Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    bell39399

    @bell39399

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 115

    bell39399

    ☆quiet follow

    れんごくばんちゃん18

    本格的にれんごくばんちゃん始まりますw
    18にして。おっそ!

    #バンエレ

    バンさんRE:BORN18 れんごくばんちゃんの朝は早い。大好きなエレインに朝ごはんを作ってやらなければいけないからだ。妖精のエレインはお肉を食べないので、彼女のために朝露を浴びた美味しいベリーをたくさん摘みにいく。
     けれどもれんごくばんちゃんは、途中で何かがあると、目的を見失ってしまうこともある。今日がその日だった。ベリーを摘みに行こうとしていたのに、途中で強い熊と出会ったから早速戦いを挑んだ。もちろんばんちゃんの勝ち。これは今夜シチューにしよう。
    「こんなところにいやがった」
     どこかで聞いた声がしたので振り返ると、狐の獣人ジバゴが腰に手を当て呆れ顔でばんちゃんを見上げている。
    「エレインちゃんもう起きて、お前を探してるぞ」
     熊をとったと報告すると「おう、よくやったな。偉いぞバン」と褒めてくれた。ばんちゃんはあまり褒められたことがないので、ちょっとくすぐったい気持ちになる。と、同時に本来の目的を思い出した。大変だ、エレインが腹をすかせちまう。
    「バン、見つけた!」
     するとそのエレインがふわふわ浮いて、木の陰からひょこっと顔を出した。
    「なぁに? くまさんとったの? フフッ、バンにはごちそうね。え、私にベリーを? ありがとう、じゃあ今日は一緒に摘みましょう」
     三人はベリーを摘みながらちまちま食べて、朝から家族仲良く楽しく過ごした。持って帰ったベリーはパイにしておやつに食べた。
     そう、これはきっとかぞく。なかまも大事だけど、それとは別の大事な何か。
     れんごくばんちゃんは今日もしあわせ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
    1266