YSNHMC
DOODLEButt.Semi-primed.
彼の信仰と、人間として彼に残っているすべて。
His faith and everything that remains of him as a human being. 2
れがな
DOODLEみんな大好き「オナニーの日」なので、片想い期に主を想って達してしまうテランス少年を描きました。別にエロ絵では無いです賢者タイム中に落ち込みはするけど、今だけだから…と切り替えてディオンに仕えてる。健気で可愛いね、でもそれ一生物の恋だよ❤️
mizutarou22
DONE転生パロ、ディオンだけ思い出していない状態のお話です。オリヴィエが普通の弟として登場します。学パロです。もう一度「お兄様、聞いて聞いて!」
「……オリヴィエ、何度も言っているが、『お兄様』と堅苦しく呼ぶことはないぞ。呼び捨てでいい」
私は机で勉強に向けて座っていた椅子をくるりと回し、弟、オリヴィエの方へ顔を移した。
「う~ん……だけどやっぱり、お兄様って呼びたくて」
「ふむ……」
昔からそうだが、何故かオリヴィエは私のことを『お兄様』と呼ぶ。過去に理由を尋ねると「僕のせいではなかったとしても……お兄様とちゃんと、話をしてみたかったから」と、不思議な返事が返ってきたことを覚えている。その言葉を呟いたオリヴィエの顔がどこか寂しそうだったのでそれ以上は何も言えなかったが。
「それで、私に何か用か?」
「あ、そうそう! お兄様! お兄様は明日、きっと良いことが起こるよ!」
2191「……オリヴィエ、何度も言っているが、『お兄様』と堅苦しく呼ぶことはないぞ。呼び捨てでいい」
私は机で勉強に向けて座っていた椅子をくるりと回し、弟、オリヴィエの方へ顔を移した。
「う~ん……だけどやっぱり、お兄様って呼びたくて」
「ふむ……」
昔からそうだが、何故かオリヴィエは私のことを『お兄様』と呼ぶ。過去に理由を尋ねると「僕のせいではなかったとしても……お兄様とちゃんと、話をしてみたかったから」と、不思議な返事が返ってきたことを覚えている。その言葉を呟いたオリヴィエの顔がどこか寂しそうだったのでそれ以上は何も言えなかったが。
「それで、私に何か用か?」
「あ、そうそう! お兄様! お兄様は明日、きっと良いことが起こるよ!」
malsumi_1416
DONE『味を知る話:短編集』幼少期~ED後のテデ🧸
主に味覚に纏わる短編を10個程
R15程度の性描写あり
テ君の自我がつよつよです
一部、過去作『誠意と覚悟』設定を踏襲してます
小見出しの数字は彼らの年齢 8338
ヤマダハジメ。
DONEアイコンを夏仕様にしたよ٩( 'ω' )و毎日テラディオ🧸で描いたガチャのつけ耳つけたディ様だよ!
全体図はちょっとせんしちぶなのでポイピクです(о´∀`о)💕
password →18↑?+二人の年齢
mizutarou22
DONEオリジン後のテラディオ。怪我で言葉が出ないディオンがテランスに想いを伝える話です。指先の想い「しばらく声を出さないこと。いいわね?」
そうタルヤ様が宣言すると、私はディオン様の代わりにしっかりと頷いた。その様子を見てタルヤ様が安心したようにため息を吐く。
「皇子様、無理しようとするから、あなたが頼りよ。頼むわね」
「承知しました。ディオン様のお身体の様子を今後も注視していきます」
私の言葉にタルヤ様は頷き、「今日はこれで終わり。あとはゆっくりしてて」と話し、医務室の隣の部屋に移動してくれた。きっと二人だけにしようというタルヤ様の心遣いだろう。私はタルヤ様に心の中で感謝の言葉を告げた。
こつん……と小さな音がした。私は振りかえり、ベッドで寝ている最愛の人に話しかける。
「ディオン様……」
ディオン様はまだ思うようにいかない手を伸ばし、私の鎧に爪を当てて音を出す。
3383そうタルヤ様が宣言すると、私はディオン様の代わりにしっかりと頷いた。その様子を見てタルヤ様が安心したようにため息を吐く。
「皇子様、無理しようとするから、あなたが頼りよ。頼むわね」
「承知しました。ディオン様のお身体の様子を今後も注視していきます」
私の言葉にタルヤ様は頷き、「今日はこれで終わり。あとはゆっくりしてて」と話し、医務室の隣の部屋に移動してくれた。きっと二人だけにしようというタルヤ様の心遣いだろう。私はタルヤ様に心の中で感謝の言葉を告げた。
こつん……と小さな音がした。私は振りかえり、ベッドで寝ている最愛の人に話しかける。
「ディオン様……」
ディオン様はまだ思うようにいかない手を伸ばし、私の鎧に爪を当てて音を出す。
mizutarou22
DONE16一周年おめでとうございます!テラディオで短いお話です。これから先も「また皆様に逢えて良かったですね」
「ああ」
そう言って私とテランスは一緒に一つのベッドで眠ろうとする。今日は本当に良い一日だった……。
◆◇◆◇
オリジンでの闘いが終わった後、テランスと共に旅に出てしばらく。私たちはまたあの思い出深い場所……イフリートたちがいる『隠れ家』を訪れようと決めたのだ。なぜならオリジンでの闘いから一年が経ったのだ。私は旅をしながらふとそのことを思い出し、『隠れ家』にいる皆にまた逢いたくなったのだ。あの場所にはたくさんの思い出がある。短い間だったがあそこにいる者たちと親しくなることが出来た。恩師にも再び逢うことが出来た。アルテマとの闘いが終わった後も、ボロボロになった身体を『隠れ家』のなかでリハビリを重ねて、療養した。身体が回復した後に、己の人生を見つめなおし、テランスと共に旅に出たのだ。そして、オリジンでの闘いからもうすぐ一年経つと気づき、皆は元気にしているだろうかと『隠れ家』を訪ねてみたのだ。
1193「ああ」
そう言って私とテランスは一緒に一つのベッドで眠ろうとする。今日は本当に良い一日だった……。
◆◇◆◇
オリジンでの闘いが終わった後、テランスと共に旅に出てしばらく。私たちはまたあの思い出深い場所……イフリートたちがいる『隠れ家』を訪れようと決めたのだ。なぜならオリジンでの闘いから一年が経ったのだ。私は旅をしながらふとそのことを思い出し、『隠れ家』にいる皆にまた逢いたくなったのだ。あの場所にはたくさんの思い出がある。短い間だったがあそこにいる者たちと親しくなることが出来た。恩師にも再び逢うことが出来た。アルテマとの闘いが終わった後も、ボロボロになった身体を『隠れ家』のなかでリハビリを重ねて、療養した。身体が回復した後に、己の人生を見つめなおし、テランスと共に旅に出たのだ。そして、オリジンでの闘いからもうすぐ一年経つと気づき、皆は元気にしているだろうかと『隠れ家』を訪ねてみたのだ。
YSNHMC
DONEPicture from my Teredio fiction 🍑From Terence's point of view, the morning after Dion getting drunk...😎 He saw a sexy shining butt 🍑
malsumi_1416
DONE閨教育から逃げ出すデ様と、それに巻き込まれる従者の話神皇即位後~竜騎士叙任少し前のテ→→→←デ
【誠意と覚悟】の世界線の二人
このお話のデ様は同性愛者の認識で書かれています
テ君はデ様一筋だけど、例えば女性の春画が落ちてたら人並みにどきっとはするよね、くらいの認識
※性的な絡みはありませんが、テーマが閨の手解きですのでそういった役割の人々がさらっと出ます
ダメそうな方は回れ右 8420
Sarururu
DONEED後、オリフレムでのディオンとテランスです。ディオン視点。完成の際にタイトルを改題しましたが、回収できてない部分があるので続くかも。続かないかも。
A Bookmark and Twelve Cards 空がやけに高く見えるような気がした。
たなびくのは巻雲。空の色はやや薄く、それでいて吸い込まれそうなほどに深い。もう少しで巡る季節を前にして、この季節特有の空色をしていた。
幾日か時を進めてしまえば、風が強く吹き始める。今はかすかにしか聞こえない潮騒も、少しばかりその存在を主張するのだろう。
空に、海に、薄い灰色が乗る季節。
「ディオン様?」
立ち止まって空を見上げるばかりのディオンの背後でテランスが声をかけてきた。いかがなさいましたか、と続けた彼にディオンは向き直った。
一歩だけ踏み出し、テランスの瞳を覗き込む。テランスは一瞬たじろいだが、すぐに落ち着き払った様子を見せた。問いをまなざしに含めるも、ディオンの好きにさせることにしたらしい。
7373たなびくのは巻雲。空の色はやや薄く、それでいて吸い込まれそうなほどに深い。もう少しで巡る季節を前にして、この季節特有の空色をしていた。
幾日か時を進めてしまえば、風が強く吹き始める。今はかすかにしか聞こえない潮騒も、少しばかりその存在を主張するのだろう。
空に、海に、薄い灰色が乗る季節。
「ディオン様?」
立ち止まって空を見上げるばかりのディオンの背後でテランスが声をかけてきた。いかがなさいましたか、と続けた彼にディオンは向き直った。
一歩だけ踏み出し、テランスの瞳を覗き込む。テランスは一瞬たじろいだが、すぐに落ち着き払った様子を見せた。問いをまなざしに含めるも、ディオンの好きにさせることにしたらしい。
ぐりまる/丸
DONEテラディオ16本編最後、オリジンから帰ってこなかったディオンとその後亡くなったテランスが異世界で転生して再会する話。まだ途中だけどひと区切りはついた(と思ってる)
pixivにUPしたものと全く同じです。 38
mizutarou22
DONEジューンブライドテラディオ。ウェディングベールをかけさせたかっただけです。誓い「ディオン様……あそこに古びた建物が見えます、あそこで雨宿りしましょう」
そう言ってテランスは鉛色の空から叩きつける雨から守るようにマントで私を包み、少しだけ早足になった。びしゃびしゃと雨のなかで歩くたびに地面の泥が跳ね、靴が汚れる。しかし私たちは気にせず、突如降り出した雨から逃げる様に建物の中へと入っていった。
「ここは……」
テランスがまず建物の扉を開けると、しばらく呆然とした様子で中を見ていた。私もテランスの後ろから覗き見ると、その建物の正体は教会だった。テランスと旅をしてしばらく。様々な場所を見てきたが、ここの教会はザンブレクの教会と少し似ていた。中央に置かれている像は、竜……だろうか?
「驚いたな……このような場所に、竜を崇める宗教があったとは」
2468そう言ってテランスは鉛色の空から叩きつける雨から守るようにマントで私を包み、少しだけ早足になった。びしゃびしゃと雨のなかで歩くたびに地面の泥が跳ね、靴が汚れる。しかし私たちは気にせず、突如降り出した雨から逃げる様に建物の中へと入っていった。
「ここは……」
テランスがまず建物の扉を開けると、しばらく呆然とした様子で中を見ていた。私もテランスの後ろから覗き見ると、その建物の正体は教会だった。テランスと旅をしてしばらく。様々な場所を見てきたが、ここの教会はザンブレクの教会と少し似ていた。中央に置かれている像は、竜……だろうか?
「驚いたな……このような場所に、竜を崇める宗教があったとは」
mizutarou22
DONE丸さん(QED0099)、アヤさん(ayatoro2go_2sei)さんのツイートで書きましたお話です。テランスの石化が治り、ディオンと毎日を過ごすテランスのスマホにディオンが…のお話です。何やってるの!?(でも好き) ~♪
「……? ディオン様から連絡が……?」
私はディオン様から「お前の分のスマホも必要だな」と頂いたスマホを手に取る。未だに操作方法に慣れていないが、とりあえず必要なアプリだけはなんとか操作出来るまでには成長したと我ながら思っていた。そんななか、一人で部屋の掃除をしていると、今出かけているディオン様から連絡が来た。私はトークアプリを開いてみる。
「!! ディ、ディオン様……!?」
開いたトークアプリには写真が添付されていた。その写真はディオン様が服をまくりあげていて、裸の胸を露出させていた。可愛らしい薄紅色の乳首がばっちりと写っており、さらに写真には文字が書かれていた。
『食べて♡』
「……ディオン様……」
432「……? ディオン様から連絡が……?」
私はディオン様から「お前の分のスマホも必要だな」と頂いたスマホを手に取る。未だに操作方法に慣れていないが、とりあえず必要なアプリだけはなんとか操作出来るまでには成長したと我ながら思っていた。そんななか、一人で部屋の掃除をしていると、今出かけているディオン様から連絡が来た。私はトークアプリを開いてみる。
「!! ディ、ディオン様……!?」
開いたトークアプリには写真が添付されていた。その写真はディオン様が服をまくりあげていて、裸の胸を露出させていた。可愛らしい薄紅色の乳首がばっちりと写っており、さらに写真には文字が書かれていた。
『食べて♡』
「……ディオン様……」
eimo_ff16
MOURNINGテラディオ前回の独白の続きで、こちらはテランスside
キエルの保護をしたテランスが、ディオンを想い願う話
独白 願い毎晩、日課にしている事がある。
「お帰りなさいテランス。今日も、祈って来たのね」
「ただいま。うん、遅くなってごめん」
それはメティアへ、愛する我が主の無事と帰還を祈る事。
「後は僕が片付けておくから、ゆっくりおやすみ」
「ありがとう。お休みなさい」
我が主ディオンより、前線からの離脱と、たった今寝室に入って行った少女・キエルの保護を言い渡されてから今日まで。長い様で短い日々を自治領から離れた閑静な土地で過ごした。
人々は敵襲に怯えながら、それでも必死にライフラインを整えつつ、しかし酷く消耗していた。
キエルを探し出す事については、ディオンが残したメモのおかげで割と早く事が進んだ。保護をした後は温かい寝床と食事を。その提供ができるかの設備確認は、これもまた、悲しい事にすぐにできた。寝床はあれど被る物は己の服のみ。台所はあれど、水はない。火は外で焚き火のみ。
5145「お帰りなさいテランス。今日も、祈って来たのね」
「ただいま。うん、遅くなってごめん」
それはメティアへ、愛する我が主の無事と帰還を祈る事。
「後は僕が片付けておくから、ゆっくりおやすみ」
「ありがとう。お休みなさい」
我が主ディオンより、前線からの離脱と、たった今寝室に入って行った少女・キエルの保護を言い渡されてから今日まで。長い様で短い日々を自治領から離れた閑静な土地で過ごした。
人々は敵襲に怯えながら、それでも必死にライフラインを整えつつ、しかし酷く消耗していた。
キエルを探し出す事については、ディオンが残したメモのおかげで割と早く事が進んだ。保護をした後は温かい寝床と食事を。その提供ができるかの設備確認は、これもまた、悲しい事にすぐにできた。寝床はあれど被る物は己の服のみ。台所はあれど、水はない。火は外で焚き火のみ。
eimo_ff16
MOURNINGテラディオだけど、今回はディオンのみ。オリジン突撃前の隠れ家での一幕。
ディオンがオボルスと湖を見る話。
独白 希望湖が見える。それも当然で、ここは湖に浮かぶ場所だから、それは“嫌でも”視界に入ってくる。
ザンブレクではあまり湖は見かけなかったが、代わりに海があった。海は好きだ。嫌う理由がないと言えばそうだが、その色と音に、思い入れがある。
今となってはもう、思い出したくはないと、思っていたのだが。
「……」
この地はいつも音にあふれていた。その全てが人の声に満ちていて、無機質な音は、それこそ己の着る鎧や戦う者の、その音くらいか。
そして聞こえてくる人の声は、その殆どが温かいそれの様に思えた。
空の色は相変わらずで、その色は見た者の心を沈めてしまう。しかしこの地に生きる人間達は、それでも前を向いて生きている。
そう、かつての自分も、同じ気持ちを持っていた……のだと思う。
5358ザンブレクではあまり湖は見かけなかったが、代わりに海があった。海は好きだ。嫌う理由がないと言えばそうだが、その色と音に、思い入れがある。
今となってはもう、思い出したくはないと、思っていたのだが。
「……」
この地はいつも音にあふれていた。その全てが人の声に満ちていて、無機質な音は、それこそ己の着る鎧や戦う者の、その音くらいか。
そして聞こえてくる人の声は、その殆どが温かいそれの様に思えた。
空の色は相変わらずで、その色は見た者の心を沈めてしまう。しかしこの地に生きる人間達は、それでも前を向いて生きている。
そう、かつての自分も、同じ気持ちを持っていた……のだと思う。
mizutarou22
DONEディオンが不思議な体験をするお話。前半不穏なシーンがありますが、ハピエンなので大丈夫です!青空色の運命 ここは……どこだ?
私はきょろきょろと辺りを見回す。何もない。ただ黒いインクを垂らしたような真っ暗な世界が広がっている。その中でただ一人、私はそこで立ちすくんでいた。しかし立つといっても地面がそこにあるのかさえわからない。自分はもしかしたら浮いているのかもしれない。しかし浮遊感は何故かなかった。本当にただ暗い世界の中でただ一人、ぽつんと私はそこにいた。
「私は……何をしていたのだろう?」
思い出せない。とても大切なことだったように思うが、いくら頑張っても記憶は戻りそうになかった。
「私は……どうすればいいのだろう?」
ここから動けばいいのか? しかしどこへ行けばいいのかわからない。辺りは黒の世界……そんななかどう動けというのか。
3138私はきょろきょろと辺りを見回す。何もない。ただ黒いインクを垂らしたような真っ暗な世界が広がっている。その中でただ一人、私はそこで立ちすくんでいた。しかし立つといっても地面がそこにあるのかさえわからない。自分はもしかしたら浮いているのかもしれない。しかし浮遊感は何故かなかった。本当にただ暗い世界の中でただ一人、ぽつんと私はそこにいた。
「私は……何をしていたのだろう?」
思い出せない。とても大切なことだったように思うが、いくら頑張っても記憶は戻りそうになかった。
「私は……どうすればいいのだろう?」
ここから動けばいいのか? しかしどこへ行けばいいのかわからない。辺りは黒の世界……そんななかどう動けというのか。
malsumi_1416
DONE数時間遅刻の「キスの日」の短編18歳 付き合い始めあたり
休憩時間がどれだけ延長されたかは、彼らのみぞ知る
小休止チュ、チュ、チュ。
麗らかな午後の日差しが差し込む部屋に、何とも可愛らしい音が響いている。
積み上がっている書類仕事の合間に一息いれようと、侍女に頼んで茶器を用意している間にこの人は。
「…ディオン様、あの…」
「おお、テランス」
寝台に腰掛けておかえり、と宣う彼の手には愛らしい熊のぬいぐるみ。
「何をしておいでで?」
可愛らしいのは熊よりも小首を傾げた彼自身だが。
「んー、…キスの練習?」
もこもこの鼻面に向けて、ちう、と小さな音を立てて吸い付いていたディオンは悪びれる様子もなく舌を出した。
ん?といたずらっ子の顔で微笑む彼の思惑は如何ばかりか。
「なんだテランス、羨ましいのか?」
「いえ、その」
いや正直羨ましいが。
1743麗らかな午後の日差しが差し込む部屋に、何とも可愛らしい音が響いている。
積み上がっている書類仕事の合間に一息いれようと、侍女に頼んで茶器を用意している間にこの人は。
「…ディオン様、あの…」
「おお、テランス」
寝台に腰掛けておかえり、と宣う彼の手には愛らしい熊のぬいぐるみ。
「何をしておいでで?」
可愛らしいのは熊よりも小首を傾げた彼自身だが。
「んー、…キスの練習?」
もこもこの鼻面に向けて、ちう、と小さな音を立てて吸い付いていたディオンは悪びれる様子もなく舌を出した。
ん?といたずらっ子の顔で微笑む彼の思惑は如何ばかりか。
「なんだテランス、羨ましいのか?」
「いえ、その」
いや正直羨ましいが。
malsumi_1416
DONE或いは、家名を捨てる話テランス最大の我が儘
テ+デ 12歳
生産元がテラディオなのでテラディオと言い張る
※注意:未成年飲酒表現がありますが、これを推奨するものではありません
『老人と(略』の下敷きにある世界線
弊テデの主従の成り立ちについての妄想
テランスの苗字が分からない件に関して、自分を納得させるべく書いたもの
誠意と覚悟屋敷から乗り付けてきた馬車を降り、無言のまま つかつか足音も高らかに石畳の上を歩いていく。
後ろを慌てたようについてくるもう一つの足音に無視を決め込み、ディオンは貸与されている寄宿舎の部屋に足を向けた。
従者は要らぬと言ったのに、よりにもよって大切にしていたたった一人の親友が昨日とは違う口調、態度で今朝から後ろに控えている。
許されるなら、ただの友達でいたかった。
悲しみは過ぎると怒りに代わり、ディオンの身の内に降り積もる。
彼の大切なものを、自分のために奪いたくなかったのに。
「ディオン様」
「…っ、付いてくるな」
「ですが」
もういっそ文字通り翔んで帰ってしまおうかと何度か頭に過ったが、麗らかな日射しの元、昼前の明るい教会内の敷地には信徒や聖職者がそれなりの数残っていて、驚かせるわけにはいかないと努めて静かにディオンは歩いた。
10280後ろを慌てたようについてくるもう一つの足音に無視を決め込み、ディオンは貸与されている寄宿舎の部屋に足を向けた。
従者は要らぬと言ったのに、よりにもよって大切にしていたたった一人の親友が昨日とは違う口調、態度で今朝から後ろに控えている。
許されるなら、ただの友達でいたかった。
悲しみは過ぎると怒りに代わり、ディオンの身の内に降り積もる。
彼の大切なものを、自分のために奪いたくなかったのに。
「ディオン様」
「…っ、付いてくるな」
「ですが」
もういっそ文字通り翔んで帰ってしまおうかと何度か頭に過ったが、麗らかな日射しの元、昼前の明るい教会内の敷地には信徒や聖職者がそれなりの数残っていて、驚かせるわけにはいかないと努めて静かにディオンは歩いた。
mizutarou22
DONEテラディオで現パロで学パロで転生パロです。ピアノの知識がない状態で書きました。変なところがありましたらすみません…。愛の音色「あ……」
僕は部活をするために学校のグラウンドへと出る扉を開けた瞬間、耳に心地よく入ってきた音に気付き、ふり仰ぐ。そこには音楽室の窓が少しだけ開かれていて、カーテンが風によってふわふわと揺れていた。そこから聴こえてくるピアノの音に、何故か心を掴まれて、僕はぼーっとその音色に身をゆだねてしまった。なんだろう……。この、いつまでも聴いていたい気持ち。このピアノ曲はどんな題名? 誰が弾いているの? この甘く切なくなるような気持ちはいったい……。
そんな気持ちに浸っている僕の肩を、部活仲間が知らずにぽんぽんと叩いてくる。
「何してるんだテランス。はやく部活に行こうぜ」
その仲間の言葉にまるで魔法が解けたかのように、意識が現実へと戻される。
2423僕は部活をするために学校のグラウンドへと出る扉を開けた瞬間、耳に心地よく入ってきた音に気付き、ふり仰ぐ。そこには音楽室の窓が少しだけ開かれていて、カーテンが風によってふわふわと揺れていた。そこから聴こえてくるピアノの音に、何故か心を掴まれて、僕はぼーっとその音色に身をゆだねてしまった。なんだろう……。この、いつまでも聴いていたい気持ち。このピアノ曲はどんな題名? 誰が弾いているの? この甘く切なくなるような気持ちはいったい……。
そんな気持ちに浸っている僕の肩を、部活仲間が知らずにぽんぽんと叩いてくる。
「何してるんだテランス。はやく部活に行こうぜ」
その仲間の言葉にまるで魔法が解けたかのように、意識が現実へと戻される。
mizutarou22
DONEテラディオです。DLC第二弾プレイして思い付いたお話です。一応ネタバレ注意です。そこまでDLCにあった出来事を書いているわけではないのですが一応…。主人公はクライヴです。納得「ん……? ディオン・ルサージュ、香水を変えたのか?」
「え……?」
ディオン・ルサージュは前腕を鼻元に持っていき、匂いを嗅ぐ仕草をする。すんすんと音がした後、ディオン・ルサージュは首を傾げた。
「いや……いつもの私の付けている香水の香りだが……」
「? そうか……気のせいだったか……」
ザンブレクのベアラー兵として生きてきた過去があったため、ザンブレクの香水には多少知識があった。ディオン・ルサージュが仲間になったとき、彼から香る香水に、少しばかり懐かしさを感じた。しかしディオン・ルサージュの付けている香りは今まで嗅いできた香りとは少し違い、どこか品があり、優しい気持ちにさせてくれる、彼の人柄に合った香水だった。そんな彼の香りがふと違うもののように感じたのは気のせいだったのか……?
1629「え……?」
ディオン・ルサージュは前腕を鼻元に持っていき、匂いを嗅ぐ仕草をする。すんすんと音がした後、ディオン・ルサージュは首を傾げた。
「いや……いつもの私の付けている香水の香りだが……」
「? そうか……気のせいだったか……」
ザンブレクのベアラー兵として生きてきた過去があったため、ザンブレクの香水には多少知識があった。ディオン・ルサージュが仲間になったとき、彼から香る香水に、少しばかり懐かしさを感じた。しかしディオン・ルサージュの付けている香りは今まで嗅いできた香りとは少し違い、どこか品があり、優しい気持ちにさせてくれる、彼の人柄に合った香水だった。そんな彼の香りがふと違うもののように感じたのは気のせいだったのか……?
ayatoro2go_2sei
DONE前に「テデ本🔞を拾ったテデ…」って話をフォロワーさんとしてまして…のネタです。えちちの練習のつもりが、咥えてるだけ…2ページ目はちゃんと履いてます!!(柄が面倒で…)
※念のためのパス:恋仲になった年齢 3
mizutarou22
DONEテラディオで『二人共女装』のお話です。お題をウェブボにて募集しまして、その時に頂きましたお題のお話になります。この度はネタを提供してくださりありがとうございました!お待たせいたしました!ディオンは生徒会長、テランスは生徒会副会長です。女装攻め、現パロ、学パロです。ご注意ください。 3064mizutarou22
DONEぐりまるさんのツイートhttps://twitter.com/RianeisOdhiuru/status/1767471739129512052?t=e9f62LmOxo829ISqHysRMw&s=19 が元ネタの母乳が出るディオンのお話です。とても短い作品です。 789mizutarou22
DONEテラディオで早いですがホワイトデーのお話です。前回書いたバレンタインデーhttps://poipiku.com/275712/9891732.htmlの続きですが読まなくても大丈夫です。現パロで転生パロです。
君と過ごすホワイトデー「どうしようかな……」
時刻は休日の昼。僕は街を歩きながら、ホワイトデーにディオンに贈るものについて悩んでいるところだった。ディオンも僕についていきたいと言っていたが、これではサプライズにならないと思い、「ちょっと仕事の用事で出かけなきゃいけないところがあるから」と嘘をついてしまった。ディオンは「そうか」と眉尻を下げて残念そうに俯く。僕はその様子に胸が痛んだが、心を鬼にしてそこから逃げるかのように外出をした。ディオン……ごめんね。そのかわり、絶対に素敵なホワイトデーにしてみせるから。僕は掌を握りしめ、街に並ぶお店を順番に見ていくことにした。
先月、バレンタインの日はディオンにチョコレートを作ろうとしたが、ボウルの中に入っていた溶かしたチョコレートをディオンに奪われてしまい、ディオンがそのチョコレートを自分の身体に塗りつけてしまった。裸のディオン、甘い香りが漂うチョコレート……その艶やかなディオンの魅力に完敗してしまい、僕たちは朝まで愛し合ってしまった。翌朝僕はバレンタインを過ぎてしまったことに文字通り頭を抱えてしまったが、ディオンは「なに。今日私と一緒に作ればよいではないか」と言って僕と一緒にキッチンに立って共にチョコレートのカップケーキを作った。僕はディオンに、ディオンは僕に作り、お互いにカップケーキを贈りあった。ディオンの作ったカップケーキは甘く、まるで昨日のディオンのようだ……と、つい食べながら思い出してしまった。思わず僕はディオンを見る。幸せそうにカップケーキを食べるディオンと目が合った。ディオンは微笑み、僕もまた目を細めた。好きな人と一緒に食べるチョコレートは格別に美味しかった。
2649時刻は休日の昼。僕は街を歩きながら、ホワイトデーにディオンに贈るものについて悩んでいるところだった。ディオンも僕についていきたいと言っていたが、これではサプライズにならないと思い、「ちょっと仕事の用事で出かけなきゃいけないところがあるから」と嘘をついてしまった。ディオンは「そうか」と眉尻を下げて残念そうに俯く。僕はその様子に胸が痛んだが、心を鬼にしてそこから逃げるかのように外出をした。ディオン……ごめんね。そのかわり、絶対に素敵なホワイトデーにしてみせるから。僕は掌を握りしめ、街に並ぶお店を順番に見ていくことにした。
先月、バレンタインの日はディオンにチョコレートを作ろうとしたが、ボウルの中に入っていた溶かしたチョコレートをディオンに奪われてしまい、ディオンがそのチョコレートを自分の身体に塗りつけてしまった。裸のディオン、甘い香りが漂うチョコレート……その艶やかなディオンの魅力に完敗してしまい、僕たちは朝まで愛し合ってしまった。翌朝僕はバレンタインを過ぎてしまったことに文字通り頭を抱えてしまったが、ディオンは「なに。今日私と一緒に作ればよいではないか」と言って僕と一緒にキッチンに立って共にチョコレートのカップケーキを作った。僕はディオンに、ディオンは僕に作り、お互いにカップケーキを贈りあった。ディオンの作ったカップケーキは甘く、まるで昨日のディオンのようだ……と、つい食べながら思い出してしまった。思わず僕はディオンを見る。幸せそうにカップケーキを食べるディオンと目が合った。ディオンは微笑み、僕もまた目を細めた。好きな人と一緒に食べるチョコレートは格別に美味しかった。
Sarururu
DONEED後生存ifのテラディオです。未来への進み方とは。※pixiv掲載中のシリーズから続いています。
夢の合鍵 あとで巻き込むからな。
隠れ家の主が放った言葉は、確かにきっかけではあった。驚く気配を見せた彼の隣で、そう思った。
思った、のだが。
──こんな展開になるとは。
デッキでの光景を眺めながら、テランスはここに至るまでの経緯を思い出した。
茶を喫していたのだった。
ラウンジの卓を共に占めたのは、初対面のダルメキアの青年。褐色の肌の持ち主は昇降機前で出会った当初こそ警戒した様子を見せたが、名乗ったテランスには何か思い当たるふしがあったようで、「ああ、あんたが」と頷いた。そしてすぐに「あんたってのはまずいか。なんて呼べばいいんだい? テランス卿、テランス様、テランス殿……」と唸り始めたので、テランスは少し笑ってしまった。
14406隠れ家の主が放った言葉は、確かにきっかけではあった。驚く気配を見せた彼の隣で、そう思った。
思った、のだが。
──こんな展開になるとは。
デッキでの光景を眺めながら、テランスはここに至るまでの経緯を思い出した。
茶を喫していたのだった。
ラウンジの卓を共に占めたのは、初対面のダルメキアの青年。褐色の肌の持ち主は昇降機前で出会った当初こそ警戒した様子を見せたが、名乗ったテランスには何か思い当たるふしがあったようで、「ああ、あんたが」と頷いた。そしてすぐに「あんたってのはまずいか。なんて呼べばいいんだい? テランス卿、テランス様、テランス殿……」と唸り始めたので、テランスは少し笑ってしまった。
mizutarou22
DONEテラディオの二人がコスタ・デル・ソルへバカンスに行く話です。謎時空な現パロです。FF7リバースをプレイしていたら二人にも行ってほしくて…。リバースのネタバレは無いと思いますが一応注意してください。あなたが一番綺麗 遠くからさぁ……と音が聞こえる。その音は私を落ち着かせ、身体が勝手に胎児のように丸くなろうとする。しかし足を丸めようとしたところで、ふと温かい何かに当たった。そこで私は意識が少しずつ覚醒していく。目をふっと開け、視界に映ったのは……。
「おはようディオン……目、覚めた?」
目を開いた先にいたのは私の最愛の夫、テランスだった。テランスが微笑みながら私の髪をそっと撫でる。私はその撫でられる気持ちよさにうっとりとして、テランスがしてくれている腕枕に唇を近づけ、キスをする。
「ああ……波の音で目が覚めてしまったようだ」
「綺麗な音だね、ディオン」
「ああ……」
そう、私たちは今コスタ・デル・ソルというリゾート地へ来ている。温かい……というよりカッと太陽が照り付ける暑い気温で、ここにいる人々は薄着や水着で街中を歩いたりしていた。街も活気があり、皆楽しそうに催し物に参加したり、また様々なお店が軒を連ねており、そのなかでショッピングを楽しむ者もいた。
2983「おはようディオン……目、覚めた?」
目を開いた先にいたのは私の最愛の夫、テランスだった。テランスが微笑みながら私の髪をそっと撫でる。私はその撫でられる気持ちよさにうっとりとして、テランスがしてくれている腕枕に唇を近づけ、キスをする。
「ああ……波の音で目が覚めてしまったようだ」
「綺麗な音だね、ディオン」
「ああ……」
そう、私たちは今コスタ・デル・ソルというリゾート地へ来ている。温かい……というよりカッと太陽が照り付ける暑い気温で、ここにいる人々は薄着や水着で街中を歩いたりしていた。街も活気があり、皆楽しそうに催し物に参加したり、また様々なお店が軒を連ねており、そのなかでショッピングを楽しむ者もいた。
mizutarou22
DONE今日は猫の日なので猫耳としっぽが生えてしまったディオンの短編です。安心してね「ディオン……どうしたの……それ……?」
「わ、わからぬ……! いつのまにか、こうなって……!」
僕たちは呆然と、お互いを見やった。まさか、こんなこと、あるはずがない。
しかし、現実に起こっている現象に、僕たちは唖然とするしかなかった。
そう、耳と、しっぽがあるのだ。猫の。ディオンの身体に。何故か。
「ち、ちょっと……触れても、良い……?」
僕は好奇心を抑えたまま、ディオンに安心させるように尋ねてみる。ディオンは「う、うむ……」と頷き、僕にそっと触れられるように身を預けてくれる。
「ちょっとごめんね。ディオン」
僕はまずディオンの頭部に生えた猫耳にそっと触れてみた。ふわふわとしていて触ると気持ちが良い。
2400「わ、わからぬ……! いつのまにか、こうなって……!」
僕たちは呆然と、お互いを見やった。まさか、こんなこと、あるはずがない。
しかし、現実に起こっている現象に、僕たちは唖然とするしかなかった。
そう、耳と、しっぽがあるのだ。猫の。ディオンの身体に。何故か。
「ち、ちょっと……触れても、良い……?」
僕は好奇心を抑えたまま、ディオンに安心させるように尋ねてみる。ディオンは「う、うむ……」と頷き、僕にそっと触れられるように身を預けてくれる。
「ちょっとごめんね。ディオン」
僕はまずディオンの頭部に生えた猫耳にそっと触れてみた。ふわふわとしていて触ると気持ちが良い。
mizutarou22
DONEテラディオで転生パロ、現パロです。冒頭にディオンが亡くなるシーンがありますので苦手な方は注意してください。何かありましたらこちらまで→https://wavebox.me/wave/3sm05q1byh901yfk/たくさんの星々よりも 落ちていく……。
真っ逆さまに落ちていく。下へ、下へと……。耳元で風が轟轟と音を立てて私の身体を過ぎ去っていく。きっとこの高さから落ちたら助からないだろう。
「……」
最期に思うのは私がこの手で殺してしまった父の事、そして……。
「テランス……、そなたを置いていってしまうことを、どうか許してほしい……」
後のことは残る二人……。オリジンにいるイフリートと、ジョシュアに任せる。どうかこの世界を、変えてほしい……。そして、テランスが、私がいなくなってもどうか、良い人生を今後も歩んでいけるように……。
「さようなら……、テランス……」
私は愛する人のことを想いながら、私の人生に、別れを告げた。
◆◇◆◇
「ディオン? ディオン?」
6105真っ逆さまに落ちていく。下へ、下へと……。耳元で風が轟轟と音を立てて私の身体を過ぎ去っていく。きっとこの高さから落ちたら助からないだろう。
「……」
最期に思うのは私がこの手で殺してしまった父の事、そして……。
「テランス……、そなたを置いていってしまうことを、どうか許してほしい……」
後のことは残る二人……。オリジンにいるイフリートと、ジョシュアに任せる。どうかこの世界を、変えてほしい……。そして、テランスが、私がいなくなってもどうか、良い人生を今後も歩んでいけるように……。
「さようなら……、テランス……」
私は愛する人のことを想いながら、私の人生に、別れを告げた。
◆◇◆◇
「ディオン? ディオン?」