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    azisaitsumuri

    @azisaitsumuri

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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE学パロ?
    必ずどこかしらの部活に入らなければならない系の校則で、サボれそうだからという理由でびじゅつぶを選ぶ傭と一般部員(?)のリ。
    サボり目的で入った部活だが、最初くらいは一度部室を見ておいても良い。そう思って開いたのは、美術室の扉だ。そこに居たのは、大きな画板に向き合う細い背中だった。画板が美しい絵画なのは歴然として、その部員の姿含めて、作品かと思った光景だった。だもんで。「新入部員の方ですか?」その作品から声がかかって、一拍反応が遅れた。「あ…ああ」部員は筆を止めることも、それどころか振り向く気配も無く続けた。「見たところ、美術部への関心では無く、サボり目的ですね」こちらをちらとも見てないくせに。その言葉の通りで、何も返せなかった。不思議な印象の部員だった。「まあでも何か描いてみては?」せっかくですし。部員が慣れた様子で絵を描く用意をする。その時初めて立ち上がった相手は、描いて居る画板がとても大きなものであるにもかかわらず、その部員自身も随分背が高かった。「さ、どうぞ」準備を終えて仕舞えば、やはり部員は自分の絵に向きながら、お座なりに言った。ただその仕草だけは、舞台の上にこちらを手招くように爪の先迄動かすものだから、やっぱり作品のようだった。惹かれ導かれて、部員の隣に置かれた、まだ真っ白な画板に体を向けて座る。だが顔は部員の方を見た儘だった。画板を埋める
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE学パロよーり。
    あどれさんす、って感じ。
    学舎とは閉鎖的なところだ。誰も彼もが平静を装って居るが、その装いが本当にマトモなものなのか、学問のあなぐらでは誰も知らない。事実は、みんな狂人なのかもしれない。にも関わらず、そんな連中こそ、自分がマトモだと盲目的に信じきり、他人こそが狂人だと虐げる。それはただ自分の学んだ思い込みで現実逃避して居るだけだ。だから誰かがこう言ったのだ、ここは象牙の塔、と。
    ところで、マトモな人間と言うのはある程度集団行動を行うものだ。羊で言うところの群れである。そこに加わら無い者は狂人扱いされ、群に依存したところで都合良く利用されて切り捨てられるだけだ。例えば、常に鋏を持ち歩き誰とも連まずに一人で鼻歌を歌って居るような狂人は、りっぱぁ、と呼ばれる羽目に成るのだ。しゃきんしゃきんと言う鋏の音、もしくは、誰もが知って居る筈なのに妙なご機嫌さが不気味に聞こえる鼻歌で、奴がそばに居ることが分かる。すると、途端に指をさして嘲笑する者、無視する者、明らさなに嫌そうな顔で遠去かる者、分かれはするが学舎の中では全てマトモな対応に含まれる、そう学徒達は信じて居る。しかしりっぱーは気にし無い。狂人だからだ。否、彼以外の学徒がそう定めてしまったからだ。不思議なのは、そんなィ為善の盗人の中の、正直者のあくにんで有る自分でさえ、群れの一員と見做されて居ることだ。だからこそそこで、おれ達は出会ったのかもしれない。こちらとしては完全に反射だった、決して善意では無い。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE
    うぉ…じゃなくておるふぃーと少女ちゃんにすれば良かったかもしれない(さつじんきの)亡霊?のリとそれを鎮魂?して居るらしい傭とそんな噂を聞いたとある良い子の画家(…をそこそこモブ扱いして居る←)まあ兎に角なんでも許してくれ←

    まさごろうっていうげぇむ(正五郎とか言う人名ぢゃないよ!)がなかなか深い話だった。

    次も説明ツイートです。

    ゲームのネタバレはあんまり無いので各登場人物に当て嵌めるってのは無理有るんだけど。
    リ←神(?)
    傭←宮司?
    うぉ…←プレイヤー※ほぼこのひとの話(え?)

    次からお話ツイートです。


    私は芸術家を生業にして居る者である。人物や風景などなんでも描くが、かつては賑わって居た建物が廃墟に成った場所や、姦しかったお嬢さんがすっかり大人しく成りただとくとくと静かに血潮を流すだけの、おっと、つまり、少しノスタルジックなのが好みなのだ。そこに付随する噂話にはとんと興味が無いが、纏わり付くのがお約束だと言うのも理解して居る。兎に角その夜、私は老朽化が進んで居住が禁止されたアパートを訪ねて居た。夜に散歩するのは、損傷によって剥き出された内部へと影が落とす静寂に、作品のインスピレーションを強く受けるからだ。そしてその日足を運んだ廃墟でも、血生臭い噂が絶えない。かつて殺人鬼がここに住んで居たとかなんとか。しかし奇妙なことに、かつて、と表して居るにも関わらず、この噂が立ったのは、つい先日からだ。そう言えば、噂が立つ前に、父が死んだ。父も私と同じように夜の廃墟が好きだった、血は争えないと言うことか。その父が定期的に通う程熱心に成って居たのが、実はこのアパートだ。そんなに惹かれるものが有ると言うのなら、私も是非そこから何かインスピレーションを得たいものだ。ところが。「なんだあんた、やっと来たと思ったら、手ぶらか。」
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    azisaitsumuri

    MOURNING傭に「ちゃんと食った方が良いよ」って言われるリ(爆笑)
    食べる必要が無い。憩む必要が無い。いきるひつようが、ないから。「おまえさ、やっぱなんか食いなよ。」「…はい?」片や食事に健啖にかぶりつき、片や紅茶を一服。咀嚼と共に舌鼓を打つ男は、その向かいの相手が飲み水一滴必要無いことを知って居る。「何故。」食いしん坊が食事を中断した。「腹減らね?今日一日過ごして、おれが知って居るだけでもおまえは他の連中と喧しくして居たし、熱心に何やら絵を描いて居たし、歌って踊って居たし、…獲物に伸ばした爪が届かなかった。」爪の主が紅茶の器を置いた。「…食べて充して休んだら、寝て目が覚めたとき、起きる前より少しだけつよく成れる。」「…つよく?」ほんのすこしだけな。「このつよさってのは、前より食ったもんに対する感情が増えたり、その日の夜空が今迄より違う月夜に見えたり、おまえの場合、いんすぴれーしょん?を受けるおまえの受け皿が広がったりするかもしれない。だから」改めて持ち上げられた匙はデザートのもので。「おまえも食え!」それがしあわせだから。「そして今度は、おれを捕まえてみせろ。」本当にしあわせかのように笑うものだから、腹が立ってデザートは全部奪い食ってやった。差し出したメニューが、好みのものだったのも癪に触った。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE人間の🤕と人外の✂️が幼馴染?(人外は長寿なので🤕の幼少期もその昔も今も✂️は特に幼く無い)なんだけど、ある日✂️が記憶を失って、十歳?だった頃の🤕の記憶迄後退する。👒と🐙が出る。
    それは一瞬の出来事だった。逢魔時、ひずんだ「世界の穴」からやって来たそれは鎌鼬の一陣。べしゃりとなんとも言えない音を立てながら、異形の顔が潰れた。普段は尊大な程太々しく、それに見合った強さと器用さを併せ持つ、幼い頃から知って居る、何よりも愛しい仮面。それが、不意を突かれて呆気無く。ただ、呆気に取られる役割をする筈の顔が失くなってしまったため、その表情は人の子だけが晒すことと相成った。しかし心配には及ばない。飛んだ異形のしゃれこうべを、たちまち霧が補完し始める。人の子は黙ってそれを見守って居た。そして。「…大丈夫かりっぱぁ?」元の姿を取り戻した異形に声をかける。その時にはいつの間にか別の知人らも、起こった事態に様子を見に来たようだ。そんな周りに見守られる中、仮面の異形は、その人の子が幼い頃から知って居る筈の男を見下ろして首を傾げた。そしてさりげなく距離を取りながら告げた。「図々しい人の子ですね。」それに首を傾げたのは、今度は男の方だった。馴染みどころか、興味も無さげな視線だった。「続けられた言葉には更に、だ。あの子はどこです?」仮面にしては慌てたように辺りを見回す様子に、友人が。「貴方の男の子なら、そこに居るじゃないの?」「は?」仮面が再び男を見下ろした。つい先程は見下してさえ居たような視線の目がまあるく成ったようだった。また別の友人が、ふむ、と言う。「飛んだ頭部のガワは装えても、中身がまだ回復に追い付いて居ないな。残り十数年分、と言ったところか。」つまり…。「今は、忘れてる事ってことか?」「うむ。」「今の彼にとっての貴方は記憶に無い、未来の姿、と言ったところかしら?」くすくすと少女のように笑うが、こちらは戸惑うばかりだ。
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    azisaitsumuri

    MAIKINGと思いつつ、傭は耳や目が研ぎ澄まされて行くと言うか、悪化して行くような気がするんだよなぁ…←(失声症傭の件)
    耳聡いの傭の方にすれば良かったかもしれない←荒地と成った戦場から一時撤退して彷徨って居た。足は鉛のように重いが、ここで止めてしまっては、もう二度と立ち上がれない気がした。足を取るばかりの荒野に、やっとまばらだが草が見え始めたと思ったが、そんな風に下ばかり見て居たせいか、自分以外の爪先に気付くのが遅れた。こちらに向けられたそれが、兵士のものではないことしか分からない儘、そこで意識を途切れさせた。更地に突いた膝のざらついた感触が何故か無かったことが、その時の最後の思考と成った。目覚めると、木目の天井が滴って来そうな程潤いの有る湿り気が、空中に有った。なのに寝かされて居た寝台の敷布はさらりとしていて清潔だ。冷たくて湿った空気は乾いた戦場より遥かに心地良かったが、それでは足りない程に渇いて居た。それを知ってか、吸い飲みを口に当てられ、水を飲まされるので、飢えに喘いで奪って飲み干した。しかしそれは。「如雨露じゃねえか…」「如雨露ですが?」如雨露を吸い飲み代わりにした人物は、木が立つように背が高く、上体を起こしたその姿を見上げるのに骨が折れた、いや、折れそうだ、首が。「介抱してくれたのは助かった。悪かったな。」「塒の外から、引き摺るような足音が耳障りでしたので。」「…悪かったな。」「でも、ホラ、」相手はまた身を屈めて、今度はもっと近く、こちらの胸にその小さな耳を押し当てて身を寄せた。「騒ついていた呼吸も、綺麗に成りましたよ。」一々嫌味っぽいが、満足そうに溜め息を零されては、命の恩人であることを差し置いても、なんとも言えない。どれくらい世話に成って居たのか分からないが、だいぶ楽に成ったことを感じる体を、好きにさせて遣るのも吝かでない。
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