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    プロット

    romromoo

    DOODLE異世界閉じ込め系のバナサ
    ほぼプロットなので話飛び飛びかもしれない
    肉体関係ありでナが多分40歳手前くらい
    お題箱でももらっていたのでやがて漫画でも似たようなシチュエーションを描く
    バナサみたいね「おまえ、異世界に来てみないか?」

     ベッドに寝そべりながら、頬杖をついたジンがそう言った。お馴染みのプトレマイオスの格好とは違う、たくましい青年の姿。黒い肌をした美丈夫の容貌は、なんとも蠱惑的で輝かんばかりの魅力に満ちている。同性だとしても、これだけの美男子に微笑まれては気の迷いを起こし兼ねない。
     バーティミアスは白い歯を覗かせ、にこりと笑った。

     昨晩脱ぎ捨てた服たちはどこへ行ったのだろう? 起き抜けのぼうっとした頭で、ナサニエルはベッドの中を手探りしながら、隣に寝そべるバーティミアスに一瞥をくれた。

    「でも簡単に行ける場所じゃないだろ?」

     ようやく探り当てたシャツを羽織りながら、今度は下着を探す。バーティミアスが「パンツならここだぞ」とナサニエルの下着を指先でくるくるともてあそんでいた。ため息をついて下着をぶんどると、さっさと履き直した。新しいのを履いてもよかったが、どうせすぐあとでシャワーを浴びるのだからひとまず間に合わせはこれでいい。ナサニエルは少し湿っぽいような下着の感触に眉をひそめながら、とりあえずの体裁を整えた。これで素っ裸のまま浴室に向かわずに済む。
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    absdrac1

    MEMO青幻+一幻+天谷奴
    天谷奴と夢野の関係について勘ぐる一郎。
    中途半端な処で終わっていますが、現時点のプロットとしては、この後天谷奴の回想が入る予定です。
    プロットを書くためのメモ的なお試し作文です。
    不眠 夢野の容態は回復しつつあった。早朝夢野の様子を見に行った時には、昨夜からの熱が大分下がっていた。昨晩は五分粥を少ししか口にしなかったが、今朝は全粥を半分ほど食べている。
     兄弟三人が朝食を食べ終えた頃、天谷奴がやって来た。夢野が寝込んでいることを伝えると、男は女の部屋へと向かった。
     天谷奴の大柄な後ろ姿を見ながら、一郎は僅かに心配になった。病床の夢野と二人だけにして問題ないのか。これまでの一郎であったら微塵も湧かない疑問である。杞憂だとは分かっている。夢野との付き合いは天谷奴の方が長い。夢野としても、信頼を置いているのは一郎よりも天谷奴の方であろう。
     然し、夢野と天谷奴の関係に就いて、一郎は不思議に思うことがある。作家とその担当編集者と云う仕事上の繋がりを超えた、何かがあるような気がしてならない。だが、一体何が考えられるのだろう。彼らは只の少々親しい仕事仲間であろう。親しいとは云っても、単に仲がよい間柄とは異なる。上辺には現れない処で、別の結び付きを引き摺って動いているように思える。
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    朧気(おぼろげ)

    INFO笙主♂「勘弁してくれ!!」アンソロジーにイラストで参加しました。

    こちらの笙主文は寄稿イラストを描くさいのイメージとして書いたものになります(プロットみたいな感じ)
    フォロワー様に文章の一部を校正していただきました。ご協力ありがとうございました!

    笙主♂「勘弁してくれ!!」アンソロジー本は、6月25日に開催されるカリギュラwebオンリーイベント『理想に手向けの花束を2』にて頒布されます。

    .
    過去の孤独、今そこにある希望(笙主♂)放課後、一緒に帰ろうと部長からWIREが来た。
    珍しいと訝しむが嬉しく感じるのは誤魔化せず、教室で待つことにする。
    手持ち無沙汰なので窓を見やる。

    ふと、現実の自分を思い出す。
    昼間でもカーテンを閉め切った薄暗い部屋の中で縮こまるように座っている自分は、過去の罪に囚われて曇った虚ろな目で仕方なく、その日その日を生きている。

    もう逃げないで[[rb:現実 > 地獄]]を生きると決めた。その決意を捨てるつもりなどない。しかしどうしても、不安と少しの罪悪感を捨てられない。

    自分は本当に[[rb:現実 > 地獄]]を生きていけるのか。見殺しにした一凛を置いて前を向いて良いのか……。

    「笙悟」

    聞き慣れた声によって暗い思考の底から引き上げられた。
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    absdrac1

    MEMO青幻+一幻+天谷奴
    天谷奴に唆される一郎。プロットを書くためのメモ的なお試し作文です。
    夫婦の構造 ダンボール箱を置き、汗を拭く。それから次に運ぶべきダンボールに手を掛ける。今日一日、一郎はこの単調な作業を続けている。
     梅雨の晴れ間に外仕事を依頼された。イベントの搬入の手伝いである。日射しが出ていて蒸し暑い。荷物は然程重くないが、汗だけは大量に吹き出してくる。それでも体を動かすことに集中すれば、彼女の姿を瞼の裏に浮かばせることはない。だが、単調であることが拙かった。
     ――残酷な夫婦だよなあ、あいつらは……。
     一郎は、昨日天谷奴から言われた言葉をふと思い出す。
     いや、駄目だ。彼女に関することを考えているじゃないか――。夢中で仕事をしていている合間に、彼女のことを忘れていると確認することは、彼女に就いて思考することに他ならない。どうしたら無心になれるのだろうか。忘れろと思う度に、却って余計に彼女を想う。日中に交わすさり気のない言葉があった。些細な日常のやり取りがあった。そのような中で、ふとした拍子に身体の一部が触れ合うこともあった。様々の時に感ずる相手の体温、匂い、反応、仕草、表情、……、それらの細部までを思い起こしてしまう。ああ、駄目だ、駄目だ――。仕事に集中しろ、無心になれと、自分に言い聞かせる。
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