翠蘭(創作の方) @05141997_shion一次創作/企画/TRPG自陣&探索者のぽいぴく一次創作の設定等はべったーに ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 45
翠蘭(創作の方)SPOILERCoCシナリオ「ラストキス〜最後にキスをして出る部屋〜」で使用した立ち絵分です。2枚目以降にネタバレしかない 3 翠蘭(創作の方)DONEクトゥルフ神話TRPG不浄のはらから通過記念イラスト 3 翠蘭(創作の方)DONE探索者更科の表情差分〜〜 2 翠蘭(創作の方)SPOILERクトゥルフ神話TRPGシナリオ『VOID』サムネの通り、HO3の秘匿の話をしています現未 × 3 翠蘭(創作の方)DONEある刀の過去 最初の記憶は、眼前で息絶えた父の姿だった。あの人は最後まで、私に対する罵詈雑言や恨み辛みを語っていた。 生まれて五十年余り、私は『失敗作』としてそこにただ存在していたに過ぎない。 死物狂いで鎚を振るい、玉鋼をかき集め、火を燃やし、また失敗しては私を罵る。他の兄弟たちはその場で溶かされていたけれど、私だけは残された。父の暴言を受け止めるためだったのか、兄弟の中で一等美しいものであったからか、それとも、儚く美しい黒髪の、あの娘が刀身を褒め称えたからか。真相はわからない。 もし、私が日の目を見ることができていれば、父の名声は高まったのかもしれない。無銘では終わらなかったはずだ。だが、父にとって地位や名誉は何もかもが無意味であった。自分が作りたいと願った呪物を作ることができなければなんの意味もないのだと、毎晩語っていた。禍を退け福をもたらす刀を作らなければ、という強迫観念に取り憑かれていて、お前がきれいなだけの刀でなければよかったのにと泣き漏らす。そんな人間だった。 6558 翠蘭(創作の方)DOODLE最初から思い出してみよう。私のこと企画/刀神出演自宅木ノ花なお(視点)、紛津日/サイカ、木ノ花慶次よそのこ(敬称略)黒田賢一さん(恋歌さん宅)花ちゃん/此花之咲耶姫(啄木鳥さん宅)元ネタ2022.8〜2023.6くらいまでのツイート、及びDMの内容を、一部変更したり、追加して書いています。 穴が埋まらない。 物心ついたときには既にそうだった。何をしても、どうにも埋めることができなくて。それと同時に、穴を見るとなんとなく指を入れたくなる。埋まると安心するから、蟻の巣でも、公園の遊具でも、金具でも、なんでも。穴であるならそこに指を入れたくなる。穴に指を入れて抜き差しすることを、多分『楽しい』と思っている。 自分が何を感じているのか、言葉に表すことが出来ない。そもそも私はなにか感じているのだろうか。例えば、怪我をした時に「痛み」を理解することができても、泣いたり、怒ったり、そういう感情がわからない。動けるなら動くし、動けないならその場にいたらいい。それだけ。 「お前、なんか機械みたいで気味が悪い」 22994 翠蘭(創作の方)DOODLE私の話悪党番24R15くらいの描写があります。登場するよその子さん飛龍朝陽さん(華さん宅)※本文で一度も名前は出ていません。ごめんね…… 4125 翠蘭(創作の方)DOODLEザクとも告白シーンログから抜きました。シナリオのネタバレはないです 4 翠蘭(創作の方)PASTザクともまとめその4。諸事情により更科の絵は多いしまだ付き合ってません。現行(2023/11)でデートしてる 9 翠蘭(創作の方)PASTザクともまとめ!その3 10 翠蘭(創作の方)DOODLE恋歌さんお誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!!また首を洗って待っていてください祝福「一番にお祝いをしたかったんです」 俯きがちに彼女が話し始めた。 「恋人だからというのもありますけど」 目線は、手元に。 「賢一さんが、いっぱい教えてくれたんですよ。嬉しいとか、恥ずかしいとか、悲しいとか、そういうこと。元々持っていたのに気がつけなかった私の気持ちを、最初に気づかせてくれたのは、賢一さんなんです」 この手を絶対離さない、という強い意思を感じるほど、握りしめている。 「貴方が居なかったら、私きっと、無為に日常を過ごして、『結局私にはなにもなかったな』って、終わっていたんだと思います。空っぽなままだったんです。ずっと穴が埋まらなくて、そのままだったんだと思います」 強く、強く。 「でも、でも貴方が、こんな私のことを構ってくれたから、私の我が儘を聞いてくれたから、諭してくれて、たくさん話をして。だから、私、貴方が死んでしまうのが嫌だって思ったんですよ。あのときあんな風に笑う貴方をみて、嫌だって思ったんです。明日も隣で話をしたいなって」 778 翠蘭(創作の方)DOODLE続きです。後日直すかもしれません……頬に触れた指が、ゆっくり首に移動するだけで、妙な感覚を覚えた。肩辺りに来たときに逃れようとして体を動かすと、慣らしてるんだからダメだよと諭される。確かにその通りなのだけれど、どうにも体がざわざわする。 くすぐったい? と聞かれて、あぁ、このざわざわってそういうことか、と納得し、少し、と答えた。 暫く肩の辺りを這っていた指が、そのまま控えめな膨らみにも近づこうとするので、手首を掴む。 「外ではダメです。今回こそ職務質問ではすまなくなってしまうのでダメです」 「さっきは触らせてくれたじゃないか、JK」 「さっきのはこの辺りが冷たくないかの確認なのでいいんです。疚しいのはいけません」 そう言えば、ん? という顔をされる。 1209 翠蘭(創作の方)DOODLE告白してすぐ後の頃の話恋歌さん宅黒田賢一さんをお借りしています その後ろ姿に、いつものように話しかけようとして、足が止まった。 彼は黒田さん。刀遣いの先輩で段位は三段、普段からなんだか軽薄で、妙に自己肯定感が低くて、どうしてそんなにご自分を卑下するんだろうと、私が歯痒い気持ちになる。こんな私に飽きもせず声をかけてくれるような優しい人なのに。でも友達はあまり、というかほぼいないみたいだ。私の頭を撫でる手はいつだって優しくて、稀に覗く笑顔は柔らかい。刀を扱う姿はとても格好良く、その努力の証はしっかり手に現れている、まさに剣士。 ただ、ご自家の考え方──自己犠牲によって命を擲ち、死して英雄になる事が至上である──に肯定的、いや、盲信的だったから、その家訓に従い英雄になるために死に急ぎ、それが理由で自己犠牲の多い戦い方をするので、怪我が耐えない。なのに、普段は戦場を避けてナンパをしているし任務もサボりがちで、なんだかちぐはぐな人だった。 2343 翠蘭(創作の方)DOODLE成人済みですか?yes/no 962 翠蘭(創作の方)PASTザクともまとめ第二弾。Twitterであげたりあげてなかったり。ほとんど公式(皇くんの親御さん)からの情報に基づいて私(更科の親)が描いた二次創作 8 翠蘭(創作の方)SPOILER旅館のネタバレだよ!!ぐろは無いよ!!!増えるよ!!! 6 翠蘭(創作の方)DOODLEザクとも。シナリオのネタバレとか特にないです1/4のツイートが元。付き合ってる前提の二次創作待ち合わせ息が白い。 大丈夫だろうと高を括り、ちょっと薄着して出てしまったのが悪くて、思ったよりも寒かった。 早めに待ち合わせ場所に行かないと、彼は絶対に他の人のための目印になってしまうと思って、小走りで待ち合わせ場所に向かう。私と出掛ける約束なのに、他の人の約束のための待ち合わせ場所になるのはとても嫌だった。 幸運にも彼はまだ来ていなかったので、私はほっとしする。小走りが功を奏したのか、体からの熱でそこまで寒さを感じなかった。まあこれは短期のものなのでこの後すごく寒くなることはわかっているのだけれど。 「更科ちゃん」 上から声が降ってきた。見上げると、とっても暖かそうな待ち人が、私を見ていた。 「皇くん、こんにちは」 946 翠蘭(創作の方)SPOILERゆっくり増えますかなきみセッションのログを見ながらかいたり、こうしたかったみたいなやつだったり。NPCとセッションバレがあるので現行未通過は× 14 翠蘭(創作の方)SPOILER更科の誕生日の華(漢字) 618 翠蘭(創作の方)PASTTwitterにあげたザクとものまとめ 9 翠蘭(創作の方)DOODLEすこぶる煩悩。今回は更科のOPPの値 翠蘭(創作の方)SPOILER今回も更科が好きな動物かなきみのバレもあるぞ。ザクとも未満。二次創作 552 翠蘭(創作の方)DOODLE更科が好きな動物 508 翠蘭(創作の方)DOODLE更科が好きな動物 427 翠蘭(創作の方)DONE6/29、自宅の双子である織部沙羅、織部双樹がお誕生日だったのでお祝いやら没やら衣装設定を詰めました。1 お祝い絵2 遊びごころ3 隠れたとこ4 お祝いいただいたので嬉しくて描いたもの5 本年度衣装ラフ6 没にしたラフ7 梅雨の絵だったのに8 ?? 8 翠蘭(創作の方)DOODLEまじもんのらくがきなのでこのキャプションだけ読むでも問題ないです。華軍世界では舞手の女の子って絶対生理遅れたり止まったりしてるよなって常々思っています。ストレスが高い。もしくはスポーツやってる人と同じかんじで。男子は興奮して昂ってたりするのかもしれない。今回未の体でイラストを描いたけれど未は戦闘時めちゃめちゃ昂ってるタイプなのでホルモンバランスガタガタで止まるし88でも変わらない。 翠蘭(創作の方)MEMOこのお話は柳鬼譚(りゅうきたん)って言うそうですよ。主な出てくる人たちと時系列。首がよく飛ぶ美人の人の周辺のことなので、首は飛ばないけどあんまりよくない描写があります。そのためのワンクッション 11 翠蘭(創作の方)DOODLEこの創作は「柳鬼譚」と言うそうですよ。一年前から直近のイラストまとめ。前にポイピクに載せたものもあり。生首と血液がたくさん出ているのでワンクッション置いてます。 12 翠蘭(創作の方)DOODLE血を吐いている邪薙八重子。R18Gとまではいかないものの赤いので注意 翠蘭(創作の方)DONE入学直後契約以前の篠のお話滲む赤色 指先が赤く濡れた。 本土から離れた離島に存在する五社学園では、勉学の他に「神しん殺し」が義務づけられている。簡単に言えば、神と呼ばれる人外のそれと、命のやり取りを行わなければならない。神は詠手と呼ばれる学生の血のみを喰らい、舞手と呼ばれる学生にしか倒すことはできない。詠手は舞手を補助することが可能で、契約を結ぶことにより舞手の治療・強化を行うことが出来る。 詠手は読んで字の如く、詩を詠むことで強化や防衛、補助を行うことが出来る。その力は想像力に左右される部分がある。 東雲しののめ篠しのは詠手だ。入学して一月も経たない、この戦場に駆り出されたばかりの、大人びた少女である。現在、困ったような顔をして、息を潜めている最中であった。 1859 翠蘭(創作の方)DONE年始の話(真)高槻崇吾君(月成さん宅)1.14 おまけ追加 4 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画『彼岸(悲願)の向日葵』での別サイドの話。忌々しい日差しの中、向日葵が姉妹を見つめていた。しにたがりの話「お前は違う」 同じ顔、同じ声、同じ背丈。少女の首を絞めながら、はっきり告げる。 「お前は違う、あの子じゃない。あの子は死んだんだ」 もがき苦しむ少女の首を絞め上げながら、叫ぶ。力の込められた手は細く、このままでは首と共に折れてしまうのではないかとさえ思わせた。 「私の知らないところで、私が知らない場所で、あすかは死んだの、私を置いて逝ったの。貴女はいつもそう、私の事をおいて先に行ってしまう。なんでも私より出来て、だから飛び級して先に高校生になって」 少女の顔が歪む。 「私信じられなかったの、貴女が死んだって聞かされて、でも遺体は戻ってこなくて。貴女と離れて一年も経ってなかった、早く帰ってきてほしくて仕方なかった、なのに」 1487 翠蘭(創作の方)PAST昨年のバニーの日の供養 2 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話幸せな夢を断つ話 終 たくさんの向日葵ひまわりの中に、少女と、両親を見た。幼い娘が母に抱かれている。父が姉の手を引いて、隣を歩いていた。両親は笑って、姉と、腕の中の幼子を見ている。 姉が少女に手を伸ばす。 「かよー!」 かよ、と呼ばれた幼子は、自身に向かって伸ばされた手をぎゅっと握り、笑った。 きっと、これは夢なんだと、姉の手を握りしめながら夏宵かよは思った。 夏宵は確かに幼いかもしれないけど、今は十二歳だ。抱かれるほどの年齢じゃない。それに、彼女の両親はもういない。この記憶から暫く経った後、ふたりを庇って死んでしまったらしい。よく覚えていないのだ。それからは姉とふたりきりだったが、姉は、今年の二月から行方をくらましてしまった。 2498 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話幸せな夢を断つ話 六「未ひつじ? 大丈夫なの?」 目の前で膝を着き、動かなくなった少女に、月待つきまち依宵いよは狼狽うろたえながら手を差し出す。それは、生前の彼女そっくりだった。知り合いであろうと無かろうと、彼女は手を差し伸べる。そういう人だった。 「未、具合が悪いなら、今日はもう帰ろう?」 「……」 返事はない。聞こえていないのだろうか。 「ねぇ、ひつ」 「先輩」 鋭い声が耳に届く。 「月待先輩。──月待依宵、先輩」 「……なぁに?」 突然フルネームで自分を呼ぶ彼女に困惑しながら、依宵は返事をする。 「貴女は、もう、いないんですね」 「……」 依宵は、不意を突かれたのか、声を出せなかったらしい。 「ならば約束通り、貴女を弔わなければ」 1765 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話、五話目回想幸せな夢を断つ話 五「未ひつじ、ちょっといい?」 思い出すのは昔の、といっても一年も経過していない時期の記憶。月待つきまち依宵いよに久々に再会した夜咲よるさき未は、中庭で彼女と対峙していた。 冬に入ってから会う機会が減っていたため、三ヵ月振りくらいだろうか。依宵は、痛々しい姿をしていた。指先には絆創膏、至るところにガーゼを当て、足にも腕にも頭にも包帯が巻かれていた。顔の半分が覆われていて、片目を見ることが出来ない。 一体どうして、何があったのかと、中庭に向かいながら彼女に聞いても、なにも答えてくれない。ただスカートを翻ひるがえしながら、先を進む。 足を止めた。そこは、よく二人で昼御飯を食べていた場所だった。 2080 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話、四話目幸せな夢を断つ話 四 特に何事もなく翌日を向かえた未ひつじだったが、昨日見たあれがなんなのか、気になって考え続けていた。そのため若干寝不足気味である。授業にも身が入らなかった。休めばよかったものを、と思うかもしれないが、依宵いよとの約束を反故はごにしたくはないと、半ば無理矢理登校していた。 (先輩が知ったら、今すぐ帰れって言われる、だろうな) 現在は頭痛もなく、寝不足以外には異常が無いため、心配ないと自己判断していた。 それに、彼女との昼食の為だけに無理をしているわけではない。 昨日の頭痛は、夕焼けに起因していた。そして頭痛に苛さいなまれながら、未は月待つきまち依宵の幻影を見た。思い出せない記憶が依宵に関係しているのは明白だろう。彼女に会って話をすれば思い出せることがあるのではないか、未はそう思っていた。 1422 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話、三話目 疑念の話幸せな夢を断つ話 三 五月の連休明け以降、月待つきまち依宵いよと共に行動することが増えた。最初は依宵が勝手に着いて来たり、戦闘に割って入ったりだったが、いつの間にか、未ひつじから彼女の側に行くことが多くなっていた。 交流を重ねるうちに、依宵の両親は、彼女と妹を庇って死んだのだと教えてくれた。相手は人間ではなく化け物だったが、周りに言っても信じてくれなかったという。相手のことが怖くて、そういう風に見えたのだろうと。しかし、五社に来て、それが『神擬しんぎ』だったのだと知った。 神擬とは、成り損ないのなにか。詠手の血を求める神しんとは違い、人間の血肉を貪むさぼるモノだ。学生には殺すことが出来ないが、大人であれば対応が出来るという。五社よりも本土での目撃が多いが、そもそもの数は少ないため、都市伝説程度の扱いを受けている。 2265 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話、二話目昔の話幸せな夢を断つ話 二 月待つきまち依宵いよという、赤いリボンの髪飾りが似合う仙狐せんこの生徒は、多くの後輩に優しかったから、すれ違った生徒が彼女に手を振ったり、穏やかに話しかけたりすることが多々あった。彼女自身も、何かあれば後輩を気に掛け、相談を受けたり、時には共闘した。 五社の生徒は、武器を用いて神を戦うことが出来る舞手と、術を使い、舞手を援護する詠手の二種類にわけられる。依宵は舞手だった。一対のハルパーを使って神殺しを行う。彼女は神を殺すことを、弔いであると称していた。 「彼らを殺してあげられるのは、私達しかいないから、だから私にとって、神殺しこれは弔いなの」 そう、同級生にそう語ったことがある。 2328 翠蘭(創作の方)DONE以前課題として提出したものに、加筆修正を加えた短編金魚 人間の血液は赤い。成分の一つである赤血球の中にヘモグロビンが含まれていて、酸素と結びつくと鮮やかな赤に染まる。二酸化炭素と結びつくと赤黒くなる。人間以外の生物では赤くないものもいる。蛸たこや貝などはヘモシアニンが含まれているから、酸素が結び付くと血液は青く変化するし、中には緑色の血液を持つ生き物もいるという。 昔、我が家には金魚がいた。赤い金魚だ。小さい頃に縁日で貰って来たらしい。らしいというのは、私が当時のことを全く覚えていないからである。ただ、あの金魚は縁日で貰ったとのだという事実だけが残っている。柄がらがついているわけでも、コブがあるわけでもない。その子はどこにでもいる普通の金魚だった。 2036 翠蘭(創作の方)DONE華軍企画内企画、「彼岸(悲願)の向日葵」の自宅の話幸せな夢を断つ話 一 あれほど鮮やかだった世界が、ほんの少し柔らかい色へと変わりつつある。それでも太陽は容赦無く地上を照らしていた。そんな光を反射した、華やかな黄色い花弁が見える。 「一見普通のひまわり畑ですね、綺麗」 小さな少女が呟いた言葉に、隣にいた人物は苦言を呈する。 「校内に、向日葵ひまわりが咲く場所は、皆無だ。それに、この花の時期は、もう終わっている」 数輪だけなら、花壇で咲いているなら、誰かが種を埋めたのではないかと思うこともできただろう。しかし、二人の視界に映る場所一面に、向日葵は咲いていた。第二グラウンドとテニスコート、そして室内プールが設備されている建物の近く、本来であれは更地である場所に、五メートルはあるであろう大輪の花がたくさん在る。 1933 翠蘭(創作の方)MEMOもしもばなし華軍自宅のロスト妄想ifイラスト。無理な人は回れ右 4 翠蘭(創作の方)DOODLEグロくないけど生首がすってんころりんしてたりする 2 翠蘭(創作の方)DOODLE未は別にそこまで胸小さくないんだよ、という話。手癖にもよる。もう少し小さくかくこともあるけど、このくらいになると思う 翠蘭(創作の方)DOODLE小説に落書きなんて此は如何に夏の話 痛いほど明るい空だった。 何もかもをジリジリと焦がそうとするそれが嫌で、き、と頭上を睨み付ける。目に刺さる光は、一体どれ程昔のものなのだろう。思い出そうとしたが、暑さでろくに回らない頭だ、なにを考えても意味はないと頭を振る。直視したせいで、残像が視界を泳いでいた。 周囲を気にすることなく、目を閉じる。短い生涯で子を残そうと、一生懸命鳴いている声が鮮明に聞こえた。最近になって、一週間よりもっと長く生きると判明されたのだったか。どちらにせよ、人間より短命であることに変わりはない。それでも、ここにいると必死に伝えている。 夏は生の季節だ。生き物全てが最盛期を迎え、一年で命が輝く。世界が鮮やかに染まる。 760 1