amaneazumaa
PROGRESS少年双傑話の続き。この話は夢と希望とねつ造に次ぐねつ造で出来ています。
ともしびを手に 3「長沢からの手紙だ」
手紙を取り上げた江楓眠は、それを魏無羨へと差し出した。思いも掛けぬ江楓眠の言葉に、魏無羨は瞳を丸くすると身体の動きを止める。
「……えぇ、と」
口も固まってしまい、常は過分に回る少年とは思えない、歯切れの悪い言葉しか出てこなかった。
長沢。魏長沢。知っている。
父の名前だ。
江家の家僕であり、江楓眠とは親しい間柄であったということは聞かされている。だから手紙の一つや二つ、残っていても何らおかしくは無いのだ。
しかし魏無羨は今まで父の残したものを、己という存在以外に知らなかった。それが江家に迎え入れられて数年経った今になって急に現れたものだがら、本来であれば喜ぶべき筈なのに酷く戸惑った。
「読んで……良いの?」
3151手紙を取り上げた江楓眠は、それを魏無羨へと差し出した。思いも掛けぬ江楓眠の言葉に、魏無羨は瞳を丸くすると身体の動きを止める。
「……えぇ、と」
口も固まってしまい、常は過分に回る少年とは思えない、歯切れの悪い言葉しか出てこなかった。
長沢。魏長沢。知っている。
父の名前だ。
江家の家僕であり、江楓眠とは親しい間柄であったということは聞かされている。だから手紙の一つや二つ、残っていても何らおかしくは無いのだ。
しかし魏無羨は今まで父の残したものを、己という存在以外に知らなかった。それが江家に迎え入れられて数年経った今になって急に現れたものだがら、本来であれば喜ぶべき筈なのに酷く戸惑った。
「読んで……良いの?」
紫雨(shigure)
MOURNING「明日は君の隣で」忘羨の現代AUで、2人とも大学生という設定です。
女装して街へ繰り出した魏嬰が、藍湛をナンパして男だという事を隠してデートするお話。
もとは前々回のワンライ(お題「誤解」)に合わせて書くつもりだったのに、まったく収まらず…!
明日は君の隣で 廃屋の朽ちた扉に手をかけて中に入ると、左奥の物陰からゆらりと歪な動きの人影が飛び出し、こちらへ近づいてくる。――――――彷屍だ。
魏無羨は、手にした銃の照準を彷屍の頭蓋に合わせると、数回トリガーを引く。彷屍はあえなく崩れ落ちるが、その後ろからも、二体の彷屍が続いて姿を現した。魏無羨は慌てる様子もなく次の彷屍に銃口を向ける。
「お兄さん! 次、右手前から飛び出してくるからお願い!」
「うん、わかった」
呼びかけに応えた藍忘機は、自身の持つ銃を右手前に向け、彷屍が下部から頭を出した瞬間にその頭を撃ち抜くと、そのまま魏無羨に加勢して、襲い来る彷屍にとどめを刺した。
「お兄さんさすが! かっこいい!」
ここでゲーム画面が切り替わる関係で、少しのインターバルがあることを知っている魏無羨は、ここぞとばかりにはしゃいで、藍忘機を持ち上げつつ―――――その内心では、おかしな事になったな、と愉快に思う気持ちと、困惑する気持ちとがせめぎ合っていた。
5459魏無羨は、手にした銃の照準を彷屍の頭蓋に合わせると、数回トリガーを引く。彷屍はあえなく崩れ落ちるが、その後ろからも、二体の彷屍が続いて姿を現した。魏無羨は慌てる様子もなく次の彷屍に銃口を向ける。
「お兄さん! 次、右手前から飛び出してくるからお願い!」
「うん、わかった」
呼びかけに応えた藍忘機は、自身の持つ銃を右手前に向け、彷屍が下部から頭を出した瞬間にその頭を撃ち抜くと、そのまま魏無羨に加勢して、襲い来る彷屍にとどめを刺した。
「お兄さんさすが! かっこいい!」
ここでゲーム画面が切り替わる関係で、少しのインターバルがあることを知っている魏無羨は、ここぞとばかりにはしゃいで、藍忘機を持ち上げつつ―――――その内心では、おかしな事になったな、と愉快に思う気持ちと、困惑する気持ちとがせめぎ合っていた。
amaneazumaa
PROGRESSちょっと出来たので上げ。まだ起なのと子ども双傑をわちゃわちゃさせてるのが楽しいのとで話は進まない。しかしこれは子ども双傑の話なのでヨシ。江おじさんも出てきますが、口調がいまいち分からないのでブレてる気がしてならない。
話題に出てくる少年神は哪吒。
ともしびを手に 2ならば早速ということで、昼餉で同じ卓についた江楓眠に江厭離が願い出ると、彼は鷹揚に頷いて宝物庫に入る許可を三人に与えた。
こうもすんなりと許可が与えられたのは、今日は朝からの用事があり、虞紫鳶が不在であった事がもっともの幸運だろう。
急ぎの仕事は無いからと江楓眠自身も三人に付き合い、四人は揃って宝物庫へと向かう。
江厭離が告げたとおり、外廷と内廷の境には宝物庫が一つあった。
法器を収める重要な倉なのになぜこんな場所にと魏無羨が問うと、怪異には法器が関わっていることが少なからずあり、この宝物庫はそうして押収した法器の中で、危険度が低い品の保管庫も兼ねていると江楓眠は応えた。
「最近は法器や呪符に随分と熱心だと聞いているから、ここの中の品なら持ち出してやれる物があるよ」
2933こうもすんなりと許可が与えられたのは、今日は朝からの用事があり、虞紫鳶が不在であった事がもっともの幸運だろう。
急ぎの仕事は無いからと江楓眠自身も三人に付き合い、四人は揃って宝物庫へと向かう。
江厭離が告げたとおり、外廷と内廷の境には宝物庫が一つあった。
法器を収める重要な倉なのになぜこんな場所にと魏無羨が問うと、怪異には法器が関わっていることが少なからずあり、この宝物庫はそうして押収した法器の中で、危険度が低い品の保管庫も兼ねていると江楓眠は応えた。
「最近は法器や呪符に随分と熱心だと聞いているから、ここの中の品なら持ち出してやれる物があるよ」
名塚@natsuka0331
DOODLE彼中衣を着たうえ藍湛さんに足チラする魏嬰くんです(このくらいのやんわりえち絵を上げるアカウント作ったのでもし気が向いたらフォロー…お待ちしてます…🙇⤵ こっちにも普通に上げるのでマジで気が向いたら…)(@natsuka0331mdzsです)amaneazumaa
PROGRESS双傑子ども時代のネタが降ってきたので書き始めたけども、プロットを最後まで書いたら結構満足してしまい、テンションを上げるべく進捗を上げ。まだ起承転結の起の途中という状況。わちゃくちゃしてる双傑が大好きだという感情がにじみ出て仕方ない。江澄と魏無羨がまだ無謀で無邪気で居られた頃の話。
ともしびを手に 1午前の最後にある座学の途中で、教育係が資料を探しに行くといって部屋から出て行った瞬間、魏無羨は目の前に広げられた教則本を机の脇に追いやると、懐から厚い紙束を取り出して座学とは全く関係の無い書き付けを始めた。
教育係が口を酸っぱくして姿勢を正しくしろと言っても、集中するとつい姿勢が前屈みになってしまう。高い位置で結ばれた一つ結びから髪が頬に落ち掛かるのを払うと、輪郭がまだ子ども特有のまろみを帯びた少年の横顔が現れる。魏無羨は大きな瞳を輝かせながら、紙束に猛然と書き付けていく。
「今度は何を作るつもりだ魏無羨」
一応は真面目に授業を受けていたが、内容は退屈極まりない教則本だったので、隣に座っていた江澄は好奇心のまま、書き付けを覗き込みながら魏無羨に訊ねかけた。
3689教育係が口を酸っぱくして姿勢を正しくしろと言っても、集中するとつい姿勢が前屈みになってしまう。高い位置で結ばれた一つ結びから髪が頬に落ち掛かるのを払うと、輪郭がまだ子ども特有のまろみを帯びた少年の横顔が現れる。魏無羨は大きな瞳を輝かせながら、紙束に猛然と書き付けていく。
「今度は何を作るつもりだ魏無羨」
一応は真面目に授業を受けていたが、内容は退屈極まりない教則本だったので、隣に座っていた江澄は好奇心のまま、書き付けを覗き込みながら魏無羨に訊ねかけた。
ニノ式 啓水
DOODLEお題「結婚」 #忘羨ワンドロワンライ忘羨ワンドロに初トライでう。これだけでも結構時間オーバーしちゃったけど_(┐「ε:)_
時間ある時にちょっとずつちゃんと塗ってくので許してください(
ごーる
DOODLEゆめうつつ⚠︎Attention⚠︎
全て個人の妄想によるフィクションです。実在の人物・団体・事象とは一切関係ございません。無断の転載を固くお断りします。
It's all an individual fantasy fiction.
ワンライ:静室/夢
光が織り成す、夢と現の境目が溶ける静室。
……夢、なんだろうか。 7