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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ オメガバースパロ β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ゆるふわ漫画業界
    ・今後バッド~メリバエンドになります
    ぐだちゃんと岡田が逢いました!次はRがつきます。漫画業界の話をするとここがオメガバースの世界だってことを忘れそうになりますが、オメガバの世界だってみんな普通に生活してるんだよな…と思い出します。βから見たαとΩを考えるのも楽しいですね。
    わたしのすてきな夢 3『やりました!』
     立香は歓声を上げた。
    『五百バズですよ!』
     しかし以蔵は現実を知っているから諌める。
    「漫画で五百らぁ、珍しゅうもないですき」
     イラストで『バズった』と言われるには、最低でも一万はいいねがついていないといけない。
     以蔵はそんなにいいねをもらったことがない。コミックスの表紙イラストを発表した時でさえ、千いいね程度だった。
    (しかもほれも、わしの実力でもろうたわけやないきのう……)
     けれど立香は、興奮を抑えない。
     きっと頬を赤くして、目をきらめかせているだろう――と考えてから、
    (わしはこん人の顔も知らん)
     と、当たり前のことに思い至る。
    『わたしは漫画やイラストのことはわからないですけど、このブランドを担当してから五百いいね行ったのは初めてなんです!』
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ 書生さん×お嬢さん
    【注意】半分がたお嬢さんの書いた作中作夢小説
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ゆるふわデモクラシー時代
    ・巴さんが和田殿と再婚している
    なんかこう…人を選びます…作中作でどれくらいお嬢さんが書生さんのお迎えを待っていたかがわかるようにはなっているのでそこをお読みいただければと思いますが、20歳の女の子が書く夢小説のトレースは難しかったです…
    夢小説を書くほどに いくら立香本人が「たいしたことではなかった」と言っても、以蔵には負い目がある。実際に、みっともない嫉妬と優越感で立香の一度目の祝言をめちゃくちゃにしたのは以蔵なのだ。
     そのおかげで立香を[[rb:娶 > めと]]ることができる――というのは結果論でしかない。
     だから今度こそ、立香の幸せな門出をともに祝いたい。
     そう思いながら相談と折衝を重ね、途中経過の報告のために藤丸家を訪れた。今日は藤丸家から譲り受けた袴姿だ。
    「まぁまぁまぁ、お前はよくやってくれるわね」
     招かれた居間で、立香の母はうきうきしている。
    「ご両親はどちらに泊まるの?」
    「はい、お屋敷の近辺の宿を取ろうかと」
    「こっちでお式を挙げるのは嬉しいのだけれど……土佐でもお披露目をしなくてもいいのかしら」
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀
    ・現パロ・転生なし・坂本探偵事務所
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・武先と田中くんがメイン。岡田は出ません。
    もうどこに上げていいのかわからなくなったのでルビのタグを変えなくていいポイピクへ。岡田を敵視してぐだちゃんにも塩対応する悪者ムーブの田中くんが地雷という方には本当申し訳ないです…
    あなたの過去に触れられなくても 同じ『事務所』と名がついていても、古ぼけた雑居ビルの一室に構えられている坂本探偵事務所とは雲泥の差だ。
     武市瑞山個人と勤王党の管理を兼ねた事務所は、都心のオフィスビルのワンフロアを借り上げている。
     受付カウンターの女性に、
    「田中新兵衛さんと約束をしている藤丸といいます」
     と告げると、女性はすぐに受話器を取った。ほどなく、カウンターの向こうから巨体が現れた。
     新兵衛は苦虫を噛みつぶしたような顔で立香を見下ろす。
    「……こちらへ」
     きびすを返した新兵衛について行くと、応接室のひとつに通された。立香に奥のチェアを勧め、新兵衛は正面の下座に着いた。
     応接室へコーヒーを運んで来た女性職員が、隠しきれないぶかしさを立香に向ける。彼女が退出してからも、しばし沈黙が部屋に流れる。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ 完結しました!
    ・現パロ・転生なし・坂本探偵事務所
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・ストーカーぐだとこじらせ以
    ・ぐだに声かけるモブがいる(未遂)
    ・ハッピーエンド
    ・書きたいとこだけ書いた
    ・ちょっと伝奇

    こじらせをやめるので今後は心おきなく以ぐだちゃんを仲よくできます。
    蛇足として大学卒業式の日の夜の話も書きます。
    金曜の夜、あなたと/君と スマホが震えた。LINEの通知がポップアップされている。黒いポメラニアンのアイコンに、ため息を吐く。
    『今日ものうが悪いのか』
     一言のメッセージにどう返せばいいのか、十秒ほど考えあぐねる。
     結局白い猫のような犬のような生き物(フォウくんという名前だ)がぐったりしているスタンプを押した。
    『すみません、今日も試験勉強があって』
    『無理しなや』
     黒ポメラニアンが眉根を寄せているスタンプが返ってきた。
     フォウくんが『ごめんなさい』と頭を下げているスタンプを送り、既読がつくのを確認してから、スマホをスリープさせる。
    「……はぁ」
     緊張が解けて脱力する。
     金曜の大学のカフェテリアは、授業の合間に雑談に興じ、また勉強に[[rb:勤 > いそ]]しむ学生で混雑している。週末ということで、待ち合わせてどこかへ行く集団も散見される。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀
    ・現パロ・転生なし・坂本探偵事務所
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・ストーカーぐだとこじらせ以
    ・後方保護者サカリョ
    ・犯罪教唆の意図はありません


    ぐだちゃんが二十歳になりました。早速お酒でやらかしますけど浅い傷で済ませられてお酒とのつき合い方を学べてよかったです。
    いい加減そろそろ進展するはずです。次あたりで。
    ハッピー・ビター・バースデイ もちろん、以蔵の好きなビールの銘柄は覚えている。普段は発泡酒ばかり飲んでいる以蔵が、懐具合のいい時にビールを買うのも知っている。
     ビールとアルコール度数の低いカクテル缶と、素焼きミックスナッツと一緒に買い物かごに入れ、レジに置く。
     缶のお酒を見たアルバイトの男性店員が、
    「年齢確認できるものを見せてください」
     と声をかけてきた。
     来た!
     立香はぶち上がったテンションのまま、財布から免許証を取り出した。
    「ここ! 見てください! 今日二十歳になりました」
     免許の生年月日欄を指差して主張する立香に、優しい店員は「おめでとうございます」と言ってくれた。
    「ありがとうございます!」
     ご機嫌でエコバッグにお酒とおつまみを詰め、立香は上機嫌でコンビニを出た。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀
    ・現パロ・転生なし・坂本探偵事務所
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・ストーカーぐだとこじらせ以
    ・ゲスト田中くんの悪者ムーブ
    ・書きたいとこだけ書いた
    ・作者は武新が好き

    田中くんを悪く書いて申し訳ないと思っています。武先のためなら手を汚すのも厭わない田中くんが見たかったんです…(土下座)
    トサキン内で何があったかは全然考えていません。雰囲気をふわっと感じていただけたら…
    わたしの知らない過去からの来訪者 行きつけのカフェの指定席に、以蔵の姿はない。今日の仕事は外回りだろうか。
     既に常連と言ってもいい立香は流れるように以蔵が普段座る席の手前に座り、ホットのオレンジペコを注文し、温かいおしぼりで手をぬぐった。末端を温めると気分がよくなる。自律神経の働きが整うからだという。
     スマホを取り出しLINEを開き、以蔵へ『着きました』とメッセージを送るが、しばらく経っても未読のままだ。反応の鈍いのはいつものことだが、それでも淋しさがなくなるわけではない。
     とはいえ立香は以蔵のストーカーでしかないのだから、密な連絡を求める方が間違っている。LINEを交換していることを奇跡と思うしかないのだ。
     以蔵の欠落は以蔵で埋めよう。カメラロールの『以蔵さん』フォルダを開き、隠し撮りした写真をスクロールしては甘いため息を吐く。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀
    ・現パロ・転生なし・坂本探偵事務所
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・ストーカーぐだとこじらせ以
    ・ゲストは乙女皇帝コン陛下。コンぐだ♀ではない
    ・岡田の敬語標準語
    ・書きたいとこだけ書いた
    ・伝奇寄り

    推しと推しと彼氏を絡めたかった(自供)
    こんなアラフォーいねぇよ、と思いつつもこうあってほしいコン陛下を書きました。陛下サイコー!
    ぐだちゃんの大学卒業が待ち遠しいです。
    皇帝陛下と恋のしがらみ 坂本探偵事務所所長である龍馬とお竜は便宜的に夫婦と呼ばれているが、紙の上での婚姻をしているわけではない。
     というよりお竜には戸籍がないから婚姻はできない。お竜は[[rb:大蛇 > おろち]]の眷属で、人間ではないのだ。
     お竜の詳しい種族名を以蔵は知らない。聞いていたとしても忘れた。
     そんなお竜と仲睦まじい龍馬の許には時折、怪異との親和性を求めての依頼がある。
     そういった客はたいがい『太い』し、客同士で評判を共有するから、とてもありがたい。普段以蔵が浮気調査や家出人探しなどのケチな仕事をしても糊口をしのげているのは、彼らのおかげである。
     以蔵もどうやらそちら側の素質があるらしく、その手の案件の際に龍馬の手足となって動いている。[[rb:癪 > しゃく]]ではあるが、雇われの身なのでしかたない。以蔵にできるのは目の前の害悪を斬ることだけだ。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀
    ・現パロ・転生なし・坂本探偵事務所
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・元ストーカーぐだと貞操観念が強い以
    ・シリーズだけど単体でも読めるはず

    性欲に流されない岡田は岡田としてどうなのかと思うけどこの岡田はわたしの妄想するぐだちゃんの彼氏なんです…ごめんなさい…
    マーキングされたい、と思う恋心 なんという厄日だ。
     雨上がりに気をつけていなかった立香にも非はあるのだが。
     以蔵のマンションの前で、乱暴な運転をする乗用車に行き当たってしまった。水たまりの濁った水を頭から思い切りかけられ、立香は思わず悲鳴を上げた。
    「ぴゃぁぁぁぁっ」
     気が動転し、階段を駆け上がって以蔵の家の玄関に入り、改めて己の惨状を見下ろす。
     オレンジ色の髪の先からは水滴が滴り、タイルの敷かれた三和土に垂れている。可愛いブラウスとスカートには黒い水が軌跡を描き、すぐ洗わなければ染みになりそうだ。
     幸いここは、自宅と同じくらいに馴染んだ家である。たぶん立香は家主よりもこの家に詳しい。
     床を汚したくないから玄関で服を脱ぎ、下着姿で洗面所へ入る。よく汚れが落ちると評判の洗濯石鹸(当然立香が持ち込んだ)を塗りつけ、洗濯機をおしゃれ着コースで回す。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀
    ・現パロ・転生なし
    ・坂本探偵事務所時空
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ぐだ子は立香
    ・後方彼氏面サカリョ(龍以要素なし)
    ・お竜さん非人間
    ・書きたいとこだけ書いた

    探偵(概念)が性癖なもので…カルデアのぐだちゃんへの好意を隠せない岡田もいいけど、歳上の男として振る舞いたい(できるとは言っていない)岡田もいいなって。
    君の未来を愛してる 立香が会う時、以蔵はいつも癖毛の長髪をポニーテールにしている。ほどけば肩より長く伸びているだろう。脂ぎっているとか臭いとかいうことはないが、櫛を入れていないのか、ぼさぼさでいまいち清潔感に乏しい。
     今日も以蔵は行きつけのカフェの一番奥のテーブルを指定席にしていた。右目を前髪で隠して、仏頂面でアイスコーヒーをすする姿はどことなくくたびれている。グラスの底から結露した水滴が落ち、紙のコースターに吸い込まれる。
    「おまんもたいがい暇じゃの。どいてこがなおっさんをストーカーしゆう」
    「以蔵さんはおっさんじゃないよ」
     以蔵は二十七歳だ。以前免許証を盗み見た。
     食い気味に立香が言うと、以蔵は首を横に振った。
    「未成年にとっちゃ、アラサーなんぞおっさんじゃ。そう見えんなら、おまんはやっかいな魔法にやられゆうがよ」
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