らい。
Oke練習
TRAININGクイックスケッチおさらい。そろそろ練習ばかりしている事に飽きが来ているので、何か仕上げてきます。
それはそれとして、おさらい。
解説動画を見て分かった!と思った所が一人だとまだ難しい…
このモノに出来ていない感じ…
もどかしい。
クイックを楽しく描ける境地に入りたいぜい…。 3
asebi_LarHyun
TRAINING11/12ラーヒュン1dr1wrお題「シャボン玉」1時間半くらい。
ダイが帰還してさらに数年経ち、世界は平和で、二人は森の小屋で静かに暮らしている。
森の小屋で二人***
「ラー、来てみろ」
「なんだ」
小屋の裏で洗濯をしていたヒュンケルが、すぐ上にある台所の窓に向けて張りのある声をかける。朝食を用意する手を休めて窓から顔を出したラーハルトに、石鹸液に浸した両手をぎゅっと合わせてから徐々に隙間を広げ、すぼめた口から息を吹きかけて、ヒュンケルは器用にシャボン玉を飛ばして見せる。木々の間から射し込む朝の光が当たり、キラキラと虹色に光って、弾けて消える。ラーハルトの表情が緩んだ。
「綺麗だろ」
「ああ、絵になるな」
ラーハルトはしばらく、そうして遊ぶヒュンケルを眺めていた。母さんの洗濯の手伝いをしたときに母さんがやって見せてくれて、自分も真似をしてみたが、息が強すぎて手元の膜がその場で割れてしまった。何度か試すうちに大きなシャボン玉ができたとき、母さんが褒めてくれたから、余計に嬉しかったのを覚えている。
990「ラー、来てみろ」
「なんだ」
小屋の裏で洗濯をしていたヒュンケルが、すぐ上にある台所の窓に向けて張りのある声をかける。朝食を用意する手を休めて窓から顔を出したラーハルトに、石鹸液に浸した両手をぎゅっと合わせてから徐々に隙間を広げ、すぼめた口から息を吹きかけて、ヒュンケルは器用にシャボン玉を飛ばして見せる。木々の間から射し込む朝の光が当たり、キラキラと虹色に光って、弾けて消える。ラーハルトの表情が緩んだ。
「綺麗だろ」
「ああ、絵になるな」
ラーハルトはしばらく、そうして遊ぶヒュンケルを眺めていた。母さんの洗濯の手伝いをしたときに母さんがやって見せてくれて、自分も真似をしてみたが、息が強すぎて手元の膜がその場で割れてしまった。何度か試すうちに大きなシャボン玉ができたとき、母さんが褒めてくれたから、余計に嬉しかったのを覚えている。
みーな
DOODLE兄弟CP流血SSS。結構流血。皆既月食見たので、皆既月食テーマに一人でワンライ。
あなたの絶望は私の希望 ⎯銀朱の月の夜の話⎯夜中のキッチン、包丁を持って佇む友一君がいた。
声をかけると私を見て、にっこりと微笑んだ。
瞳に銀朱の色をたたえ、悪魔のように素敵な笑顔。
振りかざした包丁が一瞬だけ光り、振り下ろされる。
わざと避けなかった。
左腕に鈍い痛みが走り、すぐに袖が赤くにじんだ。
「楽しそうですね、友一君。」
私も笑うと、友一君はもっと嬉しそうに微笑みながら、包丁を何度も振りかざす。
たまに肩にあたりそうになるのは、少し下がって胸で受けた。シャツが血を吸いきれず、床にポトンポトンと落ち始める。
楽しそうなのは結構ですが、そろそろ止めないと。
何度目かに振り下ろされた包丁を、握って止めた。
「友一君」
強く呼びかけると、瞳から狂気が抜けていく。
1129声をかけると私を見て、にっこりと微笑んだ。
瞳に銀朱の色をたたえ、悪魔のように素敵な笑顔。
振りかざした包丁が一瞬だけ光り、振り下ろされる。
わざと避けなかった。
左腕に鈍い痛みが走り、すぐに袖が赤くにじんだ。
「楽しそうですね、友一君。」
私も笑うと、友一君はもっと嬉しそうに微笑みながら、包丁を何度も振りかざす。
たまに肩にあたりそうになるのは、少し下がって胸で受けた。シャツが血を吸いきれず、床にポトンポトンと落ち始める。
楽しそうなのは結構ですが、そろそろ止めないと。
何度目かに振り下ろされた包丁を、握って止めた。
「友一君」
強く呼びかけると、瞳から狂気が抜けていく。
sakanapan2
DOODLEアイス食べたいけどは階段はキライ。>リアクション
ありがとうございます!
そんなアイス好きな子供の前でアイス食べるなよ… って気持ちもありますが、アイス好きすぎて少しの「カサ…」って音でバレるのも事実。
いやでもやっぱりそんなアイス好きな子供の前でアイス食べるなよ…!自室行って!!
nonana
DOODLEガンダムSEED見ながらキラ落書きした✍️まだ23話くらい。キラとカガリが仲良くしてるのが好きだな。めちゃくちゃかわいい。
あとアスラクがとても良い。なんで結ばれないんだ…あんなに一緒だったのに…。
かも@ねふぁ
DONE*いていな2展示*ネロとファウストが晩酌中に本についておしゃべりする短いお話。
左右不定、恋愛感情はうっすらある……かも?くらい。うっすらイチャイチャします。
作中に引用した詩はウィリアム・コリンズの「夕べの賦」です。
「ネロ、君はどんな本を読むの?」
(唐突だなあ。さては相当酔ってるな、先生)
「えぇ……?どうしたの先生、急にさ」
「いや、ネロはけっこう本を読むだろう。それでだよ」
小さなダイニングテーブルの向かいに座るファウストは、ほとんど水平に近い角度で頬杖をついてこちらを見つめている。いつもシャキッと伸びた背中は見る影もない。
(嵐に靡く南天の木みてえ。)
今日みたいに深い時間まで晩酌しないとお目にかかれない姿だけど、いまはそんな事よりも気になることがある。
「俺、ファウストにその話したっけ?」
たしかにネロは、時間が空いたときに本を読むのが好きだ。だが、そのことはほとんど誰にも話した記憶はない。
訝しむ気持ちが声に滲み過ぎないように、軽い調子で訊いてみると、ファウストはこともなげに答えた。
5449(唐突だなあ。さては相当酔ってるな、先生)
「えぇ……?どうしたの先生、急にさ」
「いや、ネロはけっこう本を読むだろう。それでだよ」
小さなダイニングテーブルの向かいに座るファウストは、ほとんど水平に近い角度で頬杖をついてこちらを見つめている。いつもシャキッと伸びた背中は見る影もない。
(嵐に靡く南天の木みてえ。)
今日みたいに深い時間まで晩酌しないとお目にかかれない姿だけど、いまはそんな事よりも気になることがある。
「俺、ファウストにその話したっけ?」
たしかにネロは、時間が空いたときに本を読むのが好きだ。だが、そのことはほとんど誰にも話した記憶はない。
訝しむ気持ちが声に滲み過ぎないように、軽い調子で訊いてみると、ファウストはこともなげに答えた。
eckiko3
DOODLEボブハンちゃんでワンライ。お題:唇、嫉妬
時間:1時間6分
Pass:〇〇〇〇 on board+○○〇 manの〇部分
かびるさんホームズが前作よりもパツパツだったので登場させただけです。かびるさんのスパイはアンクルでもみふぉでもお好きな方で妄想してくださいな😊 1780
m_makise
PROGRESS5p目。続きはまた完成次第ツイッタで公開予定です~、残り4pくらい。
ちなみに一二三さんが読んでるのは『深夜特急』という有名なバックパッカー旅行記です、一二三さんは色んな聞き慣れない料理を作ってるイメージあるけど、外国にも興味があるのかな。
miya_ko_329
CAN’T MAKE本編から10年後くらい。いろいろ乗り越えたアルミリアが単身火星に向かい、なんかいろいろ事件に巻き込まれて成り行きで暁とロードムービーする話が書きたかったなあ(かけねえ)鉄血/アルミリア 豪奢ではないが清潔と快適が保証された宿のシャワールーム。乾燥した火星の風は土埃も多く含んでいる。服も全て脱ぎ捨てて温かい湯を頭から浴びる。生涯の中でこれほど心地よいと思ったシャワーは初めてだった。シャンプーはそれなりに名の通ったブランドのリーズナブルなラインだったが、十分役目を果たしている。ひとしきり汗と埃を流し、シャワーの栓を締める。水をたっぷり含んだ髪からポタポタと大粒の水滴が濡れた身体や床に落ちていく。髪を無造作にまとめ、ぎゅっと絞る。自宅であれば洗髪後は侍女がヘアセットまでしてくれるが、今は自分一人しかいないし、過剰な整容も必要ない。今の自分はファリド邸の女主人ではなく、ただのアルミリアだ。
1785Arasawa
DOODLE疲れてるのに一部屋しか予約をとってなかった土足厳禁の二人の話。好きになっちゃってからの話。17話と18話の間くらい。
私もこの部屋ですのでダメだ、眠い。眠すぎる。今日の任務では呪力をほぼ使い切ったし頭も使いまくったし終始神経を張り詰めさせていた。どうにか無事祓除完了した今、もう眠くて眠くて仕方がない。現場からさほど遠くないホテルに今日の任務の同伴者である七海と歩いて向かう。最低限の荷物しか入れてないキャリーケースがとてつもなく重く感じる。ダメだ、気を引き締めろ。……同伴者が七海だけというのも気が緩む原因だ。仕事仲間からプライベートな関係、それも何度も文字通り寝た相手に切り替わったこの男がいるせいでさらに眠い。七海の低い声が今は子守唄のように聞こえてしまう。仮にも好きな男の声だというのに全く目覚まし効果がない。補助監督がいないからチェックインは自力で行わなければいけないのに、どうしても会話にタイムラグが出来てしまう。『私がまとめてチェックインします』の声に甘えてロビーのソファに沈み込む。ああこれやばい。寝そう。いやさすがにいい歳こいた大人がこんなとこで寝るなんて……。起きろ……。起きなきゃ……。
3500en_osc
PROGRESSハピハロの進捗をお読みくださり、ありがとうございました!まだ途中ですが下記URLに投稿しました。
神父の善逸くんと、村娘の禰󠄀豆子ちゃんの話。
18世紀あたりの欧州を想定しているけど色々混ざってます。R15くらい。
https://privatter.net/p/9441834
suzumi_cuke
MOURNING宇佐美が二階堂に「怒る」と「叱る」の違いについて語る話。原作196話後くらい。アニメでちょうどゴロンゴロンするところやってたので再掲。このときはまだ「愛です」なんて中尉が言い出すとは思ってなかったですhttps://twitter.com/suzumi_cuke/status/1146359259111677953
怒ると叱るの違いについて / 宇佐美+二階堂 いざ片脚を撃たれてみると、確かにこれは不自由だ、と宇佐美は実感せずにいられなかった。
何かを支えにすれば歩けないことはないが、ちょっとした段差を越える時や、戸を開けるのに片手が塞がる時など、思いもよらないところで立ち往生してしまうことがたまにある。
例えば今も。
両足を投げ出して座っている畳から立ち上がろうとして、支えになるものが近くにないことに気がついた。ちゃぶ台などがあれば手をついて立てなくもないのだけれど近くにはない。それか小銃を松葉杖代わりに……などと思いながらきょろきょろしていると、ぬっと目の前に手が現れた。
「はい、宇佐美上等兵殿」
片脚どころか片手まで失っておいて、よくもまあ二階堂はここまで復帰したもんだなとちょっとだけ感心しつつ、その二階堂が差し出した左手を宇佐美は取った。
2526何かを支えにすれば歩けないことはないが、ちょっとした段差を越える時や、戸を開けるのに片手が塞がる時など、思いもよらないところで立ち往生してしまうことがたまにある。
例えば今も。
両足を投げ出して座っている畳から立ち上がろうとして、支えになるものが近くにないことに気がついた。ちゃぶ台などがあれば手をついて立てなくもないのだけれど近くにはない。それか小銃を松葉杖代わりに……などと思いながらきょろきょろしていると、ぬっと目の前に手が現れた。
「はい、宇佐美上等兵殿」
片脚どころか片手まで失っておいて、よくもまあ二階堂はここまで復帰したもんだなとちょっとだけ感心しつつ、その二階堂が差し出した左手を宇佐美は取った。
asamag108
DONEラーヒュンワンライ、お題「読書」で執筆時間55分くらい。拙作でたまに出てくる、人に訊かずに書物から知識を得ようとするラーがたまたましくじった話(?)
2022.10.22 2555
すがの
DONEナン文の怪文書な類司🎈🌟。※悪意なくちょっと口さがないモブたちがいます。
※世界とか舞台装置とか捏造山盛り。
友だちになりたい🎈くんのナンセンスな杞憂と、そうでもないらしい🌟くんが屋上から安全に飛び降りたりする話。リバドリのちょっと後くらい。
類司のような、類→司のような、類←司のような感じ。 16699
岬えむ@むーとんれんじ
PROGRESS毎度アナログで見づらいですが、12月スパーク(大祭)新刊のアシュニン本の下描き進捗です。いま半分くらい。ちまちま全身描いたり推しの死亡シーンを描いたりしていたので(しかも二人とも)、ちょっとしんどい…
なかなか進まないのにページは増えていく(^q^) 10
4632_net
DONE【うつせみ】第四部の続き。ひとつひとつが短めなので、3~5をまとめて。『感光膜』はここで終了です。ざっくりあと2章くらい。もう少しお付き合いください。うつせみ:第四部③~⑤『感光膜』③~⑤
③
ベッドのマットレスも薄手の毛布も肌馴染みがないし、そもそも明らかに知らない部屋だ。ここは一体どこだろうかと不安になる。ただ、辛うじて見慣れていたのは枕の横に充電器を挿していた携帯。何かに縋るようロック画面を開いて、俺は「は?」と間抜けな声を出した。
俺が知っている日付よりも、随分と先の日付が表示されていたからだ。
どういうことだ? 試しにニュースアプリを開いてみたら、何だか全然知らない情報ばかりが書いてあって、目が滑る。
何だ? これは変な夢なのか? 夢の中で夢を近くするということはそう珍しいとも云えない現象。今の俺はそういう状況下に居るのだろうかと首を傾げたところで、トントン、と戸をノックする音。
13049③
ベッドのマットレスも薄手の毛布も肌馴染みがないし、そもそも明らかに知らない部屋だ。ここは一体どこだろうかと不安になる。ただ、辛うじて見慣れていたのは枕の横に充電器を挿していた携帯。何かに縋るようロック画面を開いて、俺は「は?」と間抜けな声を出した。
俺が知っている日付よりも、随分と先の日付が表示されていたからだ。
どういうことだ? 試しにニュースアプリを開いてみたら、何だか全然知らない情報ばかりが書いてあって、目が滑る。
何だ? これは変な夢なのか? 夢の中で夢を近くするということはそう珍しいとも云えない現象。今の俺はそういう状況下に居るのだろうかと首を傾げたところで、トントン、と戸をノックする音。
とりにく
DONE今日の一人ワンライ。一緒にうな丼食べるなないくですみみたこ 今日は土用の丑の日らしい。一人暮らしの高校生だった頃は気にも留めなかったイベントだが、大人になった今だってまったく興味がない。食べるときなんて、仕事の接待とかそういう機会しかない。プライベートで食べることなんて、まずありえないと思っていた。
しかし、俺の目の前にはごはんの上にいっぱい散った錦糸卵の上に小さく切った鰻と紅ショウガと枝豆が載ったどんぶりが置いてある。鰻重よりはだいぶフランクなうな丼、というところだろうか。その丼の向こうではダーホンが笑っている。
「ダーホン、これ……」
「今日土用の丑の日だし、ミーくんと鰻食べたいなって思って、スーパーで鰻を見に行ったんだけど高かったんだよね。だから、一尾を二人で半分こしたんだ。ゴメンね」
1345しかし、俺の目の前にはごはんの上にいっぱい散った錦糸卵の上に小さく切った鰻と紅ショウガと枝豆が載ったどんぶりが置いてある。鰻重よりはだいぶフランクなうな丼、というところだろうか。その丼の向こうではダーホンが笑っている。
「ダーホン、これ……」
「今日土用の丑の日だし、ミーくんと鰻食べたいなって思って、スーパーで鰻を見に行ったんだけど高かったんだよね。だから、一尾を二人で半分こしたんだ。ゴメンね」
諸星スピカ
DONEシルレスでアンケートの「熱があるのに」の話。ちょろっとR18くらい。熱があるのに熱があるのに
「……ベレスさん。なんで来ちゃったんですか」
寝台の上でぐったりと身体をもたげたシルヴァンが、かすれた声でそう言った。
部屋の扉を控えめに叩いてから入ったベレスは手にした籠を掲げて見せる。
「熱があると聞いたから看病に」
ベレスが寝台の側まで歩いて行くとシルヴァンは掛け物に頭まで潜り込んでしまった。
そこからくぐもった声で「駄目ですよ」と弱々しい声。
「うぅ……ベレスさんにうつさないために内緒にしたのに」
「できると思った?」
「バレる前に治る予定だったんですぅ」
仕方のない子だと、自分を慮りすぎる伴侶を見て苦笑する。ベレスは風邪など引いたことがなかったしうつされる心配ははなからしていなかった。けれど来るなと言われるのは分かりきっていたのでこうして不意をついたのは、やはり正解だった。
3459「……ベレスさん。なんで来ちゃったんですか」
寝台の上でぐったりと身体をもたげたシルヴァンが、かすれた声でそう言った。
部屋の扉を控えめに叩いてから入ったベレスは手にした籠を掲げて見せる。
「熱があると聞いたから看病に」
ベレスが寝台の側まで歩いて行くとシルヴァンは掛け物に頭まで潜り込んでしまった。
そこからくぐもった声で「駄目ですよ」と弱々しい声。
「うぅ……ベレスさんにうつさないために内緒にしたのに」
「できると思った?」
「バレる前に治る予定だったんですぅ」
仕方のない子だと、自分を慮りすぎる伴侶を見て苦笑する。ベレスは風邪など引いたことがなかったしうつされる心配ははなからしていなかった。けれど来るなと言われるのは分かりきっていたのでこうして不意をついたのは、やはり正解だった。
miya_ko_329
DONE作中から50年後くらい。歳を取ったアスランとキラとカガリとラクス。アスカガっぽいかもしれない。種/アスラン誕生日2021「まさかこの歳まで生きるとは思わなかった」
苦笑めいた表情を浮かべ、老年の男はテーブルに置かれたカップを手に取る。その横の小振りの平皿には生クリームとフルーツが贅沢に使われたケーキが載せられているが、彼が満足に食べられるのは本当にごくわずかな分量だけだった。
「さすがにもう甘いものも、そんなにたくさんは食べられないかな」
「僕はまだもう少し大丈夫だけれど。――アスランは元々甘いものそれほど好きでないでしょ」
幼馴染にそう言われて、アスランは「そうだったかな」と考えをめぐらす。長く生きていると色々なことが変わっていくし、結局のところ変わらないものもある。それを思い出せないくらいには時を重ねてきたらしい。何の縁もゆかりも無かったこの国が、もはや故郷より長く過ごした場所になっていた。初めて訪れたときに感じた、まとわりつくような潮のにおいは、いつの間にか空気と同化してしまって、意識してようやくそれを知覚できる。プラントには無かった大洋に囲まれたこの国が、終の地になろうことは、あの頃の自分はきっと想像もできなかっただろうけど。
3441苦笑めいた表情を浮かべ、老年の男はテーブルに置かれたカップを手に取る。その横の小振りの平皿には生クリームとフルーツが贅沢に使われたケーキが載せられているが、彼が満足に食べられるのは本当にごくわずかな分量だけだった。
「さすがにもう甘いものも、そんなにたくさんは食べられないかな」
「僕はまだもう少し大丈夫だけれど。――アスランは元々甘いものそれほど好きでないでしょ」
幼馴染にそう言われて、アスランは「そうだったかな」と考えをめぐらす。長く生きていると色々なことが変わっていくし、結局のところ変わらないものもある。それを思い出せないくらいには時を重ねてきたらしい。何の縁もゆかりも無かったこの国が、もはや故郷より長く過ごした場所になっていた。初めて訪れたときに感じた、まとわりつくような潮のにおいは、いつの間にか空気と同化してしまって、意識してようやくそれを知覚できる。プラントには無かった大洋に囲まれたこの国が、終の地になろうことは、あの頃の自分はきっと想像もできなかっただろうけど。