おもちゃ箱
CAN’T MAKE杉下くん、お誕生日おめでとう。かっこいい。かわいい。だいすきです。
🌲🌸未満をどうにかして🌲🌸にしました。
自分にとって初めての小説です。
お目汚し失礼いたします。
✤🌸くんが🌲くんのために誕生日プレゼントを選んで、頑張って渡そうとするお話✤ 5379
Tofu_funya2
DONEお誕生日おめでとう、🌲⚠️🌲の祖父が出てきます
⚠️勝手に🌲の赤子の頃の思い出を語っています
⚠️ほんのり香る程度の🌲🌸
藤黄色の祝福を 夏のあの嫌になるくらいの蒸し暑さは何処へやら。
空は澄み渡り、空気がカラッとしている。所謂、秋晴れというやつだ。
緑の多かった木々たちはその多くが色褪せており、はらはらと葉を落とし始めている。
そんな中、老人はとある神社へ来ていた。
腕の中には藍白のおくるみに包まれたまだ生まれて間もない赤子。
老人の腕の中がよっぽど心地好いのか、ぐずりもせず朗らかな顔を見せている。
老人はそんな赤子の鼻を指先でちょん、と一つ触れてやる。赤子はふにゃりと笑った。
ざっざっ、と神社の砂利を踏みしめながらとある場所へ向かう。
少しばかり歩いた所、あまり人気の無いところにソレはあった。
それはそれは立派なイチョウの木である。
4788空は澄み渡り、空気がカラッとしている。所謂、秋晴れというやつだ。
緑の多かった木々たちはその多くが色褪せており、はらはらと葉を落とし始めている。
そんな中、老人はとある神社へ来ていた。
腕の中には藍白のおくるみに包まれたまだ生まれて間もない赤子。
老人の腕の中がよっぽど心地好いのか、ぐずりもせず朗らかな顔を見せている。
老人はそんな赤子の鼻を指先でちょん、と一つ触れてやる。赤子はふにゃりと笑った。
ざっざっ、と神社の砂利を踏みしめながらとある場所へ向かう。
少しばかり歩いた所、あまり人気の無いところにソレはあった。
それはそれは立派なイチョウの木である。
Shino
DONE🌲Happy Birthday !!間に合ったけど間に合いませんでした!
※パイ投げネタ
※ナチュラルにクラス公認の🌲🌸
1-1全員でわいわいしててほしかったし🌲🌸は二人揃って可愛がられててほしかった 4689
らんじゅ
DOODLE図書室の🌲🌸が頭から離れない短い
静寂を纏うきみ ぱらり、と紙を捲る音がする。がり、とシャーペンの芯が紙と擦れる音がする。読書スペースに行けばいいのに、本棚の間にその大きな身体を折りたたんで黙々とメモを取る男がひとり。
杉下京太郎は、意外にも図書室に入り浸る。読む本といえばもっぱら園芸関係のもので、どの時期にどの種類の野菜を植えるのが適切なのか、肥料は、水の量は、だとか、大体考えていることが想像つくラインナップだった。図鑑やエッセイを読んでいるときもあるし、雑誌を読んでいるときもある。
夏の暑さにうんざりしている桜は、クーラーの効いた図書室に涼みに来ていた。本を読む習慣などなかったけれど、適当な小説を取って、二年の先輩が突っ伏して寝ているカウンターを通り過ぎ、本棚が並ぶ一角に足を踏み入れる。
661杉下京太郎は、意外にも図書室に入り浸る。読む本といえばもっぱら園芸関係のもので、どの時期にどの種類の野菜を植えるのが適切なのか、肥料は、水の量は、だとか、大体考えていることが想像つくラインナップだった。図鑑やエッセイを読んでいるときもあるし、雑誌を読んでいるときもある。
夏の暑さにうんざりしている桜は、クーラーの効いた図書室に涼みに来ていた。本を読む習慣などなかったけれど、適当な小説を取って、二年の先輩が突っ伏して寝ているカウンターを通り過ぎ、本棚が並ぶ一角に足を踏み入れる。
らんじゅ
DOODLE息抜きのポーパロ小話薔薇に囲まれる🍅🌲はきっと耽美
🍅💊もガッツリ
⚠️🌲🌸前提
ざっくりとしたポーの一族
簡単に言うと吸血鬼、血そのものを吸うのではなく生気を糧とする
何処かに薔薇の咲き誇る不思議な村があり、そこには「キング・ポー」と呼ばれる始まりのポーと一族が薔薇を摘みながら穏やかに暮らしている。時々人間が迷い込む。
人間の中に紛れて暮らすポーもいる。
薔薇の香りのする街2 この街には強きものが掲げた看板がある。
『これより先
人を傷つけるもの
物を壊すもの
悪意を持ち込むもの
何人も例外なく
ボウフウリンが粛清する』
それは頂点に座す龍が敷いた、たったひとつの掟。懐に囲うものたちを害する者に宛てた修羅からの最後の警告。
『梅宮一』それが龍の名前である。
龍の元には、実に多くの少年たちが集う。その全てを龍は快活に笑い、慈愛でもって固く握る拳を解き、優しく触れる。龍にとってこの街で息づく全てが加護対象であり、集う少年たちは須く弟妹であるのだ。
この街にはもうひとつだけ掟がある。
『この街に漂う薔薇の芳香の理由を口にしてはならない』
この街はいつも微かに薔薇の香りがする。花屋には常に新鮮な薔薇が置いてあるし、薔薇の香料は何処ででも手に入る。そして、梅宮一からは薔薇の香りがする。白い髪が揺れるたび、翠緑色が瞬くたび、彼の象徴たる学ランの裾が靡くたび、甘くその芳香が花開くのだ。
5676『これより先
人を傷つけるもの
物を壊すもの
悪意を持ち込むもの
何人も例外なく
ボウフウリンが粛清する』
それは頂点に座す龍が敷いた、たったひとつの掟。懐に囲うものたちを害する者に宛てた修羅からの最後の警告。
『梅宮一』それが龍の名前である。
龍の元には、実に多くの少年たちが集う。その全てを龍は快活に笑い、慈愛でもって固く握る拳を解き、優しく触れる。龍にとってこの街で息づく全てが加護対象であり、集う少年たちは須く弟妹であるのだ。
この街にはもうひとつだけ掟がある。
『この街に漂う薔薇の芳香の理由を口にしてはならない』
この街はいつも微かに薔薇の香りがする。花屋には常に新鮮な薔薇が置いてあるし、薔薇の香料は何処ででも手に入る。そして、梅宮一からは薔薇の香りがする。白い髪が揺れるたび、翠緑色が瞬くたび、彼の象徴たる学ランの裾が靡くたび、甘くその芳香が花開くのだ。
Shino
DONE糖度高めの🌲🌸を目指して勢いで書きました後で読み直して必要あれば修正してpixivにもあげる予定
そんな顔するお前が悪い 桜遥と杉下京太郎は付き合っている。
それは少なくともクラスでは公認の事実で、杉下から桜へ逢瀬の約束を取り付けているのを教室で目にするのは一度や二度ではなかった。
だがその一方で。
「ねぇ、桜ちゃんから杉ちゃんに何かアクション起こすことってあるの?」
「アクション?」
桐生の質問の意味がわからなかったのか桜はキョトンとした顔をしている。
「桜ちゃんと杉ちゃんって恋人同士でしょ?杉ちゃんから桜ちゃんにデートのお誘いしたり家に行く約束したりしてるのはよく見るけど、桜ちゃんからは見たことないなーって思って。どうなの?」
「はっ…!?いや、そもそもそんなの見せるもんじゃねぇし…!」
「うん、まあそうかもだけど、それは一旦おいといてどうなの実際は?」
3480それは少なくともクラスでは公認の事実で、杉下から桜へ逢瀬の約束を取り付けているのを教室で目にするのは一度や二度ではなかった。
だがその一方で。
「ねぇ、桜ちゃんから杉ちゃんに何かアクション起こすことってあるの?」
「アクション?」
桐生の質問の意味がわからなかったのか桜はキョトンとした顔をしている。
「桜ちゃんと杉ちゃんって恋人同士でしょ?杉ちゃんから桜ちゃんにデートのお誘いしたり家に行く約束したりしてるのはよく見るけど、桜ちゃんからは見たことないなーって思って。どうなの?」
「はっ…!?いや、そもそもそんなの見せるもんじゃねぇし…!」
「うん、まあそうかもだけど、それは一旦おいといてどうなの実際は?」
Tofu_funya2
DONE『🍅の教え』が🌸への愛情表現の基盤となる🌲。それでもやはり〝癖〟というものは中々抜けないよね、という話。過去に画像で投下した小話の加筆修正版。
花の正しい育て方 ぱしゃり、ぱしゃり。
杉下京太郎は屋上にある畑に水を撒いていた。一つ一つの植物たちへ、丁寧に。立派に育ちますように、そう願いながら。
特にこのトマトの苗には沢山かけてやろう、そう思い立ち水をやる。
トマトは黄色く小さな花を咲かせる。それがなんとも可愛らしく、密かに気に入っていた。
苗へ水をかけ終えた頃、肩をトントンと叩かれる。
振り向くとそこには杉下が信仰してやまない神様こと梅宮一が立っていた。
ぺこ、と頭を下げ挨拶をすると梅宮さんは「おう!杉下、今日も手伝いありがとうな!これ差し入れ!」と清涼飲料水を手渡してくれた。
少し休もうか、と梅宮さんに提案されその後ろをついて歩く。屋上に備え付けられている東屋へ向かい、梅宮さんが座るのを確認してから自分も席へ着く。なんとなく梅宮さんの斜め向かいに腰掛け、先程貰った飲料水に口をつけた。
3645杉下京太郎は屋上にある畑に水を撒いていた。一つ一つの植物たちへ、丁寧に。立派に育ちますように、そう願いながら。
特にこのトマトの苗には沢山かけてやろう、そう思い立ち水をやる。
トマトは黄色く小さな花を咲かせる。それがなんとも可愛らしく、密かに気に入っていた。
苗へ水をかけ終えた頃、肩をトントンと叩かれる。
振り向くとそこには杉下が信仰してやまない神様こと梅宮一が立っていた。
ぺこ、と頭を下げ挨拶をすると梅宮さんは「おう!杉下、今日も手伝いありがとうな!これ差し入れ!」と清涼飲料水を手渡してくれた。
少し休もうか、と梅宮さんに提案されその後ろをついて歩く。屋上に備え付けられている東屋へ向かい、梅宮さんが座るのを確認してから自分も席へ着く。なんとなく梅宮さんの斜め向かいに腰掛け、先程貰った飲料水に口をつけた。
Tofu_funya2
DONE🌲🌸が迷子の少女と出会うお話。🌲がかなり王子様。杉の木は意外と柔らかい……らしい。 本日は雲ひとつない快晴。太陽の光が降り注ぐ屋根には三毛猫があくびをしながら伸びをしている。柔らかな風が頬を撫で、遠くでちりん、ちりん、と鳴る涼やかな風鈴の音を運んでくる。
いつも通りの風景、いつも通りの日常……とはかけ離れた耳を劈くような泣き声が辺りに響いていた。
「うぇえん、お母さん……どこぉ?」
大きな瞳からぽたぽたと雫を流す少女。きょろきょろと辺りを見渡して母はどこかと探している。
少女の傍には白と黒の髪の毛と色の違う両の目が特徴の青年……桜遥が両手をまごつかせながら立っていた。
たまたま近くを散歩がてら見回りに来ていた桜。ふと耳に女の子の泣く声が届いたもので辺りを探してみると迷子の少女に出会ったのだ。
3724いつも通りの風景、いつも通りの日常……とはかけ離れた耳を劈くような泣き声が辺りに響いていた。
「うぇえん、お母さん……どこぉ?」
大きな瞳からぽたぽたと雫を流す少女。きょろきょろと辺りを見渡して母はどこかと探している。
少女の傍には白と黒の髪の毛と色の違う両の目が特徴の青年……桜遥が両手をまごつかせながら立っていた。
たまたま近くを散歩がてら見回りに来ていた桜。ふと耳に女の子の泣く声が届いたもので辺りを探してみると迷子の少女に出会ったのだ。
らんじゅ
DOODLE㌦軸と言いつつ㌦である🌲🌸の方あんま書いてないなの気持ちで書き始めたけどこれ🌲🌲ですわミヤコと京ちゃんの小話
※運命たちはシェアハウスしてる
一卵性の双子のDNAはほぼ100%一緒 すん、とひとつ鼻をすすった。頬を流れ落ちる温い涙が、いつの間にか握り締めていた拳に落ちる。杉下京太郎はエンドロールの流れる画面をずっと眺めていた。
他人事には思えなかった。けど、納得ができなかった。足掻いて、もがいて、愛しいひとを傷つけてでも、それでもやっぱり生きていて欲しかったから、突き放したあの男たちが。
「馬鹿野郎共がよ」
ポツリとひとつ呟いて杉下は俯き、身体を折り曲げて蹲る。突き放される側の気持ちも知らないで。
『京ちゃん。俺、もう一緒、やめる』
蝉の声がうるさいあの夏の日の、あの時の身体が冷える感覚を、お前たちは知らないだろう。自分の中だけで考えて、勝手に最善だと思って、勝手に自分だけ死んでいって!結局一番護りたかったものは護れていないじゃないか!
3135他人事には思えなかった。けど、納得ができなかった。足掻いて、もがいて、愛しいひとを傷つけてでも、それでもやっぱり生きていて欲しかったから、突き放したあの男たちが。
「馬鹿野郎共がよ」
ポツリとひとつ呟いて杉下は俯き、身体を折り曲げて蹲る。突き放される側の気持ちも知らないで。
『京ちゃん。俺、もう一緒、やめる』
蝉の声がうるさいあの夏の日の、あの時の身体が冷える感覚を、お前たちは知らないだろう。自分の中だけで考えて、勝手に最善だと思って、勝手に自分だけ死んでいって!結局一番護りたかったものは護れていないじゃないか!
bee821_
CAN’T MAKEすぎさく声を抑えろって言われて我慢しても出ちゃうやつ。
キスで口を塞ぐけど、自分の声も唾液が混ざる音も下から鳴る水音も全部脳に響いちゃうね。濁点喘ぎ、♡喘ぎ大好きなんですよ……。
18↑? y/n 3
Tofu_funya2
DONE初期🌲🌸の小さな一歩。熔融という作品と蘭樹さんのところの蠱毒を読んでないとちょっと分からないかもしれない。
人でなし、はじめの一歩を。太陽が雲に隠され薄暗い。頬を撫でる風は少しだけ冷たく、身体の熱が奪われるような錯覚さえする。
今日も今日とて遠くでちりちりと鳴る風鈴が酷く耳障りだ。
さぁ、今日は誰と夜を過ごそうか。
桜の色の違う両の目がきょろ、と道行く人達を目で追っていると一際目立つ大柄な男……背中を丸くして、長い髪をゆらゆらと揺らしながら歩く杉下京太郎が目に入った。
桜は(やった、イイヤツ見つけた)とにんまりと目を細めのそのそと歩くソイツに声を掛ける。
「よっ、杉下。今日ヒマ?良かったらオレで遊ば……な…………どうしたの」
ぎょっとした。
いつもだったら声を掛けた時点でオレを殺す勢いであの鋭い眼光をむけてくるのに。
目は伏せられて鋭さはまるで感じられない。いつもの猫背だって更に丸められて項垂れている。酷くオレを罵る唇はふるふると震え、浅く呼吸を繰り返しては空気の抜ける音だけが漏れていた。
3087今日も今日とて遠くでちりちりと鳴る風鈴が酷く耳障りだ。
さぁ、今日は誰と夜を過ごそうか。
桜の色の違う両の目がきょろ、と道行く人達を目で追っていると一際目立つ大柄な男……背中を丸くして、長い髪をゆらゆらと揺らしながら歩く杉下京太郎が目に入った。
桜は(やった、イイヤツ見つけた)とにんまりと目を細めのそのそと歩くソイツに声を掛ける。
「よっ、杉下。今日ヒマ?良かったらオレで遊ば……な…………どうしたの」
ぎょっとした。
いつもだったら声を掛けた時点でオレを殺す勢いであの鋭い眼光をむけてくるのに。
目は伏せられて鋭さはまるで感じられない。いつもの猫背だって更に丸められて項垂れている。酷くオレを罵る唇はふるふると震え、浅く呼吸を繰り返しては空気の抜ける音だけが漏れていた。
Tofu_funya2
DONE㌦軸(俳優軸)の初期🌲🌸完全に身内ネタ
お豆腐産初期🌲(京太郎=ミヤビ):若手俳優
お豆腐産初期🌸(遥):居酒屋バイト
蘭樹産初期🌲(ミヤコ):大手事務所所属俳優
蘭樹産初期🌸(カナタ):ミヤコの奥さん
京ちゃん:ミヤコの弟
↑これ押さえれば誰でも楽しめる内容ではあると思います( ◜௰◝ )
アンサンブル·キャット 昔から演じることが好きだった。
自分が役になりきって演じれば大人たちが拍手をくれた。
大好きだったのだ、自分では無い『ナニカ』になれることが。
それが今はどうだ。大した役を勝ち取ることも出来ず、それでもなあなあに続けている。何も諦められずに小さな舞台でアンサンブルとして演者を続けている。
「…………もうやめよっかな」
誰も居ない楽屋でぽつりと呟く。
静寂に包まれる。嫌な思考を振り払うようにパシンッと両頬を叩いた。
やめるわけにはいかない。だって
「遥、怒るもんなぁ」
遥。オレの愛しい恋人。
オレの演技を一番傍で見てくれていた人。
オレの演技を「世界で一番綺麗だ」と抱きしめてくれた人。
愛しい人に宣言したのだ。「オレが、誰からも認められるような人間になったら一緒になろう」と。
10113自分が役になりきって演じれば大人たちが拍手をくれた。
大好きだったのだ、自分では無い『ナニカ』になれることが。
それが今はどうだ。大した役を勝ち取ることも出来ず、それでもなあなあに続けている。何も諦められずに小さな舞台でアンサンブルとして演者を続けている。
「…………もうやめよっかな」
誰も居ない楽屋でぽつりと呟く。
静寂に包まれる。嫌な思考を振り払うようにパシンッと両頬を叩いた。
やめるわけにはいかない。だって
「遥、怒るもんなぁ」
遥。オレの愛しい恋人。
オレの演技を一番傍で見てくれていた人。
オレの演技を「世界で一番綺麗だ」と抱きしめてくれた人。
愛しい人に宣言したのだ。「オレが、誰からも認められるような人間になったら一緒になろう」と。
モカ(@mokafu312)
MENUすぎさく(🌲🌸)オメガバR18絵です。番(つがい)になるのは🌸が総代になってからと二人で決めているものの、ヒート状態の🌸とエッチしていると興奮して首筋を噛みたくなってしまう🌲という設定で描いています。
ただの私の癖詰めイラストですが、見ても大丈夫そうな方だけお進み下さい…🙏
Tofu_funya2
DONE🌲の祖父と🌲🌸が穏やかな時間を過ごすお話。🌲祖父と孫の🌲セットは可愛いし、そこに🌸という猫ちゃん加えたら最強なのよ。祖父と孫と猫「なぁ、京太郎。おめぇもうすぐ十二歳の誕生日だろう?何か欲しい物はねぇのか?」
祖父が三時のおやつに、と近所で買ってきたであろうどら焼きとお茶の注がれた湯呑みをテーブルに並べながらそんなことを言ってきた。
「………………別に、要らないよ」
本心だ。
欲しいものがない……というか、分からない。今流行りのゲームだとか、漫画だとか。それらを適当に言っておけばいいのだろうが、如何せん興味が無い。興味の無い物を渡されたところで大事になど出来るとは思えないし、何よりじいちゃんに失礼だと思った。
「……………………そうかい」
くるりと背を向けた祖父。少しだけその背中が寂しそうに見えた。
途端に己の中に罪悪感が募る。
3544祖父が三時のおやつに、と近所で買ってきたであろうどら焼きとお茶の注がれた湯呑みをテーブルに並べながらそんなことを言ってきた。
「………………別に、要らないよ」
本心だ。
欲しいものがない……というか、分からない。今流行りのゲームだとか、漫画だとか。それらを適当に言っておけばいいのだろうが、如何せん興味が無い。興味の無い物を渡されたところで大事になど出来るとは思えないし、何よりじいちゃんに失礼だと思った。
「……………………そうかい」
くるりと背を向けた祖父。少しだけその背中が寂しそうに見えた。
途端に己の中に罪悪感が募る。
モカ(@mokafu312)
MENUすぎさく(🌲🌸)の🌲が飼い主で兎🌸を飼っている設定の漫画です🐰✨ちなみに中身も兎化していますので、キャラ崩壊などが苦手な方はお気をつけください🙏💦以前投稿したイラストの続きの漫画となります。⚠️R18、局部描写(モザイク有り) 4
Tofu_funya2
DONE猫の瞬きは愛情表現の一種だそうで。ほんのり甘いすぎさくです🌲🌸
1-1を巻き込んだわちゃわちゃが書きたかったんだ。
揉事と瞬き とある日の正午頃。
クラスメイトらが和気藹々と会話を楽しみ、毎日が賑やかな多聞衆一年の教室。
しかしこの日はいつもと違った。
息も忘れるほどにピリピリと張り詰める空気、それが肌に突き刺さり痛みすら錯覚する。明らかな原因は二人……桜遥と杉下京太郎にあった。
いつもなら二人が目が合えば、口が出るわ手が出るわの大騒ぎ。しかし今日は朝から昼休みまで全く口を聞かないのである。
「………………」
「………………」
お互い全く目も合わせない。だが明らかに二人はお互いを意識しており、意識が相手に向く度にピリッとした空気が流れる。クラス全体に緊張が走り、皆が会話どころではなくなってしまった。
「さ、桜さん……杉下さんと何かあったんですか……?」
1815クラスメイトらが和気藹々と会話を楽しみ、毎日が賑やかな多聞衆一年の教室。
しかしこの日はいつもと違った。
息も忘れるほどにピリピリと張り詰める空気、それが肌に突き刺さり痛みすら錯覚する。明らかな原因は二人……桜遥と杉下京太郎にあった。
いつもなら二人が目が合えば、口が出るわ手が出るわの大騒ぎ。しかし今日は朝から昼休みまで全く口を聞かないのである。
「………………」
「………………」
お互い全く目も合わせない。だが明らかに二人はお互いを意識しており、意識が相手に向く度にピリッとした空気が流れる。クラス全体に緊張が走り、皆が会話どころではなくなってしまった。
「さ、桜さん……杉下さんと何かあったんですか……?」
Tofu_funya2
DONEヴァンパイアパロを衝動的に書き殴ってしまった。すぎさくです。貴方へ贈るマルベリー 吸血鬼の間には決して破ってはならない掟がある。それは
『吸血鬼同士での吸血は決してしてはならない』
吸血鬼の血液は同族にとって猛毒であり、口にすれば必ず死に至る。間違っても種族を絶やさない為に先祖代々から言い伝えられている掟であった。
だがこの同族同士の吸血行為という禁忌は現代になると恋人らの逃避に使われるようになった。身分が違い結ばれることの無い者らや同性同士で恋仲にある者らが「来世でまた出逢い、お互い祝福されますように」とお互いの血を口に含みあの世へ飛び立つ。所謂、心中というものだ。
そんな行為が蔓延ってしまっている現代。年若い子らがそれらを聞いてしまえば影響を受けてしまうのは明白で。
杉下京太郎と桜遥もまた、その禁忌とやらに触れようとしている最中であった。
2493『吸血鬼同士での吸血は決してしてはならない』
吸血鬼の血液は同族にとって猛毒であり、口にすれば必ず死に至る。間違っても種族を絶やさない為に先祖代々から言い伝えられている掟であった。
だがこの同族同士の吸血行為という禁忌は現代になると恋人らの逃避に使われるようになった。身分が違い結ばれることの無い者らや同性同士で恋仲にある者らが「来世でまた出逢い、お互い祝福されますように」とお互いの血を口に含みあの世へ飛び立つ。所謂、心中というものだ。
そんな行為が蔓延ってしまっている現代。年若い子らがそれらを聞いてしまえば影響を受けてしまうのは明白で。
杉下京太郎と桜遥もまた、その禁忌とやらに触れようとしている最中であった。
らんじゅ
DOODLE朝活ポーパロ🌲🌸の小話
人間ではない🍅と💊(不在)と🌲
薔薇の香りがする街 この街には強きものが掲げた看板がある。
『これより先
人を傷つけるもの
物を壊すもの
悪意を持ち込むもの
何人も例外なく
ボウフウリンが粛清する』
それは頂点に座す龍が敷いた、たったひとつの掟。懐に囲うものたちを害する者に宛てた修羅からの最後の警告。
『梅宮一』それが龍の名前である。
龍の元には、実に多くの少年たちが集う。その全てを龍は快活に笑い、慈愛でもって固く握る拳を解き、優しく触れる。龍にとってこの街で息づく全てが加護対象であり、集う少年たちは須く弟妹であるのだ。
この街にはもうひとつだけ掟がある。
『この街に漂う薔薇の芳香の理由を口にしてはならない』
この街はいつも微かに薔薇の香りがする。花屋には常に新鮮な薔薇が置いてあるし、薔薇の香料は何処ででも手に入る。そして、梅宮一からは薔薇の香りがする。白い髪が揺れるたび、翠緑色が瞬くたび、彼の象徴たる学ランの裾が靡くたび、甘くその芳香が花開くのだ。
1383『これより先
人を傷つけるもの
物を壊すもの
悪意を持ち込むもの
何人も例外なく
ボウフウリンが粛清する』
それは頂点に座す龍が敷いた、たったひとつの掟。懐に囲うものたちを害する者に宛てた修羅からの最後の警告。
『梅宮一』それが龍の名前である。
龍の元には、実に多くの少年たちが集う。その全てを龍は快活に笑い、慈愛でもって固く握る拳を解き、優しく触れる。龍にとってこの街で息づく全てが加護対象であり、集う少年たちは須く弟妹であるのだ。
この街にはもうひとつだけ掟がある。
『この街に漂う薔薇の芳香の理由を口にしてはならない』
この街はいつも微かに薔薇の香りがする。花屋には常に新鮮な薔薇が置いてあるし、薔薇の香料は何処ででも手に入る。そして、梅宮一からは薔薇の香りがする。白い髪が揺れるたび、翠緑色が瞬くたび、彼の象徴たる学ランの裾が靡くたび、甘くその芳香が花開くのだ。
めすぶた
MOURNING夏休みに補習を受ける2年生の🌲🌸ちょっとギャグに走りましたが、
世の🌲🌸好きに響けばいいなと、期間限定で公開します。
【240801】フォロワー限定公開に変更
あつはなついもんね。
旅行の移動中に書いたので誤字、脱字あったらすいません!
熱中症に気を付けてお過ごしください。 1365
モカ(@mokafu312)
MENUすぎさく(🌲🌸)ニャンニャン(ケモ耳)のイチャイチャエッチ漫画です🐈⬛修正は入れておりますが局部、結合部描写有り。
R18となっておりますので18歳以上の方のみお進み下さい…🙇 4
Tofu_funya2
DONE「我が親愛なるマリアへ」3年生になり、総代となった🌸と天へと祈りを捧げる🌲のとある物語。すぎさくです。
美しさの中にある僅かな恐怖と底知れぬ狂気を感じていただけたらな、と思います。
※オリジナルの設定です。
※実在する宗教や団体とは一切関係ありません。 7987
らんじゅ
DOODLE†🌲🌸クロスを落として情緒不安定で泣いちゃったので
あやしてやるべく彼だけのマリアが走り回る話
ついでにモブ僕も推しの過剰なファンサに泣いちゃう
お豆腐さんの祈りを捧げる三年🌲に萌え禿げた末の妄想
慈愛の母、俺のマリア「あれ、なんだろ」
廊下の端できらりと何かが光る。拾い上げてみると、それは銀色の細い十字架だった。はて、誰かのキーホルダーだろうか。それにしては重みがあって大きい。と言っても手のひらに収まるくらいのものだ。銀色に光るよく手入れされたそれを慎重に学ランのポケットに入れ、僕は歩き出す。
(職員室にでも届けておこう)
心の中でそう呟きながら足早に目的地へ向かう。曲がり角をすいと曲がると、誰かにぶつかる。わぶ、なんて間抜けな声が出たのがちょっと恥ずかしかった。相手も自分も早足だったから弱っちい僕は尻餅をつく……ことはなく、相手にガバリと抱えられる形で支えられる。
「悪い、前見てなかった。大丈夫か?」
「は、はひ!」
1820廊下の端できらりと何かが光る。拾い上げてみると、それは銀色の細い十字架だった。はて、誰かのキーホルダーだろうか。それにしては重みがあって大きい。と言っても手のひらに収まるくらいのものだ。銀色に光るよく手入れされたそれを慎重に学ランのポケットに入れ、僕は歩き出す。
(職員室にでも届けておこう)
心の中でそう呟きながら足早に目的地へ向かう。曲がり角をすいと曲がると、誰かにぶつかる。わぶ、なんて間抜けな声が出たのがちょっと恥ずかしかった。相手も自分も早足だったから弱っちい僕は尻餅をつく……ことはなく、相手にガバリと抱えられる形で支えられる。
「悪い、前見てなかった。大丈夫か?」
「は、はひ!」
らんじゅ
DOODLE三年生短髪🌲時空軽い読み物を認めました。
運命トライアングルを見るモブの話。
僕の敬愛する先輩 僕には敬愛する先輩がいる。我らが多聞衆筆頭・杉下京太郎先輩だ。先輩はとっても背が高く、寡黙で、いつも屋上に居る。何度か行った屋上に見事に整備されていた小規模の畑は先輩が世話をしているらしい。なんでも前総代・梅宮一さんから受け継いだものなのだとか。
いつも土いじりをしているからか、先輩は中々学ランを着ない。学ランを羽織るところなんて、見回りのときか、学校の式典のときくらいだ。僕はそれがちょっと惜しい。だって先輩がピシッと学ランを羽織るのは格好良いのだ。背が丸まっていようと遥かに高い位置にある目がきらりと光って、現総代・桜遥先輩の背後から相手を睨み付ける先輩はそりゃあもう痺れるほど格好良いのだ。僕はあまり知らないけれど、先輩は昔すごく髪が長かったらしい。先輩の灰がかった青が風に揺れるのはもうヴィーナスも恋に落ちてしまうんじゃなかろうか。
1631いつも土いじりをしているからか、先輩は中々学ランを着ない。学ランを羽織るところなんて、見回りのときか、学校の式典のときくらいだ。僕はそれがちょっと惜しい。だって先輩がピシッと学ランを羽織るのは格好良いのだ。背が丸まっていようと遥かに高い位置にある目がきらりと光って、現総代・桜遥先輩の背後から相手を睨み付ける先輩はそりゃあもう痺れるほど格好良いのだ。僕はあまり知らないけれど、先輩は昔すごく髪が長かったらしい。先輩の灰がかった青が風に揺れるのはもうヴィーナスも恋に落ちてしまうんじゃなかろうか。
Tofu_funya2
DONE恋の自覚は空腹から。🌲🌸です。食欲となんちゃらは紙一重 ぐぅぅぅぅう。そんな地響きのような音が教室中に響き渡る。
皆が何だ何だと騒ぐ中、音の犯人の目の前に居る桐生三輝が声を掛ける。
「おょ〜?杉ちゃん、朝ご飯食べ損ねたのん?」
「……………………」
あのけたたましい音の正体は、杉下京太郎の腹の虫が鳴いた音であった。
桐生の質問には答えず、杉下は顔を顰めてある一点を見つめていた。
視線の先には、楡井、蘇芳、そしてその二人と何やら話しては顔を赤くしたり叫んだりしている桜の姿。
ぐうぅ。またしても杉下の腹が鳴る。
「……………………チッ」
どうもアイツを見ていると腹が減る。そう気付いたのはここ最近だ。初めはアイツを視界に入れると腹が立つので、それでカロリーを無駄に消費して腹が減っているのだろうと思っていた。だが最近はどうだ。特にイラついた経緯は無くとも腹が減る。今日だって朝ご飯はしっかりと食べてきた。茶碗に山盛りの白米を平らげてきたのだ。なのに腹が減る。どう考えてもおかしい。
1400皆が何だ何だと騒ぐ中、音の犯人の目の前に居る桐生三輝が声を掛ける。
「おょ〜?杉ちゃん、朝ご飯食べ損ねたのん?」
「……………………」
あのけたたましい音の正体は、杉下京太郎の腹の虫が鳴いた音であった。
桐生の質問には答えず、杉下は顔を顰めてある一点を見つめていた。
視線の先には、楡井、蘇芳、そしてその二人と何やら話しては顔を赤くしたり叫んだりしている桜の姿。
ぐうぅ。またしても杉下の腹が鳴る。
「……………………チッ」
どうもアイツを見ていると腹が減る。そう気付いたのはここ最近だ。初めはアイツを視界に入れると腹が立つので、それでカロリーを無駄に消費して腹が減っているのだろうと思っていた。だが最近はどうだ。特にイラついた経緯は無くとも腹が減る。今日だって朝ご飯はしっかりと食べてきた。茶碗に山盛りの白米を平らげてきたのだ。なのに腹が減る。どう考えてもおかしい。
Tofu_funya2
DONE過去に魘され夢を見ることの出来ない🌸と、そんな彼の逃げ場になってあげる🌲のお話です。揺籠 桜遥は眠るのが不得手である。
いつからそうだったか、覚えていないほどには長い間そうだった。
目を閉じれば耳の奥から聞こえてくる数々の罵声や嘲笑。耳を塞いでも、心の中でやめろと叫んでも、それが消えることは無かった。
当然そんな状態では眠ることなど出来ず、度々目を覚ましては自らに流れる冷たい汗に苦虫を噛み潰したような顔をする毎日。アイツが隣に居れば、なんて考えが頭をよぎる。いつからこんなに弱くなったのだろう。鏡の向こうに見える自分が酷く歪んだように見えた。
◇◇◇◇◇
「桜さん?大丈夫ですか……?顔色悪いですよ?」
たんぽぽのようなあたたかい色の髪をふわふわと揺らし、楡井が桜に声を掛ける。
2554いつからそうだったか、覚えていないほどには長い間そうだった。
目を閉じれば耳の奥から聞こえてくる数々の罵声や嘲笑。耳を塞いでも、心の中でやめろと叫んでも、それが消えることは無かった。
当然そんな状態では眠ることなど出来ず、度々目を覚ましては自らに流れる冷たい汗に苦虫を噛み潰したような顔をする毎日。アイツが隣に居れば、なんて考えが頭をよぎる。いつからこんなに弱くなったのだろう。鏡の向こうに見える自分が酷く歪んだように見えた。
◇◇◇◇◇
「桜さん?大丈夫ですか……?顔色悪いですよ?」
たんぽぽのようなあたたかい色の髪をふわふわと揺らし、楡井が桜に声を掛ける。
らんじゅ
DOODLE朝活カーテンの中でイチャイチャする🌲🌸の小話
カーテンの裏の逢瀬杉下京太郎は、よく眠る。教室に居るときはほぼ確実に机に突っ伏して眠っていると言えよう。寝る子は育つを地で行くこの男は、そのくらいよく眠る。
それが最近、眠らずにぼうっと外を見ていることがある。開け放たれた窓の落下防止のポールに肘を掛けて、舞い上がる夜をそのままに波打つカーテンの中で静かにどこかを見ていることがある。
杉下がそうして外を見ていると、桜がどこからともなくやってきて、その腕に収まるのだ。そこに会話も何も必要なく、そこに在るべきパズルのピースのように。あるいは地面に描いた円に猫が吸い込まれていくように。
そうしてしばらく抱き合っていると、どちらからともなく視線を絡ませ合い、ただそこにある唇を確認するかのようにゆっくりと口を合わせ始める。触れる唇を相手の唇で押し付けて、カーテンの中の穏やかな時間が通常の倍以上の時間を掛けて流れていく。やわやわと唇を喰み、杉下の高い体温の指で人より少しだけ低い体温の桜の肌を辿ると、桜は小さくン、と声を上げる。それはとてつもなく色気を含み、その吐息だけで健全な男子高校生なら反応をしてしまうほどだった。杉下も例に漏れず、怠そうに肘を掛けていた腕を持ち上げ桜の頭にその大きな手のひらをそっと添えると、触れ合わせるだけだった桜の唇にゆっくりと舌を差し込む。桜もそれを拒まずに、受け止めながらゆったりと腰を杉下の脚に押し付けた。穏やかなカーテン裏の日向の逢瀬に、欲が混ざる。じゅる、と小さく水音を立てて段々と深くなる口付けは、息が上がってしまわぬ内にどちらからともなく離れていく。桜がほんのりと頬を染めながらほう、と息をつくと、杉下はその耳元でそっと囁く。
714それが最近、眠らずにぼうっと外を見ていることがある。開け放たれた窓の落下防止のポールに肘を掛けて、舞い上がる夜をそのままに波打つカーテンの中で静かにどこかを見ていることがある。
杉下がそうして外を見ていると、桜がどこからともなくやってきて、その腕に収まるのだ。そこに会話も何も必要なく、そこに在るべきパズルのピースのように。あるいは地面に描いた円に猫が吸い込まれていくように。
そうしてしばらく抱き合っていると、どちらからともなく視線を絡ませ合い、ただそこにある唇を確認するかのようにゆっくりと口を合わせ始める。触れる唇を相手の唇で押し付けて、カーテンの中の穏やかな時間が通常の倍以上の時間を掛けて流れていく。やわやわと唇を喰み、杉下の高い体温の指で人より少しだけ低い体温の桜の肌を辿ると、桜は小さくン、と声を上げる。それはとてつもなく色気を含み、その吐息だけで健全な男子高校生なら反応をしてしまうほどだった。杉下も例に漏れず、怠そうに肘を掛けていた腕を持ち上げ桜の頭にその大きな手のひらをそっと添えると、触れ合わせるだけだった桜の唇にゆっくりと舌を差し込む。桜もそれを拒まずに、受け止めながらゆったりと腰を杉下の脚に押し付けた。穏やかなカーテン裏の日向の逢瀬に、欲が混ざる。じゅる、と小さく水音を立てて段々と深くなる口付けは、息が上がってしまわぬ内にどちらからともなく離れていく。桜がほんのりと頬を染めながらほう、と息をつくと、杉下はその耳元でそっと囁く。