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    eatachurros

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    eatachurros

    ☆Тайно следовать

    マスター柏とバーテンダー真の話

    #柏真

    ごっこ遊び休日の午後。曇り空の隙間から柔らかい光が差し込み、二人きりの部屋に穏やかな時間が流れていた。キッチンカウンターには、磨き上げられたシェイカーやカラフルなボトルが並び、まるで2人だけの小さなバーを演出している。

    真島は柏木のクローゼットから勝手に持ち出したシャツを羽織り、袖を無造作にまくっていた。肩幅に対して少し大きめのシャツが、腰のあたりでふわりと揺れる。その無防備な姿が、妙に色っぽい。
    シェイカーを手に取り、軽快なリズムでボトルを並べる真島の横顔を、柏木はカウンター越しに静かに眺めていた。

    「さて、今日はおまかせでええんやったな。お客さん」

    いつも通りの軽口。だが、手付きは真剣そのものだ。
    ジン、リレブラン、ホワイトキュラソー、レモンジュース、そしてアブサンをほんの一滴。透明な液体がシェイカーへと流れ込むたびに、柑橘とハーブの香りがふわりと漂う。氷を入れてシェイクを始めると、シャカシャカと氷が奏でる音が心地よく響いた。
    袖口から覗く手首、指先の滑らかな動き、無駄のない可憐な所作──夜の街で披露すればいくら値がつく事やら。

    「ほら、できたで。名付けて……マジマ・56や」

    どこか聞き覚えのある名前だ。

    「そういや、どっかの誰かさんがぼったくられたって嘆いてたな」

    「あれは桐生ちゃんへの出所祝いも兼ねて愛情たっぷり入れたからな、プライスレスプライスレス」

    グラスを受け取り、口をつける。
    爽やかな酸味とジンのシャープなキレが広がる。美味い。

    「……コープスリバイバーか」

    「さすがマスター、御明答!」

    得意げに胸を張る恋人を片手に、グラスを揺らしながらゆったりと様子を見つめる。

    「お前みたいに名消してバーテンになったヤツに、ぴったりやと思ってな」

    コープスリバイバー。直訳は、死者を蘇らせるカクテル。
    だが、その酒言葉はもっと狂気を帯びた『死んでもあなたと』。
    思わず笑みがこぼれる。

    「夜の帝王の酒が飲めるなんて、俺も出世したもんだ」

    「なら、お値段は上乗せさせてもらうで」

    真島はちろりと唇を舐め、悪戯な笑みを浮かべた。無造作に垂れた前髪の隙間から覗く琥珀色の瞳は、挑発的で、艶めかしく、まるで獲物を誘う蛇のよう。

    「生憎持ち合わせがねえ。体でどうだ?」

    「ギョーさんもっとうくせに、この変態」

    甘い声が耳をくすぐる。真島は熱を持ち始めた自身の耳の感覚に気づいたのか、視線を逸らした。その反応に、またたまらない気持ちがこみ上げる。
    ゆっくりと手を伸ばし、髪をすくい上げる。指先が柔らかな感触を確かめ、そっと耳元へ滑る。輪郭をなぞるようにくすぐると、視線がわずかに揺れた。

    「そんな反応されたら、もっと意地悪したくなるな」

    「何言うてんねん」

    照れを隠すように呟く声が、どこか掠れて甘かった。逃げるようにキッチンへ戻り、シェイカーを手に取る。
    それを許さず、手を掴んで腰を引き寄せた。

    「そうだな」

    短く呟き、ウォッカ、ホワイトキュラソー、パイナップルジュース、少量の卵白を加えて手際よくシェイクする。冷えたグラスに注がれた琥珀色の液体は、淡く光を反射して美しい輝きを放つ。

    「ほら、お待たせ」

    真島は不思議そうにグラスを受け取り、一口飲む。バーボンの深み、レモンの爽やかさ、蜂蜜の優しい甘さが絶妙に混ざり合い、思わず目を見開く。

    「……これ、ハイライフか?」

    その答えに微笑み、耳元で低く囁く。

    「『私はあなたにふさわしい』。だろ?」

    「これはまたけったいな」

    「カタギとはいえ、やっとまた肩並べて立てたんだ。素直に喜ばせろ」

    真島は今度こそ真っ赤になり、ずるいわと、言葉を零した。
    誰もが一目で畏怖するほどに美しい夜の帝王──だけど、今ここにいるのは、恋人としての真島吾郎だった。
    それがどうしようもなく愛おしい。

    指先でそっと頬を撫でると、真島は顔を隠すようにグラスを持ち上げ、強がるようにもう一口飲んだ。
    その仕草だって、

    「ズルいのはお前だ。そんな顔、俺にしか見せないくせに」
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    sueki11_pxv

    ИЗГОТОВЛЕНИЕピクシブにUPしてあるChrysalis(さなぎ)の続き。柏ゴロ(柏真)。極のどこマジシステムのメタな部分を頑張ってシナリオに落とし込もうとした話。導入部分。
    さなぎのつづき1鮮やかに生まれ変わった男が、街中で派手に暴れている姿を横目で見る。嶋野組若頭真島組組長、真島吾朗。巷では、嶋野の狂犬と呼ばれ、この神室町をそのサイケデリックな姿で好きなように騒がしていた。今日もどこかへカチこみでもかけにいったのか、凹んだ金属バットを片手に、子分を連れて、ネオン光る大通りを闊歩していた。一般人も、その異様な雰囲気に、思わず端に身をよせる。極道らしき者も、苦虫を噛んだ顔でその一団を見ていた。
    真島は他の組の持ち分だけでなく、嶋野組のなかでまで引っ掻き回しているらしく、困ったやつだ、気がおかしいのじゃないのか、どうして親父もだまっているんだ、と同じ組の者たちからも、怨嗟の声が聞かれた。同門の米櫃に手をつっこんで、取り分をもらおうとするのは、極道界のタブーである。たとえそれが、自分より格下の組のシノギであっても、同じ組内であれば、手順を踏まずに横取りすることは、上からも下からも嫌われる行為であった。
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    sueki11_pxv

    ИЗГОТОВЛЕНИЕさなぎの続き。時系列は極。ソシャゲのシナリオネタも入っています。柏木視点、真島視点と続きます。
    さなぎのつづき22005年12月4日。東城会三代目であった世良が何者かに狙撃され殺害された。その葬儀の翌日、前夜に出所してきたという桐生を街で探したが、見つからなかった。桐生は風間が狙撃されたその場にいた。自分か駆け付けた時にはもうその姿はなかったが、シンジ曰く、風間が呼んだらしかった。相変わらず自分が知らないところで風間は動いているな、と苦虫を噛んだが、親の思考が読めないのは別に今に限ったことではない。とかく桐生と連絡をとることが先だと、シンジに聞くと、昔からの桐生たちのたまり場であったセレナというバーが連絡拠点になっているという。そちらに電話をかけたが、あいにく不通だった。社外秘ならぬ、組外秘のことだが、桐生には、風間の容態は伝えた方がいい気がした。きっと心配しているだろう。風間は搬送先で一度意識は回復したものの、手術の影響からか再び眠りについた。心臓付近を撃ち抜かれ、予断は許さない。だが、とにもかくにも一命はとりとめたことを教えてやらねばならない。会場では、桐生が風間を襲撃したという噂がまことしやかに流れていた。
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