おはぎ
DONEGEGO DIG. SUMMER2の展示作品でした~!当日お読みいただいた皆様、スタンプもポチポチありがとうございます!大変嬉しいです!!同僚の結婚式に招かれた二人のお話。
息をするように教師ifです。あしからず。
まずは、お付き合いから――ズズッ、グスッ
「あーあ、お前。もう顔ぐしゃぐしゃじゃん、ほら」
そういって差し出されたハンカチを顔に当てると、さらさらとした肌を滑る心地よい感触と共に、上質な生地は私の目に溜まった涙を綺麗に拭った。
今日は大安吉日、連日の雨予報を覆すような気持ちのいい晴天に恵まれた日曜日。長く補助監督として勤めてきた子の結婚式に招待されていた。見知った顔ばかりの会場後方から、幸せそうな顔をした彼と新婦の門出を祝福する。私と悟は一般的に言うと所謂上司や先輩枠にあたるのだろうが、職業柄急遽中座しなければならない事態に備え後方の席を当てがってもらったのだ。
紋付きの羽織袴を着た彼は、いつもとは少し違う緊張した面持ちで式に臨んでいた。神前式ならではの厳かな雰囲気と華麗な神楽はなんとも美しく、そこだけくっきりと世界から切り取られたような凛とした空気が心地良かった。
4105「あーあ、お前。もう顔ぐしゃぐしゃじゃん、ほら」
そういって差し出されたハンカチを顔に当てると、さらさらとした肌を滑る心地よい感触と共に、上質な生地は私の目に溜まった涙を綺麗に拭った。
今日は大安吉日、連日の雨予報を覆すような気持ちのいい晴天に恵まれた日曜日。長く補助監督として勤めてきた子の結婚式に招待されていた。見知った顔ばかりの会場後方から、幸せそうな顔をした彼と新婦の門出を祝福する。私と悟は一般的に言うと所謂上司や先輩枠にあたるのだろうが、職業柄急遽中座しなければならない事態に備え後方の席を当てがってもらったのだ。
紋付きの羽織袴を着た彼は、いつもとは少し違う緊張した面持ちで式に臨んでいた。神前式ならではの厳かな雰囲気と華麗な神楽はなんとも美しく、そこだけくっきりと世界から切り取られたような凛とした空気が心地良かった。
MondLicht_725
DONE「GEGO DIG. SUMMER 2」の展示品でした。見てくださりありがとうございます😊
呪専時代の、これから始まる夏五のお話。
【夏五】通り雨 ――どうして、こうなった。
夏油は頭を抱えた。だから寄り道なんてしないでさっさと帰ればよかったのだと隣を睨む。憎たらしい同行者は夏油とは正反対に、嬉々として覗き込んでいる。この状況を楽しんでいる。バカ、よさないか。窘めたところで聞くはずもない。
さっさとひとりで帰ればよかった。あるいは最初からひとりでいいと強く断ることができていれば。
どちらにしろ、後悔しても今更遅い。
唯一の出口は塞がれ、外に出ることはできない。ただ向こう側の「彼ら」が、好奇心旺盛な見学者の存在に気づくか、さっさと終わらせてくれるのを待つしかなさそうである。
今日の任務は、呪詛師から取り返した盗まれた一級呪物をもともと保管していた寺へ返すという、珍しく単純かつ簡単なものだった。本来任せるはずの下級生が、別の任務が長引いて帰ってきていなかったので、たまたま残っていた夏油に白羽の矢がたったのである。先方との約束を反故にするわけにはいかないという理由だ。
2718夏油は頭を抱えた。だから寄り道なんてしないでさっさと帰ればよかったのだと隣を睨む。憎たらしい同行者は夏油とは正反対に、嬉々として覗き込んでいる。この状況を楽しんでいる。バカ、よさないか。窘めたところで聞くはずもない。
さっさとひとりで帰ればよかった。あるいは最初からひとりでいいと強く断ることができていれば。
どちらにしろ、後悔しても今更遅い。
唯一の出口は塞がれ、外に出ることはできない。ただ向こう側の「彼ら」が、好奇心旺盛な見学者の存在に気づくか、さっさと終わらせてくれるのを待つしかなさそうである。
今日の任務は、呪詛師から取り返した盗まれた一級呪物をもともと保管していた寺へ返すという、珍しく単純かつ簡単なものだった。本来任せるはずの下級生が、別の任務が長引いて帰ってきていなかったので、たまたま残っていた夏油に白羽の矢がたったのである。先方との約束を反故にするわけにはいかないという理由だ。
り ゆ
DONEゲゴディグサマー展示漫画①花火を見る夏五(8ページ)
全年齢パートですがキスの描写があまり健全とは言い難いです。
この夏五は付き合ってます。
続きがありますが🔞で描き終わってないので完成したらまとめてpixivに上げる予定です。 8
shiki_sbp
PROGRESS2023.8.10~8.11 夏五WEBオンリーイベント【GEGODIG.SUMMER2】開催おめでとうございます!!いつか出す予定の本の冒頭数ページです。数年ぶりにエロに挑戦する上、下描きもいいところで雑で汚いですが、尻叩きとして載せます…!頑張って完成させます!!
・R18/教師if/ふ○なり/子作りネタ/捏造多 etc.
・PASSはイベント開催初日4桁 9
RoJuriri
DOODLEあの世の公衆電話から硝子と悟に傑から電話がかかってくる話Call me机上のスマホがけたたましく鳴り響いていた。
漫画ならば、ぶるぶると震えたスマホがPrrrという効果音とともに躍り上がっているところだろうが、あいにくここは漫画の世界ではない。スマホが一人でに動き、手元に来てくれるはずもなく、手を伸ばして電話に出るまでバイブレーションとベルが鳴りやむことはなかった。
スマホの持ち主である家入硝子は寝不足だった。太陽が肌を刺すほど照りだしているこの季節は、台風などの大雨による水害、プールや川、海などでの水難事故が多発し、呪霊が蛆のように湧きやすい。その結果呪霊による被害が増加し、現地へ派遣される呪術師の数も増加していた。呪いにあてられた被害者、または祓除中に負傷した術師など、必然的にけが人の数も増加し、比例して術師で数少ない反転術式を使え、それをアウトプットでき、医療職を生業としている硝子の仕事も多くなる。けが人だけでなく、なかには術師の到着が間に合わず死亡してしまう被害者もおり、彼らの死体を解剖し原因究明に努めることも硝子の仕事であった。治療をしては検死の日々に万年寝不足であるこの身体もさすがに悲鳴を上げていた。そんな中唯一取れた休日に惰眠を貪れるだけ貪ろうと考え、ベッドの中でうとうとしていた矢先にこの仕打ちである。硝子の機嫌は地面を突き破るほどに降下していた。急患が来たのであれば対応しなければならない、仕事へのプライドただその一心のみで硝子はスマホを手に取った。
10531漫画ならば、ぶるぶると震えたスマホがPrrrという効果音とともに躍り上がっているところだろうが、あいにくここは漫画の世界ではない。スマホが一人でに動き、手元に来てくれるはずもなく、手を伸ばして電話に出るまでバイブレーションとベルが鳴りやむことはなかった。
スマホの持ち主である家入硝子は寝不足だった。太陽が肌を刺すほど照りだしているこの季節は、台風などの大雨による水害、プールや川、海などでの水難事故が多発し、呪霊が蛆のように湧きやすい。その結果呪霊による被害が増加し、現地へ派遣される呪術師の数も増加していた。呪いにあてられた被害者、または祓除中に負傷した術師など、必然的にけが人の数も増加し、比例して術師で数少ない反転術式を使え、それをアウトプットでき、医療職を生業としている硝子の仕事も多くなる。けが人だけでなく、なかには術師の到着が間に合わず死亡してしまう被害者もおり、彼らの死体を解剖し原因究明に努めることも硝子の仕事であった。治療をしては検死の日々に万年寝不足であるこの身体もさすがに悲鳴を上げていた。そんな中唯一取れた休日に惰眠を貪れるだけ貪ろうと考え、ベッドの中でうとうとしていた矢先にこの仕打ちである。硝子の機嫌は地面を突き破るほどに降下していた。急患が来たのであれば対応しなければならない、仕事へのプライドただその一心のみで硝子はスマホを手に取った。
aya.b
MENU2023年8月10日 GEGO DIG summer開催おめでとうございます🎊アニメ2期と本誌の同時進行に心チンシオシオ情緒不安定な落書きしかできませんでした…
パスワードは0810です 7
fuuumi_new
DOODLE夏油×五条2度目の人生、記憶アリの出逢いです。
5️⃣が泣くのはいつかなぁ、という妄想です。
邂逅「私は東京都呪術専門学校の教師、夜蛾だ。突然のスカウトで申し訳無いが、一度、我が学校に足を運んではくれないか?」
そう強面の男に言われて、懐かしいあの匂いのする門をくぐった。覚えのあるこの床は歩く度に軋んだ音を立て、窓越しに靡く木々が青い風を運んでくる。なんとも言えないこの新鮮な空気を肺いっぱい吸い込んで、知っている気配に耳を澄ませた。
「一通り学校内を見てもらったが、呪術の授業とは別に一般の教育もしていく。普通の高校と違う点は皆術師、それから人数が少ないと言ったところだ。一般の出という事で不安な事は多々あるかもしれないが是非、君のような術師には我が校で学んでもらいたい」
聞き覚えのある言葉を聞き流しながら、夜蛾の後をついて行く。
3145そう強面の男に言われて、懐かしいあの匂いのする門をくぐった。覚えのあるこの床は歩く度に軋んだ音を立て、窓越しに靡く木々が青い風を運んでくる。なんとも言えないこの新鮮な空気を肺いっぱい吸い込んで、知っている気配に耳を澄ませた。
「一通り学校内を見てもらったが、呪術の授業とは別に一般の教育もしていく。普通の高校と違う点は皆術師、それから人数が少ないと言ったところだ。一般の出という事で不安な事は多々あるかもしれないが是非、君のような術師には我が校で学んでもらいたい」
聞き覚えのある言葉を聞き流しながら、夜蛾の後をついて行く。
umehasaita
DONEお酒の力でひっつく夏五の話調ちゃとの合作です❣️
⚠
五の嘔吐描写、夏の自慰描写
ふたりともへたれてる
未成年喫煙&飲酒描写(ダメ絶対)
迎え酒は二日酔いには効かないけど、恋愛には効くらしい 恋愛要素が絡む子供向け漫画でお決まりな展開の一つに〝アルコール入りのお菓子で酔う〟と言う展開がある。たかが一つ二つ口にするや否や、顔を朱色に染め、呂律の回らない舌で相手の名前を呼びながら、決まって暑がり、何故か服を肌蹴るところまでがセットな在り来りなシチュエーション。
あれって、未成年の子供にアルコールを摂取させるための唯一の口実だよなと夢のないことを口にする家入に、なるほどと思いつつも、そんなシチュエーションがノンフィクションであるはずがないことは夏油自身きちんと識別していた。そう言えば子供でもアルコール入りのお菓子は買えるもんね。そうそう、消毒用のエタノールを呑ませるよりもよっぽどリアリティあるし。それは真似したら死ぬやつだろう。まぁ女の子向けの月刊誌には載せられた内容じゃないわな。
32646あれって、未成年の子供にアルコールを摂取させるための唯一の口実だよなと夢のないことを口にする家入に、なるほどと思いつつも、そんなシチュエーションがノンフィクションであるはずがないことは夏油自身きちんと識別していた。そう言えば子供でもアルコール入りのお菓子は買えるもんね。そうそう、消毒用のエタノールを呑ませるよりもよっぽどリアリティあるし。それは真似したら死ぬやつだろう。まぁ女の子向けの月刊誌には載せられた内容じゃないわな。
MondLicht_725
DONE夏五版ワンドロワンライ第123回お題「ポン・デ・リング」お借りしました。夏離反後、まだ残る甘い記憶。
夏五版ワンドロワンライ第123回お題「ポン・デ・リング」「夏油様」
「はい」
左右両方から差し出された、小さな丸い球体。それがすぐに、美々子と菜々子が食べていたドーナツの一粒だと気付く。
信者からの貢ぎ物ではなく、帰り道、2人が食べたそうに見ていたので夏油自身が購入したものだ。夏油としては、あんな猿だらけの場所で、猿が作り出した菓子など御免蒙りたいが、彼女たちに強制するつもりはなかった。食べたいものは、食べていいのだ。これまでは、叶わなかったのだから。
だから2個だけ購入して、そうして3人で暮らすアパートに帰ってきて、お茶を淹れておやつの時間にした。
で、冒頭に戻る。きっと自分たちだけが食べていることを気にしているのだろう。
「――私はいいから、2人だけで食べなさい」
1835「はい」
左右両方から差し出された、小さな丸い球体。それがすぐに、美々子と菜々子が食べていたドーナツの一粒だと気付く。
信者からの貢ぎ物ではなく、帰り道、2人が食べたそうに見ていたので夏油自身が購入したものだ。夏油としては、あんな猿だらけの場所で、猿が作り出した菓子など御免蒙りたいが、彼女たちに強制するつもりはなかった。食べたいものは、食べていいのだ。これまでは、叶わなかったのだから。
だから2個だけ購入して、そうして3人で暮らすアパートに帰ってきて、お茶を淹れておやつの時間にした。
で、冒頭に戻る。きっと自分たちだけが食べていることを気にしているのだろう。
「――私はいいから、2人だけで食べなさい」
penkiti
DONEリクは「夏の腹筋もしくはヘソを恍惚顔で舐める五」ということだったんですが、これ五夏?夏五?と悩んだ末、五夏五にしました。この後、五が美味しく頂かれるのか、それとも夏がこのまま美味しく頂かれるのか、お好きなほうでどうぞ!
fuuumi_new
PROGRESS夏五【愛を込めて、悪魔の存在証明を。】タイムリープ五のお話。ハピエン予定。
これはプロローグです。
愛を込めて、悪魔の存在証明を。 「青」という未熟は、俺たちの形を鮮やかに色付けていた。
感情だけで動くのは良くないよ。なんて言ったのは何処の誰だったのか。目を開けば見覚えのある古い校舎がすぐそこにあって、「ヤガ」と名乗る男に連れられて足を踏み入れた寮の匂いに頭痛がした。
数日後、教室で顔を合わせた団子頭の……いや、前髪の男がどこか裏のありそうな柔らかな笑顔をこちらに向けてくるのに謎の安心感を覚えてしまって、顔を顰めて「ッエー」と悪態づけば怒られた。遠巻きにされる事には慣れていても家にいる奴にだって一度も怒られた事などなかったのに。
結局初日から前髪を掴んでの殴り合いとなって、この男が最悪な奴だと分かった。分かったけど、離れがたくてボロボロになった拳を解いて同じ背丈の男に抱きついた。びっくりしたようで肩が上がる感覚が伝わってくる。
1768感情だけで動くのは良くないよ。なんて言ったのは何処の誰だったのか。目を開けば見覚えのある古い校舎がすぐそこにあって、「ヤガ」と名乗る男に連れられて足を踏み入れた寮の匂いに頭痛がした。
数日後、教室で顔を合わせた団子頭の……いや、前髪の男がどこか裏のありそうな柔らかな笑顔をこちらに向けてくるのに謎の安心感を覚えてしまって、顔を顰めて「ッエー」と悪態づけば怒られた。遠巻きにされる事には慣れていても家にいる奴にだって一度も怒られた事などなかったのに。
結局初日から前髪を掴んでの殴り合いとなって、この男が最悪な奴だと分かった。分かったけど、離れがたくてボロボロになった拳を解いて同じ背丈の男に抱きついた。びっくりしたようで肩が上がる感覚が伝わってくる。