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    bell39399

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    そろそろ巻いてかないと😂

    #バンエレ誕2024

    またねキュピン☆その27 エレインの鶴の一声でその後は何故かお菓子パーティになった。バンは魔神たちに作り方を説明しながら、焚き火を使ってどっしりとした甘いパンケーキやさくさくのクッキーをたくさん焼いた。魔神たちは甘い食べ物あまり食べたことがないらしく不思議な顔をしつつも大喜びで学び、初めての味覚に舌鼓をうった。甘い匂いの立ち込める中、やがていよいよ材料が尽きたのでお菓子パーティもやっとお開きになったのだった。
     翌朝、元の姿に戻った魔神たちに面倒見よく朝ご飯のパンや卵料理の作り方を伝授した。その後帰りしなに、余ったパンをサンドイッチにして持ち帰ろうと雑嚢を開いたら、中からポロリと小枝が落ちてきた。
    「あっ、いけね!」
     小鳥から頼まれた例の小枝である。
    「忘れるとこだったわ♬ オイゴウセル。これやかましい鳥から預かったんだが」
    「ああ、ありがとう」
    「何なんだ、この枝」
     お使いを果たし、ゴウセルに尋ねると彼は「次の行き先だよ」と屈託なくニッコリ微笑む。バンはなんだそりゃ、と思ったがどうせいつものたわごとだろうと適当に流した。
    「さて、名残惜しいがそろそろ行くわ♬ お前ら元気でな。てめぇもたまにはうちに顔見せろよ。ランスも喜ぶ。それから……」
     残念そうにバンとエレインの顔を見上げる例の魔人族の坊やを抱き上げ、高い高いするように上に掲げる。
    「こいつの絵は最高にイカしてるぜ。エールを売る気になったらこいつの絵の瓶のラベルにしろよ♪」
     男の子は自分のことを言われているのがわかったのだろう。嬉しそうな笑い声をあげ、エレインもゴウセルもその光景のほほえましさに目じりを下げた。
    「皆さん、お世話になりました」
     輝く羽の妖精姫もぺこりと頭を下げる。キリがないので気持ちを切り替えさぁ村を出よう、というところでゴウセルが声をかけてきた。
    「二人とも、次の場所まで送ってあげるよ」
    「次の場所だぁ? 団ちょの謎メモは終わりだし、《旅行チケット》の旅程も終わっているようだが……」
    「サプライズはまだ続くよ」
     いたずらっぽい表情でキュピーン☆ するゴウセルを見て、つい心を読んだエレインはアッと息をのむ。それにウィンクで返されたと思った瞬間、突如出現したバンとエレインは妙な空間に飲まれた。
    「なんじゃあこりゃあ!」
    「だから言ったでしょ、次の行き先だよ☆」
     ゴウセルが例の小枝を掲げて見せたが、バンが悪態をつく間もなくその姿も見えなくなり、二人の身体はどこか別の場所に飛ばされたのだった。

    いってらっしゃい★キュピーン★★
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    bell39399

    DOODLE遡って読んでくださってる方もいらっしゃるようで本当にありがとうございます!うれしいうれしい😆♥💕🎶
    さてバンエレちゃんは不思議な村に来たようですね!(すっとぼけ)

    所で今回のタイトル(?)の元ネタわかった人はお友達です。
    山奥の村で〜バンとエレインが出会った〜 その22! 丘を超えた先に、唐突に集落らしきものが見えた。大きな岩のモニュメントのようなものが目立つが、それ以外は何の変哲もない村に見える。
    「それにしてもこんな恐ろしく何もねぇ、山奥でよく暮らすよな♪」
    「そう? 森に囲まれたいい場所じゃない」
     エレインの言葉にそれもそうか、とバンは思い直す。そもそも《なにもない度合い》からいうとベンウィックもどっこいだ、と気づいてしまいむしょうに可笑しくなってきた。
    「人間にとっては確かに不便かもしれないわね」
     そんな事にも気がつくようになったのよ! と薄い胸を張るエレインを、バンは考えるより先に抱きしめて頬ずりした。
     ともかく鳥から頼まれた用事もある。二人はじゃれ合いつつ村に入ると、人懐こい笑顔を浮かべた村人が集まってきた。が、なんとも奇妙な雰囲気だ。まず、笑顔ではあるが異様に無口である。バンとエレインの表情は自然と険しくなった。
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