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    bell39399

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    bell39399

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    十一日め。
    れんごくばんちゃんのぬいぐるみ欲しいです。エレイン以外が抱くとかみつくやつ

    #バンエレ

    バンさんRE:BORNじゅういちエレインが可愛い、かわいいと目一杯ちやほやするので、バンは小さいサイズでいることにした。
     まったくそんな必要はないのに、エレインは小さくなった獣のバンを抱っこして外に連れ出す。ちょうど大きなぬいぐるみを抱えているかのような姿になった。
    「こんにちはエレイン様」
    「そのくろいやつはなんですか?」
    「大きい動物になったバン様はどうしたの?」
    「これがそのバンよ」
     ほら、とエレインは小さい獣のバンをみんなに見せびらかす。バンはエレインがご機嫌なので、彼女の為すがままになっていた。
    「小さくなった!」
    「本当にバン様なの?」
    「くろい!」
     あっという間にわらわらと森じゅうの妖精たちが集まってきた。ちょっとしたお祭り騒ぎである。
    「黒い色は毛なの?」
    「触ってもいい?」
     容姿故か昨日とうってかわりすっかりペットのように扱われ、バンは少しうんざりし始めた。俺に気安く触っていいのはエレインだけだ♪
    「ぐおお」
     ちょっと脅かしてやるかと大きくなって、禍々しい牙だらけの口を見せると妖精たちは驚き声を上げて後ずさった。
    「オスローみたい」
    「バン様怒った?」
    「大丈夫よ、怒ってないわ。じゃあ私達は森を周るから、みんなもみんな同士で遊んでらっしゃい」
     エレインが皆にそう言って飛び上がると、バンは再び小さくなって彼女の腕の中におさまった。
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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