aokbワンドロライ お花見/笑顔/宝探し 番を探して旅に出る旅狼。
たったひとり、愛おしい人が見つからなければ死んでしまう。
きっと会えると信じて旅に出たのに婚期は無情にも過ぎてしまい、旅狼のカブはたったひとりで森の中。
今日も今日とて他の種族と元気いっぱい生活していた。
そんな馬鹿な、旅狼のくせにと言われても見つからないものは見つからない。
探してさえいれば番とは引き合うとは言っていたが、カブの番は生まれてこなかったか死んでしまったかしたのだろう。
存在するかもわからない宝探しなんて不毛なので、カブはトレーニングを重ねて己の筋肉を育てていたい。
さあ、今日も朝のランニングに行こうとカブが住処から足を踏み出そうとした時だった。
「カブさん、おはようございます」
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