ミルクティー
DONE③9/10 GWTwebオンリー〈広川神社観月祭〉作品。暁Kタイトル:口には出さない約束を
原作寄り。1~3章までのギスギスした二人。
※数箇所背景の色が違いますが、全てひとつの作品として繋がっています。 19
ミルクティー
DONE②9/10 GWTwebオンリー〈広川神社観月祭〉作品。暁K
タイトル:小さな小さな、大切な君を。
KKいます。同棲設定。
以前、診断メーカーで出た『このセリフを入れて書こう』みたいなお題を使って書きました。(お題:うわぁ、ちっちゃいね) 12
ミルクティー
DONE7月暁Kワンドロワンライ。お題:七夕をお借りしました!後悔、涙を乗り越えた先にある景色。
願いは時と風を超えて。———今日も、駄目だった。
寝苦しさと押し潰されそうな感情にがばっと布団から飛び起きる。
いるはずの無い隣、一人で迎える何度目の朝。
あの言葉は、何だっけ。
============================
「独り占めの景色ってこういう風に映るんだね」
はしゃいでいたのか、咄嗟に出たのはおかしなもので。カゲリエに浮かぶ丸い照明が星のようでキラキラしていて、子供のような気持ちに戻れる。
姿は見えなくともハァと呆れたような顔をしているだろう相棒が口を開いた。
『オレもいるだろ?暁人クン』
茶化すように横槍を入れ、そうだと口をおさえた時にはもう遅い。
誰もいないベンチに腰掛け、赤や黄色、ピンクに彩られたカラフルな電飾を見上げながら三色団子を頬張る。
3034寝苦しさと押し潰されそうな感情にがばっと布団から飛び起きる。
いるはずの無い隣、一人で迎える何度目の朝。
あの言葉は、何だっけ。
============================
「独り占めの景色ってこういう風に映るんだね」
はしゃいでいたのか、咄嗟に出たのはおかしなもので。カゲリエに浮かぶ丸い照明が星のようでキラキラしていて、子供のような気持ちに戻れる。
姿は見えなくともハァと呆れたような顔をしているだろう相棒が口を開いた。
『オレもいるだろ?暁人クン』
茶化すように横槍を入れ、そうだと口をおさえた時にはもう遅い。
誰もいないベンチに腰掛け、赤や黄色、ピンクに彩られたカラフルな電飾を見上げながら三色団子を頬張る。
ミルクティー
DONE6月暁Kワンドロワンライ2作目。→お題【梅雨】をお借りしました。
あの夜にいた二人だから、今を乗り越えられる。
生きる雨の音は。 雨が窓を激しく叩きつける。空は薄暗い。
意識の遠くで微かに聞こえていたのがだんだんと大きくなり、雨音と共に眠りから覚醒を遂げる。
まだ重い瞼を開くと同じようにぼんやり外を見つめる横顔が目に入り、こちらに気づくと相手は小さく”おはよう”と声をかけた。
「朝から雨って、なんだか憂鬱になるよね」
「まぁ梅雨だからな。そういえばあの時もずっと夜で、たまに雨が降ってたな」
ぽつり、ぽつり。
そっと開く口からこぼれるのは遠い昔の思い出のようで、実は近い日の話。
「そうだね。でも、あの時の雨は好きじゃなかった」
思い出の中から一本棘の付いた蔓を引き出すように、暁人は目の前の相手に語り返す。
「肌に当たって濡れている筈なのに、冷たくないんだ。
1568意識の遠くで微かに聞こえていたのがだんだんと大きくなり、雨音と共に眠りから覚醒を遂げる。
まだ重い瞼を開くと同じようにぼんやり外を見つめる横顔が目に入り、こちらに気づくと相手は小さく”おはよう”と声をかけた。
「朝から雨って、なんだか憂鬱になるよね」
「まぁ梅雨だからな。そういえばあの時もずっと夜で、たまに雨が降ってたな」
ぽつり、ぽつり。
そっと開く口からこぼれるのは遠い昔の思い出のようで、実は近い日の話。
「そうだね。でも、あの時の雨は好きじゃなかった」
思い出の中から一本棘の付いた蔓を引き出すように、暁人は目の前の相手に語り返す。
「肌に当たって濡れている筈なのに、冷たくないんだ。
ミルクティー
DONE★6月暁Kワンライのお題:ジューンブライド完成品★『結婚式を挙げないと出れない部屋に閉じ込められた』という感じです。
※同棲しています
※あっきーの表情がコロコロ変わるよ
ずっと共に、永遠に。 うだるような暑さ。
季節は刻々と過ぎ行き、気がつけば梅雨の始まりを迎えた。
「暑いな…。そろそろクーラー付けようよ」
いかにも嫌な感情を顔に出しながら青年は隣を歩く相手に声をかける。
「そうだな。でもまずは扇風機の掃除が先だ」
言葉をかけられた相手はハハッと笑いながら背中をポンポンと叩く。
他愛もない会話を交わし、軽くはしゃぎながら雨が襲う前に家路へと急ぐ。
ここを曲がって公園から近道をしよう。大通りから行くよりかは幾分か早く着く道だからそれをよく知っていて。
パサッ。
角を曲がろうとした時、視線の端に何か動くものが落ちたような気配が。
微かな音を鳴らした正体は栞に近いサイズの紙切れで、表面に鮮やかな青と紫の紫陽花が咲いていた。
10687季節は刻々と過ぎ行き、気がつけば梅雨の始まりを迎えた。
「暑いな…。そろそろクーラー付けようよ」
いかにも嫌な感情を顔に出しながら青年は隣を歩く相手に声をかける。
「そうだな。でもまずは扇風機の掃除が先だ」
言葉をかけられた相手はハハッと笑いながら背中をポンポンと叩く。
他愛もない会話を交わし、軽くはしゃぎながら雨が襲う前に家路へと急ぐ。
ここを曲がって公園から近道をしよう。大通りから行くよりかは幾分か早く着く道だからそれをよく知っていて。
パサッ。
角を曲がろうとした時、視線の端に何か動くものが落ちたような気配が。
微かな音を鳴らした正体は栞に近いサイズの紙切れで、表面に鮮やかな青と紫の紫陽花が咲いていた。
ミルクティー
MAIKING6月暁Kワンドロワンライ。お題【ジューンブライド】結婚式を挙げないと出れない部屋に閉じ込められたお話。
ちゃんと完成させるので、今回は一部分公開。
楽しい結婚式の始まり、かな? これは夢だ。
深呼吸して開く三度目の瞼。
やはり変わらない光景。
首を回して辺りを伺うと、何度も正しい位置に頭を戻される。
「もう少しで終わりますから辛抱してください」
淡々と語りながら手際良くヘアセットを行うスタッフの表情は覗うことが出来ない。
それはそうだ。
この部屋には鏡が無い。しかも入っていきなり別々に引き剥がされたと思ったら上着を脱いで軽くメイクを施された。
着させられたのは白とグレーの色合いのタキシード。
勿論今まで着た経験は無く、何故か自身のサイズに丁度合うように仕立てたられた上着に袖を通すと、ほのかに漂う花の香りが鼻孔をくすぐる。
終わったら次はヘアセット。
ワックスを手のひらで十分に伸ばして前髪を持ち上げられると、てきぱきと手際よくオールバックが完成。
1808深呼吸して開く三度目の瞼。
やはり変わらない光景。
首を回して辺りを伺うと、何度も正しい位置に頭を戻される。
「もう少しで終わりますから辛抱してください」
淡々と語りながら手際良くヘアセットを行うスタッフの表情は覗うことが出来ない。
それはそうだ。
この部屋には鏡が無い。しかも入っていきなり別々に引き剥がされたと思ったら上着を脱いで軽くメイクを施された。
着させられたのは白とグレーの色合いのタキシード。
勿論今まで着た経験は無く、何故か自身のサイズに丁度合うように仕立てたられた上着に袖を通すと、ほのかに漂う花の香りが鼻孔をくすぐる。
終わったら次はヘアセット。
ワックスを手のひらで十分に伸ばして前髪を持ち上げられると、てきぱきと手際よくオールバックが完成。
ミルクティー
DONE【暁K】ほのぼの会話中心。暁人がお酒飲む表現あり。食べ物の好みは捏造万歳!
一時の休息をともに。ここを曲がったら目的地のすぐそば。
だったはず。
そう、そうだ。
「あれ?」
これはそう、完全に迷ったのだ。
先程から同じところをグルグル回っている気がして、信じたくなかったがトタンの崩れそうな煙草屋の角を曲がった時に疑惑は確信に変わった。
『ちょっと休むか、暁人。···ぷっ』
「笑うなよ···」
元々刑事として街を走り回っていたKKは、だいぶ前から暁人が道に迷っていることは分かっていたが、自身で解決させるために言わないでおこうと黙っていた。
でも、角を曲がった時の冷や汗が流れるだらしない相棒の顔を煙草屋のガラス越しに見ると、我慢していた感情を抑えきれずに吹き出すしか他無かった。
『わりぃわりぃ。さっき買ったお茶でも飲んで落ち着こうぜ』
3022だったはず。
そう、そうだ。
「あれ?」
これはそう、完全に迷ったのだ。
先程から同じところをグルグル回っている気がして、信じたくなかったがトタンの崩れそうな煙草屋の角を曲がった時に疑惑は確信に変わった。
『ちょっと休むか、暁人。···ぷっ』
「笑うなよ···」
元々刑事として街を走り回っていたKKは、だいぶ前から暁人が道に迷っていることは分かっていたが、自身で解決させるために言わないでおこうと黙っていた。
でも、角を曲がった時の冷や汗が流れるだらしない相棒の顔を煙草屋のガラス越しに見ると、我慢していた感情を抑えきれずに吹き出すしか他無かった。
『わりぃわりぃ。さっき買ったお茶でも飲んで落ち着こうぜ』
時和わかな
DONEイベントで出したものです。全年齢。暁Kですが、解釈はご自由に。
ハッピーエンドです。
⚠️軽い嘔吐表現有り。暁人の家族が出てきます。
プロポーズは突然に。『本日の特集です。日本が同性婚を法的に認め、憲法や法律も見直されてから早くも一年が経ちました。この一年で世の中はどのように変わっていったのでしょうか…』
「あっという間だな…」
ズズッとマグカップに入ったコーヒーを啜る。今日はKK様特製インスタントコーヒーだ。一味も二味も違う。と思いこめばリッチになる、はずだ…
「暁人のおかげでインスタントコーヒーじゃ物足りなくなっちまったな…コーヒーなんてどれも同じだと思ってたんだが…」
やっぱり豆にこだわって丁寧に淹れたもんとは味も香りも全然違う「最近のインスタントコーヒーは美味しいから侮れないよ!」なんてアイツは言ってたが…まぁ手軽さを考えれば確かになかなかのもんか。
12155「あっという間だな…」
ズズッとマグカップに入ったコーヒーを啜る。今日はKK様特製インスタントコーヒーだ。一味も二味も違う。と思いこめばリッチになる、はずだ…
「暁人のおかげでインスタントコーヒーじゃ物足りなくなっちまったな…コーヒーなんてどれも同じだと思ってたんだが…」
やっぱり豆にこだわって丁寧に淹れたもんとは味も香りも全然違う「最近のインスタントコーヒーは美味しいから侮れないよ!」なんてアイツは言ってたが…まぁ手軽さを考えれば確かになかなかのもんか。
リョウ
DONE紫煙という、薄幕越しに見るKKに見惚れる暁人くん視点の暁Kです。「広川神社例祭」にて展示しました。
前置き:ED後K受肉世界線
薄幕 考えごと、しているのかな。
ソファに腰掛けた僕は、隣に座るKKを眺めてそう思った。
咥え煙草で資料を睨みつけているKKは、時々苛ついた様子で頭を掻いては紫煙を吐き出している。ローテーブルの上の灰皿には、吸い殻で小さな山が出来ていた。捨てに行かなきゃなと思いつつも、僕はKKから目を離したくなくてそのままになっている。
いつの間にか、室内は煙草の煙が充満していた。換気をした方が良いのは明白だけれど、窓を開けるのは寒い。近所の桜が蕾を開き始めるほどに昨日までは暖かかったのに、今日は寒かった。花冷えというやつだろう。だから僕は窓を開けるのを躊躇っていた。
空気清浄機なんて立派なものは、この部屋にはない。閉め切った部屋の中で行き場を無くした紫煙がKKの周りを漂い、彼の姿を隠そうとする。疎らな濃さのベールは、蛍光灯の光をあちらこちらに屈折させて、その向こうにいるKKの姿を幻想的に見せている。
1568ソファに腰掛けた僕は、隣に座るKKを眺めてそう思った。
咥え煙草で資料を睨みつけているKKは、時々苛ついた様子で頭を掻いては紫煙を吐き出している。ローテーブルの上の灰皿には、吸い殻で小さな山が出来ていた。捨てに行かなきゃなと思いつつも、僕はKKから目を離したくなくてそのままになっている。
いつの間にか、室内は煙草の煙が充満していた。換気をした方が良いのは明白だけれど、窓を開けるのは寒い。近所の桜が蕾を開き始めるほどに昨日までは暖かかったのに、今日は寒かった。花冷えというやつだろう。だから僕は窓を開けるのを躊躇っていた。
空気清浄機なんて立派なものは、この部屋にはない。閉め切った部屋の中で行き場を無くした紫煙がKKの周りを漂い、彼の姿を隠そうとする。疎らな濃さのベールは、蛍光灯の光をあちらこちらに屈折させて、その向こうにいるKKの姿を幻想的に見せている。
リョウ
DONE二月あきけ企画より「薄氷」です。片想い暁くんの独白。
前置き:K受肉世界線です。
好き。愛してる。誰よりも大切で、ずっと側にいたい。
この感情に名前をつけろと言われたなら、誰もが「それは恋」と答えるだろう。けれど、僕はそんな簡単な言葉ですませたくない。
彼の声を聞くと、心が安らぐ。
彼のそばにいると、胸の辺りがあたたかくなる。
彼と目が合うと、鼓動が高鳴る。
名前を呼ばれる度、相棒と手を差し伸べられる度に僕は嬉しくて、彼に夢中になってしまう。
ずっと、ずっと、それこそ、死んでもずっと一緒にいたい。
でも、そんなこと叶わないってわかってる。
もし、彼が僕の感情を知ったなら、彼は僕から離れていくだろう。「馬鹿な事を」って僕の想いを一蹴して、それこそ逃げるみたいに姿を消すだろう。
868この感情に名前をつけろと言われたなら、誰もが「それは恋」と答えるだろう。けれど、僕はそんな簡単な言葉ですませたくない。
彼の声を聞くと、心が安らぐ。
彼のそばにいると、胸の辺りがあたたかくなる。
彼と目が合うと、鼓動が高鳴る。
名前を呼ばれる度、相棒と手を差し伸べられる度に僕は嬉しくて、彼に夢中になってしまう。
ずっと、ずっと、それこそ、死んでもずっと一緒にいたい。
でも、そんなこと叶わないってわかってる。
もし、彼が僕の感情を知ったなら、彼は僕から離れていくだろう。「馬鹿な事を」って僕の想いを一蹴して、それこそ逃げるみたいに姿を消すだろう。
リョウ
DONE12月あきけ企画より「大晦日」をお借りしました。来年もよろしくお願いしますー!
前置き:K受肉ハッピー世界線です
来年も… 冬の冷え切った凛とした空気。吐く息は白く夜の闇に浮かぶ。
「くそっ、さみぃな」
暁人の隣でKKが両手を擦り合わせている。手袋をしていても、指先が冷えてしまう。
「あったかい格好しなって言っただろ」
「してるよ。着込んでも寒いもんは寒い」
口元が隠れるくらいに厳重に撒かれたマフラーの下から憮然と答えたKKの鼻は赤みを帯びていた
「お前は寒くないのかよ」
「寒いよ。寒いけど、KKほどじゃないかな」
厚手のダウンを着たKKとは違い、暁人はチェスターコートにマフラーをゆったりと巻いている。真冬にバイクを走らせる暁人にとって、バイクに乗っている時の斬りつけるような冷たい風に比べれば、人が密集している今はそこまで辛い寒さではないのだろう。
1546「くそっ、さみぃな」
暁人の隣でKKが両手を擦り合わせている。手袋をしていても、指先が冷えてしまう。
「あったかい格好しなって言っただろ」
「してるよ。着込んでも寒いもんは寒い」
口元が隠れるくらいに厳重に撒かれたマフラーの下から憮然と答えたKKの鼻は赤みを帯びていた
「お前は寒くないのかよ」
「寒いよ。寒いけど、KKほどじゃないかな」
厚手のダウンを着たKKとは違い、暁人はチェスターコートにマフラーをゆったりと巻いている。真冬にバイクを走らせる暁人にとって、バイクに乗っている時の斬りつけるような冷たい風に比べれば、人が密集している今はそこまで辛い寒さではないのだろう。
リョウ
DONE12月あきけ企画より「クリスマス」です。どうにかクリスマスに間に合ったー!前置き:K受肉ハッピー世界線。
渋谷は華やいでいた。喧騒は常とは違い、どこかあたたかい響きを持っているように感じるのは、クリスマスであるという先入観故なのか。その賑わいは日が暮れてからも変わらない。
「チッ。人が多すぎるな」
苛立ちから舌打ちするKKを暁人が宥める。
「仕方ないよ。クリスマスだし」
「それが理解できねーんだよ。浮かれてはしゃぐ意味がわからん」
「お祭りみたいなものだろ? 誰も、深く考えてないよ」
祓いの仕事の帰り道、二人連れ立って歩いている。寒いからと最短コースを選んだが、急がば回れというやつか、この人混みならば駅前を避けた経路にすべきだったとKKは後悔していた。
渋谷の駅前はイルミネーションで着飾られ、いつも以上に賑やかで華やいでいた。その中を歩く人々は男女の二人連れが多い様子。
1633「チッ。人が多すぎるな」
苛立ちから舌打ちするKKを暁人が宥める。
「仕方ないよ。クリスマスだし」
「それが理解できねーんだよ。浮かれてはしゃぐ意味がわからん」
「お祭りみたいなものだろ? 誰も、深く考えてないよ」
祓いの仕事の帰り道、二人連れ立って歩いている。寒いからと最短コースを選んだが、急がば回れというやつか、この人混みならば駅前を避けた経路にすべきだったとKKは後悔していた。
渋谷の駅前はイルミネーションで着飾られ、いつも以上に賑やかで華やいでいた。その中を歩く人々は男女の二人連れが多い様子。
リョウ
DOODLE無操作時のセリフにテンション爆上がりして殴り書いたやつを晒します。K生存ルートがあるんじゃないかと信じていた頃に書いたので色々アレな感じですがアップしちゃう!
暁人くんはハッピーエンドを信じている。
それは恋 恋って言うんだろうか。この感情は。
吊り橋効果って言葉があるけれど、それなのかな? でも命の危険のドキドキとは明らかに違う気がする。
「暁人。あーきーとー。あきとくんー」
え、なに? なんなのその呼び方。
「チッ 心ここに在らずかよ」
ありました。さっきまで心ここにありました。でも今のあなたの声で、話し方で、どっかに飛んでいきました。
なんでそんなに可愛いだよ。
いや、推定年齢アラフォーのおじさんに対して可愛いって思うのっておかしくないか? でも可愛い。可愛いって思ってしまう。
格好良いとも思ってる。それは間違いない。
でもそれ以上に思うのは、
可愛い。
この一言。これに尽きる。
皮肉屋な憎まれ口も、すぐムキになるところも、調子のいい軽口も、すぐ煙草吸いたがるところも、聞いてるこっちが恥ずかしくなるキザなセリフ言っちゃうところも。
780吊り橋効果って言葉があるけれど、それなのかな? でも命の危険のドキドキとは明らかに違う気がする。
「暁人。あーきーとー。あきとくんー」
え、なに? なんなのその呼び方。
「チッ 心ここに在らずかよ」
ありました。さっきまで心ここにありました。でも今のあなたの声で、話し方で、どっかに飛んでいきました。
なんでそんなに可愛いだよ。
いや、推定年齢アラフォーのおじさんに対して可愛いって思うのっておかしくないか? でも可愛い。可愛いって思ってしまう。
格好良いとも思ってる。それは間違いない。
でもそれ以上に思うのは、
可愛い。
この一言。これに尽きる。
皮肉屋な憎まれ口も、すぐムキになるところも、調子のいい軽口も、すぐ煙草吸いたがるところも、聞いてるこっちが恥ずかしくなるキザなセリフ言っちゃうところも。
リョウ
MENUGWTオンリー「広川神社百鬼夜行」で頒布する新刊サンプルです。以前DL配布した『夢想』の再録紙書籍版です。CP要素はかなり薄く、暁+Kくらいの暁K小説です。ED後、一人残された暁人くんが前を向いて進めるようになるまでのお話です。
【注意】
下記が苦手な方は閲覧・購入をお控えください。
・ED後のストーリーのため、ネタバレを含みます。
・独自解釈、独自設定を含みます。 3075
時和わかな
DONE暁K。付き合ってる。みんな生きてる。最近個人的に色々あって思いついた産物。勢いで書きました。
愛するということKKの機嫌が悪い。
理由は大体分かっている。
最近急な仕事が舞い込む。それだけなら特に問題はない。と、いうか…仕事の依頼があることはとても良いことだ。
問題は…
「はぁ、またかよ」
ガリガリと頭を掻くKK。苛立ちが隠しきれていない。
「仕事があるのはいいが、こうも予定を潰されちまうとな…」
「うーん…そうだね」
今は通常の依頼をこなしてアジトへ戻り、報告書の作成をしているところだ。明日と明後日は久々の休み!KKと一緒に過ごす…ハズだった…
『2人とも、お疲れさま。実はいい知らせと悪い知らせがあるんだけど…聞くかい?』
アジトへ戻って早々、エドからの話なんて悪い予感しかしない…KKもイヤな顔ををしている。
『黙っているという事は聞くということだな、よし』
3727理由は大体分かっている。
最近急な仕事が舞い込む。それだけなら特に問題はない。と、いうか…仕事の依頼があることはとても良いことだ。
問題は…
「はぁ、またかよ」
ガリガリと頭を掻くKK。苛立ちが隠しきれていない。
「仕事があるのはいいが、こうも予定を潰されちまうとな…」
「うーん…そうだね」
今は通常の依頼をこなしてアジトへ戻り、報告書の作成をしているところだ。明日と明後日は久々の休み!KKと一緒に過ごす…ハズだった…
『2人とも、お疲れさま。実はいい知らせと悪い知らせがあるんだけど…聞くかい?』
アジトへ戻って早々、エドからの話なんて悪い予感しかしない…KKもイヤな顔ををしている。
『黙っているという事は聞くということだな、よし』
リョウ
REHABILIリハビリSSっていうか、SSSくらいの短い暁K。受肉Kのハッピー世界線だけど、おセンチな暁くんです。
Blanc 目が覚めるとベッドには自分一人しかいなかった。隣にいるはずの恋人の姿が見えず焦ってしまう。
何の前触れもなく僕の前から消えてしまう。そんな雰囲気をKKはまとっているから、ぼくは彼の姿が見えなくなると焦りを覚えてしまうのだ。
僕は慌ててベッドを抜け出した。
下着だけで寝ていた体に急いでTシャツを纏って、小走りに寝室を出た。
玄関に一度目を向け、彼の靴がそこにあることを確認して僅か安堵する。けれど、KKの姿を見るまで完全には安心できない。僕はリビングへと向かう。
リビングに入ると、カーテンが揺れていた。
ベランダに続く掃き出し窓が開いているらしく、風が白いレースのカーテンを優しく揺らしている。今日はよく晴れているみたいで、差し込む日差しがカーテンを輝かせていた。
933何の前触れもなく僕の前から消えてしまう。そんな雰囲気をKKはまとっているから、ぼくは彼の姿が見えなくなると焦りを覚えてしまうのだ。
僕は慌ててベッドを抜け出した。
下着だけで寝ていた体に急いでTシャツを纏って、小走りに寝室を出た。
玄関に一度目を向け、彼の靴がそこにあることを確認して僅か安堵する。けれど、KKの姿を見るまで完全には安心できない。僕はリビングへと向かう。
リビングに入ると、カーテンが揺れていた。
ベランダに続く掃き出し窓が開いているらしく、風が白いレースのカーテンを優しく揺らしている。今日はよく晴れているみたいで、差し込む日差しがカーテンを輝かせていた。
rainbow_ryoki
DONE旅館の料理人暁人くんとカンヅメ小説家のK先生の話(付き合ってないけど甘々な雰囲気) 全年齢です。シチュお題でお話書くったー より
缶詰K先生と料理人暁人くん遠くの海から潮の香り、それと混じる畳の匂い
蝉の声と青くうっそうと茂った木々のざわめく音
都会の喧騒から離れた少し古めかしい旅館
そこに男はいた
最上級の部屋ではなくどちらかといえば狭い部屋
当然風呂も、便所もない 用を足すには少し離れた大浴場の手前にある便所に行くよりほかない
扉を開けてすぐ電話、食事用の卓、文机それだけしかない、窓も小さい、脱出できないようにとのことだ
「ああ……ほんっと なんもねぇな」
万年筆を置き、頬杖をつく男、彼はここに軟禁されている
文筆業といえばいいのか、もともと雑誌の胡散臭い記事を書いていた男は、ほんの気まぐれで伝奇小説を書いたらすこしばかり売れた
そこからはその続きを望む声が多くなり、今では小説家という肩書になってしまったのに筆が遅く続きはなかなか出ない
3482蝉の声と青くうっそうと茂った木々のざわめく音
都会の喧騒から離れた少し古めかしい旅館
そこに男はいた
最上級の部屋ではなくどちらかといえば狭い部屋
当然風呂も、便所もない 用を足すには少し離れた大浴場の手前にある便所に行くよりほかない
扉を開けてすぐ電話、食事用の卓、文机それだけしかない、窓も小さい、脱出できないようにとのことだ
「ああ……ほんっと なんもねぇな」
万年筆を置き、頬杖をつく男、彼はここに軟禁されている
文筆業といえばいいのか、もともと雑誌の胡散臭い記事を書いていた男は、ほんの気まぐれで伝奇小説を書いたらすこしばかり売れた
そこからはその続きを望む声が多くなり、今では小説家という肩書になってしまったのに筆が遅く続きはなかなか出ない
rainbow_ryoki
DONE同居人募集 記憶なし転生社会人同居暁Kシチュお題でお話書くったー『あなたは5時間以内に8RTされたら、二人とも新人社会人の設定で同居して暮らし始めたもりょきの暁Kの、漫画または小説を書きます。』より 全年齢。ちなみにこの2人は早めに恋人同士になります。 7
リョウ
DONE七月あきけ企画より「土用の丑の日」です。これは暁Kなのか…?というくらいCP要素は薄いですが暁Kのつもりです!
前置き:みんな生きてるハッピーな世界線です。
鰻の消失——渋谷から鰻が消えた。
「は?」
凛子の言葉に、KKは頓狂な声をあげた。
依頼が来たとアジトに呼び出された昼過ぎ。7月とは思えない猛烈な暑さの中、汗を流してアジトにやって来て告げられたのが「鰻が消えた」だ。
祓い屋のようなことをやっている自分たちへの依頼がなぜ鰻なのか。意図をつかめずKKは首を傾げる。
「鰻?」
「そう、鰻」
「土用の丑の日に食べる?」
「その鰻ね」
腕組みし、しばし考える。
「天候の影響とか……?」
「そういうことじゃない」
頭を振ると凛子は依頼書を差し出した。それを受け取り概要にさっと目を通し、別途添えられた地図を広げる。渋谷の地図だ。其処此処に赤丸がついている。よく見れば印がついているのはスーパー、魚屋、飲食店ばかりだ。
6173「は?」
凛子の言葉に、KKは頓狂な声をあげた。
依頼が来たとアジトに呼び出された昼過ぎ。7月とは思えない猛烈な暑さの中、汗を流してアジトにやって来て告げられたのが「鰻が消えた」だ。
祓い屋のようなことをやっている自分たちへの依頼がなぜ鰻なのか。意図をつかめずKKは首を傾げる。
「鰻?」
「そう、鰻」
「土用の丑の日に食べる?」
「その鰻ね」
腕組みし、しばし考える。
「天候の影響とか……?」
「そういうことじゃない」
頭を振ると凛子は依頼書を差し出した。それを受け取り概要にさっと目を通し、別途添えられた地図を広げる。渋谷の地図だ。其処此処に赤丸がついている。よく見れば印がついているのはスーパー、魚屋、飲食店ばかりだ。
shirohana
TRAININGR20暁K(苦手な人はバックしてね!)閲覧は自己責任で(y/n)KKの授乳手コキ書きたかったのに結局気持ちよくなるKKの話(本番は無し)
本編後、二人でゴーストハンターしてる設定。 3513
リョウ
DONE愛され慣れてなくてうだうだ悩んで戸惑って迷うKおじに、真っ直ぐな愛ぶつける俺様お暁様な暁K。を書こうとしたけど、私にお暁人様はまだはやかったようです…練習が必要だ!前置き:ナチュラル受肉Kおじとお暁くんは同棲しています。
もし、別れることになったらダメージが大きいのは俺の方だ。
あいつは——暁人は見た目も性格も良い。新しい相手を見つけるのなんて、難しくないだろう。なにより若い。俺と違って。
俺と付き合っていたことなんてすぐ忘れるだろう。それが若さというものだし、それで良いと思う。
それが、俺はどうだ。新たに恋愛をしたいかといえば、そんなことはない。妻と別れてから、愛だの恋だの興味はなかった。自分には向いていない。どうせ別れることになるなら、わざわざ相手を探す意味もない。なにより、そんなことに現を抜かす年齢でもない。
暁人とそういう関係になってからも、つい考えてしまうのはあいつの気持ちが俺から離れてしまうのではないかということ。あいつが俺に「好きだ」と言う度に、身体を重ねる度にそのことが脳裏に浮かんで不安になる。暁人がこんなおっさんに執心している理由がわからない。だから余計に不安になるのだろう。
5249あいつは——暁人は見た目も性格も良い。新しい相手を見つけるのなんて、難しくないだろう。なにより若い。俺と違って。
俺と付き合っていたことなんてすぐ忘れるだろう。それが若さというものだし、それで良いと思う。
それが、俺はどうだ。新たに恋愛をしたいかといえば、そんなことはない。妻と別れてから、愛だの恋だの興味はなかった。自分には向いていない。どうせ別れることになるなら、わざわざ相手を探す意味もない。なにより、そんなことに現を抜かす年齢でもない。
暁人とそういう関係になってからも、つい考えてしまうのはあいつの気持ちが俺から離れてしまうのではないかということ。あいつが俺に「好きだ」と言う度に、身体を重ねる度にそのことが脳裏に浮かんで不安になる。暁人がこんなおっさんに執心している理由がわからない。だから余計に不安になるのだろう。
rainbow_ryoki
DONE七月あきけワンライ企画 土用の丑です。 ちょっと整えるの+したら一時間こえました……
どようのうし土用の丑の日
「うなぎ、かあ」
コンビニで壁に貼られたポスターを見て、ぼんやり呟いたのは暁人だ
本当に独り言なんだろう、その後なんの未練もなく買い物を終えて次はドラッグストアだ、と言った
土用の丑といえば鰻 そしてそれが不漁になり、高級になり、スーパーやコンビニでは予約制となって数年が経つ
コンビニの予約とはいえ高価だ、子どもの頃を思い出してみたがこれほど高価なものではなかったと思う
当たり前のようにそば屋でもっとも高価なメニューではあったが今ほどではなかった、せいぜい二千円以内だった
暁人は生まれて22年、自分の半分程と言うことを考えると胸のどこかが痛むような気になってきたがそれは置いておいて
……食わせてやりたい できれば、ちょっと良い物を 腹いっぱいとは言わないが、ちゃんとした一人前を
3335「うなぎ、かあ」
コンビニで壁に貼られたポスターを見て、ぼんやり呟いたのは暁人だ
本当に独り言なんだろう、その後なんの未練もなく買い物を終えて次はドラッグストアだ、と言った
土用の丑といえば鰻 そしてそれが不漁になり、高級になり、スーパーやコンビニでは予約制となって数年が経つ
コンビニの予約とはいえ高価だ、子どもの頃を思い出してみたがこれほど高価なものではなかったと思う
当たり前のようにそば屋でもっとも高価なメニューではあったが今ほどではなかった、せいぜい二千円以内だった
暁人は生まれて22年、自分の半分程と言うことを考えると胸のどこかが痛むような気になってきたがそれは置いておいて
……食わせてやりたい できれば、ちょっと良い物を 腹いっぱいとは言わないが、ちゃんとした一人前を