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    ドラちゃん

    nemurinekomaru

    PROGRESSロナドラ♀里帰り出産の続きのノス視点です。
    ノスはドラちゃんを娘みたいに思っているので、元から眼中になかったロナ君を許せないしちょっと嫉妬している。
     慣れぬベッドの上でくうくうと寝息を立てながら浮かべる寝顔はいくつになっても幼いままだった。200歳を超えてもこの子は何も変わらない幼さを持ち続けていることに何度安堵しただろう。
     ドラルクからの呼び名がノースディンおじさまから師匠せんせいへと変わり、生意気な口を叩けるようになったのは反骨神を育てることに成功したというのに、昔買い与えた真っ白なテディベアを抱いて眠るいつまでも小さく手のかかる弟子が、たかだか二十年と少ししか生きていない人間の若造の子を孕んでいるという事実が何より耐えがたかった。
     人間なんてあと五十年もすれば老いてしまうのだから、その頃には幼いあの子は飽きてしまうだろうからと、共に暮らすことを許した結果がこれだった。ダンピールのような交じりものを産む気なのかと問い詰めたくなってしまったのは、この子の言う通りロートルと呼ばれるべき古い考えに固執している証拠ではあるのだが、二世紀は前のあの子に吸血鬼としての生きる術を教えていた時期を考えると仕方がないものでありながらも、ドラルクのためにあるこの部屋以外の城の惨状が自分の感情を抑えきれていない事実をハッキリと告げてくる。
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    ひまのよわ(暇乃余和)

    MAIKINGぽいぴくって書きかけのものでも載せてかまわないのだろう?!
    あとちょっとだけどタイムアップです、あとでちゃんと仕上げるつもりなので上げちゃう。

    リユニ世界でのお話です。
    個人的な妄想として、あと2021お正月イベントのこともあり、リン・ウッド家とアルドラちゃんはそこそこ仲がいいと思い込んでる、そういう話。
    (タイトル未定、途中まで書いたアルドラちゃんとリンウッド家の話) 焼いて固めたひき肉の塊に、ナイフが押し込まれて、ほとんど抵抗なく二つに分かれる。
     勢い余ったナイフが皿と、かちゃんという軽やかな音を立てた後、ソースが跳ねた。
     トマトソースの赤茶けた色をした、まん丸い模様が木製のテーブルに描き出される。
     染み付いてはいけないと、すかさずナプキンが差し出されて、これは母親という生き物の習性のようなものだろうかとアルドラは思案する。当の娘(実の娘)はアルドラの真向いに座っていて、ただ黙々とハンバーグを食べ進めていた。つんと澄まして背伸びしたような表情は、塔士団の誰もが見慣れたものだ。しかし、少女らしくすべすべとした頬が膨らみ、それからもごもごと動いて、口角をあげて満足気に飲み込む様子を見たことがある者はそうはいないだろう。どうやら美味しかったらしい。そんな娘の様子を目にして、アルドラから見て右の、そしてジョーから見れば左手の席で手を組んだをしたリズが、にこにこと笑っている。彼女を『ドSの鬼軍曹』などと呼ぶのはジョーくらいなもので、それはそれで仕方ない面もあるのだが、しかし、ここで穏やかに微笑む女性は、確かに母親の顔をしていた。
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