hahahazukig
PASTウルケイ前提モイケイ前ポイピクにあげていたものです。
ポイピクのアカウントごと消した後、支部にあげてなくてWeblog本にも前提が前提なので混ぜるな危険で載せてなかったので…(くるっぷには載せてました)
再度ポイピクにあげます。
とてもとても短いですがよろしければ……!
update:2023-08-09 878
くさかべ
TRAINING私のイメージするブロマンス、こう。ブロマンスだからカップリングではないけど、まぁモイケイの人が書いてるからどうしたってそう見えると思う。
モリヒトのひとりごと
毎日SS8/31「オレさ、好きな子がいるんだ……」
そうケイゴが切り出した時、自分がどういう顔をしたのか覚えていない。もちろん、修行は欠かさないから、その一言で動揺して表情を崩したりはしていないと思うが。
「そうか」
誰だ?とは聞けなかった。オレに、カンシのような明るさやコミニュケーション能力があれば、おどけて聞くことも出来ただろう。
「それは他のヤツも知ってるのか?」
「いや、モリヒトにしか言えないよこんなこと!」
「そうか……」
それは少し、いや、かなり嬉しい。内心では柔和な笑みを浮かべながら、それでも湧いてくる複雑な感情を、どうにかやり過ごした。
オレもケイゴも高校生だ。好きな女子の一人や二人当たり前だ。いや、浮気は良くないから一人にしておいた方がいいが。
1369そうケイゴが切り出した時、自分がどういう顔をしたのか覚えていない。もちろん、修行は欠かさないから、その一言で動揺して表情を崩したりはしていないと思うが。
「そうか」
誰だ?とは聞けなかった。オレに、カンシのような明るさやコミニュケーション能力があれば、おどけて聞くことも出来ただろう。
「それは他のヤツも知ってるのか?」
「いや、モリヒトにしか言えないよこんなこと!」
「そうか……」
それは少し、いや、かなり嬉しい。内心では柔和な笑みを浮かべながら、それでも湧いてくる複雑な感情を、どうにかやり過ごした。
オレもケイゴも高校生だ。好きな女子の一人や二人当たり前だ。いや、浮気は良くないから一人にしておいた方がいいが。
くさかべ
TRAINING今日も割とモイケイだよ!マガミケイゴには風邪を引かせていいっていうのが大きい。だって白雪姫だからね。ちょうどその辺を擦っています。毎日SS8/27「……こんなもんか」
シャワーでバスタブを洗い流し、モリヒトは息を吐いた。殆どの家事を取り仕切るモリヒトにとって、風呂掃除は数少ない担当外の家事だ。しかし、本来の担当であるケイゴが風邪を引いたため、快復するまでの間だけ交代した。
最初にとやかく口を出した分、風呂は毎日綺麗に掃除されている。蛇口に水垢が溜まっているような気がするが、細かいことはいいだろう。
ニコの魔法の影響か、頭の中がふわふわする。普段のモリヒトなら、水垢一つ見落とすこともなくステンレスを磨き上げるはずだ。
手にしたスポンジと水垢の残った蛇口を見比べ、ゆっくりと立ち上がった。ケイゴの様子を見に行こう。
洗面所を出てすぐ、向かいのドアをノックした。寝ているのか、返事はない。
1835シャワーでバスタブを洗い流し、モリヒトは息を吐いた。殆どの家事を取り仕切るモリヒトにとって、風呂掃除は数少ない担当外の家事だ。しかし、本来の担当であるケイゴが風邪を引いたため、快復するまでの間だけ交代した。
最初にとやかく口を出した分、風呂は毎日綺麗に掃除されている。蛇口に水垢が溜まっているような気がするが、細かいことはいいだろう。
ニコの魔法の影響か、頭の中がふわふわする。普段のモリヒトなら、水垢一つ見落とすこともなくステンレスを磨き上げるはずだ。
手にしたスポンジと水垢の残った蛇口を見比べ、ゆっくりと立ち上がった。ケイゴの様子を見に行こう。
洗面所を出てすぐ、向かいのドアをノックした。寝ているのか、返事はない。
くさかべ
TRAINING今日はとてもカップリングらしいことをしています。モイケイです。サウナ絵日記を未だ引きずっている。ご病気。毎日SS8/26「モリヒトってさ、字綺麗だよね」
一人では絶対にやらない宿題をさせるために、ケイゴをリビングに呼び出した。
ダイニングでモリヒトのノートを見ながら宿題の範囲を埋めていく。
「そうか?意識したことないが」
当然、モリヒトは宿題を終わらせている。ケイゴがさぼらないように見張りながら、夕飯の餃子を包んでいた。
「ノートも要点が纏まっててわかりやすいしさぁ」
「後から教えないといけないからな」
「オレなんて、文字書きます、ペン持ちますってだけで嫌だもん」
「それは勉強が嫌なだけだろ」
「……そうだけどぉ……」
ちらりとケイゴを見やり、包み終えた餃子にラップを掛ける。これであとは夕飯の時に焼くだけだ。
冷蔵庫に餃子をしまい、食器を洗うついでにやかんにお湯を沸かす。見た感じではあまり進んでいないが、そろそろ休憩の頃合いだろう。
2215一人では絶対にやらない宿題をさせるために、ケイゴをリビングに呼び出した。
ダイニングでモリヒトのノートを見ながら宿題の範囲を埋めていく。
「そうか?意識したことないが」
当然、モリヒトは宿題を終わらせている。ケイゴがさぼらないように見張りながら、夕飯の餃子を包んでいた。
「ノートも要点が纏まっててわかりやすいしさぁ」
「後から教えないといけないからな」
「オレなんて、文字書きます、ペン持ちますってだけで嫌だもん」
「それは勉強が嫌なだけだろ」
「……そうだけどぉ……」
ちらりとケイゴを見やり、包み終えた餃子にラップを掛ける。これであとは夕飯の時に焼くだけだ。
冷蔵庫に餃子をしまい、食器を洗うついでにやかんにお湯を沸かす。見た感じではあまり進んでいないが、そろそろ休憩の頃合いだろう。
くさかべ
TRAINING苗字呼びでしか得られない栄養がありますモイケイver2途中で場面が飛んでしまったので、一層の自主練感がある。
毎日SS8/24 もしかして、これは友達と言ってもいいのではないだろうか。
椅子に座り、机に置いたスマートフォンを手に取る。
そのまま、スマートフォンのロックを解除し、メッセージアプリを開いた。ホーム画面の友だちリストに新しい名前を見つけ、意味もなくアイコンをタップする。
プロフィールが表示され、画面下部のトークを開く。連絡先を交換した時に、確認のため送られたスタンプと、モリヒトが送った挨拶文が残っていた。
当然、ニコとカンシの連絡先は知っている。クラスのグループラインにも参加した。それでも、企業の公式アカウント以外の連絡先は少ない。
「真神……圭護くん、か」
一昨日、突然声を掛けられた。モリヒトのクラスメイトはノリがいい。入学早々に、自分は鬼だと明かしても、距離を置くことなく話し掛けてくれる。
1698椅子に座り、机に置いたスマートフォンを手に取る。
そのまま、スマートフォンのロックを解除し、メッセージアプリを開いた。ホーム画面の友だちリストに新しい名前を見つけ、意味もなくアイコンをタップする。
プロフィールが表示され、画面下部のトークを開く。連絡先を交換した時に、確認のため送られたスタンプと、モリヒトが送った挨拶文が残っていた。
当然、ニコとカンシの連絡先は知っている。クラスのグループラインにも参加した。それでも、企業の公式アカウント以外の連絡先は少ない。
「真神……圭護くん、か」
一昨日、突然声を掛けられた。モリヒトのクラスメイトはノリがいい。入学早々に、自分は鬼だと明かしても、距離を置くことなく話し掛けてくれる。
くさかべ
TRAININGバニーの日は一昨日だったのですが、それに合わせて今日が何の日かを調べたら「油の日」だったので。薔薇回は永遠に擦り続けたいモイケイ。
毎日SS8/23「いいか、これは絶対に負けられない戦いなんだ」
「はぁ……」
午前八時五十五分。モリヒトとケイゴはスーパーの前にいた。
今日は日曜日、目当ては目玉商品のサラダ油だ。
「だいたい、特売品は入り口を入った野菜売り場の隣にある。つまり、野菜コーナーを突っ切って特売コーナーを目指す」
「うん……」
昨日は、日付が変わって午前二時過ぎまで夜更かししていた。せっかくの日曜日だから、昼まで眠るつもりだったのに、八時に起こされた。
曰く、お一人様一本限りの特売品があるから、買い物に付き合え、と。
「ていうか、ニコと来ればよかったんじゃない?」
スーパーで一緒に買い物、なんてうってつけの案件じゃないか。モリヒトも、ニコを誘ってくれれば、こんな朝早く起こされずに済んだのに。
2025「はぁ……」
午前八時五十五分。モリヒトとケイゴはスーパーの前にいた。
今日は日曜日、目当ては目玉商品のサラダ油だ。
「だいたい、特売品は入り口を入った野菜売り場の隣にある。つまり、野菜コーナーを突っ切って特売コーナーを目指す」
「うん……」
昨日は、日付が変わって午前二時過ぎまで夜更かししていた。せっかくの日曜日だから、昼まで眠るつもりだったのに、八時に起こされた。
曰く、お一人様一本限りの特売品があるから、買い物に付き合え、と。
「ていうか、ニコと来ればよかったんじゃない?」
スーパーで一緒に買い物、なんてうってつけの案件じゃないか。モリヒトも、ニコを誘ってくれれば、こんな朝早く起こされずに済んだのに。
くさかべ
TRAININGこのモイケイは付き合ってると思います。モリヒト一人称。毎日SS8/20「ねーモリヒト、ちょっとガチャ引いて」
リビングでコーヒーを飲んでいたら、ようやく部屋から出てきたケイゴが隣に座った。
挨拶も何もなく、図々しくも勝手にコーヒーに口を付けたことも気になったが、たまに甘えてくるのは可愛いから良いだろう。
「なんだガチャって」
「今イベント限定のピックアップやってるんだけど、全然引ける気がしなくて」
「お前この間も大爆死だなんだ言ってただろ」
「あっ、あれは諦めたの!今回のが重要だから!」
オレはスマホゲームはやらないから、ケイゴが何をしたいのかわからない。テレビCMで見る、毎日ガチャ無料!とかそういうのと何が違うのかも知らない。
「今日ニコいないんだもんなぁ……」
ガチャについて、ケイゴはよくニコに頼んでいる。ニコがガチャを回すと高レア?な何かが良く出るらしい。そんなことに魔法を使うなよ、と釘を刺したこともあるが、魔法ではなく、単純にニコの引きが強いだけらしい。
1519リビングでコーヒーを飲んでいたら、ようやく部屋から出てきたケイゴが隣に座った。
挨拶も何もなく、図々しくも勝手にコーヒーに口を付けたことも気になったが、たまに甘えてくるのは可愛いから良いだろう。
「なんだガチャって」
「今イベント限定のピックアップやってるんだけど、全然引ける気がしなくて」
「お前この間も大爆死だなんだ言ってただろ」
「あっ、あれは諦めたの!今回のが重要だから!」
オレはスマホゲームはやらないから、ケイゴが何をしたいのかわからない。テレビCMで見る、毎日ガチャ無料!とかそういうのと何が違うのかも知らない。
「今日ニコいないんだもんなぁ……」
ガチャについて、ケイゴはよくニコに頼んでいる。ニコがガチャを回すと高レア?な何かが良く出るらしい。そんなことに魔法を使うなよ、と釘を刺したこともあるが、魔法ではなく、単純にニコの引きが強いだけらしい。
くさかべ
TRAINING最近マガミケイゴを曇らせていないことに気付いたので、モイ←ケイの独白です。短い。毎日SS8/17 届かない想いは、捨ててしまった方がいい。
ニコはモリヒトが好きだ。そして、本人は気付いていないが、モリヒトもニコのことが好きだ。
二人の結びつきは深い。そこにつけ入る隙がないことはわかっている。そもそも、どうにかしたいだなんて、思ってもいない。思っては、いけなかった。
(不毛だよな……)
机の片隅に置いたビー玉を取る。ちょっとした騒動を引き起こした、なんの変哲もないビー玉だ。
親指と人差し指で気泡の入ったビー玉をつまみ、照明に透かす。今となっては、何がそんなに良かったのかも思い出せず、呆れた笑みがこぼれた。
一人の時間は嫌いだ。余計なことばかり考えてしまう。階下では団欒しているのだろうが、今日はそこに混ざる気になれない。
1030ニコはモリヒトが好きだ。そして、本人は気付いていないが、モリヒトもニコのことが好きだ。
二人の結びつきは深い。そこにつけ入る隙がないことはわかっている。そもそも、どうにかしたいだなんて、思ってもいない。思っては、いけなかった。
(不毛だよな……)
机の片隅に置いたビー玉を取る。ちょっとした騒動を引き起こした、なんの変哲もないビー玉だ。
親指と人差し指で気泡の入ったビー玉をつまみ、照明に透かす。今となっては、何がそんなに良かったのかも思い出せず、呆れた笑みがこぼれた。
一人の時間は嫌いだ。余計なことばかり考えてしまう。階下では団欒しているのだろうが、今日はそこに混ざる気になれない。
くさかべ
TRAINING今日は割としっかりモイケイ。モイケイを見せつけられるモブになりたい。毎日SS8/15 福引で、アイスの引換券を当てた。せっかくだから今引き換えて帰ろう、とエコバッグを提げたまま店に寄る。
「アイス久しぶりだなぁ。何味にする?」
引き換えられるのは二種類のアイスだ。ショーケースに並ぶ色とりどりのアイスを一つずつ見比べながら、モリヒトを振り返った。
「好きなのをふたつ選べばいいじゃないか」
もともと、ケイゴが集めた福引券で当てた景品なのだから、モリヒトに聞く必要はない。
「だって二種類選べるんだよ?」
「それはお前のだろう」
店員に引換券を渡す。アイスの器としてカップを選択した。コーンの方が最後まで食べられて得だが、食べにくい。
「えっ、半分こするんじゃないの?」
「オレは別にいらん」
どうしてそういう発想になるんだ、とケースから離れた位置に立ったままケイゴに返した。
2012「アイス久しぶりだなぁ。何味にする?」
引き換えられるのは二種類のアイスだ。ショーケースに並ぶ色とりどりのアイスを一つずつ見比べながら、モリヒトを振り返った。
「好きなのをふたつ選べばいいじゃないか」
もともと、ケイゴが集めた福引券で当てた景品なのだから、モリヒトに聞く必要はない。
「だって二種類選べるんだよ?」
「それはお前のだろう」
店員に引換券を渡す。アイスの器としてカップを選択した。コーンの方が最後まで食べられて得だが、食べにくい。
「えっ、半分こするんじゃないの?」
「オレは別にいらん」
どうしてそういう発想になるんだ、とケースから離れた位置に立ったままケイゴに返した。
くさかべ
TRAINING「乙木くん」「真神くん」でしか摂取出来ない栄養あるよね!!!!この後文子に会ったりしてモイケイになるといいね!!!!!毎日SS8/13それまで、どうやって人と接してきたのか思い出せない。どこに行っても、スケートという共通点があったし、そのことならすらすらと口が回る。
会話のきっかけを掴めないまま、距離を計れないまま、気付いたら孤立していた。『事故でフィギュアスケートを辞めた元選手のアスリート』というクラスメイトは、腫れ物に過ぎない。
もともと、学校に友人らしい友人はいなかった。ケイゴの周りにいるのは、自分のせいで大怪我をした母親と、会ったことのない、もう一人の自分。
変わりたい、という気持ちはあった。高校は、同級生が少なさそうな場所を選んだ。
競技を辞めてから、髪の毛が伸びた。一度足が遠のけば、美容院に行く勇気も出ない。長い前髪はそのまま、伸びた襟足を染めた。
2720会話のきっかけを掴めないまま、距離を計れないまま、気付いたら孤立していた。『事故でフィギュアスケートを辞めた元選手のアスリート』というクラスメイトは、腫れ物に過ぎない。
もともと、学校に友人らしい友人はいなかった。ケイゴの周りにいるのは、自分のせいで大怪我をした母親と、会ったことのない、もう一人の自分。
変わりたい、という気持ちはあった。高校は、同級生が少なさそうな場所を選んだ。
競技を辞めてから、髪の毛が伸びた。一度足が遠のけば、美容院に行く勇気も出ない。長い前髪はそのまま、伸びた襟足を染めた。
くさかべ
TRAININGほのぼのとしたモイケイを書こうとすると、こいつら本当に出来てるのか?という気持ちになるのですが、書いてる人間がどっぷりとモイケイなのでモイケイです。毎日SS8/12 馬鹿なのか?という言葉を、言わずに留めた自分を褒めて欲しい。
「そうだ、馬鹿だった」
「え、なんでいきなりディスられてんの」
一つ前の台詞は我慢出来たが、言い聞かせるために続けた言葉はそのまま声になった。
「気にするな、こっちの話だ」
「どう考えてもそっちの話じゃなくない?」
「うるさい、一人で宿題も終わらせられない馬鹿は黙ってろ」
「ぐう」
月曜日に出された宿題が終わっていない、とケイゴが言い出したのが、土曜日の夜。つまり昨日だ。
今回に関しては珍しく、ニコは自分で宿題を終わらせていた。
祝日が多い月曜日は、週に一度しかない科目の進みが遅い。遅れを取り戻すように、毎週小テスト代わりの宿題が出る。別クラスのカンシは、曜日が違うからか、宿題が出なかったらしい。
1804「そうだ、馬鹿だった」
「え、なんでいきなりディスられてんの」
一つ前の台詞は我慢出来たが、言い聞かせるために続けた言葉はそのまま声になった。
「気にするな、こっちの話だ」
「どう考えてもそっちの話じゃなくない?」
「うるさい、一人で宿題も終わらせられない馬鹿は黙ってろ」
「ぐう」
月曜日に出された宿題が終わっていない、とケイゴが言い出したのが、土曜日の夜。つまり昨日だ。
今回に関しては珍しく、ニコは自分で宿題を終わらせていた。
祝日が多い月曜日は、週に一度しかない科目の進みが遅い。遅れを取り戻すように、毎週小テスト代わりの宿題が出る。別クラスのカンシは、曜日が違うからか、宿題が出なかったらしい。
くさかべ
TRAINING前に会話文だけどっかに載せたやつをサウナの混乱に乗じてリメイクしてみたんですが、あらかじめ会話を書いたものに継ぎ足すの難しいな……。プロットとか作れる気がしない。全体的に品がないのでワンクッション。 1932
くさかべ
TRAINING夏といえば高校野球。モイケイがテレビ観ながら喋ってるだけ。毎日SS8/6「こんな暑い中、野球するのも大変だよね」
じりじりと照りつける太陽の下、スーパーに行って帰って来るだけで汗だくになった。
屋内のエアコンに有り難みを感じながら、買ってきた牛乳を冷蔵庫にしまう。
リビングではモリヒトがテレビを観ていて、白球を追いかける高校球児たちに呟いた。
「どっち応援してるの?」
「いや、別に、良い試合してるな、と思っただけだ」
「ふうん」
ついでに買ってきたアイスを開けながら、ソファに座る。
ケイゴは元アスリートだが、個人競技であったため、団体で行う球技をよく知らない。
かろうじてルールはわかるが、そこまでの興味はなかった。
「面白い?」
「ああ」
「ふうん」
なんとなくテレビを観ながら、溶けかけの氷菓を掬う。ソーダ味が、火照った体をじわじわと冷やしていく。
2102じりじりと照りつける太陽の下、スーパーに行って帰って来るだけで汗だくになった。
屋内のエアコンに有り難みを感じながら、買ってきた牛乳を冷蔵庫にしまう。
リビングではモリヒトがテレビを観ていて、白球を追いかける高校球児たちに呟いた。
「どっち応援してるの?」
「いや、別に、良い試合してるな、と思っただけだ」
「ふうん」
ついでに買ってきたアイスを開けながら、ソファに座る。
ケイゴは元アスリートだが、個人競技であったため、団体で行う球技をよく知らない。
かろうじてルールはわかるが、そこまでの興味はなかった。
「面白い?」
「ああ」
「ふうん」
なんとなくテレビを観ながら、溶けかけの氷菓を掬う。ソーダ味が、火照った体をじわじわと冷やしていく。
くさかべ
DOODLE本当に今更ながら◆71ラッキーバースデーネタ。モイケイというか、お互いに無自覚。ポイピク落ちてたから、昨日の毎日SSはくるっぷ
https://crepu.net/post/2619422
毎日SS 友達の誕生日プレゼントが買いたいから、それに付き合って欲しい。
朝食の時に、一日の予定を聞いたらそう言われた。モリヒトとケイゴは趣味が合う。休日になんとなく一緒に出掛けるとはよくあるが、目的を持って誘われることは殆どない。
「別にいいが、お前……友達いたのか?」
「しっ、失礼な!いるよ、少しは……」
最初は否定したものの、段々と声が小さくなる。ここで、それは誰か?と聞かれたら、恐らく言葉に詰まるのだろう。
「とりあえず、準備出来たら出掛けよ」
「ああ」
友達って誰だ?と思いながら、曖昧に返事をした。何故こんなにも、もやもやするのか判らない。
「付き合わせちゃってごめんね」
「別にいい」
出掛けるから昼は好きに食べてくれ、と留守番のニコたちに言い残し、モリヒトはケイゴと駅ビルに来ていた。ケイゴが迷いなく、色々なテナントが入ったファッションビルのシューズショップに入る。
1818朝食の時に、一日の予定を聞いたらそう言われた。モリヒトとケイゴは趣味が合う。休日になんとなく一緒に出掛けるとはよくあるが、目的を持って誘われることは殆どない。
「別にいいが、お前……友達いたのか?」
「しっ、失礼な!いるよ、少しは……」
最初は否定したものの、段々と声が小さくなる。ここで、それは誰か?と聞かれたら、恐らく言葉に詰まるのだろう。
「とりあえず、準備出来たら出掛けよ」
「ああ」
友達って誰だ?と思いながら、曖昧に返事をした。何故こんなにも、もやもやするのか判らない。
「付き合わせちゃってごめんね」
「別にいい」
出掛けるから昼は好きに食べてくれ、と留守番のニコたちに言い残し、モリヒトはケイゴと駅ビルに来ていた。ケイゴが迷いなく、色々なテナントが入ったファッションビルのシューズショップに入る。
くさかべ
DOODLE弟でありお兄ちゃんでもある!!そんなモイケイを応援しています!!!!「暑……モリヒト、アイス食べよ」
梅雨明け十日とはよく言ったもので、晴天続きの通学路はアスファルトの照り返しも強く、暑い。
「いや、オレは別にいらん」
「えーっ、こんなに暑いのに?」
暑くなる前にと出掛けたものの、帰る頃には最高気温に到達する時間だった。ただ歩いているだけで汗は出るし、こんな日はミハルのように日傘が必要かもしれない。
何かと趣味が合うから、モリヒトとケイゴはよく休みの日によく一緒に出掛けていた。
開店と同時に店を巡り、適当な店でランチをして帰る。よくある行動パターンだが、それ故に気温のことを忘れていた。
今年一番の最高気温、エアコンを適切に利用し、不要不急の外出を避けましょう、とうたう天気予報。わかっていたのに、まさかそんな時間に屋外にいるとは。
1757梅雨明け十日とはよく言ったもので、晴天続きの通学路はアスファルトの照り返しも強く、暑い。
「いや、オレは別にいらん」
「えーっ、こんなに暑いのに?」
暑くなる前にと出掛けたものの、帰る頃には最高気温に到達する時間だった。ただ歩いているだけで汗は出るし、こんな日はミハルのように日傘が必要かもしれない。
何かと趣味が合うから、モリヒトとケイゴはよく休みの日によく一緒に出掛けていた。
開店と同時に店を巡り、適当な店でランチをして帰る。よくある行動パターンだが、それ故に気温のことを忘れていた。
今年一番の最高気温、エアコンを適切に利用し、不要不急の外出を避けましょう、とうたう天気予報。わかっていたのに、まさかそんな時間に屋外にいるとは。
くさかべ
DOODLE今日はモイケイ。ほのぼのと見せかけて唐突に両片思い。(お腹減った……)
ぐう、と聞いた訳でもないのに、自分の腹の音がした気がして目が覚めた。
「うわ、充電してない」
残り十五パーセントのスマートフォンを点け、時間を確認する。
深夜一時。異様な空腹、充電が残り少ないスマートフォン。それだけで、全てを察した。
ひとまず、定期連絡帳と化したメモアプリを開き、ウルフからの伝達事項を眺める。珍しく何も残っていなかったから、どうやら今回は睡眠欲が一番勝ったパターンらしい。それならば、この空腹も納得だ。
ぐう、と今度は本当に腹が鳴った。ウルフに変身する前は何をしていたか思い出す。そういえば連日寝不足だった。
このままもう一眠りしようと思ったが、腹は減った、目は冴えている。スマートフォンを充電ケーブルに差し込んだところで、そのまま眠るはずもない。
1787ぐう、と聞いた訳でもないのに、自分の腹の音がした気がして目が覚めた。
「うわ、充電してない」
残り十五パーセントのスマートフォンを点け、時間を確認する。
深夜一時。異様な空腹、充電が残り少ないスマートフォン。それだけで、全てを察した。
ひとまず、定期連絡帳と化したメモアプリを開き、ウルフからの伝達事項を眺める。珍しく何も残っていなかったから、どうやら今回は睡眠欲が一番勝ったパターンらしい。それならば、この空腹も納得だ。
ぐう、と今度は本当に腹が鳴った。ウルフに変身する前は何をしていたか思い出す。そういえば連日寝不足だった。
このままもう一眠りしようと思ったが、腹は減った、目は冴えている。スマートフォンを充電ケーブルに差し込んだところで、そのまま眠るはずもない。
くさかべ
MOURNING書いてみて、「あっこれは駄目だ……」となって挫折したタイプのモイケイ。TSレボリューションしてる。「モリヒトってさぁ、なんで眼鏡掛けるの?」
動画撮影のため、ニコに魔法を掛けて貰ったケイゴが、ポテトチップスをつまみながら聞いた。L字に向かった先で、モリヒトは撮った動画の編集をしている。
視力が悪いという話は聞いたことがない。むしろ、良過ぎる方だと思う。
「特に意味はないが、その方が雰囲気があるだろ」
「ふぅん」
スマートフォンを弄りながら、無意識に食べていたコンソメ味のポテトチップスを、袋ごと取り上げられた。
「あっ」
「食べ過ぎだ。夕飯が食べられなくなるし、肌にも悪い」
「だってぇ、」
朝昼晩はモリヒトが作った料理を食べる。バランス良く考えられた献立は、確かに美味しいが物足りない。
「モモチが引っ越してきて、お前少し太っただろう」
1397動画撮影のため、ニコに魔法を掛けて貰ったケイゴが、ポテトチップスをつまみながら聞いた。L字に向かった先で、モリヒトは撮った動画の編集をしている。
視力が悪いという話は聞いたことがない。むしろ、良過ぎる方だと思う。
「特に意味はないが、その方が雰囲気があるだろ」
「ふぅん」
スマートフォンを弄りながら、無意識に食べていたコンソメ味のポテトチップスを、袋ごと取り上げられた。
「あっ」
「食べ過ぎだ。夕飯が食べられなくなるし、肌にも悪い」
「だってぇ、」
朝昼晩はモリヒトが作った料理を食べる。バランス良く考えられた献立は、確かに美味しいが物足りない。
「モモチが引っ越してきて、お前少し太っただろう」
くさかべ
DOODLEこんなの毎日続けるのは無理だろうな、と思いつつ、ほのぼのモイケイ強化週間にしたい。多分すぐ力尽きる。耳と尻尾が生えたモイケイ👹⛸「怒らないから、どうしてこうなったか言いなさい」
「あのね、怒らない人は『怒らないから』なんて言わないのよ」
モリヒトがリビングのソファに座り、その前のスペースにニコが正座をしている。ニコの隣にはケイゴが座り、はらはらと心配そうに二人のやりとりを見守っていた。
「ケイゴくんがね、この画面タップしてっていうから押したの。そしたら、なんかレアキャラが出たって言うから」
「あっ、ニコ、それは……!」
「ほう……それで?」
「これでもう課金しなくて済むって喜んでたから、お礼に新しい魔法試させてねって」
痺れてきたのか、膝をもじもじさせながら、じろりとニコを一瞥するモリヒトから目を逸らす。
「ニコ、変身魔法って使えないから、ケイゴくんは狼男だし、狼に変身出来ないかなって」
2122「あのね、怒らない人は『怒らないから』なんて言わないのよ」
モリヒトがリビングのソファに座り、その前のスペースにニコが正座をしている。ニコの隣にはケイゴが座り、はらはらと心配そうに二人のやりとりを見守っていた。
「ケイゴくんがね、この画面タップしてっていうから押したの。そしたら、なんかレアキャラが出たって言うから」
「あっ、ニコ、それは……!」
「ほう……それで?」
「これでもう課金しなくて済むって喜んでたから、お礼に新しい魔法試させてねって」
痺れてきたのか、膝をもじもじさせながら、じろりとニコを一瞥するモリヒトから目を逸らす。
「ニコ、変身魔法って使えないから、ケイゴくんは狼男だし、狼に変身出来ないかなって」
くさかべ
DOODLEモイケイほのぼの。SSを並行して書ける人間になりたい練習。出来てる。 モリヒトは可愛い。本人に言ったら否定するだろうが、落ち着いているくせに時折見せる年相応な部分のギャップが可愛い。
珍しく、二人きりの土曜日。モリヒトからゲームに誘われた。リビングのテレビにゲーム機を繋ぎ、二人だけのゲーム大会が始まる。
「何回やっても結果は同じだよ」
「そんなのわからないだろ!もう一回だ」
モリヒトはゲームが苦手だ。反射神経が良すぎる余り、コントローラーという端末を通すと上手く動けなくなるらしい。
「パズルでもこれだからなぁ」
対戦型のパズルゲームは、自分のエリアのパズルを消すと、相手のエリアに妨害が入る仕組みだ。対戦で勝つには、戦略とスピード感が求められる。
カンシが、モリヒトに勝つには自分のフィールドに持ち込むしかないと言っていたが、ケイゴにとってそれはゲームなのだ。
1520珍しく、二人きりの土曜日。モリヒトからゲームに誘われた。リビングのテレビにゲーム機を繋ぎ、二人だけのゲーム大会が始まる。
「何回やっても結果は同じだよ」
「そんなのわからないだろ!もう一回だ」
モリヒトはゲームが苦手だ。反射神経が良すぎる余り、コントローラーという端末を通すと上手く動けなくなるらしい。
「パズルでもこれだからなぁ」
対戦型のパズルゲームは、自分のエリアのパズルを消すと、相手のエリアに妨害が入る仕組みだ。対戦で勝つには、戦略とスピード感が求められる。
カンシが、モリヒトに勝つには自分のフィールドに持ち込むしかないと言っていたが、ケイゴにとってそれはゲームなのだ。