Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    eatachurros

    @eatachurros

    │成立済│日常メイン🧺│甘党│
    反応とっても嬉しいです!
    励みになります、ありがとうございます🚰 ·̫🚰

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💘 💖 💓 💝
    POIPOI 5

    eatachurros

    ☆quiet follow

    リビングでイチャつく酔っ払い?な柏と真の話

    #柏真
    kashiwajin

    ご機嫌夜も更けたリビング。テレビもつけず、ふたりはただ隣り合って、晩酌と称して長らくソファに腰を下ろしていた。
    ご機嫌な様子の真島が、新たに缶を手に取ろうとするも、その指先に柏木の手がそっと重ねられる。

    「......?」

    「そろそろ顔が赤い」

    「なんや、夜はこれからやろ」

    気の抜けた声を返しながらも、柏木の指が自分の手を包んだままでいるのが、妙に嬉しくて仕方がなかった。振り払うこともできず、ただ視線を逸らしかけた。その時ーーー

    「吾朗」

    呼び名とともに、そっと顎に指が添えられる。

    「...っ、まっ」

    抗議の声を上げる間もなく、顎をぐいと引かれ、唇が深く重なった。

    「……っ、ふ、ぁ……」

    一瞬の強引さに、胸がきゅうと鳴る。
    押し当てられた唇から、舌先がじわじわと侵入してきた。

    舌の裏を撫でられた瞬間、びくんと小さく肩が跳ねる。
    くちゅ、と水音が響いて、耳まで熱い。

    「んっ……ぁ、ふ……っ」

    ぞくぞくと、触れられているところだけが、やけに敏感で、くすぐったく。
    怖くはない。
    ただ気持ちよくて、頭の芯がぼうっとしてくる。

    「……っ、は……ぁ」

    ようやく唇が離れた瞬間、名残を惜しむような熱が舌先に残った。
    息を整えながら、真島はとろんとした目で柏木を見上げる。

    「な、に、えらい急やし......」

    「急じゃない。ずっと、タイミングを伺ってたんだ」

    「は?なんでや」

    「あまりに楽しそうにしてたんでな、飲み終えるまでは抑えようと思ってた。」

    だが、と前置きする柏木の眼差しには、鋭い獣のような光が差していた。
    その視線に身が竦み、思わず距離を取ろうとするも、再び顎をすくわれる。

    嫌な予感がする。

    「ちょっ...かしわぎさ、」

    「お前が可愛すぎるのが悪い」

    「、やっぱあんた酔うとるやろ」

    「同じほろ酔いだ。なあ、吾郎」

    距離が縮まり、柏木の顔が近づく。
    耳まで真っ赤になっているのは自覚しているが、酔っているからという言い訳も無駄なようだ。視線も定められず、ぐるぐると目が彷徨う。

    「次したら止まれそうにないんだが、いいか?」

    「...っ〜、もう好きにせえ!!」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💕💕💕💒💒💒😭💖👏🍼🍼💘😭👏👏👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    sueki11_pxv

    MAIKINGさなぎの続き。時系列は極。ソシャゲのシナリオネタも入っています。柏木視点、真島視点と続きます。
    さなぎのつづき22005年12月4日。東城会三代目であった世良が何者かに狙撃され殺害された。その葬儀の翌日、前夜に出所してきたという桐生を街で探したが、見つからなかった。桐生は風間が狙撃されたその場にいた。自分か駆け付けた時にはもうその姿はなかったが、シンジ曰く、風間が呼んだらしかった。相変わらず自分が知らないところで風間は動いているな、と苦虫を噛んだが、親の思考が読めないのは別に今に限ったことではない。とかく桐生と連絡をとることが先だと、シンジに聞くと、昔からの桐生たちのたまり場であったセレナというバーが連絡拠点になっているという。そちらに電話をかけたが、あいにく不通だった。社外秘ならぬ、組外秘のことだが、桐生には、風間の容態は伝えた方がいい気がした。きっと心配しているだろう。風間は搬送先で一度意識は回復したものの、手術の影響からか再び眠りについた。心臓付近を撃ち抜かれ、予断は許さない。だが、とにもかくにも一命はとりとめたことを教えてやらねばならない。会場では、桐生が風間を襲撃したという噂がまことしやかに流れていた。
    16057

    recommended works

    sueki11_pxv

    MAIKINGさなぎの続き。時系列は極。ソシャゲのシナリオネタも入っています。柏木視点、真島視点と続きます。
    さなぎのつづき22005年12月4日。東城会三代目であった世良が何者かに狙撃され殺害された。その葬儀の翌日、前夜に出所してきたという桐生を街で探したが、見つからなかった。桐生は風間が狙撃されたその場にいた。自分か駆け付けた時にはもうその姿はなかったが、シンジ曰く、風間が呼んだらしかった。相変わらず自分が知らないところで風間は動いているな、と苦虫を噛んだが、親の思考が読めないのは別に今に限ったことではない。とかく桐生と連絡をとることが先だと、シンジに聞くと、昔からの桐生たちのたまり場であったセレナというバーが連絡拠点になっているという。そちらに電話をかけたが、あいにく不通だった。社外秘ならぬ、組外秘のことだが、桐生には、風間の容態は伝えた方がいい気がした。きっと心配しているだろう。風間は搬送先で一度意識は回復したものの、手術の影響からか再び眠りについた。心臓付近を撃ち抜かれ、予断は許さない。だが、とにもかくにも一命はとりとめたことを教えてやらねばならない。会場では、桐生が風間を襲撃したという噂がまことしやかに流れていた。
    16057