ウィル
hinoki_a3_tdr
DOODLEフェイウィル??事後っぽい
酒もタバコもセックスもフェくんに教えこまれたウィくん(色気のある話ではない)
ウィル・スプラウトを表す言葉は色々ある。好青年、お人好し、甘党、お兄ちゃん属性、世話焼き。少しひねくれるなら味音痴に過保護といったところか。
裏を返せば彼を貶められる要素がその程度という証明でもある。要するに、大抵の人間は彼を品行方正な人物と捉えるのだ。
そうぼんやりと、世の中の認識と目の前にある現実を照らし合わせては、詐欺だよな、と独りごちた。
「何が?」
「何って、……今ここにある全てが?」
漏れ出た言葉に呼応してウィルが首を傾げる。それだけならば普段の彼と何も変わらない。ここがラブホで、シーツを纏い、手元に火のついたタバコがなければ、だが。
「ほんと、詐欺だよね」
「だーかーらー、何が?」
「ウィルが。こんなこと何も知りませーんみたいな顔しといてさ」
1181裏を返せば彼を貶められる要素がその程度という証明でもある。要するに、大抵の人間は彼を品行方正な人物と捉えるのだ。
そうぼんやりと、世の中の認識と目の前にある現実を照らし合わせては、詐欺だよな、と独りごちた。
「何が?」
「何って、……今ここにある全てが?」
漏れ出た言葉に呼応してウィルが首を傾げる。それだけならば普段の彼と何も変わらない。ここがラブホで、シーツを纏い、手元に火のついたタバコがなければ、だが。
「ほんと、詐欺だよね」
「だーかーらー、何が?」
「ウィルが。こんなこと何も知りませーんみたいな顔しといてさ」
moyashi_comico
MEMOアウィルチェssにも満たないなにか、私も認めない地獄解釈
書くのは初めてなのですみません…
処刑後〜タフェに会うまで辺り
「そうだアウィン、結婚しようか。」
リビングの窓から見える太陽が頂点を通過して暫くした頃、砂糖を何杯も入れた紅茶を飲みながら新しく養子を迎える準備の為書類に目を通していたルーチェはそう呟いた。
「…は?」
突拍子もない彼女の提案に目を丸くした私に対し、彼女は養子とは言え幼児を自分の息子として迎えるのであれば適切な家庭環境を用意しておくべきだと説明した。
「コーディエ達は弟子としていずれ騎士になるという目標をあげていたからいいけど〜…黒の民とはいえ魔道士になるとは限らないし出来るだけ普通の家庭と同じ環境を作ってあげたいんだよね〜」
「それはそうかもしれないが…」
ここまでして言おうとした言葉が詰まった。
"ルーチェはそれで良いのか?"
873リビングの窓から見える太陽が頂点を通過して暫くした頃、砂糖を何杯も入れた紅茶を飲みながら新しく養子を迎える準備の為書類に目を通していたルーチェはそう呟いた。
「…は?」
突拍子もない彼女の提案に目を丸くした私に対し、彼女は養子とは言え幼児を自分の息子として迎えるのであれば適切な家庭環境を用意しておくべきだと説明した。
「コーディエ達は弟子としていずれ騎士になるという目標をあげていたからいいけど〜…黒の民とはいえ魔道士になるとは限らないし出来るだけ普通の家庭と同じ環境を作ってあげたいんだよね〜」
「それはそうかもしれないが…」
ここまでして言おうとした言葉が詰まった。
"ルーチェはそれで良いのか?"
satsuki_chi_he
DONEハッピーバースデーというわけで、バースデーフレームネタなウィルガス嘘にしておきたい「バースデー用の撮影、ですか?」
ブラッドから出た言葉に、数ヶ月前、慣れないスーツを着て撮影に挑んだことを思い出す。カメラマンが慣れていたから良かったものの、用意された衣装を着て一人で撮影をしたものだから、緊張した。もう一巡が終わったのかと思うと感慨深い。
「ああ。今回はラフな格好で花冠をかぶることになった」
「そうなんですか。そういうコンセプトって誰が決めるんですか?」
「主に広報部だ。去年はスーツだったから、差がある方がいいのだろう」
「なるほど……」
ヒーローになってしばらく経つが、単純にサブスタンスやイクリプスの対応をするだけではなく、こういう撮影をしたり、自分がグッズになったりと、様々な仕事があると改めて思う。
4799ブラッドから出た言葉に、数ヶ月前、慣れないスーツを着て撮影に挑んだことを思い出す。カメラマンが慣れていたから良かったものの、用意された衣装を着て一人で撮影をしたものだから、緊張した。もう一巡が終わったのかと思うと感慨深い。
「ああ。今回はラフな格好で花冠をかぶることになった」
「そうなんですか。そういうコンセプトって誰が決めるんですか?」
「主に広報部だ。去年はスーツだったから、差がある方がいいのだろう」
「なるほど……」
ヒーローになってしばらく経つが、単純にサブスタンスやイクリプスの対応をするだけではなく、こういう撮影をしたり、自分がグッズになったりと、様々な仕事があると改めて思う。
miyu_me
DOODLEシャムスが洗脳される話。出演・シャムス・シリウス
めっちゃ短い。
見ようによってはウィルシャムウィルっぽさとシリシャムっぽいところとシリシンシリみたいなものがありますが、あくまで+程度。左右の概念は特にない。注意。
あととてもキャラ崩壊&雰囲気ぽえむ注意
ズキズキと全身が痛んでいる。
体の内側で反響するほどの痛みに蝕まれ、
声も出せぬほどに苦しみもがいた。
悲鳴をあげる情けない口元を塞ごうとのたうつ指先が頬を掠る。
さり
触れるだけで崩れるほどに膿んだ肌の中で滑らかな感触がひとつ、そこにあった。
確かに存在する小さなそれに触れた瞬間、
じわりと全身が心地の良い温かさに包まれた。
鉄錆に浸った世界の中で
凛と透き通るような花の香を拾い上げる。
痛みを掬いあげるような柔らかな声がした。
……………………
ぱちり、開いた目に映るのは見慣れた天井だ。
体がべたついていてまたいつもの夢を見たのだろうことはわかるのに寝起きは異様な程にスッキリとしていた。
「目が覚めたかい?」
柔らかく滑らかでいて寒気のするような声を掛けられて振り返る。
1097体の内側で反響するほどの痛みに蝕まれ、
声も出せぬほどに苦しみもがいた。
悲鳴をあげる情けない口元を塞ごうとのたうつ指先が頬を掠る。
さり
触れるだけで崩れるほどに膿んだ肌の中で滑らかな感触がひとつ、そこにあった。
確かに存在する小さなそれに触れた瞬間、
じわりと全身が心地の良い温かさに包まれた。
鉄錆に浸った世界の中で
凛と透き通るような花の香を拾い上げる。
痛みを掬いあげるような柔らかな声がした。
……………………
ぱちり、開いた目に映るのは見慣れた天井だ。
体がべたついていてまたいつもの夢を見たのだろうことはわかるのに寝起きは異様な程にスッキリとしていた。
「目が覚めたかい?」
柔らかく滑らかでいて寒気のするような声を掛けられて振り返る。
なかはる
MOURNINGお迎え🍃のウィルガスを出力したいと思ったので文章を試みてたんですけど難しすぎて途中で投げました。今日同窓会だから帰りちょっと遅くなる。と言って何度目かの誕生日にあげたジャケットを着て出て行くウィルの姿を見送ったのは3時間前のことだ。
「暇だなぁ……」
うっかり出た呟きが部屋に響いて嫌になる。家事はウィルがいる時に2人で全部片付けてしまったし、個人で触れるモデルガンのコレクションも一通り綺麗にしてしまった。もう家には何もやることがない。
「あー、飯食いに行きがてらドライブでもするか」
また独り言が響く。最近は音楽をかけていてもテレビをつけていても、人が1人いないだけでなんだかひどく寒く感じてしまうから良くない。ひっそりとため息をついてから急いで物を集めて家を出た。
バイクに乗り30分、何が食べたいかなと考えながら適当に走っていたらいつの間にかウィルが同窓会の会場だと言っていたレストランの近くに着いてしまった。
1235「暇だなぁ……」
うっかり出た呟きが部屋に響いて嫌になる。家事はウィルがいる時に2人で全部片付けてしまったし、個人で触れるモデルガンのコレクションも一通り綺麗にしてしまった。もう家には何もやることがない。
「あー、飯食いに行きがてらドライブでもするか」
また独り言が響く。最近は音楽をかけていてもテレビをつけていても、人が1人いないだけでなんだかひどく寒く感じてしまうから良くない。ひっそりとため息をついてから急いで物を集めて家を出た。
バイクに乗り30分、何が食べたいかなと考えながら適当に走っていたらいつの間にかウィルが同窓会の会場だと言っていたレストランの近くに着いてしまった。
alnb_
REHABILI君が僕にくれた声も色も揺るぎない愛情も二人きりの空に光った星も疾うに散ってしまった
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シャムウィル
https://youtu.be/bUbOc97FpUA < これを聞きながら描きました。
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トレス素材使いました。
ながさこ
PROGRESS表紙絵って言っても別に本にするわけでもないんですが…
帽子のは歴代テイルズにリスペクトを込めて登場した花をいっぱい描きました。
ハリエットはまだ見つかってないということですが…ウィルだけ飾らないのもな~
と思ったので…
とはいえさすがにいい歳の男たちなので照れているかんじです
レイスがお母さんから花かんむりの作り方を教わってたらいいな~とか思って…
星蛍の歌とかも…こう…
wagashi_01414
SPUR MEうまくいけば完成形がガスウィル再録本に収録されます。左手には汁碗、右手は箸を構えて、ウィルは目の前の流れを凝視する。
程よく上流に近いこの位置取りは、狙いのものを獲得するにはもってこいだろう。少し大人気ない気もするが、幸いにも子供たちとは区画が分かれている。何より大好物が流れてくるとあっては周りに忖度などしている場合ではない。
「流しそうめんかあ。初めてやるな」
ウィルの右手、下流に位置取ったガストが物珍しげに装置を眺めている。確かにこういった祭りでもなければ目にする機会はないだろう。ウィルとて日系の幼馴染がいなければ、こういった文化があることも知らなかったかもしれない。
「日本では、七夕……7月7日に、流しそうめんをする風習があるって本で読んだことがある。これを食べて、無病息災を祈ったんだとか」
2373程よく上流に近いこの位置取りは、狙いのものを獲得するにはもってこいだろう。少し大人気ない気もするが、幸いにも子供たちとは区画が分かれている。何より大好物が流れてくるとあっては周りに忖度などしている場合ではない。
「流しそうめんかあ。初めてやるな」
ウィルの右手、下流に位置取ったガストが物珍しげに装置を眺めている。確かにこういった祭りでもなければ目にする機会はないだろう。ウィルとて日系の幼馴染がいなければ、こういった文化があることも知らなかったかもしれない。
「日本では、七夕……7月7日に、流しそうめんをする風習があるって本で読んだことがある。これを食べて、無病息災を祈ったんだとか」
Karasuma
TRAINING昔書いたアキウィルssチャレンジを少し手直ししてみたおまじない「いたいのいたいの、とんでいけー」
石に躓いて出来た膝の傷に絆創膏を貼り、その上からウィルに優しく撫でられる。
「なんだよそれ」
「日本のおまじないなんだって。この前よんだんだ」
「ふーん」
ウィルは救急箱を片付けながら教えてくれる。
日本が好きだと言うウィルに、家にある本を貸すことは多い。きっと貸した中にでも書いてあったのだろう。
片付けが終わり、近づいてきたウィルに頭を撫でられる。
「やめろよ!子どもじゃないんだぞ!」
「子どもだろ。おれもアキラも」
「じゃあアニキ面すんな」
ウィルの腕をぶっきらぼうに叩き退ける。それでもウィルはにこにこ笑っていて、敵わないのだと少し悔しくなった。
「いたいのいたいの、とんでいけー」
593石に躓いて出来た膝の傷に絆創膏を貼り、その上からウィルに優しく撫でられる。
「なんだよそれ」
「日本のおまじないなんだって。この前よんだんだ」
「ふーん」
ウィルは救急箱を片付けながら教えてくれる。
日本が好きだと言うウィルに、家にある本を貸すことは多い。きっと貸した中にでも書いてあったのだろう。
片付けが終わり、近づいてきたウィルに頭を撫でられる。
「やめろよ!子どもじゃないんだぞ!」
「子どもだろ。おれもアキラも」
「じゃあアニキ面すんな」
ウィルの腕をぶっきらぼうに叩き退ける。それでもウィルはにこにこ笑っていて、敵わないのだと少し悔しくなった。
「いたいのいたいの、とんでいけー」
hinoki_a3_tdr
DOODLE様子のおかしいウィルとひたすら乳を揉まれるガスト(注:ガスウィル)「乳を出せ」
「…………はい?」
「いいから黙って脱げ」
「待て待て待て、どういうことだ! って力強いな」
「選べアドラー、自分から脱ぐか、俺に無理やり剥かれるか」
「ヒーローに有るまじき発言だな……ほらよ」
「……………」
「ウィルさんや」
「……………」
「なあって」
「……………」
「なあ! せめて喋ってくれよ!! なんで黙って俺の胸を揉むんだ」
「……きょう」
「うん?」
「ブラッドさんは会議で、オスカーさんは出張で」
「おう」
「うちのチームは俺とアキラだけだったんだけど、まあ他のチームもいるし大丈夫だって思ってたんだ」
「うん」
「なのにやたらトラブル多くててんてこ舞いで」
「うん」
「疲れた」
「……うん。そうだな。おつかれさん。でもそれと今とどう繋がるんだ???」
476「…………はい?」
「いいから黙って脱げ」
「待て待て待て、どういうことだ! って力強いな」
「選べアドラー、自分から脱ぐか、俺に無理やり剥かれるか」
「ヒーローに有るまじき発言だな……ほらよ」
「……………」
「ウィルさんや」
「……………」
「なあって」
「……………」
「なあ! せめて喋ってくれよ!! なんで黙って俺の胸を揉むんだ」
「……きょう」
「うん?」
「ブラッドさんは会議で、オスカーさんは出張で」
「おう」
「うちのチームは俺とアキラだけだったんだけど、まあ他のチームもいるし大丈夫だって思ってたんだ」
「うん」
「なのにやたらトラブル多くててんてこ舞いで」
「うん」
「疲れた」
「……うん。そうだな。おつかれさん。でもそれと今とどう繋がるんだ???」
リク@マイペース
DOODLE0615アルラスのオウィルクミツトリオのちょっとした会話的なの。
オウィちゃんは真顔でこういうこと言いそうな気がする…(※超個人的意見)
あ…本の裏側の模様みたいなの描くの忘れてた…まぁいいか!
ニンダイは明日見るぞ~~~~~!!!!!!大喜び出来る情報とかが出てますように…!!!!!!
marintotiko
MEMOウィルアルシャリマイ前提で、兄組が話してるだけの話。
*
いつも通り形式的な護衛の申し出を断ると、マイクロフトは目的の部屋へと続く長い階段をのぼった。この塔の最上階に囚われている男は、自ら幽閉を望んでいる。護衛などなくとも、マイクロフトが預かった鍵を奪って脱走することなどあり得ない。
ようやく最上階までのぼりきり、重い鉄の扉を開けると、その男ーーーアルバートは椅子に座り小さな窓から外を眺めているところだった。マイクロフトの来訪に気づくと、ゆっくりと立ち上がりこの部屋にたったひとつしかない椅子を譲ろうとする。マイクロフトは謹んで辞退し、再び彼を座らせた。前に面会した時よりも、また少し痩せたように感じたからだ。
「…食事にあまり手をつけていないと聞いたが」
2561いつも通り形式的な護衛の申し出を断ると、マイクロフトは目的の部屋へと続く長い階段をのぼった。この塔の最上階に囚われている男は、自ら幽閉を望んでいる。護衛などなくとも、マイクロフトが預かった鍵を奪って脱走することなどあり得ない。
ようやく最上階までのぼりきり、重い鉄の扉を開けると、その男ーーーアルバートは椅子に座り小さな窓から外を眺めているところだった。マイクロフトの来訪に気づくと、ゆっくりと立ち上がりこの部屋にたったひとつしかない椅子を譲ろうとする。マイクロフトは謹んで辞退し、再び彼を座らせた。前に面会した時よりも、また少し痩せたように感じたからだ。
「…食事にあまり手をつけていないと聞いたが」
とうこ
CAN’T MAKE「没落伯爵~秘密の撮影会inロ○ドン塔~」ってお話しをして貰って、ずっと頭をグルグルしているので。モブレは積極的には好まないけれど、ウィルアル前提でモブが一方的な感情を募らせる話しは見てみたい… 2
hinoki_a3_tdr
DONEガスウィル別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト「別れてくれ」
たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699
hinoki_a3_tdr
DOODLEガスウィルウィル女体化
ガストを女性下着売場に放り込みたかったなどと供じゅ(ry ピンクや水色のふわふわとしたものから、赤や黒のきわどいデザイン、どこを見てもテイストの違う下着が並んでいるだけで逃げ場がない。自身の存在が明らかに場違いであることを肌で感じながら、ガストは足元を見つめることしか出来なかった。
「なあ、アドラー。その、ちょっと行きたいところがあって……」
もじもじと指をいじり、恥ずかしげに問いかける恋人に、一も二もなく頷いた。ウィルの頼み事だから、てっきりカップル限定スイーツのあるカフェだとか、購入制限のあるケーキ屋だとかそういうものだと思ったのだ。
「……えっと、ここ?」
「うん……」
ウィルに連れられてやって来たのは、いかにも女の子のための店、といった外観の店だった。それもそのはず、ディスプレイに飾られているのは表に出していいのかと心配になるほど小さな布を身にまとったマネキンたち。そう、女性下着店だ。
ガストは目を疑ったし、耳も疑った。今、「うん」って聞こえたけど実は「違う」の間違いだったんじゃないか? うん、きっとそうだ。
「行こ」
「お、おう」
そうだよな、そんな訳ないよな。
動かない俺の袖口を軽く掴んで、ウィルは店内へと足を進め 1106
hinoki_a3_tdr
DOODLEガスウィルポメガバース「キャンキャンッ!キャウンッ!!」「わ〜待て待て!!踏む!踏むから!!」
穏やかな昼下がり。丸々としたフォルムの毛玉が床を転がる。それは一直線にとある人物を目指していた。とある人物、ガストは足にまとわりつく毛玉を踏まないよう、慎重に足をずらしている。それ見守るのは赤と青の弟分だ。
「またか?」
「まただ」
「いい加減学習しないものか」
「まあ、性格的に厳しいんじゃね?」
普段の噛み合わなさはどこへやら。穏やかに言葉を交わすのには、それなりの事情があった。それは動く毛玉、ポメラニアン化した彼らの幼なじみに起因する。
50年ほど前、この地にサブスタンスというものが現れた。高エネルギー体のそれは今では生活に欠かせないものとなっているが、厄介なことに利益だけをもたらすものでは無かった。それは、彼らヒーローが日夜活動していることからも明らかだ。
サブスタンスは意志を持ち、超常現象や自然現象を起こす。それを利用したのがヒーロー能力だ。サブスタンスを投与することで人はその力を使うことが出来る。目には目を、歯には歯を、サブスタンスにはサブスタンスを、と言ったところか。だが、サブスタンスの影響 2814