Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    bell39399

    @bell39399

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 115

    bell39399

    ☆quiet follow

    3月ですね。続けられるかな?二人はエレインの誕生日にお家に帰れるかな?!

    ちょっぴり長くなりそうで疲れたので半端に分割島す。ごめんね!

    #バンエレ誕2024

    寄り道だよ。その18 街道を進んでいくと小さな集落が見えてきた。風に乗って、楽しげな音楽が聞こえてくる。近づくにつれ音が大きくなり、人々の笑い声も混じるようになった。
    「なんだかとっても楽しそうね。お祭りかしら」
    「イヤ、ありゃあ多分……」
     アコーディオンや太鼓に笛の音、それに合わせて踊る人々。よく見るとその輪の中心には一組の男女がいるようだ。
    「ああ、やっぱりな。結婚式だ♬」
    「けっこんしき!」
     エレインはふわっと飛んで、少し上から宴のさまを眺める。
    「兄さんとディアンヌ以外では初めて見たわ! 」
    「ああっ、 あそこに妖精が!」
     輪の中の一人が目ざとくエレインを見つけて声を上げると、他の人々も一斉に上を見上げた。
    「なんと美しい妖精なんだ。見て、あの輝く羽!」
    「二人の門出にこんな所に妖精とは、まったく縁起が良いな!」
    「妖精さん、よろしければあなたも一緒に彼らを祝ってやってくださいな」
    「ええっ、あ、あの」
    「いーじゃねぇか、祝ってやろーぜ♬」
    「貴方は……妖精さんのお連れさんですか……?」
     おろおろするエレインに助け舟を出したバンは、あからさまに疑惑の眼を向けられて一周回って吹き出しそうになった。妖精攫いにでも見えたのかもしれない。
    「あっ、彼……バンは怪しくないです! バンは私のえっと、だんなさま? です! 」
     そんな村人の心情を察したエレインは慌てて二人の間に割って入った。その発言に村人もバンも目が丸くなって一瞬、音楽も笑い声もやんでしんとなった。

    まだつづくよ!
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😊😆😏🙆💴💖💖💖💖💖💖💖👍☺☺💕💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    bell39399

    DOODLE遡って読んでくださってる方もいらっしゃるようで本当にありがとうございます!うれしいうれしい😆♥💕🎶
    さてバンエレちゃんは不思議な村に来たようですね!(すっとぼけ)

    所で今回のタイトル(?)の元ネタわかった人はお友達です。
    山奥の村で〜バンとエレインが出会った〜 その22! 丘を超えた先に、唐突に集落らしきものが見えた。大きな岩のモニュメントのようなものが目立つが、それ以外は何の変哲もない村に見える。
    「それにしてもこんな恐ろしく何もねぇ、山奥でよく暮らすよな♪」
    「そう? 森に囲まれたいい場所じゃない」
     エレインの言葉にそれもそうか、とバンは思い直す。そもそも《なにもない度合い》からいうとベンウィックもどっこいだ、と気づいてしまいむしょうに可笑しくなってきた。
    「人間にとっては確かに不便かもしれないわね」
     そんな事にも気がつくようになったのよ! と薄い胸を張るエレインを、バンは考えるより先に抱きしめて頬ずりした。
     ともかく鳥から頼まれた用事もある。二人はじゃれ合いつつ村に入ると、人懐こい笑顔を浮かべた村人が集まってきた。が、なんとも奇妙な雰囲気だ。まず、笑顔ではあるが異様に無口である。バンとエレインの表情は自然と険しくなった。
    736

    recommended works