきたいと思わせる、そんな無二の存在。極端に面倒臭がりなところを見せたり、時に暴君のような態度を取って先輩たちから文句を浴びせかけられることもあるけれど。そういった側面もひっくるめて、妙に周りを惹きつけるのが山田駿という人間なのだ。
2748主将として部を引っ張る一学年上の先輩は、明るくてユーモアがあって、とても人好きのするひとだ。中学の頃は世界選抜チームに選ばれていて、黄金世代と呼ばれるうちの一人だったらしい。もちろん競技への造詣も深く、カバディに明るくない顧問を置くうちの部では、部長が指導者の役回りもこなしている。インドで作った友人を介して本場の練習メニューを取り入れたり、チームの勝利のためなら努力を惜しまない彼は、掛け値無しに尊敬できる憧れの部長だ。後輩の俺たちにも気さくに接してくれて、自然とその背中についていきたいと思わせる、そんな無二の存在。極端に面倒臭がりなところを見せたり、時に暴君のような態度を取って先輩たちから文句を浴びせかけられることもあるけれど。そういった側面もひっくるめて、妙に周りを惹きつけるのが山田駿という人間なのだ。
th8n9s
DONE◇付き合ってない冬駿が二人で一緒に帰る話。大会前に色々あっただろうちょっとナイーブなしゅん君と、何か色々気持ちが溢れてくと〜い君。重い雰囲気ですが、ちゃんとハピエンです。
多分、きっと、大丈夫「あー! もう今日は解散だ、解散! 片付けたらお前らとっとと帰れよ!」
パンパンと手を叩く山田さんにせかされて、冬居たち下級生は一斉に立ち上がった。それに背を押されるように、まだ少し消化不良の顔をしたままの三年生たちは荷物を重そうに抱えると、順番に体育館をあとにする。
週に一度の全体ミーテイングは、山田さんが大声を上げて中断してくれなければ、下校時刻を過ぎたことすら気が付かないほどに今日はいつもよりも白熱していた。
何しろもうすぐ夏の大会が始まるのだ。三年生にとっては高校生活の集大成でもあるこの大会への想いの強さはひとしおなのだろう。普段は山田さんばっかりが一人で喋って終わるこの時間は、時には体育館に声が響き渡るほどに熱く盛り上がっていた。
6168パンパンと手を叩く山田さんにせかされて、冬居たち下級生は一斉に立ち上がった。それに背を押されるように、まだ少し消化不良の顔をしたままの三年生たちは荷物を重そうに抱えると、順番に体育館をあとにする。
週に一度の全体ミーテイングは、山田さんが大声を上げて中断してくれなければ、下校時刻を過ぎたことすら気が付かないほどに今日はいつもよりも白熱していた。
何しろもうすぐ夏の大会が始まるのだ。三年生にとっては高校生活の集大成でもあるこの大会への想いの強さはひとしおなのだろう。普段は山田さんばっかりが一人で喋って終わるこの時間は、時には体育館に声が響き渡るほどに熱く盛り上がっていた。
gorio
DOODLE⚠️R18とーしゅん⚠️膝立ちバック⚠️とーい顔見えないですが冬駿のオタクが描いたので冬駿です 初めて中だけでいった回の次の回の駿君(説明)めっちゃ密着して揺さぶられながら前回と同じ感覚になってきて縋る先がなくて焦りつつ色々決壊しそうになってる感じのやつです(ありがとうございました)パス→🌫に抱かれてる⚡️が見たいお方ですか?さめしば
MOURNING奥武カバd部の過去捏造話。ワンドロワンライのお題「山田駿」で書いたSSです。大幅な時間オーバーのためタグなし投稿。⚠︎副部長については背番号からの推測です2023.7.22 加筆修正済
鬼の居ぬ間に語らうは まだ夏の残り香漂う十月初旬、ある日の午後のこと。いつもの体育館、身に馴染んだウォームアップメニュー、聞き慣れた音はシューズと床の奏でるもの。そんななかいまだ不慣れに感じるのは、この夏引退した三年生のつくる空白だった。一学年抜けただけで、これほどだだっ広く感じるものなのか——天井の高い空間を見渡して、港はぼんやりと思った。加えて今日は、新しく主将に就任したばかりの山田駿をそのメンバーに欠いていた。各部活のキャプテンが揃う部長会議へ赴いた山田に代わり、副部長の港が場を仕切るイレギュラーな日。そこに居るだけでやかましくもある男を待つ体育館は、やはり普段より静かな印象だ。ウォームアップのダッシュを終えた部員たちの、息を整える呼吸音ばかりが港の耳に届いた。
3514th8n9s
DONE初夜への気持ちを固めるまで時間がかかる冬駿。あの公園の話。好きの次の一歩「なあ、冬居よ。どっちなんだ」
何が? と雑誌を膝の上に置いて、冬居はゆっくりと駿に顔を向けた。冬居の背後では、オレンジ色に染まった冬居の部屋のカーテンがそよぐ風に小さく揺れている。久しぶりに部活がない休日の、穏やかなひとときだ。けれど、こうして何も話さずとも一緒にぼんやりと過ごす時間は悪くはない。というよりも、結構好きだな、と素直に駿は思う。それに、隣で床に寝転んでいる駿を見下ろすときの、冬居のその目元が少し緩む、その瞬間も。こっちが見ていて恥ずかしくなるぐらいにわかりやすくて、思わず気づかないふりをしてしまうくらいに。
想いが通じ合うとか、そんなドラマみたいに小難しいことはまだ駿にはよくわからない。今だって冬居とはくだらない喧嘩もするし、部活では生意気にも意見だって言ってくる。お互い長い付き合いだから考え方だって違うことはもう知っている。それでもこうしてほんの小さなことにも胸の内をくすぐられるような心地になるのは、冬居のことがやっぱり特別だからなんだろう。
5681何が? と雑誌を膝の上に置いて、冬居はゆっくりと駿に顔を向けた。冬居の背後では、オレンジ色に染まった冬居の部屋のカーテンがそよぐ風に小さく揺れている。久しぶりに部活がない休日の、穏やかなひとときだ。けれど、こうして何も話さずとも一緒にぼんやりと過ごす時間は悪くはない。というよりも、結構好きだな、と素直に駿は思う。それに、隣で床に寝転んでいる駿を見下ろすときの、冬居のその目元が少し緩む、その瞬間も。こっちが見ていて恥ずかしくなるぐらいにわかりやすくて、思わず気づかないふりをしてしまうくらいに。
想いが通じ合うとか、そんなドラマみたいに小難しいことはまだ駿にはよくわからない。今だって冬居とはくだらない喧嘩もするし、部活では生意気にも意見だって言ってくる。お互い長い付き合いだから考え方だって違うことはもう知っている。それでもこうしてほんの小さなことにも胸の内をくすぐられるような心地になるのは、冬居のことがやっぱり特別だからなんだろう。
さめしば
TRAINING冬駿のSS/お題ガチャの結果(https://odaibako.net/gacha/3227?id=2CM6gwU9uPRVVpLV&share=tw)をベースに書きました(シチュだけ見てください)。キスしながら山田があれこれ考えてるだけの話。 4682さめしば
DONE付き合ってない冬駿のSSです。4月のはじまりの日の話。⚠️未来捏造注意トリックスターを欺く日「僕、高校まででカバディ辞めようと思います」
「……へ?」
ぱちくりと音がしそうなほど大きな瞬きをひとつ。次いで、ふたつの目がみるみるうちに見開かれていく様を僕は興味深く見つめた。台詞の意味をじわじわと理解し始めたらしい彼——ひとつ年上の幼馴染みは、二の句も告げない衝撃をその顔に露わにした。
何の変哲もない、春休みのとある一日。朗らかな陽気漂う正午前の出来事だった。
この春から大学生になる幼馴染みは僕の自室に入り浸り、ゲームをしたり漫画を読んだり代わり映えのしないくつろぎっぷりを謳歌している。特に予定もない日の、なんとなく二人で過ごすいつもの自由時間。お昼ご飯どうしましょうか、そういや腹減ってきたな、うち何か食べるものあったかなあ、なけりゃラーメンでも食いに行こーぜ。他愛もない会話が途切れて訪れるその「間」を狙い、ねえ駿君、とまずは名前を呼んで彼の意識をこちらに引きつける。普段と同じ声色を心掛けながら、あらかじめ用意していた台詞を吐いた。自分でも少し驚くくらい平板な響きが空間に放たれ、広がったのは動揺という名の大きな波紋。
3267「……へ?」
ぱちくりと音がしそうなほど大きな瞬きをひとつ。次いで、ふたつの目がみるみるうちに見開かれていく様を僕は興味深く見つめた。台詞の意味をじわじわと理解し始めたらしい彼——ひとつ年上の幼馴染みは、二の句も告げない衝撃をその顔に露わにした。
何の変哲もない、春休みのとある一日。朗らかな陽気漂う正午前の出来事だった。
この春から大学生になる幼馴染みは僕の自室に入り浸り、ゲームをしたり漫画を読んだり代わり映えのしないくつろぎっぷりを謳歌している。特に予定もない日の、なんとなく二人で過ごすいつもの自由時間。お昼ご飯どうしましょうか、そういや腹減ってきたな、うち何か食べるものあったかなあ、なけりゃラーメンでも食いに行こーぜ。他愛もない会話が途切れて訪れるその「間」を狙い、ねえ駿君、とまずは名前を呼んで彼の意識をこちらに引きつける。普段と同じ声色を心掛けながら、あらかじめ用意していた台詞を吐いた。自分でも少し驚くくらい平板な響きが空間に放たれ、広がったのは動揺という名の大きな波紋。
th8n9s
DONEボーナスコミック諸々を深読みした冬駿の話。好きだと気付く瞬間。めちゃ捏造あり。※コミックスのみ収録の話を含みます。
僕の好きな人 ――山田駿は、身勝手である。
「遊ぶぞ冬居ー‼︎」
「やるぞ冬居‼︎」
「行くぞ冬居‼︎」
急な閃きに、気付けば周りを巻き込むその求心力は幼いころから山田さんの得意技だった。成長してからもそれは変わらず、時にはくだらない思いつきに仲間を誘って夢中になる時もあれば、勝利を得るためだったらガラにもなくひとり勉強にだって打ち込む時もあった。どんなことでも楽しそうな顔をして、いつだって一番高いところで笑っている。そんな人だったからこそ、隣に住むよしみか、遊びに、カバディに、そして高校進学に至るまで、強引に引き込まれることにうんざりとしながらも、怖がりな自分が知らない世界に足を踏み入れることができたのだと、冬居は思う。
2580「遊ぶぞ冬居ー‼︎」
「やるぞ冬居‼︎」
「行くぞ冬居‼︎」
急な閃きに、気付けば周りを巻き込むその求心力は幼いころから山田さんの得意技だった。成長してからもそれは変わらず、時にはくだらない思いつきに仲間を誘って夢中になる時もあれば、勝利を得るためだったらガラにもなくひとり勉強にだって打ち込む時もあった。どんなことでも楽しそうな顔をして、いつだって一番高いところで笑っている。そんな人だったからこそ、隣に住むよしみか、遊びに、カバディに、そして高校進学に至るまで、強引に引き込まれることにうんざりとしながらも、怖がりな自分が知らない世界に足を踏み入れることができたのだと、冬居は思う。
みぃな
DONE『SEVEN☆STORY』2話①名前の変更
三枝木敬治→佐々木浩治
神山駿一→金山周一
次から描いたら上げる1ページ更新になります💧
溜まりましたらまとめて再アップする形になると思います。
どうぞよろしくお願いします(๑・̑◡・̑๑) 5
さめしば
TRAINING冬駿のSS/診断メーカー(https://shindanmaker.com/375517)のお題「吊り橋効果」で書きました。「こっ、こわ、怖かった……」
「っだーもう! 歩きづれーから離れろって冬居」
後ろからしがみつくように抱きついてくる男を半ば引き摺りながら、人ごみを縫うようにのろのろと歩く。日曜日の遊園地は、予想通り多くの来場客で賑わっていた。名物のひとつであるジェットコースターから無事生還して数分、怖がりと心配性を極める幼馴染みはずっとこんな調子だ。
「うう、足元がフワフワしてる……僕たち今ほんとに、地上を歩いてるんですよね……?」
似たような台詞をもう三回は聞いた。弱っている人間にツッコミを入れるのも野暮な真似か、とぐっと飲み込んでやるけれど。
「あれはお前にゃレベル高すぎるって忠告してやったろ。絶対乗るって聞かなかったけどよ」
1573「っだーもう! 歩きづれーから離れろって冬居」
後ろからしがみつくように抱きついてくる男を半ば引き摺りながら、人ごみを縫うようにのろのろと歩く。日曜日の遊園地は、予想通り多くの来場客で賑わっていた。名物のひとつであるジェットコースターから無事生還して数分、怖がりと心配性を極める幼馴染みはずっとこんな調子だ。
「うう、足元がフワフワしてる……僕たち今ほんとに、地上を歩いてるんですよね……?」
似たような台詞をもう三回は聞いた。弱っている人間にツッコミを入れるのも野暮な真似か、とぐっと飲み込んでやるけれど。
「あれはお前にゃレベル高すぎるって忠告してやったろ。絶対乗るって聞かなかったけどよ」
すぐに戻す/すっげえ笑顔
PASTメディア欄からこれ消えてたの忘れてたので〜好きなギャグ日麻雀トレスだぞい(^^)
パスし続ける不運な奴、絶対ストッチだよね
これと、子供が記憶喪失になって宮崎駿は覚えてるのに父さんのことは覚えてないやつもスタンとランディでトレスしたいと思ってました 2
th8n9s
DONE一線のその前すらも越えられなくて勝負に出たと~い君の冬駿その一線を越えていけ「山田さんの意気地無し」
「うるせー」
冬居のじっとりとした視線を無視して、駿はコップに入ったお茶をごくんと飲み込んだ。霞家に昔からあるガラスのコップに、幼い頃から飲んできたその味。少しぬるくても、その変わらなさにほっとしたのも束の間、冬居が音もなくすっと近づいて来る。
「お、おい、ちょっと待てって冬居。俺たちにはまだ早いだろ。冷静になれ。話し合おうぜ、な?」
「試合、全部終わったらいいって言ってたの、山田さんでしょ」
「俺にも色々あんだよ! おい、コラ、こっち来んな!」
「だ、大丈夫ですよ。何があった時のためにちゃんと準備してるし……ほら!」
「救急箱が何の役に立つんだよ!」
ぐい、と距離を詰めてくる冬居から、逃げるように足をもぞもぞと動かし続ける。後ろへ這いずるが、あっという間に追いつかれてしまった。無駄にリーチの長い腕に体を挟まれ、床にすこんと押し倒される。
3152「うるせー」
冬居のじっとりとした視線を無視して、駿はコップに入ったお茶をごくんと飲み込んだ。霞家に昔からあるガラスのコップに、幼い頃から飲んできたその味。少しぬるくても、その変わらなさにほっとしたのも束の間、冬居が音もなくすっと近づいて来る。
「お、おい、ちょっと待てって冬居。俺たちにはまだ早いだろ。冷静になれ。話し合おうぜ、な?」
「試合、全部終わったらいいって言ってたの、山田さんでしょ」
「俺にも色々あんだよ! おい、コラ、こっち来んな!」
「だ、大丈夫ですよ。何があった時のためにちゃんと準備してるし……ほら!」
「救急箱が何の役に立つんだよ!」
ぐい、と距離を詰めてくる冬居から、逃げるように足をもぞもぞと動かし続ける。後ろへ這いずるが、あっという間に追いつかれてしまった。無駄にリーチの長い腕に体を挟まれ、床にすこんと押し倒される。
gorio
MOURNINGなんでも許せる人向け 飲み会で酔ってやらかしてる冬駿。大学生くらいで付き合ってます元ネタはフォロワーの引いたお題ガチャ https://odaibako.net/gacha/1226 だったんですが、はじめの印象とわりと違う感じになった気がします(なんで!?)オチもなんかすごい突然イマジナリーです。みんな揃ってる回も見たいですね…
🌫最初から酔ってます 3
shiroku_mawaru
DONE天上楽土、堕落のすゝめ 全員生還おめでとうイラスト!!!あんまりネタバレはないと思いますが、一応……。左から
大谷幸叶(白廻)、伊墨冬司郎(satuki様)、峯山杏花(夜子様)、道木駿佑(あいねい様)
gorio
MOURNING⚠️冬駿の騎乗🔞 しっかりカップルです。仲良し。⚠️出し入れ程度なので激しくないけど🔞です。
⚠️真っ白 めっちゃラフです
さめしばさんの一枚絵を見てその前後が見たすぎて、短い漫画の練習もかねて久々にネーム(?)を描きました。よいものを見せていただきました…
正気に戻る前に貼っとけという精神です 細かいとこ読めなかったらすみません
パス104です。上記大丈夫な方はどうぞ 3
さめしば
DONE付き合ってる冬駿のSS/高3と大1のふたりの、誕生日と年の差の話。⚠️冬居は冬生まれという勝手な想定のもと書いた話です。プロフィール&未来捏造注意。単体で読めますがこちら(https://poipiku.com/3976714/5901839.html)の前日譚でもあります。2022.11.15 加筆修正
You made my day!「おめでとうございます! 今日の一位は水瓶座のあなた!」
僕の毎朝を彩るお決まりのひとつ、とある情報番組の星占い。そのカラフルな画面に、ばんと大きく自分の星座が映し出されている。やった一位だ、と独り言が思わず[[rb:溢 > こぼ]]れて、身体の内側からぽうっとパワーが湧いてくるような心地がした。明るいナレーションが添えるワンポイントアドバイスは、期待した類いのものではなかったけれど。「チャレンジはうまくいく」とか「ここ一番の勝負運を発揮する」といった一言なら、何もかもが完璧だったのに——とは言え一日のスタートとして充分すぎるほど上々な報せは、間違いなく僕の背中を押してくれるはずだ。持ち物リストを今一度入念に確認し、自室を後にした。
9416僕の毎朝を彩るお決まりのひとつ、とある情報番組の星占い。そのカラフルな画面に、ばんと大きく自分の星座が映し出されている。やった一位だ、と独り言が思わず[[rb:溢 > こぼ]]れて、身体の内側からぽうっとパワーが湧いてくるような心地がした。明るいナレーションが添えるワンポイントアドバイスは、期待した類いのものではなかったけれど。「チャレンジはうまくいく」とか「ここ一番の勝負運を発揮する」といった一言なら、何もかもが完璧だったのに——とは言え一日のスタートとして充分すぎるほど上々な報せは、間違いなく僕の背中を押してくれるはずだ。持ち物リストを今一度入念に確認し、自室を後にした。