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    bell39399

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    bell39399

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    よっかめ!

    エレインちゃんのビンタは強力✨

    #バンエレ

    バンさんRE:BORNそのよん!その日ベンウィックは多くの客人を迎えることとなった。
     否、呼んではいないのだが。
     リオネスに使いを遣り、ヘンドリクセンを呼んだのはいいが、何故か呼ばれてもいない面子がぞろぞろついてきたのだ。多忙なマーリンと、故人であるエスカノールを除く七つの大罪の面子が勢ぞろいである。けれどもどこから情報が漏れたかなどと、問う者はいない。リオネスの王がメリオダスである以上愚問である。

    「おお、懐かしい姿になっちまったな、バン!」
     開口一番、そのメリオダスが目を丸くしつつ、そのくせ気安くバンにパンチをかました。
    「挨拶代わりの喧嘩禁止!」
     この二人の勝手にさせておくと森が吹き飛んでしまう、と危惧したキング、エリザベス、加えてディアンヌまでもが慌てて間に割って入る。
    「懐かしいって、何が?」
     エレインだけは食いつくように、メリオダスの言葉に反応した。
    「ああ、こりゃあ《煉獄の外来種》の姿だ」
    「メリオダスもなったっていう?」
     と、エリザベス。
    「おう。っても、自分がどんな姿だったのかは覚えてないし、バンがどんな形だったのかは知らないんだけどな。バンと再会した時、こいつはもう人間に戻っていたから。しっかし、でかいな〜」
     笑いながらメリオダスはバンの脚をバシッ、と叩いた。バンはメリオダスと遊びたくてうずうずしている。それを見かねたキングが《花粒園》で閉じ込めた。
    「バンを刺激しないでよ団長。それにしてもなんでこうなったのかもだけど、ねぇ、エレイン……」
    「うん、そうなの」
     エレインは《花粒園》のドームを撫で、それから魔力のこもったビンタでベチンと叩き割った。
    「最初は普通に意思の疎通ができていたんだけど、時間が経つにつれて、うまく言葉が通じなくなってて。なんていうか……そう、まるで赤ちゃんに戻りつつある感じ」
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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