餅@94
DOODLE乗るしかない、このビッグウェーブ!と言う事でWD衣装兄さんなんやアレ!?と言う衝動のままにおイケ兄さん〜無自覚片想いポンコツミカちゃんを添えて〜いや、拳兄あんなんずるいですって。
ドキドキとモヤモヤと その日、約束していた時間よりだいぶ遅れて透の家にやってきた兄は最近では随分と珍しい格好をしていた。
グレーのベストに白のドレスシャツ、黒に近い濃いグレーのクロスタイと同色のスラックス。
首から上は手拭いを頭に巻き口元を覆面で覆っているいつもの姿なのに、首から下は何故かフォーマル寄りの装いだ。
(兄さん、かっこいい……っ!)
何故だかわからないけど兄さんが……兄さんがまともな格好をしている!
昔みたいな、ちゃんとした高等吸血鬼に相応しい服装を!!
この国に来てからはとんとお目にかかる機会なんて無かった盛装姿の兄を認めた私の頬にじんわりと熱が集まっていく。
興奮に速まる鼓動を持て余し、微動だに出来ず無言で食い入るように兄を見つめる私と違い、透とあっちゃんはこたつから兄さんの足元へと這い出して物珍しげにその姿を見上げて歓声を上げた。
5430グレーのベストに白のドレスシャツ、黒に近い濃いグレーのクロスタイと同色のスラックス。
首から上は手拭いを頭に巻き口元を覆面で覆っているいつもの姿なのに、首から下は何故かフォーマル寄りの装いだ。
(兄さん、かっこいい……っ!)
何故だかわからないけど兄さんが……兄さんがまともな格好をしている!
昔みたいな、ちゃんとした高等吸血鬼に相応しい服装を!!
この国に来てからはとんとお目にかかる機会なんて無かった盛装姿の兄を認めた私の頬にじんわりと熱が集まっていく。
興奮に速まる鼓動を持て余し、微動だに出来ず無言で食い入るように兄を見つめる私と違い、透とあっちゃんはこたつから兄さんの足元へと這い出して物珍しげにその姿を見上げて歓声を上げた。
餅@94
INFO2025/1/12【SUPER COMIC CITY 関西 30】発行予定の嘘悪拳ミカ新刊サンプルです。A5/52P/R18
催眠の一族の当主ケンとその弟で後継者のトールと薔薇園の下の地下室に囲われたケンの妻の、いずれ嘘悪に至るお話。
🔞自体はヌルいし少ないです。軽い睡姦有り。
サンプルには🔞はありません。
通販はどこにしようか悩み中。決まり次第Xで告知します。よろしくお願いします!
Under the Rose(……あれ? ここ、どこ?)
遊び相手もいない退屈な屋敷を抜け出して、一人楽しく森を冒険していたら全然知らない場所に出てしまった。
それはまるで迷路のようになった美しい薔薇園だった。今が盛りの秋の薔薇が咲き乱れた空間はとても綺麗だ。
この広い屋敷は俺の家でもあるけれども、何せ子供には敷地が広すぎて知らない場所がまだまだいっぱい有る。
俺が今居る、屋敷の裏に広がっているこの森もその一つだ。
結構長い探検の末に迷い込んだ森の深い所に、こんなに綺麗なところがあっただなんて全然知らなかった。
しかし困った。適当に歩いてきたから帰り道が全然わかんないや。
さて、どうしようかと辺りをぐるりと見渡す。とりあえず、探索するかと複雑な作りになっているっぽい薔薇園の中を進んでいった。
5478遊び相手もいない退屈な屋敷を抜け出して、一人楽しく森を冒険していたら全然知らない場所に出てしまった。
それはまるで迷路のようになった美しい薔薇園だった。今が盛りの秋の薔薇が咲き乱れた空間はとても綺麗だ。
この広い屋敷は俺の家でもあるけれども、何せ子供には敷地が広すぎて知らない場所がまだまだいっぱい有る。
俺が今居る、屋敷の裏に広がっているこの森もその一つだ。
結構長い探検の末に迷い込んだ森の深い所に、こんなに綺麗なところがあっただなんて全然知らなかった。
しかし困った。適当に歩いてきたから帰り道が全然わかんないや。
さて、どうしようかと辺りをぐるりと見渡す。とりあえず、探索するかと複雑な作りになっているっぽい薔薇園の中を進んでいった。
餅@94
PAST以前にTwitterであげた眠りミカと小さな透君のお話に若干の加筆修正をしたものです。春なので再掲。うっすら拳→ミカ。
数十年後、桜の下を元気にビキニで練り歩く儚さのカケラも無くなった次兄を見てこっそりため息を吐く透君が居るとか居ないとか。
花守り 桜もそろそろ咲こうかとする頃、どこかから一通の手紙が送られてきた。
その中身を読むなり、拳兄は大慌てで俺を隣のおばちゃんに預けてどこかへ飛び出て行って、それから数日経ってようやく帰ってきた。
その腕の中に眠ったままの綺麗なお姫様を抱いて。
▼▼▼
そのお姫様は実はお姫様じゃなくて、ずっと行方不明になってた俺のもう一人の兄ちゃんだった。
名前はミカエラ。
初めて拳兄からその名前を聞いた時は、この国じゃ馴染みの無い音だなって思ったけど、こうやって本人を前にすると舶来人形みたいに綺麗なこの人にはとても良く似合う名前だと思う。
ミカ兄はずっと寝ていて目を覚さない。
拳兄が言うには、ミカ兄は俺がうんと小さい頃に俺達とはぐれちゃって離れ離れになったんだって。拳兄はミカ兄を探してあちこちを転々としてたんだけど、たった一人で、しかも俺を連れてだから中々の上手く行かなかったらしい。
3460その中身を読むなり、拳兄は大慌てで俺を隣のおばちゃんに預けてどこかへ飛び出て行って、それから数日経ってようやく帰ってきた。
その腕の中に眠ったままの綺麗なお姫様を抱いて。
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そのお姫様は実はお姫様じゃなくて、ずっと行方不明になってた俺のもう一人の兄ちゃんだった。
名前はミカエラ。
初めて拳兄からその名前を聞いた時は、この国じゃ馴染みの無い音だなって思ったけど、こうやって本人を前にすると舶来人形みたいに綺麗なこの人にはとても良く似合う名前だと思う。
ミカ兄はずっと寝ていて目を覚さない。
拳兄が言うには、ミカ兄は俺がうんと小さい頃に俺達とはぐれちゃって離れ離れになったんだって。拳兄はミカ兄を探してあちこちを転々としてたんだけど、たった一人で、しかも俺を連れてだから中々の上手く行かなかったらしい。
餅@94
DONE2024/3/17開催合わせで発行予定の花吐き病ネタ拳ミカ小説本のサンプルです。入稿したので増量しました。
「愛という名の花を吐く」文庫/80P/全年齢
透君視点の「花の形の愛を想う」、拳兄視点の「花の形の愛を吐く」の二本を収録。
サンプルは拳兄視点の「花の形の愛を吐く」の冒頭になります。
いつも通り、何もかも好き勝手捏造した何でも許せる人向け小説です。
よろしくお願いします!
花の形の愛を吐く 暦の上では春とは言え、冬の気配をまだ色濃く残す冴えた空気の中、煌々と輝く月明かりに照らされ、おどろおどろしい廃病院の朽ちた中庭で一人口から薔薇を吐き続ける吸血鬼———。
シチュエーションだけなら耽美ロマン系のホラーだな。まあ、残念ながら吐いてる俺自身の見た目が褞袍着たハゲって時点で耽美とは程遠いんだが。
これが上の弟なら、さぞ絵になったろうに。
どれ、試しにちょっと想像してみるか。
眦から真珠のような涙を幾筋も流し、赤い唇から血よりもなお濃く深い紅の花弁を滴らせる、苦痛に歪んだ白皙の美貌。
煌々と冴える青白い月が、花を吐く苦しみに震えるビキニをまとったしなやかな背を浮かび上がらせ———……。
8647シチュエーションだけなら耽美ロマン系のホラーだな。まあ、残念ながら吐いてる俺自身の見た目が褞袍着たハゲって時点で耽美とは程遠いんだが。
これが上の弟なら、さぞ絵になったろうに。
どれ、試しにちょっと想像してみるか。
眦から真珠のような涙を幾筋も流し、赤い唇から血よりもなお濃く深い紅の花弁を滴らせる、苦痛に歪んだ白皙の美貌。
煌々と冴える青白い月が、花を吐く苦しみに震えるビキニをまとったしなやかな背を浮かび上がらせ———……。
くろすけ
PAST拳ミカWEBオンリー開催ありがとうございます!!開催を記念して去年頒布した「いいからさっさと私を抱け!」を1日限定で公開いたします…!(後日再度公開をする可能性がございます)
少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです!
2023/12/31 追記
通常公開しました!!今年はオンリーイベントを開催したりアンソロ作ったり拳ミカで色々できて楽しかったです〜!皆様本当にありがとうございました! 21
餅@94
DONEドちゃま視点で、アニメでは温泉回は歳末の設定だったなーと思ったので百和温泉ネタの✊👙(と言っても👙は出ない)。一応2023書き納め?
今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いしますの気持ちを込めて。
気づきとからかいの種を得るドラちゃんのお話 年の瀬も近い百和温泉宴会場。
意図せずして開かれた退治人、吸対、吸血鬼にオータムの面々が入り乱れての大宴会の混沌の中心から少し離れたところでジョンとまったり一休みをしていたら、先程までマイクロビキニに胸ぐら掴まれて吊り上げられていた野球拳大好きが肩を揉みながらこちらにやって来るのが見えた。
「おや? お疲れ」
「おー。温泉来てこんな疲れる羽目になるとは思わなかったわ」
敵意をむき出しにしてシャドーボクシングしながら自分を威嚇してくるジョンを何なくいなして、野球拳がドッカリと私の横に腰を下ろす。
彼が抜け出たと言う事は、あの不毛な兄自慢大会が終わったのかと思いきや、宴会の中心に向けた私の視線の先ではロナルド君とビキニが相変わらず「俺の兄貴は最強なんだ!」をテーマにフリースタイルバトルを繰り広げていた。
3320意図せずして開かれた退治人、吸対、吸血鬼にオータムの面々が入り乱れての大宴会の混沌の中心から少し離れたところでジョンとまったり一休みをしていたら、先程までマイクロビキニに胸ぐら掴まれて吊り上げられていた野球拳大好きが肩を揉みながらこちらにやって来るのが見えた。
「おや? お疲れ」
「おー。温泉来てこんな疲れる羽目になるとは思わなかったわ」
敵意をむき出しにしてシャドーボクシングしながら自分を威嚇してくるジョンを何なくいなして、野球拳がドッカリと私の横に腰を下ろす。
彼が抜け出たと言う事は、あの不毛な兄自慢大会が終わったのかと思いきや、宴会の中心に向けた私の視線の先ではロナルド君とビキニが相変わらず「俺の兄貴は最強なんだ!」をテーマにフリースタイルバトルを繰り広げていた。
餅@94
DOODLE爪を切ってもらう兄と爪を切ってあげる兄〜ゲンナリする弟を添えて〜
👻くん視点です。
サクッとしたお話なのでサクッとお楽しみください。
爪切りのお話 パチン、パチンと軽くて硬い音が、あっちゃんを寝かしつけて兄達の元に戻ってきた俺を出迎える。
音の正体は爪切りだ。
『ビキニ御殿』ことミカ兄の自宅のリビングに置かれた、大の男が三人並んで座ってもまだ余裕のある大きなソファに座って、つけっぱなしのテレビから流れる下世話なノリの深夜バラエティ番組をBGMに、ニヤついた表情のケン兄の手を取って何とも微妙な表情をしたミカ兄が丁寧に爪を切ってやっていた。
「……何?爪切ってもらってんの?」
「おう。伸びてきてたからな」
「それぐらい自分で切れよ」
「俺がやるとガタガタになるからなぁ。その点コイツは綺麗にしてくれるし」
「なー?」っとミカ兄に笑いかけるケン兄の顔はやに下がっていて、ロクでもない事を考えているのが丸わかりのスケベ面だ。
1650音の正体は爪切りだ。
『ビキニ御殿』ことミカ兄の自宅のリビングに置かれた、大の男が三人並んで座ってもまだ余裕のある大きなソファに座って、つけっぱなしのテレビから流れる下世話なノリの深夜バラエティ番組をBGMに、ニヤついた表情のケン兄の手を取って何とも微妙な表情をしたミカ兄が丁寧に爪を切ってやっていた。
「……何?爪切ってもらってんの?」
「おう。伸びてきてたからな」
「それぐらい自分で切れよ」
「俺がやるとガタガタになるからなぁ。その点コイツは綺麗にしてくれるし」
「なー?」っとミカ兄に笑いかけるケン兄の顔はやに下がっていて、ロクでもない事を考えているのが丸わかりのスケベ面だ。
餅@94
DONE✊兄誕のオマケと言うか蛇足と言うか。✊兄が自分の誕生日なのにわざわざ服を用意してまで👙ちゃんに逆野球拳をしかける本当の理由。
変わらない物の中にある変わってしまった物のお話
8月12日午前5時 夜明け前に別れた末の弟と妹は今頃仲良く夢の中だろうかと想いを馳せながら、ミカエラと何度も口づけを交わす。
ガタイのいい男が二人乗ってもなお広いビキニ御殿のミカエラの寝台の上で、背後から抱き込む形で腕の中に閉じ込めているのは、俺の見立てた鉄紺色の浴衣を着たミカエラ。
この日のために俺が選んだとっておきのラッピングを施された、俺のためだけのとっておきのプレゼントだ。
「毎年思うんだがな」
「うん?」
「どうせ脱がすのに何故わざわざ着せるんだ? しかも貴様の誕生日だと言うのにいちいち私のために衣装まで仕立てて」
「毎年言ってるだろ? 俺が選んだ服で着飾ったお前を俺の手で脱がすのが良いんだって。男のロマンだよ、ロマン」
1357ガタイのいい男が二人乗ってもなお広いビキニ御殿のミカエラの寝台の上で、背後から抱き込む形で腕の中に閉じ込めているのは、俺の見立てた鉄紺色の浴衣を着たミカエラ。
この日のために俺が選んだとっておきのラッピングを施された、俺のためだけのとっておきのプレゼントだ。
「毎年思うんだがな」
「うん?」
「どうせ脱がすのに何故わざわざ着せるんだ? しかも貴様の誕生日だと言うのにいちいち私のために衣装まで仕立てて」
「毎年言ってるだろ? 俺が選んだ服で着飾ったお前を俺の手で脱がすのが良いんだって。男のロマンだよ、ロマン」
餅@94
DONE嘘✊👙駆け落ち後、平和になった世界で✊兄挙動不審マンとなるの巻。この二人は両片思い。
星に願いを「どうか、俺のために今のお前の全てを捨ててくれないか? 代わりになるかはわからねぇが、これからの俺の全てをお前にくれてやる」
そんな兄の言葉と共に差し出された手を取ってから早数ヶ月。
昼側の勝利によって争いに決着が着いたとは言え、未だ両者の間に緊張は耐えず。最近は人間による過剰な吸血鬼狩りが問題になっているらしい。
それに対する吸血鬼達の抵抗も。
昼の英雄たる赤い退治人やその仲間達、それに竜孫公を中心に主だった古き血の当主達がなんとか両者の軋轢を解消しようと奔走しているそうだが、おそらくそう簡単にはいかないだろう。
憎しみというものはそう簡単には拭えないものだ。
現在は常に身につけていたマスクを外し、髪も下ろして服装も兄と同じ和服に変える事で外見の印象をだいぶ変えているとは言え、常に前線に出ていた私は人間側にも吸血鬼側にも顔が割れすぎている。
4339そんな兄の言葉と共に差し出された手を取ってから早数ヶ月。
昼側の勝利によって争いに決着が着いたとは言え、未だ両者の間に緊張は耐えず。最近は人間による過剰な吸血鬼狩りが問題になっているらしい。
それに対する吸血鬼達の抵抗も。
昼の英雄たる赤い退治人やその仲間達、それに竜孫公を中心に主だった古き血の当主達がなんとか両者の軋轢を解消しようと奔走しているそうだが、おそらくそう簡単にはいかないだろう。
憎しみというものはそう簡単には拭えないものだ。
現在は常に身につけていたマスクを外し、髪も下ろして服装も兄と同じ和服に変える事で外見の印象をだいぶ変えているとは言え、常に前線に出ていた私は人間側にも吸血鬼側にも顔が割れすぎている。
餅@94
DONE2023/4/16発行の「俺の弟は疲れがピークに達するとエッチなお姉さん♂になります。」の番外編。時系列的には2本目の後。兄二人からお付き合い報告を受けた末弟のお話。
スケベはありませんが、色々と単語が直接的なのでワンクションです。 5241
餅@94
DONE沢山の✊👙が集められた不思議な空間に迷い込んだ本編✊兄視点で、先日見た夢に若干の肉付けをした物。ほぼほぼ夢に見た内容を書き起こしただけのものです。起きた後、続きは!?って叫んだ。
死にネタなのかどうかは私にも良くわからない。だって、夢でそこまで言ってなかったし。
ある夢の話 ミカエラの屋敷で眠っていたはずなのに、気がついたら何だかやけにだだっ広い真っ白な空間にいた。
しかも、だだっ広いだけならまだしも、見渡す限り色んな格好したミカエラと俺がうじゃうじゃいる。
なんだこりゃ。同じ顔が百人くらいいねぇか?
気の狂いそうな光景に、これは夢だと直感した。
でなけりゃこんな馬鹿げた光景説明つかない。
なんとなく、ここに居るのは全員違う世界の俺とミカエラなんだろう、と何の根拠も無く確信する。同時に自分のミカエラを見つけたらこの馬鹿げた夢から目が覚める予感がして辺りを見回すが、眠った時には腕の中に囲っていたはずの弟兼恋人の姿は目に見える範囲には見当たらない。
気配はするから居るのは絶対なんだがなぁ……。
4512しかも、だだっ広いだけならまだしも、見渡す限り色んな格好したミカエラと俺がうじゃうじゃいる。
なんだこりゃ。同じ顔が百人くらいいねぇか?
気の狂いそうな光景に、これは夢だと直感した。
でなけりゃこんな馬鹿げた光景説明つかない。
なんとなく、ここに居るのは全員違う世界の俺とミカエラなんだろう、と何の根拠も無く確信する。同時に自分のミカエラを見つけたらこの馬鹿げた夢から目が覚める予感がして辺りを見回すが、眠った時には腕の中に囲っていたはずの弟兼恋人の姿は目に見える範囲には見当たらない。
気配はするから居るのは絶対なんだがなぁ……。
餅@94
DONEうっかりポロッと告白したら両想いなのに何故かミカエラに振られてしまったケン兄の頑張り物語。でもミカちゃんは兄さん相手には驚く程チョロいのですぐ絆されるし手も出されます。
18禁にする程では無いですが、後半普通にtnt nが出てくるしミカちゃんは意外に性に積極的だしで、いかがわしいと言うか少々下品なのでワンクッション。
自分でお尻とか触っちゃう系ミカちゃんが好きな方はどうぞ! 8171
Wayako
MOURNINGちょっと畏怖エラちゃん。拳ミカ…?くらいの拳ミカです。実際ミカの能力って本当に怖いよね。
畏怖愚兄は、昔からよく女にモテる。
こんな野球拳ポンチなハゲ男の一体どこがいいのか全くもって分からないが、遊ぶ女をきらしたところを見たことはない。私にはない根の明るさと社交性の高さで、あっという間に血と屋根のついた寝床を確保するのはあの愚兄のもう一つの才能と言っていいだろう。面倒見の良さと、後腐れのないカラッとした性格。偽善な道徳は解かず説教もしない。多少たかるところはあれどヒモというわけでなく、ちゃんと稼いで個の生活があり、遊ぶ女側にも充分すぎる利がある。だが、同時にそんな男なものだから、外れを引けば面倒ごとに巻き込まれることも多かった。
そこまで考えてミカエラはじろり、と目の前で自身の下僕に押さえつけられた女の部屋の中を見渡す。極めて平均的な1kのマンションの一室はこれまた平均的な20後半の女性の部屋といった物で、異様なのは外に繋がる扉についた無数の南京錠とベニヤ板で打ち付けられた窓くらいだろう。ミカエラが立つリビングの扉からまっすぐ前に置かれたベッドの上、呑気に座った件の男は鎖で繋がれた片手をあげ、よう、とこれまた呑気に笑っている。あまりの態度にこめかみがぴくり、と疼いたが、足元の女が押さえつけられた口でうーうーとやかましく呻くのがそれ以上に不快で、その羽虫の羽音を止めるべく下僕に命令を下すと、締め上げていた腕をさらに締め上げる。短い悲鳴の後に荒い呼吸を繰り返すだけとなった哀れな女に、少しだけ溜飲が下がるのを感じた。
1773こんな野球拳ポンチなハゲ男の一体どこがいいのか全くもって分からないが、遊ぶ女をきらしたところを見たことはない。私にはない根の明るさと社交性の高さで、あっという間に血と屋根のついた寝床を確保するのはあの愚兄のもう一つの才能と言っていいだろう。面倒見の良さと、後腐れのないカラッとした性格。偽善な道徳は解かず説教もしない。多少たかるところはあれどヒモというわけでなく、ちゃんと稼いで個の生活があり、遊ぶ女側にも充分すぎる利がある。だが、同時にそんな男なものだから、外れを引けば面倒ごとに巻き込まれることも多かった。
そこまで考えてミカエラはじろり、と目の前で自身の下僕に押さえつけられた女の部屋の中を見渡す。極めて平均的な1kのマンションの一室はこれまた平均的な20後半の女性の部屋といった物で、異様なのは外に繋がる扉についた無数の南京錠とベニヤ板で打ち付けられた窓くらいだろう。ミカエラが立つリビングの扉からまっすぐ前に置かれたベッドの上、呑気に座った件の男は鎖で繋がれた片手をあげ、よう、とこれまた呑気に笑っている。あまりの態度にこめかみがぴくり、と疼いたが、足元の女が押さえつけられた口でうーうーとやかましく呻くのがそれ以上に不快で、その羽虫の羽音を止めるべく下僕に命令を下すと、締め上げていた腕をさらに締め上げる。短い悲鳴の後に荒い呼吸を繰り返すだけとなった哀れな女に、少しだけ溜飲が下がるのを感じた。
Wayako
MOURNING催眠の続き長兄が大雑把過ぎるから~
※催眠能力の個人的解釈をしています。
純愛.22
最近、どうにも何かがおかしい。
いつもの宵の口に起きると妙に体が怠かったり、打った覚えのない身体の痣であったり、着た覚えのないビキニが洗濯にでていたりと、些細なことではあるが、己の記憶と整合性が取れない気持ち悪さがあり、ひどい違和感を感じている。
はじめはただの気のせいであると思った。兄に言わせると繊細である自分は神経質なきらいがあるようで、些細なことにもこだわってしまう為、何でもない日常の度忘れに敏感になりすぎているだけだと。
しかし、そう思い過ごすにはもはや無理がある程何かがおかしいと感じ始めたとき、ある種決定的な違和感を見つけてしまった。
末弟と妹との記憶違いだ。
不調和を抱え、それが日常にも支障をきたし始めた時、御殿へと遊びにきていた義妹の心配の言葉に「昨日、飲み過ぎたせいだ。」と答えれば、「珍しいね。誰と?」なんて、昨日一緒に居たはずのトオルが言うのだ。
1233最近、どうにも何かがおかしい。
いつもの宵の口に起きると妙に体が怠かったり、打った覚えのない身体の痣であったり、着た覚えのないビキニが洗濯にでていたりと、些細なことではあるが、己の記憶と整合性が取れない気持ち悪さがあり、ひどい違和感を感じている。
はじめはただの気のせいであると思った。兄に言わせると繊細である自分は神経質なきらいがあるようで、些細なことにもこだわってしまう為、何でもない日常の度忘れに敏感になりすぎているだけだと。
しかし、そう思い過ごすにはもはや無理がある程何かがおかしいと感じ始めたとき、ある種決定的な違和感を見つけてしまった。
末弟と妹との記憶違いだ。
不調和を抱え、それが日常にも支障をきたし始めた時、御殿へと遊びにきていた義妹の心配の言葉に「昨日、飲み過ぎたせいだ。」と答えれば、「珍しいね。誰と?」なんて、昨日一緒に居たはずのトオルが言うのだ。
Wayako
MOURNING遊びすぎてラブホ泊まる拳ミカ。しかしそれで済むはずもなく…
寝かせません吸血鬼、朝方まではしゃぎすぎて仕方なくラブホ泊まる。
こんなあるあるが集会で飛び出すほど、吸血鬼はラブホに泊まることが多い。日光による身体ダメージに個人差はあれど、大半の吸血鬼は活動できなくなるし、何より吸血鬼にとって昼は眠る時間なのだ。日光を避け、寝るだけならビジネスホテルやマン喫などの手もある。しかしいつでもオールチェックイン可能、部屋さえ開いていればすぐに入れ、完全防音窓なし。しかも割と広いし安い(実質二人部屋だしな)ラブホは吸血鬼にとって快適な寝床だ。しかも最近はそういった目的の吸血鬼の為に棺桶をおいてある場所もあるらしい。
そんなわけで本日、羽目を外して遊び過ぎた俺、野球拳大好き様ことケンと弟、マイクロビキニことミカエラは二人でラブホ泊まりとなった。迫りくる朝日を躱し、駆け込んだホテルの空きは一部屋のみ。普通ならば男兄弟同士、気持ち悪いとぎゃーぎゃー楽しく笑いながら寝るだけだろう。普通ならば。
2052こんなあるあるが集会で飛び出すほど、吸血鬼はラブホに泊まることが多い。日光による身体ダメージに個人差はあれど、大半の吸血鬼は活動できなくなるし、何より吸血鬼にとって昼は眠る時間なのだ。日光を避け、寝るだけならビジネスホテルやマン喫などの手もある。しかしいつでもオールチェックイン可能、部屋さえ開いていればすぐに入れ、完全防音窓なし。しかも割と広いし安い(実質二人部屋だしな)ラブホは吸血鬼にとって快適な寝床だ。しかも最近はそういった目的の吸血鬼の為に棺桶をおいてある場所もあるらしい。
そんなわけで本日、羽目を外して遊び過ぎた俺、野球拳大好き様ことケンと弟、マイクロビキニことミカエラは二人でラブホ泊まりとなった。迫りくる朝日を躱し、駆け込んだホテルの空きは一部屋のみ。普通ならば男兄弟同士、気持ち悪いとぎゃーぎゃー楽しく笑いながら寝るだけだろう。普通ならば。
Wayako
MOURNING拳ミカの地獄の終わり。※途中からプロット?です。文章になってません。
※死ネタ、ちょっとしたカニバ表現有り
いつかちゃんと書いて、名前をつけるかもしれない。
無題(4)散々、好き勝手やってきたツケが回ってきた。
ははっ、と乾いた笑いが口から思わず漏れる。背の脇に手を伸ばすと、大振りのナイフがちょうど背側の右胸の下辺りから生えている。刃が横向きなあたり、本気で殺しにきてる。しかも、体に走る痛みから、恐らくこれは対吸血鬼用なのだろう。一般人がどうやって入手したのか、恐ろしい。
昔ならば、こんなちんけなもので刺されるほど落ちぶれちゃなかったが、自分も随分年を取ったらしい。背後から刺されるまで、ちっとも女の存在に気づかなかった。はたまた、吸血鬼を脅威とする人類の技術進歩か。
刺されると同時に投げ飛ばした女が地面に突っ伏して泣き叫び、突然の出来事に固まっていた駅の民衆がその声に正気を取り戻したのか、騒ぎ始めるのをケンはまるで他人事のように聞いていた。
3070ははっ、と乾いた笑いが口から思わず漏れる。背の脇に手を伸ばすと、大振りのナイフがちょうど背側の右胸の下辺りから生えている。刃が横向きなあたり、本気で殺しにきてる。しかも、体に走る痛みから、恐らくこれは対吸血鬼用なのだろう。一般人がどうやって入手したのか、恐ろしい。
昔ならば、こんなちんけなもので刺されるほど落ちぶれちゃなかったが、自分も随分年を取ったらしい。背後から刺されるまで、ちっとも女の存在に気づかなかった。はたまた、吸血鬼を脅威とする人類の技術進歩か。
刺されると同時に投げ飛ばした女が地面に突っ伏して泣き叫び、突然の出来事に固まっていた駅の民衆がその声に正気を取り戻したのか、騒ぎ始めるのをケンはまるで他人事のように聞いていた。
Wayako
MOURNING地獄の続きもう思い付き萌えの勢いで書いてるので文章がめちゃくちゃです。自分の文章力の無さが憎い…。
無題(3)「ミカ兄はたぶん、一生結婚はしないって。」
ほんのりと酒で頬を染めながら、ずいぶんと軽いノリでとんだ爆弾を落としたトオルは、グラスに残った酒をぐいっ一口で煽った。飲み込み、息をついてこちらを見やる目には、何かを探るようなものがあり、動揺を隠したまま目を反らす。聡い賢弟はこれだけで、これ以上は踏み込めぬと判断してくれたのか、続けてツラツラと話し出した。
「他人のそういう、性的な感情が自分に向くのが気持ち悪いんだって。恋する分には平気らしいけど、そういう雰囲気になると、駄目なんだって。」
トオルが喋るミカエラの告白に、横っ面を金槌でぶん殴られるような感覚になる。酒のお蔭でふわふわとしていた意識が一気に冷め、乾いた喉を潤したくてグラスの酒を飲み干す。先程までうまいと感じていた、末弟のための祝い酒は、喉を焼くだけでなんの味もしなくなった。
3083ほんのりと酒で頬を染めながら、ずいぶんと軽いノリでとんだ爆弾を落としたトオルは、グラスに残った酒をぐいっ一口で煽った。飲み込み、息をついてこちらを見やる目には、何かを探るようなものがあり、動揺を隠したまま目を反らす。聡い賢弟はこれだけで、これ以上は踏み込めぬと判断してくれたのか、続けてツラツラと話し出した。
「他人のそういう、性的な感情が自分に向くのが気持ち悪いんだって。恋する分には平気らしいけど、そういう雰囲気になると、駄目なんだって。」
トオルが喋るミカエラの告白に、横っ面を金槌でぶん殴られるような感覚になる。酒のお蔭でふわふわとしていた意識が一気に冷め、乾いた喉を潤したくてグラスの酒を飲み干す。先程までうまいと感じていた、末弟のための祝い酒は、喉を焼くだけでなんの味もしなくなった。
Wayako
MOURNING無題の拳兄側。地獄でしかない。
無題(2)サイド、K
知られなければ、それはなかったことにならないだろうか。
例えば、壁に落書きをして、それを誰かに見られる前に綺麗に消し去れば、そこにはただの壁があるだけで、汚れていた事実は落書きをした誰かの記憶にだけ残る。それつまり、なかったことと同じことだ。少なくとも、ケンの中ではそう定義した。
だから、これは、なかったことになる。
「ミカエラ」
静かに寝息をたてる弟の耳にそっと囁き、シャツの裾から手を入れる。決め細やかな白い肌をなぞり、自分とは違いまだ柔らかな腹に触れる。ふにふにとした肉の感触が手に吸い付き、それだけで体が熱を帯びた。弟の顔を覗き込みまだ寝ていることを確認し、髪に鼻を埋める。ミカエラの匂いを胸いっぱいに吸い込み吐き出すと、だんだんと腰が重くなり、抱え込んだ小さな体にそれをぐっと押し付けた。身動ぎ一つせず、弟はよく眠っている。それをいいことに、腰を少し揺するとそれが服の上からももにすれ、弱い快楽がびりり、と駆け上がる。
1752知られなければ、それはなかったことにならないだろうか。
例えば、壁に落書きをして、それを誰かに見られる前に綺麗に消し去れば、そこにはただの壁があるだけで、汚れていた事実は落書きをした誰かの記憶にだけ残る。それつまり、なかったことと同じことだ。少なくとも、ケンの中ではそう定義した。
だから、これは、なかったことになる。
「ミカエラ」
静かに寝息をたてる弟の耳にそっと囁き、シャツの裾から手を入れる。決め細やかな白い肌をなぞり、自分とは違いまだ柔らかな腹に触れる。ふにふにとした肉の感触が手に吸い付き、それだけで体が熱を帯びた。弟の顔を覗き込みまだ寝ていることを確認し、髪に鼻を埋める。ミカエラの匂いを胸いっぱいに吸い込み吐き出すと、だんだんと腰が重くなり、抱え込んだ小さな体にそれをぐっと押し付けた。身動ぎ一つせず、弟はよく眠っている。それをいいことに、腰を少し揺するとそれが服の上からももにすれ、弱い快楽がびりり、と駆け上がる。
Wayako
MOURNING思春期が暴走した拳とそれが怖いミカの話地獄でしかない。
無題side、M
見てないものは、存在しないものなのだ。
例えば、本に出てくるペガサスやゴブリン。あれは誰かが創造し書いたものであって、本当は存在しない。もしかしたら自分たち吸血鬼なんて存在がいるのだから、知らない世界のどこかにはいるのかもしれないが、その姿を実際に見るまでは創造と現実の狭間の存在でしかなく、ならば、それは存在しないものでいいんじゃないだろうか。
見てない、聞いてない、知らない。
その三つが揃えば、少なくともそれはミカエラの中では存在しないものだ。
「ミカエラ」
囁く声が生ぬるい吐息と共に耳に流し込まれ、寝巻きのシャツの裾から入り込んだ手が腹を撫でる。かさついた指の皮が薄い皮膚を滑る度に、ミカエラはまるで肌を数千の毛虫に這われたような感覚になったが、それを表にはおくびにも出さず、耐えて眠っているふりを続ける。
1851見てないものは、存在しないものなのだ。
例えば、本に出てくるペガサスやゴブリン。あれは誰かが創造し書いたものであって、本当は存在しない。もしかしたら自分たち吸血鬼なんて存在がいるのだから、知らない世界のどこかにはいるのかもしれないが、その姿を実際に見るまでは創造と現実の狭間の存在でしかなく、ならば、それは存在しないものでいいんじゃないだろうか。
見てない、聞いてない、知らない。
その三つが揃えば、少なくともそれはミカエラの中では存在しないものだ。
「ミカエラ」
囁く声が生ぬるい吐息と共に耳に流し込まれ、寝巻きのシャツの裾から入り込んだ手が腹を撫でる。かさついた指の皮が薄い皮膚を滑る度に、ミカエラはまるで肌を数千の毛虫に這われたような感覚になったが、それを表にはおくびにも出さず、耐えて眠っているふりを続ける。