バンさんRE:BORNじゅーさん お腹はくちくなったし、ぽかぽか陽気で何よりエレインのふわふわいい匂いに包まれて。
当然の結果として、バンは眠たくなってきた。煉獄の生活にもすっかり慣れたものだと己のことながら感心する。
ん? 煉獄? じゃあなんでエレインがいるんだ? 団ちょは? ……イヤそうだった、何考えてんだ。ここは煉獄なんかじゃない、俺の《家》だ。
「いいお天気で眠くなっちゃうわね」
バンが睡魔で混濁した思考を巡らせていると、エレインが見透かしたようなタイミングで口を開いた。
「こんな日はのんびりしちゃうわね。さっきから眠たくて」
そんな彼女の声色にも、睡魔の色が混じっている。
「のんびりしてももう、いいのよね」
もちろん森とみんなは守らなきゃならないけど、と続け、
「でも」
バンをギュッと抱いたまま、木陰にごろっと横になった。
「もう少しだけ、ね……」